憑依ゆかりさんとVTuberになった元マスター   作:名前考えるのって難しくね?

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五話目です。
※今話、深夜テンションで思いついたパロネタがありますので注意ですm(*_ _)m


お遊び

検証によって、この和室にゲーム機本体や、各種ソフトを用意する方法について、大凡の予想がついた。

 

まぁ、簡単な話だ。

マスターが録画したゲームのプレイ動画に、俺――結月ゆかりのボイスを吹き込むことで、"VOICEROID実況”という形にする。たったそれだけ。

 

どういう仕組みなのかとかはまだ分からんが、今はこれだけ分かれば十分だろう。

 

……で、肝心なところ(協力プレイ)だが、なんと上手く行った。

 

「改めて考えてもすんなり行きましたよね」

 

『ま、いいんじゃない?めんどくさいことになるよりはマシでしょ。おっ、カ〇パッド』

 

「左お願いします」

 

『はーい。とりゃ!』

 

てな訳で、只今絶賛マスターとス〇ラトゥーン2でサー〇ンランの真っ最中である。

いやー、今でも割とやってる人いてくれて助かったわ。最悪5分10分は待つかもって思ってたし、マジ助かった。

 

『これで納品完了〜』

 

「あとは生き残るだけですね。っと、味方さんからカモン言われてますよ」

 

今ウェーブのノルマを達成し、一息ついた所で、マップ端で雑魚処理をしてくれていた味方さんからヘルプが届く。

 

『そうっぽいね。行こっか?』

 

「わかりました」

 

移動中、もう1人の味方も合流し、3人で辿り着いたそこは……激戦区だった。

 

「バ〇ダンに、タ〇ーに……」

 

『テ〇パンにヘ〇もいる……』

 

「『あっ、モ〇ラ』」

 

目前で死闘を繰り広げるその味方は、オ〇モノシャケだらけの激戦区を、割り当てられたス〇ッタリーの特性をフルに活かしたキャラコンで駆け回っている。

 

……流石は今でもス〇ラ2をやり込んでいるだけある。正しく猛者の名に相応しいバイトぶりだ。

 

「とりあえず、狙い撃ちますか」

 

今回俺に割り当てられたのは奇しくもリ〇ター4K。新ユーザーで始めたが故に、今のランクでは買えないブキである。

 

「20まで上げるのは…割とすぐですかね」

 

『ゆかりんその気になったらガンガンやり込めるからっね!』

 

俺がバ〇ダンを狙撃する間に、マスターのホッ〇ブラスターがタ〇ーを消し飛ばす。

 

ス〇リュースロッシャーを持つ最後の味方が、自然と納品を買ってでてくれていたこともあり、金イ〇ラの納品数も順調に増えていく。

 

……勝ったな。

 

「ふっ、この私にかかればこの程度――ちょそこでモ〇ラ来るのは聞いてな!?」

 

ごめんなさい調子乗りました……

 

『アッハハ!ゆかりんなにやってんの!』

 

「すみません。油断しました」

 

マスターのボムに助けてもらい、復活したところでウェーブ終了。次のウェーブに備える。

 

「さっきはやらかしましたが、今度は……って洗濯機(ス〇リュースロッシャー)ですかぁ!?」

 

『おっ、今度はス〇ッタリーか』

 

最後の最後に来るのがこれなのかよ……え、ちょっと待って

 

「満潮……しかも」

 

『夜、だねぇ……』

 

なんか、嫌な予感……

 

「ひぇぇぇぇヒ〇リバエ来ましたよ!!しかも満潮!」

 

『リ〇ター、ス〇ッタリー、ホ〇ブラ、そして洗濯機でこれかぁ』

 

こんなんグ〇ルの方がまだマシだよ!

 

『ゆかりんスペシャル何個残ってる?』

 

「使ってないので2回使えます!」

 

ホントはジ〇ットパックがよかったけどハ〇プレがな!

 

カゴの付近に4人で固まり、ウェーブ開始。

ヒ〇リバエがついたのは……俺かぁ。

 

「初手からガンガン来てます来てます!」

 

『連射できないブキが多い中でのこれはキッツイ!』

 

マスターのス〇ッタリーを除く3つが連射性能に欠けるブキである中、大量の敵の処理を余儀なくされるヒ〇リバエ戦はかなりきつい。

 

『ノルマ足りない!』

 

味方達もタイミングを見ての大量爆破や、一撃射抜き等で、一気に撃破するなどして数を減らしているのだが……納品数が問題になってきた。

 

「時間も近付いて来ましたね…!」

 

満潮ということで、必然的に狭いエリア内での攻防を強いられ、さらには様々な場所から無数に現れる敵達。

ブキ構成的に近付かれると終わりなのは誰もが分かっている。

 

今だって何とか凌いでいるのに過ぎないのだ。もしこの場で誰かが納品にても向かおうものなら……すぐにでも崩壊するのは目に見えている。

 

……どうする!?

 

万事休すかと思われたその時、1人の味方の行動により転機が訪れる。

 

「っ!ヒ〇リバエが移りました!」

 

『あっ、ジ〇ットパック……』

 

「『っ!今だァ!』」

 

ヒ〇リバエ戦において、最適解となるジ〇ットパック。その最高の使い方を示してくれたのだ。

敵がジ〇ットパックに吸い込まれている隙をつき、3人で必死に納品していく。

 

『そのイ〇ラ返せぇ!』

 

「アッ……(ピー)くれませんかねあのシ〇ケ」

 

……尚、金イ〇ラ回収していくあんちくしようにはこの上ない殺意を抱いた。

 

ノルマ達成まであと2個といったところで、味方のジ〇ットパック(2回目)がタイムアップ。そのまま群れに呑まれて姿を消す。

 

『ヤバイヤバイヤバイヤバイ!』

 

「とりあえずマスターはそれ納品してください!あとは……ホ〇ブラさん行きますよ!」

 

ブ〇スターの爆破に洗濯機の攻撃を織り交ぜ、ボムも加えてなんとか活路を切り開く。

 

「っ!味方さん復活しましたか!」

 

処理用に放ったボムが、浮き輪状態の味方にもヒットしたことで復活、金イ〇ラを背負った味方がこちらに向かってくる。

 

『守れ守れ守れ守れぇ!』

 

「オォォォォハ〇プレェェェ!!!」

 

残り10秒。

 

「ホ〇ブラさん溶けました!」

 

『リ〇ターくん急いで!』

 

残り8秒。

 

『右からも来てるよゆかりん!』

 

「無理です死にます!アッ!」

 

残り6秒。

 

『ごめん私も死ぬぅ!』

 

「納品……完了!しかも復活しましたよ私!」

 

残り4秒。

 

『全員復活ぅ!』

 

「チ〇クチ!チ〇クチはいないんですか!」

 

残り2秒。

 

「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!」ピチューン

 

『ゆかりィィィィィん!!!』

 

残り1秒――生き残りはマスターのみ!

 

時に飛び跳ね、時にスライドで躱しながら、インクを撃ち放つマスターに祈る。お願いしますお願いしますお願いします!!!

 

残り0秒――マスターは……生きてる!

 

「おぉ!!やりましたね!マスター!」

 

『なんとかなった……ふぃー、こんな新鮮な気分久しぶりだねぇー。めっちゃハラハラしたぁ。ぶい』

 

ディスプレイに映るマスターは、楽しげな表情を浮かべながら、Vサインを向けてきた。

こちらも合わせて指をV字に立て、マスターに向ける。

 

「アーカイブだともっと落ち着いてましたからね」

 

『特にあの時はいっぱいいっぱいで、それこそ凡ミスとかもできなくなってたもんね。やらせとか、わざとらしいとか言われるのがさ、ちょっとね……』

 

「匿名なのをいいことに、心無い言葉をぶつけてくる人もいますからね……」

 

俗に言うアンチ達。

マスターもこの人達にかなり影響を受けてしまってたみたいだからな、これからはその辺も注視してかないとな。

 

『フフッ。でも、ありがとね。いいのが撮れたよ』

 

「え」

 

ちょうど決意を新たに、握り拳を作ったところで、マスターの言葉に思わず固まる。

 

とれた…トレタ…取れた……撮れた!?

 

「今の撮ってたんですか!?」

 

『うん。ゆかりんとの初の協力プレイ。なにかの思い出になるかなーって』

 

「思い出にって……そういえば話すのが夢だって言ってましたっけ。協力プレイもそうだったので?」

 

『まぁーね。現実には無理って思ってたから妄想するだけだったけど、まさかこんな形で実現するなんてね』

 

感慨深そうに呟くマスター。……そんな顔されたら文句も言うに言えないじゃんかよ。しゃあねぇな。

 

「……マスターが望むなら、いつでもオトモ致しますよ」

 

『おっ?言ったなぁ?じゃあこれやらない?〇番出口〜』

 

「えぇ…いきな――いえ。そのゲーム、1人用では?」

 

1人プレイのゲームで協力プレイは流石に無理だと指摘したのだが、そこはマスター、ちゃんと考えてあったようだ。

 

『操作自体は私がやるからさ、肝心の異変とかはゆかりんが見つけるって形で。どう?』

 

「まぁ……それなら、確かに」

 

『よし決定!じゃあ早速この画面をゆかりんの方に共有してっと』

 

カチカチっというマウスのクリック音が鳴り、マスターが表示されている画面の隣に、新しいウィンドウが出現。

今まさにマスターが起動させた、〇番出口のタイトルロゴが映りこんだ。

 

『ひとーつ!異変を見逃さないこと!』

 

「ふたーつ!異変を見つけたら、すぐに引き返すこと!」

 

『みーっつ!異変が見つからなかったら、引き返さないこと!』

 

「よーっつ!8番出口から外に出ること!」

 

そして、地獄が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

※以下、読まなくて可の完全な蛇足です。ロマニやらウォルターのパロネタを見ていて、ふと思いついてしまった8番出口パロです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

走る、走る、走る。

 

「ハァハァ、ハァ…これで」

 

曲がり角を越えた先にある番号は……8!

 

やった!最後、最後だ!これさえ切り抜けたら帰れる!

 

「最後の異変は………え」

 

私は思わず足を止めてしまった。

なにせ、そこに居たのは……

 

『どうかしましたか?マスター』

 

彼女(結月ゆかり)だった。

 

「そん、な……」

 

そりゃないよ、神様……なんで、なんで最後がこれなのさ……私が、どれだけ彼女に会いたかったって、思って……!

 

足が、自然と1歩を踏み出していた。

私の意思からも離れて、1歩、また1歩と彼女へと近づいていく。

 

そして、無意識に伸ばした私の手が、彼女に――――

 

ダメですよ(・・・・・)

 

「ッ!!」

 

――触れる前に、彼女()に止められた。

 

『マスター、あなたならわかる筈です。ほら、あの時も言っていたでしょう?……異変を見つけたら?』

 

「すぐに、引き返すこと……!」

 

『分かってるじゃないですか……ほら、行けよ』

 

「っ……ぁぁ!!!」

 

走る、走る、走る、走る!脇目も振らず、ただ走る。

溢れる涙を乱暴に拭い、曲がり角を曲がろうとしたその時、確かに聞こえたんだ。

 

『マスター。私は、あなたの"結月ゆかり”であれて、光栄でした』

 

「――う、うぅぅ……ぁぁッ!!!」

 

嗚咽を零しながら階段を駆け上がり、白い光の中へと飛び込んだ。




蛇足の一応の設定的には、現状よりも遥かに親密になったところで、悲劇的な別れをしたマスターが見た悪夢という形です。

あの日2人で地獄を見た8番出口。
思い出に浸りながら見た、pixiv等で見れる人の心のない異変に、自身の大切な人を当てはめてしまった――みたいなものをイメージしました。

まぁ本編じゃありえないので単なるネタです。文字数稼ぎとも言う

※えすあくらさん誤字報告ありがとうございますm(*_ _)m
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