武闘派小国の青年と完璧聖女の逆転劇 作:究極の闇に焼かれた男
それと今回はいつも以上に短めとなります。
フィリアside
「此処が俺の住んでいる屋敷だ。 改めて、これから宜しくなフィリア」
王城を後にした私は、新しく暮らす事となるエドワードの家の前に着ていた。
「ここがエドの家(前の家より大きい……いや、それ所か、本当に家なの!?)」
内心そう呟く私の視線の先にはジルトニア王国にある実家のアデナウアー邸より遥かに大きく、そして広い中庭を有する屋敷が建てられていた。
「珍しく驚いてるな。 まあ無理も無いだろう、かくいう俺も今だに圧巻することがあるからな。 屋敷の中を案内するからはぐれないよう気を……いや、一先ず案内が終わるまで手を握っておこう」
「え? ……あっ///」
そう言いエドは私の右手を左手で優しく握ると、そのまま手を繋いだまま門を通って行く。
──────────
エドに手を繋がれたまま屋敷内の案内をされてから数分後、一通りの場所の案内を終えた私は広間へと来ていた。 案内をされている間、私は説明を聞きつつも自然とエドに握られている自身の右腕に視線を向けていた。
エドの左手は優しくも力強く、そして安心感を与える温もりが感じられる。 そんなエドに握られている右手に自然と強く握り返していた。
──この温もりを何時までも感じていたい。
そんな思いが私の中で芽生えた気がする。
「一通り屋敷の中を案内したけど、何か気になった所とかはあったか?」
「…」
「フィリア?」
「っ!? ご、ごめんなさい。 少しぼぉーっとしてたわ…///」
エドの心配気な声に私の意識は急速に現実へと引き戻されると、私は自分の中に芽生えた思いに自然と頬が熱くなるのを感じつつも、それを誤魔化す様にして慌てて言葉を返す。
「そうか? まぁ、確かに俺とフィリアが再会してからまともに休めずに居たから少し疲れてるのかもしれないな。 案内は終わったことだし、念の為に今日は早めに休んだ方がいい」
「ええ、そうさせてもらうわね」
何とか誤魔化せた事に内心安堵しつつも、今だにエドの左手に握られる自身の右手に目を向ける。
「どうした? ……あっ!? す、すまん…///」
「あっ…」
私の視線に気付いたのかエドは慌てた様子で左手を離したのを見て口から思わず声が出ていた。
「と、とりあえず教会には明日の朝に連れて行くとして、夕餉を摂るとしよう」
頬を赤く染めながらそう告げるエドは食堂へと向かい始め、そんなエドの後を追うようにして私も歩き始めるのだった。
それにしても、どうして私はエドに優しく握られた左手を見てあんな気持ちを抱いたのだろうか?
改めて考えると、アイゼン陛下に問い掛けられて考えた末に述べていた望みの内容もそうだけど、エドと再会してからの私は少し変わった…と言うより積極的になった気がする。
そんな思いを抱きながら私のフーガ王国での最初の1日目が終わりを告げるのだった。
因みに、その日の夕食はエドお手製のオムライスで凄く絶品だったと付け加えておく。
コメントお待ちしております。 それと次回はエドとフィリアが教会に行く話か、オリキャラの視点にするか考え中です。 もしかしたら更新が遅くなるかもしれません。
質問ですが、オリキャラと原作キャラの恋愛要素を導入しますか?
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はい
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いいえ