史上最凶の魔王様たちが自由過ぎて辛い   作:PhantomSchwein

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月下の黒猫、魔王との遭遇!

「魔王城も完成してから随分経ちますけど、今思い返すと大変でしたねー殿下…建てるだけなのに」

 

「全くだ。いきなり魔王城周りだけ空間が滅び、違う場所に飛ばされるとはな…おかげでなかなか趣味の良い所になったがな」

 

そう。城を建てている途中、当たりがボロボロと崩れ出したのだ。地面だけではなく空とかも。

 

そのおかげで魔王城もディスガイア再現となったから良しとしよう。

 

「そういえばどのくらい経ったんでしたっけ?」

 

「知らん、時など一々気にしてられるか」

 

ディスガイア連中は歳をかなり取ってる連中が多い。確かラハールも1300ぐらいだったはずだ。

 

元々人間の俺様には厳しいものがあるからな。歳関係のことは気にしないようにしてた。

 

「しかしビックリしましたよねー。いざ冥界に戻ってみると何百年も経ってたんですから」

 

「確かにな。人間界など、わけの分からんことになっておったしな…で、エトナよ。結局何が言いたいのだ?」

 

「いやぁ、世界変わったじゃないですか…スイーツ等を食べたいなって」

 

「それで?」

 

「休暇貰っていいですか?」

 

「アホか!時空の渡し人が来て移動が安定したのは良いが、お前が現世に行くと大変なことになるではないか!」

 

前に現世に行ったとき、エトナはスイーツを食べるからと言って暴れまわった。不味いだの甘くないだの色々文句を言いながら…

 

抑えるのに苦労したのに一人で行くだと?許可できるものか!

 

「えぇ~、殿下だって暴れてたじゃないですか~」

 

「俺様は良いのだ!」

 

「ッチ」

 

「聞こえるように舌打ちをするな!…とはいえ、お前には世話になっているからな。貴様の言うスイーツ巡りを出来るよう準備はしておるからそれまで待て」

 

「…殿下。ありがとうございます!」

 

ついさっきまで舌打ちしてたのに…調子の良い奴め。

 

「じゃあ、今からどっか行きません?人間界じゃなくて冥界の」

 

「まぁ、それなら構わんか…では行くとするか!」

 

冥界なら多少暴れても問題はないだろうからな…起きたところで俺様や現エトナに適うものなど居ないだろうしな。

 

「あら殿下、エトナさんとデートですか?」

 

「ふっふーん、実はそうなんだ」

 

「さらりと嘘を吐くな馬鹿者!メーヴェル、冥界に飛ばしてくれ。行先はどこでも構わん」

 

「分かりました殿下(やっぱり鈍いよねー)」

 

俺とエトナを光が包む。移動するときの光だ。

 

何故かエトナが不機嫌になっていたが、聞くのは止そう。嫌な予感しかしない。

 

移動した…けど行先はどこでもいいって言わない方がよかったかなぁ。どこの森ここ?

 

「殿下…ここどこですか?」

 

「俺様に聞くな」

 

マジ何処っすかぁ?

 

「殿下、魔力の気配を感じますよ。かなり強いのを」

 

「だな、ではそいつらに聞くとするか」

 

――――――――――――――――――――――――

 

 Side:黒猫

 

「ハァハァ…ここら辺まで逃げれば大丈夫かにゃ?」

 

迂闊だったにゃ…まさかアイツ、白音にまで手を出そうとするなんて。

 

口論の末、つい殺してしまったけど…おかげで大変なことになってしまった。

 

私はまだ弱い…最愛の妹を置いてきてしまった。

 

「白音…無事だといいんだけど」

 

「居たぞ!」

 

「にゃにゃ!もう見つかったのかにゃ!?」

 

「見つけたぞ、はぐれ悪魔黒歌!」

 

早い、いくらなんでも早すぎる!仙術を使って気配を消していたのに!!

 

「バカが…気配を消していようと足跡を残せば意味もないだろう」

 

足跡?…しまった!さっき攻撃された時の血が!?

 

「ククク…手こずらせやがって。だが観念するんだなぁ。いくらお前でもこの数相手のその傷では戦えまい」

 

後ろからぞろぞろ沸いてくる…パッと見ただけでも50人以上は居る。

 

…さすがにこれはマズイにゃ。

 

「…さぁ、覚悟しろ!」

 

「………白音!」

 

剣が振り下ろされる。私は妹の名を叫び、目を閉じた。

 

 

 

 

 

「オイ貴様ら、ここは一体どこだ?」

 

 

 

突如、甲高い声が響く。

 

目を開ければそこには青髪で二つの触角を生やした半裸の少年と、赤い髪でたいして胸も無いのに際どい恰好をしている少女が立っていた。

 

 Side out:黒猫

 

 

 

 

「この俺様が聞いているのに返事をせんのか…もう一度聞く、ここはどこだ?」

 

女に剣を振りかざしてる男に聞く。これはあれか、いわゆる修羅場か。

 

「殿下、なんか修羅場っぽいですよ?」

 

「そんなもの、俺様の知ったことか!」

 

「貴様ら!何者だ!!この黒猫を助けに来たのか!?」

 

何者だと?…いや、俺様が質問しているのにそれに答えんとは…ムカつく奴だな。

 

「貴様、俺様が直々に質問してやっていると言うのに答えんとはどういう了見だ!」

 

「知ったことか!黒猫に用が無いならとっとと去れ!西の方角に進めば町がある!!」

 

「そうか、ではな」

 

ここがどこか聞いたんだけど、まぁ町の場所も知ったことだし、とっとと行くか。

 

エトナも早々に去ろうとする。

 

「ちょっと待つにゃ!ここは普通私を助けてくれるところじゃにゃいの!?」

 

「は?俺様がお前を助けるメリットを感じん。そういうヒーローを求めているなら他を当たれ。俺様は魔王だから、対価を渡すならば別だが…」

 

「全くですよ…大体、そんなデカい乳ぶらさげてる奴を助ける義理なんて毛頭ないね!」

 

エトナ…それは僻みと嫉妬ではないのか?

 

「それただの僻みじゃない!?」

 

どうやら同じ考えだったようだ。そういえばこの女、原作キャラで小猫の姉の黒歌じゃね?なしてこんな場所に…

 

「ッハ!とうとう落ちるところまで落ちたな黒歌!こんなチビのガキと胸の無いようなガキに手を借りようとするとはな!!」

 

瞬間、場の空気が変わる。

 

理由は簡単。俺様とエトナが殺気と同時に魔力を出しだしたからだ。

 

「(え…なんなのこの二人は!?魔力量が軽く魔王クラス超えてるにゃ!?)」

 

「…殿下、コイツ等殺っちゃって良いですか?」

 

「構わん!…だが、一番手前の剣を持っている奴は俺様が殺る!あとは好きにしろ!」

 

黒猫は悟る…あ、コイツ等死んだわと。

 

「貴様のようなガキ共に!俺たちが負けるもの「逝ってきな!プリニー共!!」…か?」

 

エトナが言った後、上空からペンギンの着ぐるみを着た何かが大量に、隕石のように降ってくる。

 

皆さんお察しプリニーたちだ。

 

エトナの固有技であるプリニー落とし…プリニーたちにとって理不尽過ぎる一撃である。

 

「な、何だ!?…グハァ!!」

 

落ちていくたび、爆発するプリニーたち。その度ギャースッス!とかイタイッス!などと叫びまくっているためうるさい。

 

エトナの固有技の中で一番弱いとはいえ、エトナもあれから大分育ったので3000万ダメ―ジを叩きだしている…魔改造完了までもう少しって所か。

 

「今の攻撃はいった「串刺しになりな!!」…え、ちょ!?」

 

続いて槍技の一文字スプラッシュ。また続き魔槍トライデントなど、相手が喋る間も無く技を出していく…まさに蹂躙だ。

 

「な、何なのだお前らは!?」

 

「俺様か?俺様は魔王ラハール様だ!冥土の土産に覚えておくがいい!!」

 

剣技、竜巻破裏剣!剣を持っている奴の周りで回転し、竜巻を起こしてそのまま上下二段切り!!

 

因みにダメージは2億超えてるので、斬ったはずなのに木端微塵である。(比喩表現です。本当に木端微塵になったわけではありません。当然死んでもいません)

 

「お、俺たちが何をしたと言う…んだ」

 

「「チビ(胸無い)と言ったからだ!!」」

 

「い、いくらなんでもそれだけでここまでしたら、理不尽だにゃ」

 

理不尽?俺様の逆鱗に触れたのだ。当然の結果だ。

 

「あ~あ、早速やっちゃいましたね殿下。これじゃスイーツ食べに行けませんよ」

 

エトナに言われ辺りを見回す。木々は倒れ放題。数十名焼け焦げている。また数十人再起不能状態…少しやり過ぎたか?

 

「全く、殿下少しぐらいは手加減してあげてくださいよ!」

 

「殺ったのはほとんどお前ではないか!!!」

 

俺様は剣を持っていた男一人しかやってないぞ!!

 

「あれ、そうでしたっけ?」

 

「さりげなく俺様だけのせいにしようとしよって…全く、油断も隙もない奴だ」

 

さて、やり過ぎてしまったことだし、バレないうちにとっとと帰るか。

 

「ま、待つにゃ!」

 

「ん?なんだ?」

 

「た、助けてくれてありがとうだにゃ」

 

「あれ?アタシたちコイツ助けましたっけ?」

 

「いや、そういえばお前まだ居たんだな」

 

「存在自体忘れられてる!?最初から居たにゃ!」

 

そうだったか?…そう言われればそんな気もしてきたな。

 

…そういえば原作黒歌は結構強かったけど今はどれぐらいなんだろ?ちょっとステ確認してみる。

 

 

 

 

Hp 8万

Sp 6万

その他ステータス、平均4万。

 

 

 

 

う、うぅん。弱い。

 

いや、さっきの奴らもっと弱かったけども。

 

魔ビリティも見てみるか。

 

 

 

 

妹好き猫魈(ねこしょう)

 

特定のキャラがMAPに存在すれば、全ステータスが150%アップする。

 

 

 

 

…は?強くない?MAPに存在すればってなに?チートじゃねぇか。

 

第一、特定のキャラって絶対小猫ちゃんジャン!妹好きって書いてあるし!

 

…しかし、面白いな。

 

「おい、貴様。名前は何と言う」

 

「え?私かにゃ?私の名前は黒歌だけど…」

 

「なら黒歌、帰るぞ」

 

「は?ど、何処に?」

 

何だ、分からんのか。

 

「俺様の城に決まっているだろうが」

 

「ハァ!?え、なんで!?」

 

「なんでって、面白そうだからに決まっているだろうが」

 

「えぇ、殿下こんな奴連れて帰るんですか?」

 

「ウム。エトナ、黒歌はお前の部下だ。好きに扱うといい」

 

「え!この子の部下なの私!?と言うかもう仲間入り決定してるの!?」

 

まぁ、主にエトナが暴れるのを防いで貰う役目だがな…それがまともにできるまでに何度が死にかけるだろうがな。

 

「へぇ、じゃあ何頼んでも良いんですね?」

 

「お前の部下だ。好きにしろ」

 

「わっかりました!殿下大好き!!」

 

「ちょっと待つにゃ!その含み笑い怖いにゃ!第一部下になるなんて一言も言ってないにゃ!!」

 

 

 

 

『黒歌は無理やり仲間にされた!』(仲間が増えた時のいつものテロップ

 

 

 

 

「え!?もう決定事項なの!?私の意思関係ないの!?」

 

「では、帰るとするか」

 

「ですね~、いやぁ予定とは全然違うけどこういう事もあるんですね~」

 

「ちょっと!人の話を聞くにゃーーーーー!」

 

黒猫の叫びは虚しく響くだけであった。




如何だったでしょうか。

ここで俺様はムチムチ嫌いだ!のくだりをしようと思っていたのですが、リアスまでとっとこうと思い、この形にしました。

黒歌ちゃんはエトナの部下ポジション。とはいえ、役割は主にエトナのストッパーです。

ただ、黒歌がムチムチキャラと言うこともあり、エトナの一方的な僻みと嫉妬により、偶に無理難題を押し付けられます(笑)

後、シシリーが出るまでのプリニーたちの最大の癒しです(姉御的ポジにもなります

黒歌についてはこのぐらいでしょうかね。

後、固有キャラですので、もう一つ固有魔ビリティが付きますが…それはまたいつかと言うことで!

それでは次回もお楽しみに!!
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