ここ好きや高評価、感想お待ちしてます(小声)
――Side 寄道
ウソの災害や事故ルーム、略してUSJにやってきたオレたち。
エントランスを進み、中心部近く、噴水のある広場の手前にたどり着く。
そこに待っていたのはUSJの発案者にして管理者。
麗日さんの憧れるスペースヒーロー《13号》だった。
「さて、皆さんには訓練を始める前に小言を1つ2つ3つ……4つ5つほど」
『彼女』は静かに、しかし力強く語る。
個性を人に向ける危うさ。
個性の使用は資格制で一見制限されているが、個々が危険な個性を持ち、振るう可能性がある事実。
この授業は体力テスト、屋内訓練での経験を踏まえつつも心機一転、救助に自分の個性がどのように活用できるかを学んでほしい。
君たちの個性は人を傷つけるためではなく、人を助けるためにあるのだと、心得て帰ってほしい。
締めくくりの言葉に生徒たちは歓声を上げる。
オレも素直に拍手をした。
いくつもの実績に裏打ちされた言葉には響くものがある、それを改めて認識した者もいるかも知れない。
「よーし、そんじゃまずは……」
相澤先生が何かを言おうとした瞬間、USJの電気が消え、USJ全体の空気が澱んだ。
「な、なんだ?」
「これが……訓練?」
「いや違う」
噴水の前に現れた黒いモヤ。
それと同時に施設内にあふれる悪意と人の気配。
その中から人が現れた瞬間、相澤先生の言葉は叫ぶ。
「一塊で動くな!――敵の襲撃だ!」
相澤先生は目線を隠すゴーグルを付ける。
そして噴水広場の中心あたりに『人の手』をアクセサリーのようきいくつもつけた人間と黒いモヤのような人物、あとは脳みそが丸見えなデカブツが現れる。
「……オールマイトが見当たらないな……」
手だらけの敵がそう零す。
「――子供を何人か殺れば来るかな?」
「13号先生は子どもたちを安全な場所へ!上鳴、八百万はダメ元で移動しながらが通信確認!」
「わかりました! 皆さん、避難しますよ!」
「でも相澤先生が!」
佐藤が止めようとするが――
「イレイザーヘッドは数だけが頼りの有象無象の敵に、容易く負けるようなヒーローではありません。さあ皆さん!こちらへ!」
13号先生はそう返して避難を促す。
オレは気配を消しながら木分身を作り、避難側と相澤先生への援軍にそれぞれ動く。
「後少し――!?」
正面ゲートまで来たというのに、そのゲートを塞ぐように黒い靄が現れた。
そこから先ほどの人型の靄のような人物が現れた。
「オールマイト待ちではありますが……こちらは必要最低限以外は雑兵ばかり。なので余計な増援を喚ばれたりしては困ります」
「なら多少無理しても押し通れば「「邪魔だ」」」
指を構えた13号先生だったが、切島と爆豪が突撃する。
「実に好都合。――先に2人散らしてあげましょう」
瞬間的に2人が別の靄に飲み込まれて消える。
「しまった!」
「驚きは隙になる。そしてその一瞬が命取り――進むか引くか留まるか」
その瞬間オレたち過半数の足元に黒い靄が現れて落下する。
それと同時に、世界に亀裂が入り、砕けた気がした。
――Side 噴水前の寄道
「なんかガキが紛れ込んでるじゃん。ガキ混じりの二人組に簡単に制圧されるとかチンピラ弱すぎる。黒霧のやつ、数の暴力で云々いってたのに」
首をガリガリ掻きながら手だらけの敵はそう零す。
奴の言葉の通りオレ(と相澤先生)の周囲は死屍累々(殺してない)。
相澤先生は苦虫を噛み潰したような顔をする。
「でもその御蔭で――細かい命令しなくていいから楽かな――行け、脳無。オールマイト殺す前の準備運動だ。そこの2人を殺せ」
その言葉とともに、手だらけの男の傍にいたデカブツが動き出す。
殴りかかりと判断したオレは、反射的に全身ゲッターと化し両手をつかんで力比べに持ち込む。
「なんだぁ? 機械化の個性なんて情報にねぇぞ?」
……裏切り者がいたんだっけか……?
オレはゲッター炉心の出力を上げて力を力でねじ伏せる。
「おいおいふざけんなよ、オールマイトを倒せる用に調整された最強の兵士を力で捩じ伏せたのかよ!」
手だらけの敵が叫ぶ。
たぶん原作より元気なオールマイトならさほど苦労しないだろうが、力を浪費させるまでもない。
このまま木遁の応用で封印するか――と思った瞬間、周囲の風景が『壊れた』――。