2話目になります。
オペラーション・ウロボロス発動から約3ヶ月、地球圏は未だに立ち直れていなかった。
そんな中ザフト軍は、新たな作戦を発動しようとしていた。
それが種子島攻略作戦であった。
種子島には、旧西暦時代から
特に種子島は、打上げ効率の高さからL3宙域の宇宙軍拠点に対する補給に重宝されていた。
そんな場所だからこそ、ザフト軍の攻略目標になったのであった。
また種子島攻略作戦が立案された背景には、プラントの国防委員会の焦りもあった。
開戦から常に地球軍との戦闘は、MS対MAによるものであり、MSを保有していない地球軍相手に損害らしい損害を受けることなく勝利を重ねてきた。
そんな彼等に冷水を浴びせかけたのが、オペレーション・ウロボロスで生起した低軌道会戦(ザフト側呼称)であった。
この戦闘で、L3宙域から出撃してきた日本宇宙軍艦隊との戦闘で初めてMS同士による戦闘を味わった。
MS同士の戦闘そのものは、双方痛み分けに終わったが、ザフト軍MSが日本宇宙軍MSに拘束された事により、降下部隊に対する宇宙軍艦隊の突入を許し、降下部隊の護衛艦隊は、強力な日本艦隊との砲撃戦に巻き込まれただけでなく、対艦ミサイルを抱えたMAによる飽和攻撃を受け、今までの戦闘とは比較できないレベルでの被害を被った。
国力で劣るザフトにとって、この会戦で受けた被害は尋常なものではなく、今後の地球制圧作戦において支障をきたしかねないものであった。
そんな背景もあり、国防委員会は、日本軍戦力が整う前に日本勢力圏内に橋頭堡を築き、日本による今次大戦に積極的参加を防ぐ目的もあった。
その為には、何としても種子島を落とし、場合によっては占領した種子島を人質に、親プラント同盟締結まで考えていた。
だが彼等は、戦争は相手があっての事というのをすっかり忘れていた。
日本という国が、そんな脅しに屈する様な国ではないということを。
そして地球圏の最大勢力でもある大西洋連邦でさえ、容易に手を出せない国家である日本に喧嘩を吹っ掛ける様なことをすればどのような結末を迎えるかを。
錯誤と傲慢と油断を種火に、意地と無能を油として、極東の地を戦火が包み込むまで、あと僅かであった。