武闘派小国の青年と完璧聖女の逆転劇   作:究極の闇に焼かれた男

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今回は対人戦闘回となります。 今作には敵にもオリキャラを多数登場させる予定です。


第13話:刺客/その暗殺者、寡黙なり Part1

 

 

 

 

「──大分遅くなったけど、何とか日付が変わるギリギリで片付いたな」

 

 

時刻は23時40分。 あと数分で日付が変わる時間にフーガ王国の聖女としての初仕事を終えたフィリア達一行はフーガ王国の王都内を歩きながら屋敷への帰路についていた。

 

 

「ご、ごめんなさい。 夜遅くまで付き合わせてしまって」

 

「別にいつもの事だし大丈夫だから、あんまし気にするな。 それに聖女が必要だと思った事を全力で支えるのは当然だろう? まあ何はともあれ、急いで屋敷に戻り明日に備えて休むとしよう」

 

 

エドワードは優しく微笑みながらそう返すと、「そうね」と言いながらフィリアは頷き返した。

 

 

「…フィリア、すまないがアイルと一緒に先に屋敷に帰っていてくれ」

 

 

ふとエドワードが足を止めると、フィリアに向けて告げた。

 

 

「どうしたの、エド?」

 

「エドワード将軍、どうかされたのですか?」

 

「少し用事を思い出してな……安心しろ、直ぐに戻る」

 

 

そう言うと、エドワードはフィリアとアイルを置いて何処かへと走って行く。 何処かへ走り去って行くエドワードの後ろ姿をフィリアは嫌な予感を感じつつも見送るのだった。

 

 

 

 

 

──────────

 

 

 

 

「ここまで来れば大丈夫かな……そろそろ姿を見せろ、そこに隠れているのは分かってるぞ」

 

 

フィリア達と分かれたエドワードは、既に人が居ない広場に辿り着くと近くの建物の物陰に視線を向けながら告げると、物陰から頭にシルクハットを被った黒い衣服に身を包んだ男が姿を現す。

 

 

「お前、何者だ?」

 

「…」

 

「どうやらこの国の人間じゃないようだな。 何故、俺達の後を尾行していた? 要件次第では……」

 

 

エドワードが言葉を続けようとした次の瞬間、黒い衣服の男は地面を蹴って駆け出しエドワードの顔面目掛けて飛び蹴りを放った。

 

 

「っ!?」

 

 

エドワードは咄嗟に上体を逸らす事で躱すと、男の飛び蹴りはエドワードの真上を通り抜けて行く。

 

 

(こいつ、想像以上に速い!)

 

 

男の放った蹴りを紙一重で躱す事に成功したエドワードは、男の蹴りの速さに冷や汗が流れるのを感じ取る。

 

 

「そっちがそのつもりなら、こちらも遠慮なく相手をさせてもらうぞ」

 

 

そう言い拳を構えるエドワード。

男は右足による蹴りを放ち、それをエドワードは自身の左脚で防ぐも男は即座に左ジャブを放ちエドワードは右肘で受け止め相殺する。

 

 

(速いだけじゃなくて一撃の威力も重い。 それに、この男の腕は間違いなく相当な手練れなのは間違いなさそうだ)

 

 

冷静に男の分析を続けるエドワードに対し、男は右足による前蹴りをエドワードの腹部に放ち距離を離そうとする。 腹部目掛けて放たれた前蹴りをエドワードは地面を蹴りバックステップをしながら距離を離すことで躱す。

距離が離れた両者は互いに牽制するかの如く視線を合わせて睨み合い拳を構える。

 

そして一陣の風が吹き抜けた瞬間、男はステップをしながらエドワードに接近するとジャンプしながら後ろ蹴りを放つ。

対するエドワードは男の後ろ蹴りを両腕をクロスさせる事で抱えるようにして受け止め、足払いを放ち宙に浮かせると男を持ち上げ近くの壁に投げ飛ばした。

投げ飛ばされた男は宙空で回転しながら地面に叩き付けられるも、即座に飛び跳ねるようにして起き上がりエドワードに飛び膝蹴りを放つ。

 

エドワードは身体を横に逸らす事で飛び膝蹴りを回避する。

 

 

「(叩き付けられる直前で受け身を取っていたか。 この男、技量も高いらしいな)…どうやら狙いは俺らしいが、一体誰の差し金だ?」

 

 

男を見やるエドワードが問い掛けるも、男は一切答えず静かに拳を構える。

 

 

「答えるつもりは無いらしいな。 ならば、お前を倒してから城の牢に収容してから聞き出すとしよう」

 

 

そう言うと、エドワードは黒い衣服の男との戦闘を再開するのだった。

 




次回もお楽しみに! 誤字脱字が御座いましたら遠慮なく報告してくださると助かります。

質問ですが、オリキャラと原作キャラの恋愛要素を導入しますか?

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