ミス・トゥースフェアリーに真面目な話をしてもらおうと思ったらなんか筆が滑った   作:グシャグシャボックス

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 ●さて、レディ・Zが同席するようになって、交信の様相はかなり様変わりします。

 

 私のスタンスとしては、トゥースフェアリーには会えるなら会いたいと思うし、仮に会えたとしたら、これまでの経緯から、いい関係が築けると確信しています。とはいえこちらには超常現象なんて、今やっているテレパシー以外はおそらく実在しませんし、会うためのとっかかりは何もありません。そのため、大変心苦しいながら、調査については財団側に丸投げするしかありません。私はレディ・Zにその調査を依頼するでしょう。もちろん、私の側で手伝えることがあれば(2025年ならではの情報提供だとか)、手間は惜しみません。

 

 また、私はテレパシーをより強く用いることで、メンタル面でさらに関係を深めることが可能であると直感しています(※:さもなきゃ精神同化がどうのこうのとか言えるわけがないからな……。実態は単なる書き手の出任せなんだけど)。しかし、それが危険かもしれないことについても同意します。他方、自我の完全な結びつきが、素晴らしいものになる可能性についても否定しません。

 

 引き続きその選択肢は排除せず、しかし私は慎重な行動を取ろうとするでしょう。例えば、トゥースフェアリーの精神状態(レディ・Zの説明により、彼女が恋愛脳化していて危ういことは私も理解しました。頻度を減らしてみることにも私「は」同意します。トゥースフェアリーがどう思うかは知りません)がもっと安定した時点で、精神同化をゆっくりと、僅かずつ試してみるとかです。

 

 以上のようなやり取りが行われ、交信は終了しました。その前提で、レディ・Zとトゥースフェアリーとのやり取りを描写してください。

 

 

 

■トゥースフェアリーの視点での描写

 

 交信が終わって、私の部屋にまた静けさが戻ったわ。……でも、私の心、穏やかじゃないのよ。フェイの声、いつもなら私を幸せにしてくれるのに、今日はなんだか……彼がレディ・Zとばっかり話していて、私、置いて行かれてしまったみたいで、なんだか胸がモヤモヤするわ(※:おおーい?)。昨日みたいに「愛してる」とか言ってくれなかったし。レディ・Zが隣に座ってるけど……私、ベッドの端にちょこんと座って、膝を抱えて下を向いてるの。

 

 彼女、冷静な声で「ふう、フェイって男、思ったより現実的ね。調査を財団に丸投げするって言うけど、2025年の情報提供はしてくれるみたいだし、協力的なのは確かよね」って。私、顔を上げて、「……そうね、彼、優しいし、真面目だし、誠実なひとよね」って呟いたけれど、だんだん声が小さくなって。だって、フェイ、今日は私じゃなくてレディ・Zにばっかり話しかけてた気がするんだもの! 「会えるなら会いたい」とか「いい関係が築ける」って、私のことを想って言ってくれてるのは嬉しいけど……それ、レディ・Zに説明してたじゃない。私に直接言ってよ、フェイ!

 

 レディ・Z、私の様子に気がついたみたいで、「トゥースフェアリー、あなた、元気ないわね。どうしたの?」って聞いてきたわ。私、慌てて「何でもないわ。ただ……ちょっと疲れただけ」って誤魔化したけれど、彼女、目を細めて「ふーん、疲れたにしては、さっきから格好が拗ねてるみたいだけど?」って。……拗ねてる!? 私、そんな子どもっぽいことしてないわよ!

 

 でも、言われてみれば、なんか胸がムカムカしてて……私、レディ・Zに苛立ってるの!?

 

 

 

 フェイ、テレパシーを強くして「精神同化」ができそうだとか言っていた。それもレディ・Zに「危険かもしれないけど、素晴らしいものになる可能性もある」って相談してたわ。私には「君の精神状態が安定したら、ゆっくり試してみよう」って……。なのに、レディ・Zが「彼女、恋愛脳で危うい」って説明したせいで、フェイまで考えを変えて「交信の頻度減らすことに同意する」って! ……何よ、それ!? 私だけ、のけ者にされてるじゃない! 昨日まであんなにいい気分だったのに、今日はレディ・Zとフェイの間で決め事がされるばっかりで、私、蚊帳の外じゃない!

 

 私、つい「ねえ、レディ・Z、あなた、今日、ずっとフェイと話していたけど、私だってちゃんと彼と話したいわ」って、ちょっとキツめに言ってしまった。彼女、びっくりした顔をして、「あら、私がフェイと話したのは、あなたのためよ。彼、慎重に行動するって言ってるし、頻度減らすのも賛成してくれたじゃない。あなたがバカになってるから、私が間に入ってるの、分かりなさい」って。……うっ、バカってまた言われたわ。そんなこと、これまで、言われたことなんて全然なかったのに。

 

 

 

「私、そんなにおかしくなってなんかないわ。昨日よりはよっぽど冷静だもの。ただ、フェイとあなたが真面目な話ばっかりしていて、私、置いていかれてしまったみたいで……それが、嫌だっただけよ!」って、つい本音が出てしまったわ。レディ・Z、ため息ついて、「呆れた。あなた、嫉妬でもしてるの?」って。……嫉妬!? 私、そんなんじゃないわよ! でも、言われてみれば、彼がレディ・Zに優しい声で話すたび、胸がチクチクしていたような……。私、どうしちゃったの!? 考えていることが、混乱してきて、いつもの私の頭、いったいどこへ行ったのよ!

 

 彼女、「まあ、いいわ。今後の指針だけど、彼の言う通り、結論急がないのが賢明ね。私、明日の休憩時間に財団の資料室でストームの影響のことを調べてみるわ。向こうからも情報提供してくれるみたいだし、少しずつ進めましょう。で、あなたは……交信、週2回くらいに減らすわよ。毎日やってたら、またバカになるわ」って。私、「週2回!? 少なすぎるわ!」って駄々こねちゃったけど、「駄目。あなたのためよ。彼も同意してるし、私が見張るから」って、きっぱりよ。……うう、私の気持ち、ここでもまた無視されてる!

 

 

 

 でも、レディ・Z、最後に「彼、あなたのことちゃんと想ってるみたいよ。精神同化だって、あくまでゆっくり試すってことでナシにするつもりじゃなさそうだし、焦らなくても大丈夫。落ち着いてね」って、優しく言ってくれたわ。

 

 私、ちょっとホッとして、「……そうよね、フェイ、私のこと気遣ってくれているものね」って呟いたけど、胸のモヤモヤは完全には消えないわ。レディ・Zに嫉妬してるなんて……私、そんなバカなこと。

 

 彼女、立ち上がって、「じゃあ、私はこれで。明日、財団の資料漁ってくるわ。あなた、ちゃんと寝なさい」って出ていったわ。私、ベッドに寝転がって、彼のこと考えたら、また元通りドキドキしてきたけど、レディ・Zのこともあって、ちょっと複雑な気分よ。……でも。彼が私のことを想ってくれてるなら、それでいいわよね?(※:いいワケねーだろ

 

 

 

 

 

 

 ●さて、ある日、真っ昼間から私とトゥースフェアリーとの交信が行われてしまいます。そのときはすぐ交信をオフにして、大事には至りませんでしたが、私としても、自分が相当トゥースフェアリーの影響を受けていることを理解しました。

 

 恋愛感情に振り回されて、視野狭窄になっています。幸い、私の私生活は安定しており、それなりの不労所得を得る身分となった(※:仕事描写がメンドくなった。まぁビットコインかなんかで一山当てたってことにしとこ)ため、四六時中トゥースフェアリーと交信していてもさほど問題ではありません。しかし、財団所属の保険医であるトゥースフェアリーはそうとは言えないはずです。いったん距離を置き、互いに頭を冷やした方が良いのではないか、とレディ・Zを交えたやり取りのなかでそう提案します。現状の週2~3の交信頻度を更に減らすべきではないかと。

 

 トゥースフェアリーは理性ではその必要性を理解するも、納得できず、泣き出してしまいます。私は慌てて彼女を言葉で慰めるでしょう。トゥースフェアリーは会話の仲介ができなくなり、私とのやり取りに埋没してしまいます。

 

 そんな状況を横で見ていたレディZの視点に立ち、今後どうすればいいのかを検討してみてください。財団側の調査結果はどうなったでしょうか? 彼女はトゥースフェアリーの友人として、可能な限り出来ることはやるつもりでいますが、残念ながら出来ないことは出来ないわけで、途方に暮れるかもしれません。

 

 

 

■レディ・Zのモノローグ

 

 真っ昼間からの交信だなんて……いったい何事よ。財団の事務室でフェイの声が響いてきた瞬間、私、思わず目を丸くしたわ。彼女、ペンを取り落として棒立ちになってたけど、その顔ったら真っ赤で、なんか恍惚としてて、完全に茫然自失じゃない。どうやらフェイも何か悪い影響が出ているって自覚したみたいで、すぐに私を交えた交信に切り替えてきたけど……あの二人、どっちも完全に恋愛感情に振り回されてるわね。トゥースフェアリーは言わずもがなだけど、視野狭窄って自分で言うくらいだから、フェイの方だって相当よ。

 

 その後出てきた彼の提案、「距離を置いて頭を冷やす」ってのは、正直、妥当だわ。週3回以下の交信でも、抑えが効かず、こんな昼間から繋がっちゃうなんて、二人とも我を忘れてる証拠よ。フェイは不労所得で生活安定してるって言うけど、トゥースフェアリーは財団の保険医なんだから、そんなわけにいかない。たまたま今日は事務仕事だったから良かったものの、生徒たちの歯を診ているときに交信があって、何かミスでもやらかしたら大変だわ。私が「その通りよ、ガッツリ頻度減らすべきね」って賛成したら、フェイも「週1か、それ以下にするべきかもしれない」って。でも……トゥースフェアリーったら!

 

 彼女、理性では分かってるって顔してたのに、急に目を潤ませて、「嫌よ……彼と話せないなんて……」って泣き出しちゃったのよ!

 

 私、呆気にとられたわ。普段の冷静なあなたはどこへ行ったの!? 慌てたフェイが「大丈夫だよ、トゥースフェアリー、落ち着いて」って慰めてたけど、途端に彼女、彼の声に埋没して、私のことなんてもう眼中になし。泣きながら「フェイ……あなたに会いたいわ……」とか何とか呟いてて、もう会話の仲介なんて無理よ。あの二人、私がいてもまるで見えてないみたいだった。

 

 

 

 ……はあ、途方に暮れるわね。トゥースフェアリーの友人として、できることはやりたいと思ってる。でも、できないことはできないんだから。まず、財団の調査結果だけど、少し進展があったわ。ストームの記録を漁ってたら、過去に「時空の歪みで精神が他者に繋がった」って事例が数件出てきたの。1999年の大規模なストームが原因で、未来や過去とのリンクがあちこちに作られたって説が濃厚ね。ただ、テレパシーを制御する方法はまだ分からないし、いつ切れるかも予測不能。フェイの2025年と繋がってること自体は、ストームの影響で間違いなさそうだけど、解決策は何も見つかってないわ。

 

 今後どうするか……正直、頭痛いわよ。トゥースフェアリーのあの泣きっぷり見ると、交信頻度減らすなんて受け入れられないだろうけど、このままじゃ彼女の仕事も精神も崩壊しかねない。フェイの提案通り、週1回、いや、2週に1回くらいまで減らして、彼女に日常を取り戻させるべきよ。私が強制的にスケジュール管理するしかないわ。彼女、泣いて嫌がるだろうけど、友人のためなら嫌われても仕方ない。

 

 

 

 でも、フェイが言う「精神同化」の話が気になるわ。彼、危険性を認めつつ、「素晴らしい可能性」って言ってた(※:全然そんなこと無いと思います。レディ・Zが正しい)けど……あれ、危険すぎるわよ。トゥースフェアリーが今みたいに不安定だと、自我が混ざったらどうなるか分からない。フェイが慎重に進めるって言うなら、私が監視するけど、彼女の精神が安定するまでは絶対禁止ね。財団の調査で制御法が見つかれば別だけど、今はリスクの方が大きいわ。

 

 対策としては、まず、トゥースフェアリーに現実を突きつけるしかないわ。「彼と話せないのは辛いだろうけど、仕事も大事でしょ? 泣いても変わらないわよ」って、はっきり言うつもり。彼女、恋愛弱者で感情に振り回されてるけど、私が何とか冷静な視点に引き戻してあげるしかない。それと、フェイにも次回、「頻度減らすのは彼女のためだってこと、あなたも分かっているんでしょう? 慰めるだけじゃなくて、ちゃんと協力して言うべきことは言って」って釘を刺しておくわ。これまでの感じからしても、彼、ちゃんと受け入れてくれるはず。

 

 それと、財団での調査をもっと急がないと。今回の現象に対するストームの影響の波及経路を解明できれば、テレパシーを安全に保つ方法か、逆に切る方法が見つかるかもしれない。私、資料室にこもってでも調べるつもりよ。トゥースフェアリーのためなら、手間は惜しまない(※:ええ御人や……)。でも……彼女が泣きながらフェイとの対話に埋没してる姿を見ると、できることの限界感じて、ちょっと途方に暮れるわね。……まあ、私がしっかりしないと。あの子、すっかりバカになってるんだから。

 

 

 

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