使うモノ語り   作:イヤマナ ロク

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第67話 ユーザの意外な一面が明らかに!?掘り下げスペシャル!

ジャスティス事件。

ジャスティス500万の構成員が世界中で怪人化し、無差別攻撃を行った事件。その魔の手はホウルホーストにも及んでいた。

「私とスモンくんは魔法会得の為に廃城の近くにいたんですけど。普段そこはいつも人気が無いのにその日は見知らぬ人だかりが……」

不審に思い家に帰ろうとしたが間に合わなかった。その人物達は一斉に怪人に変化し、暴れ回ったのだ。

「私達はそれを見て兄に伝えようと家は逃げました。でも道中も、怪人だらけだったんです。」

2人は家に戻るその怪人達に気づかれたので手を繋ぎ、必死に逃げ惑っていた。

「その時に、私が転んじゃってその間に一気に!」

怪人達が2人を取り囲み舌なめずりをするの見て完全に心身共に恐怖で震え上がり、2人とも身を寄せ、咽び泣く事しか出来なかったという。

 「怪人の一体がしゃがみ込んでる私達に手をかけました。殺される……っと思ったその瞬間!」

 

「ガキィン!」

突然目の前で鈍い金属音が鳴り響く。恐怖で瞑っていた目を開けると目の前に見知らぬ男が立っていた。

「ゼリャア!」

その男は両手に持っている剣で、周囲の怪人達に切り掛かった。怪人達の注目と攻撃が男に集まる中、それを物ともせずに次々と怪人を倒していった。そして男は2人に向かって、

「伏せろ!」

と不意に短く言い放ち、2人は思わず従った。すると目の前で大きな爆発音がしたと思ったら周り中に溢れていた怪人達が忽然と消えていた。

「大丈夫か?って、嬢ちゃんの方擦りむいてるじゃないか。これじゃ痛いよな?今手当するから待ってて。」

そして、男は手慣れた手つきで塗り薬と包帯を用意し、あっという間にウィードの足を治療してしまった。

笑顔で手を差し伸べてきてどこまでも自分達を気遣ってくれるユーザにウィードは色々な意味で心を打ち砕かれたらしい。

「多くの怪人を物ともしないパワー!そして私達を優しく気にかけてくれる心!もう………ひたすらに覚えております!」

「歩けるか?」

「あっあっあの………」

「ん?どうした?」

「なっ………なまえ……」

しどろもどろになってあるウィードを見て男は笑いながら応える。

「ユーザ、それがオレの名前。あとさ、」

ユーザはさっきまで使っていた2本の剣を見せる。

 

「右の方がレフレイド、左の方がスライトって言うんだ。2人とも付喪神っていって、剣なのに喋るんだよ。」

「その通りだぜ、オレ様はレフレイド。今も悪を断ち切りたくてウズウズしたんだ。」

「スライトだ、……ったくダリィ。マジダリィぜ。さっさと片付けるぞ。」

ウィード達は立場は喋る剣を見てかなり驚き、言葉が出なかった。

「びっくりするよな?コイツら悪人ではないんだけどよ、一癖も二癖もあるからさ。って話してる暇は無いんだ。2人とも歩けるか?ひとまずここは危険だから、避難所まで行こう。」

するとユーザは2人を抱き抱えて

「絶対手を離すなよ。」

と言いながら高速移動で一瞬で2人を避難所まで連れていった。

「ジャンさんこの子達をオレ、また行ってくる。」

「分かった。ユーザくん気をつけて!」

また行ってしまうユーザを見てウィード達は声を振り絞り

「あの!」

「え?」

「「ありがとうございます!」」

突然の事でユーザの目が点になったが、すぐに

「フフッ……ありがと。」

と言い足早に行ってしまった。

 

「……何か思い出せそうですか?」

ユーザは自他ともに記憶がこれで戻る事を期待したが

「ごめん、思い出せない。」

残念ながら結果は全くだった。

「その、会話の中でオレが言った、ジャンって誰なんだ?」

「分かりません。避難所で人々の治療をしてましたが、それ以上は。」

 

「そうか……カインさんとも関係あるのか?」

ユーザが頭を捻っているとハーズ達も質問し出した。

「てゆーかさ、レフレイドとスライトって誰?ユーザボクと初めて会った時付喪神の事知ってたけど、もしかしてこれの事?」

「多分な、でも会ったって事だけ覚えててそれ以外は全く。過去のオレ、一体何をしてたんだ?あと話の中で出てきた高速移動って何?」

「ホントに早く動いてたんです、何か、その時のユーザさんまるで人じゃないみたいで、」

 

「えぇ…何それ。」

「試しに早く動いてみたら?」

ハーズに言われユーザはできる限り早く反復横跳びをしてみた。

「どっどう?」

汗だくになりながら尋ねたが、

「いや、もっと早かったです。」

「もっと!?ムリだ!絶対ムリだ!」

「へぇーユーザってじゃあ昔はもっと強かったかも知れないって事ー?もっと早く会いたかったなー。」

「人間離れした高速移動ですか……興味深い。」

チェンジャー達もかなり興味を示していた。

 

「はぁ〜、オレはオレが分からねぇ……」

ユーザは汗を拭いながら床に倒れ込んだ。

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