武闘派小国の青年と完璧聖女の逆転劇   作:究極の闇に焼かれた男

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今回はフーガ王国の建国についてがメインの話なので、キャラの台詞は少なめとなっております。


第9話:昔話/フーガ王国の歴史

 

 

 

 

フーガ王国の誕生──それは遡ること400年前、地上への侵攻を企んだ色欲の悪魔──【アスモデウス】が率いる魔物の大軍勢と、そんなアスモデウスを封印した初代聖女として知られる【フィアナ・イースフィル】が壮絶な戦いを繰り広げていた時代に、1人の名も無き騎士によってフーガ王国は建国された。 当時のジルトニア王国やパルナコルタ王国は今程の大国ではなく小国の部類で、パルナコルタ騎士団も現在ほどの規模や実力を持ち合わせていなかった。

魔物の大軍勢との戦いの日々に周辺諸国は疲弊し、初代聖女であるフィアナ・イースフィルが居なければ直ぐにでも滅びを迎えても可笑しくはなかったと言われている。

 

しかし、幾ら聖女と言えどフィアナ・イースフィルも人間である事に変わりはなく、長きに続く戦いの日々により徐々に疲弊し始めていた。

 

そんな時、ある1人の名も無き騎士が魔物に追い詰められていた各国の騎士団を一夜にして纏めあげ、劣勢だった戦況を押し返したのだ。 これによって疲弊しつつあったフィアナも奮起し、圧倒的だった魔物の大軍勢を次々と撃退。 そして遂にはアスモデウスを追い詰め、封印する事に成功した。

 

アスモデウス率いる魔物の大軍勢との長きに渡る戦いが終結してから暫く経った後、劣勢だった各国の騎士団を纏めあげ驚異の逆転劇を成し遂げた名も無き騎士はこう述べた、

 

 

「いずれアスモデウスは復活し、再び地上に混沌が齎される事は免れないだろう。 それと、私の予測が正しければアスモデウスが復活する時代はジルトニア王国が弱体化し、諸外国も自国の守りに専念せざるを得ないと思われる。 故に、私は何れ訪れるであろうアスモデウスとの決着の日に備え、その時代の聖女の助けとなる国を建国しよう」

 

 

そう決意した名も無き騎士は魔物の大軍勢と戦った際に共に手を取り合い立ち向かった諸外国の騎士や農民達の中から同志を募り、後に武闘派として知られる小国──フーガ王国を建国し、何れ復活するであろうアスモデウスとの戦いに備え大国にも引けを取らない武力に秀でた国となったと言う。

 

 

 

──────────

 

 

 

「──と、これが私が知る限りのフーガ王国の建国の歴史で御座います」

 

 

アーノルド神父がそう締め括ると、聞くことに徹していたフィリアは驚愕の表情を浮かべていた。

 

 

(その時代から遠い未来まで見通していたなんて、ジルトニアで学んでいた以上に初代国王は凄かったのね……自分が居ないであろう先の未来すら見据えていたなんて)

 

「改めて聞くと、本当に初代国王は恐ろしい御人だな。 自分が居ないであろう時代の大陸の状況を予測し、尚且つアスモデウスとの戦いに終止符を打つ準備を400年も掛けて準備してたなんて」

 

「異なる国々の騎士や農民達を率いてフーガ王国を建国成された初代国王は常に先の未来を予測し、その時代の為に出来る最善を尽くしていたと言われております。 もしかしたら、フィリア様がフーガ王国に来ることすらも予測なされていた可能性も御座います」

 

「私がフーガ王国に来る事すらも予測していたなんて……本当に初代国王は凄い方だったのですね」

 

「ええ。 フーガ王国で暮らす民にとって今も尚偉大な御方として名を馳せておりますし、その直系であらせられるアイゼン陛下も初代国王陛下の再来と謳われる程の傑物。 故に我らはアイゼン陛下に信用も信頼も預けているのです」

 

「アイゼン陛下が…」

 

「まぁ、陛下の行動力と先見の明は凄まじいからな。 将軍として仕えている俺ですら陛下には驚かされるばかりだよ」

 

 

そうエドワードが呟いた直後、教会の鐘が鳴り響いた。

 

 

「どうやら思った以上に話し込んでいたようだ。 フィリア、そろそろ屋敷に戻ってお務めの準備に取り掛かった方が良いんじゃないか?」

 

「そうね。 アーノルド神父、本日は時間を下さりありがとうございました」

 

「いえいえ、私のような老体の長話に付き合って下さり感謝申し上げます。 また私に手伝える事が御座いましたら、いつでもお越しください」

 

 

そう返すアーノルド神父にフィリアとエドワードは礼をすると、聖女の務めを果たす準備に取り掛かるべく屋敷へと戻るのだった。

 




今回の話は如何でしたでしょうか? 楽しんで頂けたなら幸いです。 それでは次回もお楽しみに!
それと感想などお待ちしているのと、誤字脱字が御座いましたら報告して下さると助かります。

オマケ情報

・フーガ王国初代国王

元々は何処かの国に仕える騎士だったが、アスモデウス率いる魔物の大軍勢との戦いで劣勢に立たされていた各国の騎士団を一夜にして纏めあげ、初代聖女であるフィアナのアスモデウス封印に貢献した人物。 フーガ王国を建国する際に、自身が居ない先の未来を驚異的な先見の明で見据えており、アスモデウス復活に備えて共に戦った他の国の騎士達や農民達を高いカリスマ性で率いてフーガ王国の建国に至ったと言われている。 現在でもフーガ王国の民や貴族から尊敬されており、憧憬の念を抱かれる程の影響力を持っている。

因みにエドワードの先祖は初代国王が一番信用と信頼を置く配下であり、フィアナとは恋仲だったとも言われている。

質問ですが、オリキャラと原作キャラの恋愛要素を導入しますか?

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