史上最凶の魔王様たちが自由過ぎて辛い   作:PhantomSchwein

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カニミソ!








迷子の愛天使、参上!

黒歌が魔王城に来て早半年。

 

ここの生活に大分慣れてきたようだ。

 

「黒歌ー、スイーツまだー?」

 

「さっき頼まれてから1分も経って無いにゃ!そんな早くにはできないにゃ!」

 

「ッチ、使えねー」

 

「やっぱりエトナは理不尽だにゃ!?」

 

うん、早速エトナが黒歌に対して理不尽言ってるようだ…まぁ、この程度は序の口だよね。

 

「黒歌姉さん、手伝うッス!」

 

「ん?別に大丈夫だにゃプリニーたち。心配してくれてありがとにゃ」

 

『ね、姉さん!』

 

予想通りプリニーたちの人気を勝ち得だしたなー。エトナの部下にする時点でここまでは呼んでたしなぁ。

 

「黒歌ー!はーやーくー!」

 

「はいはいにゃ」

 

多少の理不尽はもう慣れたようだな。

 

「エトナ、俺様は眠いから寝る。あとは任せた」

 

「了解です殿下ー」

 

何を任せるって?今、魔王城のある空間は色々不安定らしくてな。異世界から色々と迷い込んで来るんだ。

 

例えばツンツン頭の不幸少年とか何とか都市最強だとか最弱で最凶の魔術師とか。

 

特に魔術師に驚いた。なんだあの強さ。奴は全力を出せない状況で俺様のHPを半分削ったぞ…世の中化物っているんだなー。

 

ん?お前が言うなって?だって俺ラハールだもん察しろよ!

 

あ、ヤバい超眠い…とっとと寝よう。

 

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

 Side:迷子天使

 

「あ、あれー?迷子になっちゃいました」

 

おっかしいなー。天界から人間界に降りるだけなのに迷う要素あったかなー?

 

周りを見てみるとどこかのお城のようですね…悪魔の人の城だったらどうしよう?

 

ま、何とかなりますよね!

 

「あ、でも本当に悪魔の城だったらどうしましょう?確か大天使様とミカエル様は悪魔とは冷戦状態にあるとおっしゃられてましたからやっぱり戦争になったりするんでしょうか?…さすがに迷い込んだだけでそれはあるのかなー?でも先輩天使さまたちは悪魔のことを悪く言うしぃ…う~ん」

 

「何者だ。俺様の寝室の目の前で一人漫才をしているアホは」

 

「ムム!アホってなんですか!初めて会った人にそういう事を言うのはよくありませんよ!」

 

「俺様は寝ていたんだ!それを貴様のせいで起こされたのだからこれくらい言っても構わんだろ!!」

 

「あ、睡眠の御邪魔をしてしまったんですね。それはごめんなさいです」

 

「全く…で、天使が何のようだ?」

 

アレ?私のことが天使って分かる?

 

「あの~、すいません。ここはどこなんでしょう?」

 

「あぁ、またか。ここは俺様の城…魔王城だ」

 

「ま、魔王城?」

 

それってつまり…

 

「あなたは悪魔なんですか?」

 

「そうだ」

 

あ、悪魔の城に入っちゃった…それに魔王城って…

 

アレ?そういえばこの人”俺様の城”って…

 

つ、つまり

 

「ええええええええええええええ!あなたは魔王なんですかあああああああああ!!??」

 

「うるさいぞ!!近所迷惑だろうが!!」

 

き、気にするとこそこですか!?

 

「す、すみません」

 

「…ハァ。で、お前は何と言う名だ?」

 

「あ、私天界で見習い天使をやっているフロンって言います」

 

「フロンか…俺様は魔王ラハール。まぁ、歓迎しておいてやろう」

 

え、歓迎ってなんですか?

 

「この城は少し特殊でな。お前、しばらく天界に帰れんぞ」

 

………へ?

 

「ま、マジですか?」

 

「大マジだ」

 

真剣な表情で言うラハールさん。嘘を吐いているようには見えません。

 

天界に帰れないのかぁ…ど、どうしましょう?

 

 Side out:迷子天使

 

 

 

全く、面倒なことになったな。まさかフロンがこの城に迷い込むとは。

 

「さて、どうしたものか…」

 

「もういっそのこと外に放り込んじゃいます?」

 

「えぇ!?放り込まれるんですか!?」

 

「アホか!そんなことしたら面倒になるではないか!!」

 

聞けばフロンはDxD世界の天界に居ると言うことが分かった…が、ディスガイア原作キャラなのでどうなるかわかったもんじゃない。

 

実際、ディスガイアではエトナに次ぎ、自由人だったしな。

 

「第一、外に放り込んだら冥界にゃ。そんなことしたら間違いなく戦争になるにゃよ」

 

その通りだ。別に俺様は冥界の悪魔共が戦争しようと知ったこっちゃないのだが、黒歌の妹に被害が及ぶかも知れんからな。

 

「黒歌、メーヴェルはなんと言っていた」

 

「天界に時空を繋げるのは難しいと言っていたにゃ。まぁ、ラハールが天界に行けば繋げれると言っていたけど…」

 

「なら無理だな」

 

「返答速いですね!因みに理由をお伺いしても…」

 

「俺様はあの空間がすこぶる嫌いだ!吐き気がする!」

 

一度天界の近くまで行ったが、それだけで気分が悪くなった!あんなところ二度と行きたくないわ!!

 

「ですよねー。あの如何にも光!愛!って空気が気持ち悪いんですよねー」

 

「えぇ~そうですか~?良い場所ですよ天界。美味しいスイーツとかもありますし」

 

「へぇ?どんな感じなの?」

 

「えっとですね、程よい甘さで、果物が沢山乗ってるものとかあります!」

 

「良いわね!ちょっと食べてみたいかも!」

 

「天界に来たときは是非!あれは必ず食べるべきです!」

 

エトナとフロンの会話が弾んでる。ここで一言

 

「「お前ら仲いいな(にゃ)!!」」

 

黒歌と被った。同じことを考えていたようだな。

 

「で、この子どうするんだにゃ?」

 

「ふむ、一番手っ取り早いのは天界の近くに放り込んでやればよいのだが…確か今はそれが無理だったのだな?」

 

「にゃ。今、人間界や天界の時空が不安定でどこに飛ぶか分からないそうにゃ。だから今取れる方法は」

 

「冥界から人間界、それから天界に送るか…無理だな」

 

「えぇ!そんな簡単にあきらめないでくださいよ~」

 

「とは言ってもだな。俺様の城のある世界…俺様たちは魔界と呼んでいるが、そこからは時空ゲート以外に移動方法がないのだ…どうしてもと言うなら方法は無くはないが…いや、これもやはり無理だな」

 

「あ~。確かにそれならできますけど、無理ですよね~」

 

エトナの言うとおり、行けたとしてもフロンが危ないし、俺様は奴に会いたくない。

 

「あの~、その方法って一体なんなんでしょう?」

 

「えっとだにゃ。時空ゲートを使わず他の世界にいく唯一の方法は次元の狭間を通ることなんだにゃ」

 

「次元の狭間…ってえぇ!?あの真龍さんが散歩しているところですか!?」

 

「ま、まぁ…間違ってはないにゃ」

 

散歩は違うだろ…奴は泳いでいるだけだぞ?そんなことはどうでもいいがな。

 

「そこから行くのはなぜ無理なんでしょう?」

 

「簡単よ。フロンちゃん、アンタ消滅するよ?」

 

「ふぇ!?」

 

…すごい驚きようだな。

 

「お前の実力では次元の狭間にある無の力に耐えられん。天界や人間界に近づく前に無に当てられ消滅するのがオチだろう」

 

「そ、そんなぁ~」

 

少し落ち込んでいるな…ま、当然であろう。DxDの天使が天界に戻れないと知れば恐らく発狂するだろうしな。

 

「録画していた『天使戦隊ピュアセブン』が見れないなんて…」

 

「落ち込む要素そこかにゃ!?」

 

「あ、違う!大天使様に仕事頼まれてたんだった!」

 

「割と大事なこと忘れてるにゃこの子!?」

 

訂正、ディスガイアフロンと対して変わってなかった。

 

「っていうか、人間界に仕事ってなに?」

 

「えっと、とある方に会いに行けっていう話だったんですけど…」

 

「とある方?名前とか聞いてないの?」

 

「えっとですね、ちょっと待ってくださいよ…あ、ありましたメモ帳!…フムフム」

 

仕事内容覚えてないんかい!?と言うツッコみはしない方がよいのか?

 

「えっとですね~、名前は書いてないんですけどお。頭に触角が二本生えてて、赤いマフラーを着ている半裸の少年と書いてあります!」

 

「アレ…それって…」

 

「どう考えても…」

 

エトナと黒歌が同時に俺様を見る。分かっておる!俺様もそう思っていた!

 

「それはまんま俺様じゃないか!!」

 

「えぇ!?二本の触角に赤いマフラー…半裸の少年……あぁ!?」

 

「え!フロンちゃん今更気付いたの!?」

 

「ちょっと遅い気がするにゃ…でも大天使からの仕事でラハールに会えって一体なんだにゃ?」

 

「え~と~…どうしてでしょう?」

 

「知らん!俺様に聞くな!!」

 

しかし、本当に天界は…いや、大天使は何を考えておるのだ?

 

「殿下の暗殺だったり?」

 

「大天使ラミントンさまはそんなことしません!」

 

「まぁ、それが本当だとしたらフロンに何も言ってないのはおかしいからそれは無いんじゃないかにゃ?」

 

…なるほど。大天使ラミントンか。なら読めてきたぞ?ディスガイア通りなら恐らく………

 

しかし、俺様は普段外の世界には行かんと言うのにどこで俺様のことを知った?

 

「まぁ、なんだ。このまま外に放り出すのも面倒だし、何よりこのまま考えるのも面倒だ。とりあえずここに住め」

 

「ま、それが妥当だにゃ」

 

「ありがとうございます!…フフ、ラハールさんって優しいんですね」

 

「ハァ!?今の間に優しいという言葉がどこに出てくる!?」

 

止めろ!むず痒いではないか!!

 

「全部じゃないですか?」

 

「どこがだ!!」

 

「黒歌さん黒歌さん、ラハールさんって…」

 

「思ってるとおりにゃ。ラハールは優しいと言う言葉を掛けられるのをなんでか毛嫌いしてるにゃ…要はツンデレにゃね」

 

「やっぱり…かわいい所もあるんですね」

 

「まぁね、私の時もなんだかんだ言いながら助けてくれたし」

 

「そうだったんですか!良い人なんですね、ラハールさん」

 

止めろ気持ち悪い!

 

「そこの二人!あんまり言っていると龍王の住処に放り込むぞ!!」

 

「待つにゃ!それだけは勘弁にゃ!!次行ったら確実に死ぬにゃ!!!!」

 

黒歌のトラウマを掘り出す!

 

「あの~、龍王の住処って?」

 

「ん?あぁ、最強の龍王である天魔の業龍(カオス・カルマ・ドラゴン)ティアマットの住処よ。殿下のムチムチ嫌いが分かったとき黒歌が異様なほど殿下にくっつきまわったことがあってね~、それで放り込まれたんだー」

 

「えぇ!大変じゃないですか!その後どうしたんですか?」

 

「ん?当時の黒歌じゃ歯が立たなくって、しょうがないからって言いながら殿下が一撃で仕留めたわ」

 

「…最強の龍王を一撃ですか…もしかしてですけどラハールさんって凄い?」

 

「すごいなんてもんじゃないわよ~?アタシも今でこそ龍王を瞬殺とまでは行かないけど手こずらずに倒せるようになったのは殿下のおかげだから」

 

「エトナさんも龍王を倒せるんですか!?」

 

「うん」

 

「ほへ~、ラハールさんもエトナさんもそんなに強いんだ~」

 

「まぁ、そこまで行くのに苦労したけどね~」

 

「大変だったんですね」

 

「お前ら、本当に仲が良いな」

 

俺様も驚きだ。仲良くなるの早すぎじゃないか?

 

「まぁなんとなくですよ…ねー、フロンちゃん!」

 

「ねー」

 

「何だそれは…ともかく、ことが事だからなしばらくここに居ろ。それで今日は解散だ!俺様は眠い!寝る!!」

 

「あの~私の部屋は?」

 

「黒歌かプリニー共に聞け!じゃあな」

 

「殿下~アタシのスイーツは~?」

 

「そんなもん俺様が知るか!」

 

と言うかエトナ、さっき黒歌が作ったの食ってただろ!?

 

あれぐらいじゃ足りませんよ!

 

だからと言って俺様に言うな!!

 

あ、ラハールさん私もスイーツ食べたいです!

 

だから俺様に言うなと言っておろうが!!

 

 

それは最早、長年一緒に居た者たちの光景。

 

その光景を見ていた一人の天使が居た………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 Side:???

 

「やれやれ、どうにか接触できたようだね」

 

「あらぁ?どうしたのラミントン?」

 

「ガブリエルか…なに、部下の仕事の確認だよ」

 

「部下ってフロンちゃんのことよね?あの子、良い子だけどまだ見習いよ?大丈夫なの?」

 

「あぁ、問題ない…むしろ彼女じゃなければできない」

 

キョトンとした表情をするガブリエル。相変わらず君はよく分からないね。

 

だが、これはフロンでなければできないのだ。

 

神のみを見、愛を間違えている他の天使たちではない。

 

「(そう、真の意味で愛を理解している彼女でなければ)」

 

 Side out:???

 

 

大天使は何を思うのか…それは誰にも分からない。

 

 




如何だったでしょうか?

今回はフロン加入回となりました!

いやぁ、カワイイですよね。あの攻撃時のカニミソ!のボイス!

作者はこれを出すためだけに一時フロンのみを使い込んでいました(笑)

因みに、最弱で最凶の魔術師は私が書いている小説の主人公です!あまり進んでいないですが、気になられた方はご覧になってください!(宣伝

さて、次回でプロローグ最後?にしようかなと思ってます!(追加するかもしれませんが…まぁこうご期待!

次は誰が出るんでしょうね~

という訳で次回もお楽しみに!
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