ゲッター線入り転生者のヒーローアカデミア   作:月神サチ

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ゲッターの祝福について①
自分の肉体を頭、胴体上、胴体下、四肢のパーツ毎にゲッターロボ(本人はwikiと最近のスパロボ知識しかないので初代と真ゲッタードラゴン、真ドラゴンとエンペラー?のみ)をベースとしたモノ(本人サイズにサイズは調整される)に変換できる。
また掌にビーム射出口を作ったりアレンジが可能。
全身ゲッター化すれば馬鹿みたいに堅牢になる代わりに、他のチート類が一切使えないので、基本パーツ単位での変換に留めている。


第1話 合否確認 / 体力テストにて

「寄道! 雄英高校から手紙が来たぞ!」

 

前触れもなく開かれる自室の扉。

 

扉を開けたのは父上で片手には雄英高校からの封筒が握られている。

 

そしてその後ろには残る家族全員に使用人たちも揃っていた。

 

「受験結果が来たのは分かるが、本人以上にソワソワしてどうすんのさ……っ!」

 

上裸で(捲れて邪魔になるので着ないことにしてる)逆立ちからの片腕腕立て伏せしてるこちらとしては、前触れなさすぎてびっくりである。

 

なんなら顔面から崩れ落ちかけたゾ(2ヶ月ぶり18回目未遂)。

 

「結果が早く知りたい、できれば一緒に見たい。移動も焦れったいのでココで見たいでFA(ファイナルアンサー?)」

 

とりあえず逆立ちやめて椅子に置いてあったタオルで汗を拭きながら

 

「「「「「無論YES一択!」」」」」

 

使用人たちまで息ぴったりである。

 

上を着るのも面倒なのでそのまま父上から封筒を受け取り、机の引き出しのレターオープナーで封を切る。

 

中身は……やはり紙類はなく、手のひらサイズの円盤のようなものだけだった。

 

「む? こういうのは手紙ではないのか?」

 

オレが机の上に置いたものを見て父は片眉を器用に顰めて疑問を口にする。

 

「吾輩の時は手紙だったからなぁ……8年の歳月は早いモノだ」

 

兄が昔に思いを馳せるのを横目にスイッチらしいところに触れる。

 

するとオールマイトのホログラムが現れた。

 

『私が結果発表に、キターッ!』

 

「あらオールマイトさんが何故? 雄英高校のOBというのは聞いたことありますが……」

 

『何故私がでたのかって!? それは私が今年春から、雄英高校で教鞭を執ることになったからさ!』

 

「オールマイトが教鞭を……? 妙ですね?」

 

「教えるより見て倣え的な職人の挙動する人が先生は向いてない気がしますね。……もしかして寄道の監視役では?」

 

姉たちが首をかしげる。

 

『おっと何か酷いこと言われたり勘ぐられてる気がするけど、千手少年関連では無いので安心して大丈夫だ!』

 

「映像のハズなのに会話がほぼ成り立ってる恐怖」

 

思わず突っ込むオレ。

 

『え?巻きで?ハイ分かりました。……後ろの撮影が詰まってるから巻きで行くね。筆記は満点、数学はソレに加えて裏に書かれた逆問題が素晴らしいと+20点だって、すごいね』

 

「暇だったからな」

 

『まだ発表は終わってないぜ少年! 実技の方は敵ポイント120! そしてヒーローとして他人を助けたり出来ていたか! これは教員による審査で点数決めたよ! 君は0ポイント撃破後含め、負傷者を手当てしたり他受験者に迫った背後からの攻撃を弾いて助けたね! よって! レスキューポイントは80点! 実技筆記共に歴代最高点!無論首席だ!おめでとう!』

 

祝福の言葉とともにみんなが沸き立つ。

 

ただ、筆記はともかく実技は(縛ってたとは言え)ゲッターというチートによるものなので、素直に喜べない自分がいる。

 

『あーあと一つ』

 

オールマイト(ホログラム)の言葉に全員動きを止めて首傾げ

 

『たぶん物間少女は君と別クラスになるけど、許してくれたまえ。――君と同じクラスだと君のそばから離れないかも……って懸念した先生方がクラス分けることを強く提案してソレが通るみたいなんだ』

 

オレは思いっきりコケかけた。

 

「なんだ、やはりそういう関係か。家は義定(長男)が継ぐから嫁選びや恋愛にはとやかく言わんと言っておらんのに」

 

「ライバル認定されて事あるごとに突っかかってくるのを彼氏彼女の間柄とは言わんのですよ父上(次男坊感)」

 

オレは全力で否定する。

 

本人に好意……はありそうだが、友人以上恋人未満だろうし、それっぽいアクションしたところ見たことがない。

 

なので彼女いない歴=年齢はまだ終わらないだろう。

 

「うーむ……まあ当人同士の問題だ、今暫くは様子見するとしよう」

 

なんか含みのある言い方をされたがスルーだスルー!

 

そのあと茶化されたりしたが、穏やかな時間が流れたのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

桜の舞う季節、それは日本において別れと出会いの春の季節。

 

「一人暮らし位できるってのに、何故オレを寧亜の隣の店子(たなこ)*1にねじ込んだし、我が父上よ」

 

「……ここに居ない人に愚痴っても仕方ないと思うけど?」

 

そんな綺麗な風景の中、オレへジト目を向ける寧亜。

 

風景も併せて絵になる綺麗さなのに、色々もったいねぇな……。

 

――現在オレたちは雄英高校への初登校中である。

 

おろしたての制服に着られてるような感覚になりながら、オレたちは、何処かぎこちなく学校へと向かう。

 

「そういえばオレと寧亜は別クラスらしいけど知ってる?」

 

「……知らない。初めて聞いた」

 

きょとんとしたあと頬を膨らませてながらそう返してきた。

 

カワイイ(こなみ)

 

「……まあクラスは隣だし、家も隣だ。来たければ遊びにくればいいからな」

 

「……同じようなこと他の子にも言ってない?」

 

「(今のところ)寧亜だけだな」

 

「すごく気になる空白があるけど……まあいいか。お互い頑張ろう」

 

彼女はそう言って自分の教室に入っていく。

 

オレも身なりを再確認し、A組の扉を開いた。

 

 

 

 

 

 

チンピラみたいな野郎に絡まれたり、クソ真面目なメガネの男子が仲裁に入って揉めだしたり、諸事情により小学校が同じだった轟ちゃん(コイツも原作男じゃなかったっけ??)に抱きつかれてザワザワしたりと色々ありましてーの、担任を名乗るイレイザーヘッドこと相澤先生の命令で体操服に着替えてグラウンドに向かったりしました(キング・クリムゾン感)。

 

 

 

「個性把握テスト……ねぇ……」

 

オレはハンドボールを片手にどうやって投げようかちょっと悩んでいた。

 

何しろ先生から『手段は問わず最も遠く投げろ』とのオーダーが入ったからだ。

 

「早くしろー、合理的じゃねぇぞー」

 

「仕方ないなぁ……」

 

オレは腕をゲッター1に変化させ、両腕でボールを持ちながらボールへゲッター線を凝縮する。

 

「ストナァァァーッ!―――サン、シャイン!」

 

ほぼゲッター線と化したボールを宇宙へ向け投擲する。

 

爆風とともにボールの射線上にあった雲が割れ、音が遅れて周囲に響き渡る。

 

「……これで良いですかね?」

 

手をもとに戻す。

 

「速度が速すぎて測定不可、本当ならやり直しだが……。装置により大気圏を抜けたのは確認した。だから無限扱いとする。――それでまだ本気じゃないんだろ?」

 

機械をチェックしながらしれっと指摘してくる先生。

 

「被害を度外視してまで測るのは不合理では?」

 

「チッ……予想通り扱いに困る問題児(優等生)だな。まあいい。お前たちにもこんな風に個性を使って自分のベストを出してもらうぞ」

 

他の面々を見ながらそう告げる。

 

「すげえ」

 

「やべぇなアイツ」

 

「個性使ってなんて楽しそうだな」

 

最後の言葉で相澤先生の纏う空気が数度下がった(ゲッター化した腕に何故か付いてるセンサーの温度測定で確認ヨシ!)。

 

「ほう、楽しい……楽しい、ねぇ……?」

 

相澤先生の言葉に生徒たちは地雷を知らぬうちに踏んだことに気がついたのが顔を強張らせた.

 

「――ならこのテストで最下位取ったやつは『見込みなし』として除籍としよう」

 

「せんせー、オレも対象ですか?」

 

「……訂正だな、『寄道を除いた20人で順位付けし、最下位を除籍処分』としようか」

 

「なんでソイツだけ除外!?」

 

「ずるくね?」

 

「不平等かと!」

 

ワーワー賑やかな面々に相澤先生は睨みつけによる威圧をする。

 

「――コイツは手段さえ選ばなきゃテストのすべての項目で1位を取れるポテンシャルをもっている。ちょくちょく見せる突飛な行動には思うところがあるが、オールマイト含めトップヒーローの多くからもその人格・実力は認められてる」

 

緑谷君がなんか思い出して納得したような顔してる……。

 

「あと今年の入試の筆記の満点+20点というオーバーフロー、実技の敵ポイント120、レスキューポイント80、合計200の4項目で歴代最高を叩き出してる実力者だ。首席合格者だぞ、格が違う」

 

「「「……」」」

 

「流石寄道」

 

轟(とオールマイト経由で聞いてたらしい?緑谷)以外は開いた口が塞がらないと言った顔をしている。

 

「そんじゃ、さっさとやるぞ」

 

めんどくさいのでDieジェスト

 

 

 

【第1種目】 50m走

 

「……0.63秒」

 

この程度なら飛雷神より普通の瞬身の方が速い……というのは嘘で、マーキングしてないから瞬身が最適解だった。

 

 

 

【第2種目】 握力

 

「せんせー、壊れました!」

 

「測定不可……と」

 

手をゲッターにすればその馬力で握りつぶしは難しくないのである。

 

 

 

【第3種目】 立ち幅跳び

 

ゲッター化してスパロボよろしく空中浮遊を選択。

 

「……何時まで浮かんでいられる?」

 

「今までの最高記録は寝ながらも含めて半日。全身ゲッターなら生理現象もないので1日以上余裕ですね」

 

「コレも無限だな」

 

 

 

【第4種目】 反復横跳び

 

普通にやると104回程。

 

ゲッター化してちょっと限界まで効率化した場合は……

 

『測定不可!測定不可!』

 

「速すぎて機械が読み取れん。ついでに地面がガラスになってるぞ」

 

 

 

【第5種目】 ボール投げ

 

さっき投げたので省略

 

あと緑谷が指一本に反動を抑える原作イベントを目撃して思い出した。

 

 

 

【第6種目】 持久走

 

ゲッターのまま走る。

 

「1500を後ろ向きに走りながら1分ちょっとか。……何人か絶望してるな……」

 

 

 

【第7種目】 上体起こし

 

「残像が見えるのバグだろ」

 

「コレが事実は小説より奇なりってやつか……」

 

「轟さん、自分と千手さんの足回りを氷漬けにして固定してますわね……」

 

 

 

【第8種目】 長座体前屈

 

ゲッターロボ組でオープンゲットできる奴になれば……

 

「は? 上半身が2つの小型ロボ?に分離した!?」

 

「そのまま台を壁から離れるように押していきやがった……」

 

「ケロ……私の記録も越えられちゃったわ……」

 

「機械化してるのに無個性……?無個性ってなんだっけか……???」

 

割と阿鼻叫喚な感じでテストが終わった(ヨシ!)

 

 

 

 

 

 

「ソレじゃ結果発表だが……口頭は効率悪いので一気にドンだ。」

 

記録を近くに持ってきたモニターに表示させる。

 

順位は……峰田が最下位……原作通りか覚えてねぇな(痴呆民)

 

「ちなみに今回の除籍は嘘だ。実力を引き出すための合理的虚偽だ。今日はコレで終わり。解散だ」

 

驚く面々を横に相澤先生は去っていく。

 

 

 

 

オレを含めた生徒は会話をしながらそれぞれ更衣室で着替え、殆どが教室で駄弁っている。

 

オレは寧亜を出待ちしようとしたが教室に連れ戻され、質問攻めにされることに。

 

「寄道、無個性って嘘だろ?」

 

「残念ながら、個性因子が観測されてない。それと相澤先生とかの個性を封じる系の人の元で行われた実験で確認済みだから間違いない」

 

「ならアレはなんなんだよ!?全身機械化みたいなの!」

 

「ゲッターだ。」

 

「ゲッターってなんなんだよ!!」

 

「……進化の可能性らしい……とだけ。今のところそれ以上の言葉を持ち合わせてない」

 

「えっ、人類進化したらああなるの? ちょっと怖いんだけど……」

 

「……ノーコメントで」

 

ハリー・ポッターでダンブルドア校長が少しずつしか情報開示しなかった気持ちがなんとなく分かった気がした。

 

全部一気に教えたら正気度全損しそうだし(クトゥルフ神話TRPG感)、そもそも理解が追いつかないだろうし、是非もないよね(心の中で敦盛舞いながら)。

 

「寄道」

 

轟がこちらに来た。

 

上体起こしのときにも思ったが、中学3年間会わない間にスタイルが良くなった気がする(こなみ)

 

「どったの?」

 

「――今日ウチ来る? 兄さんや父さんも今日は休みだから家にいるし」

 

「なんかリア充の気配がしてきたぞ??」

 

「どうする? 処す? 処す?」

 

峰田と上鳴が魔女裁判さながらなリア充ジャッジをし始めるのを横目に首を横に振る。

 

「今日は近くのスーパーが特売だからソレ優先」

 

「……? ウチの近くに別荘なかったっけ?」

 

特売と彼女視点の記憶から断られる理由が結びつかなかったので聞き返してきた。

 

「一人暮らししたかったので賃貸を借りたんだ、あの別荘とは違うから」

 

「……なら、私が遊びに――『ちょっと寄道? 何でオリエンテーションに居なかったの?』」

 

A組のドアを開ける寧亜。

 

そして目が合った轟と寧亜はばったり遭遇した猫同士のように警戒心を剥き出しにする。

 

「「……」」

 

……不穏な空気になってきたのでオレは気配をしれっと消して逃げ出す。

 

前世童貞の彼女いない歴≒年齢で今生もほぼ同じ自分にアレは対処できねぇのだ!(ずんだもん感)

 

あ、特売の商品には間に合いました。(報連相を怠り事後報告する社会人失格者感)

 

特売含めて買って帰ってきたら寧亜が居たので特売のこと教えたのだが藪蛇だった。

 

寧亜は特売について知らなかったようで哀れに思いお裾分けしようとしたところ、一緒に食べると部屋に乗り込まれ、風呂まで使われた。

 

代わり(?)に食器の後片付けや掃除をしてくれたのでヨシ!(現場猫感)

 

……あれ? 一人暮らしが既に崩壊してるような……。

 

 

*1
借家や賃貸を借りてる人のこと

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