数日前──
「テメェ何者だ?」
「オレ様達に何か用か?」
ユーザを探している二本の剣、スライト、レフレイドに話しかけてきたのはある人1人の男だった。
「おやおや……君ら付喪神?だったらぁ話は早いねぇ。この形の籠手なんだけどさ、ハーズってんだよ知らないかい?」
男は手に持った籠手を見せながら説明し始める。
「この形の籠手でさ、何個もおんなじのあるんだけどさ、こっちは右腕用だけどハーズは逆なんだよ。でね、今はこれよりも若干ボロっちくなっててちっと分かりにくいかもな。」
「もういい、ダリィんだよ。テメェの説明はよ。」
スライトが徐々に苛立ち初める。
「まあまあ、そう言わずにさ、ちょびっとだけ耳傾けてくれよ?多分今はさラジョーア大陸のウォータス方面にいると思うんだよ。なんか知ってる事あるか?」
「ねぇなぁ……オッサン何でそいつを探したんだ?」
レフレイドが尋ねると男の表情が険しくなる。
「……ハーズはなこの世界の最大の謎を解く鍵になるかもしれねぇんだ。」
「鍵?」
「この世界に怪人が生まれた理由、知ってるか?」
「さあ……オレ様散々怪人を斬ってきたけど、そんな事考えもしなかったなぁ。」
「知るか。ダリぃ事言いやがって!怪人は見つけ次第叩っ斬る!それだけだ。」
構わず男は話し続ける。
「怪人ってのは歴史から突然現れたんだよ。なんの前触れもなくね。そうだな、かつてフュールラデディにいた大魔法使いを知ってるか?まだ真名さえ解明されていないその魔法使いの死後辺りに突然歴史書に怪人の2文字が出現したんだよ。さらに、怪人の核のエネルギーは魔法使いの魔力によーく似た反応を示すんだ。不思議だろう?でハーズの話に戻るけど、ハーズはおそらく大魔法使いの時代の付喪神なんだよ。」
「何故そう言えるんだ?」
「彼が初めて口に言葉が分かるか?それは今は使われていない言語だった。だから彼はまさにあの時代の生き証人なんだ。だから、彼を元手に大魔法使いの謎を紐解いていけば怪人の謎にも繋がるっちゅーわけだ。だからオレはハーズを探している。」
「そうか……実はオレ様達も探している人がいるんだ。ユーザって言うんだけど。」
レフレイドの言うユーザの人物の名を聞いて男は顎に手を当てる。
「ユーザ?どっかで聞いたことあるような……」
「『反ジャ連盟の名誉怪人』って異名に記憶は無いか?」
反ジャ連盟という何に男は手を打った
「その異名は知らんが、反ジャ連盟の人間なのか?久しぶりに聞いたな〜今もあるの?」
「多分……?かな?」
「お前らはユーザの何なのさ?」
「フッフッフ………何を隠そうオレ様はユーザその人と共に戦っていたのさ!」
「なのにアイツ……オレ達をほっぽって消えやがった!アイツの剣技はオレよりも速く強くまさに逸材だったぜ………どこに居やがんだよあの野郎…!」
「偶然だね。まさか探し物繋がりだったとは。そうかユーザか……どんな見た目だ?」
「顔は金色の目に黒髪を後ろに縛ってたな。表情はいつも明るい感じだが、時々見せる味方敵関係なく武者震いさせる眼光の持ち主。最後に見た時はかなり色褪せた黄土色のロングジャケット姿で下には上下黒の格好だった。見覚えあるか?」
男は顔を縦には振らなかった。
「ないなぁ。」
「そうか……」
レフレイドが肩を落としていると突然
「進化の途中か?」
と気配もなく声が聞こえた。
「わっ!ってアンタかよ……!」
「その間合いに入る速さは認めてやるがそれ以外は気に食わねぇ……」
「進化の途中か?」
レフレイド達と進化の途中か?おじさんが睨み会っていると男が間に割って入る。
「ちょいちょいちょい!状況が読めん!アンタ誰よ!?」
「進化の途中か?」
「おいオッサン冗談よしてくれよ?」
「進化の途中か?」
するとレフレイドを掴み男に無理矢理持たせ始める。
「え?何よ何よ?何がしたい?」
おじさんはある方向を指差す。
「え?あっち?なんかある。」
「そういう事かよ?」
「ったくダリぃぜ。」
男以外はすぐに理解する。
「いやごめん理解出来てないわ説明して?」
「あっちの方角にユーザがそのハーズに纏わるヒントがるあるかも知らないから行け!ってニュアンスだと思うぜ。」
「何故アレからソコに辿りつける?」
「慣れ。」
「カン。」
「う〜〜〜ん不条理!!」
「いいから行くぞ。癪に触るがコイツに従うと大体いい事あるんだよ。ダル歩きなら斬るぞ。」
「………ハイ。」
男は世界の謎を解明するため世界の不条理に立ち向かう事になった。