ガンダムシリーズ【魔を滅する転生頑ーSEEDー】   作:月乃杜

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 内容的には全く進んではいなかったから、おかしなタイトルにしか出来なかった……





第20話:鎮まれ我が三大欲求?

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 ユートは食堂に行かず、亜空間ポケット内に容れてある食料で食い繋ぐとすぐに眠りに就く。

 

 というのも、割と激しい戦闘だったので身体が火照って性欲が顕在化しそうだったから、強制的な眠りに就く事でコレを抑える為に……だ。

 

 性欲は三大欲求の一つな訳だが、食欲と睡眠欲もまた三大欲求であるが故に、性欲を抑える為には同じ三大欲求の二つを満たすのが一番。

 

 それでも抑え切れないのは理解もしているが、マシに成るのもユートは判っているからこそ。

 

 自分で抜く自家発電をしないユートだったからこそ、代替欲求を満たす事で抑えるというのも割とよくしていた事なのだから。

 

 まぁ、実際の処で護衛役の【閃姫】が居るのはユートを護る為では無く、性欲の解消の為にこそ侍ているというのが大きかったりする。

 

 艦長としての仕事が無ければ、マリュー・ラミアスが自身の豊満な肢体で解消してくれるけど、今回ばかりは彼女も忙しくしていたから。

 

 暫くは眠っていたけど目を覚ましてしまった。

 

「チッ、まだ深夜の時間かよ」

 

 ユートはシャワーを……とは云っても艦内の水を使うのでは無く、木星の位相が違う空間に存在する星帝ユニクロンのインナースペース内部の、幾つか存在するユートが創造した惑星の一つである水揺惑星アクアマリンと通じるゲートから出る冷たい水を使ってのシャワー、アークエンジェルでは知らせていないこの水は浴びる以外でも純粋に飲める為、信用に足る人間しか居ないなら教えても構わないけど全員が全員、果たして信用して良いかも判らない以上は秘密の侭だ。

 

 凍る程では無くとも、冬場に流れる水くらいにはキンキンに冷えているから、火照った身体を冷ましてギンギンに勃ち上がるJr.を鎮めるのに充分過ぎるくらいには使えた。

 

 完全に萎えてはいないが、それでも何とか半勃ちくらいに抑え込めたのを確認して再びベッドに寝転び、【閃姫】召喚陣を使って護衛役を任せている三人を喚び出す。

 

 だけど喚ばれたのは四人。

 

「スレッタ、その娘は?」

 

「あ、ハイ。ユートさんが斃した黒い機体に乗っていた人です」

 

「ああ、確かにあれには女の子が乗っていたか」

 

 【閃姫】召喚をした時点で空間的に断絶をしてあるから、ユートの部屋に誰が来ようともこの断絶空間には誰一人として入れない。

 

 秘密の話には丁度良く、秘め事をシたい時にも丁度良い空間だ。

 

「で、何故に連れて来た?」

 

「あら、私達を喚んだのはそういう目的よね? この娘は敵だったのだもの、丁度良いでしょう」

 

 答えたのはミオリネ・レンブランの方だった。

 

 この二人は前の前に当たる世界で出逢ったが、ユートは原典を識らなくて色々と掻き乱してしまっており、二度目の決闘後でユートとスレッタ・マーキュリーが闘う展開に。

 

 それは兎も角、敵対していなければスルッと入り込めるユートの邪神由来の特性で、スレッタ・マーキュリーとは初めから仲良くもしていたし、ミオリネ・レンブランの信用も割と早目に勝ち取れたのが大きいのだろう。

 

 今は【閃姫】として居る。

 

「それで、君の名前は?」

 

「シホ・ハーネンフース」

 

 名前だけは聞き覚えがあったが、ユートが識るのは本編である【機動戦士ガンダムSEED】と【機動戦士ガンダムSEED DESTINY】及び、【機動戦士ガンダムSEED ASTRAY】~【機動戦士ガンダムSEED VS ASTRAY】までだったのだが、ゲームの関係には情報が強くないから名前しか識らない。

 

 本編では殆んどがモブ扱いだったからか、記憶に残ってなかったというのが残念な事に真実だ。

 

 スパロボの何かで出てきた? くらいだろう。

 

 というか、携帯ゲーム系を余りやらなかったのが情弱となっている。

 

 ユートはお金儲けの為に芸術関連をしていた訳では無かったし、大学を出て普通にサラリーマンをしながら兼業的にモデラーなどしていたから、据え置きゲームに携帯ゲームにと買い集める程の金額が無く、余った時間で愉しめる程度に種類も絞っていたから仕方が無い。

 

 ユートのオタク知識は飽く迄も軽度であって、重度のオタクだったら資金が有れば有っただけ買い集め、もっとオタクな知識を集めに集めまくっていたのだろうが……

 

 或いはユートがちっぽけなプライドなど捨て、父親である緒方優也の後追いをした上で高名なる芸術家な父の名を欲しい侭に使い、半ば自分自身の評価では無いと理解をしつつも作品を造っては売るを繰り返せば、数千万くらいであれば稼げたのでは無かろうか?

 

 その場合、人生その物が今現在とは違ったから今の立場には居なかったであろうし、それ以前に転生の対象に選ばれるかどうかも微妙な処。

 

 転生対象に選ばれたのは類い稀な金色の女王の寵愛を受けた者、特異能力を潜在させていた者、人格的に問題が無いであろう者。

 

 この三点を集中的に捜して見付けたのが即ち、緒方優斗という中途半端なサラリーマンだった。

 

 一点でも欠いてたら現在のユートは居ないと、存外と薄氷の上で決まった転生であったと云う。

 

「気が強そうなのに意外と素直に名乗ったよな」

 

「よく言うわ!」

 

「ふむ? スレッタ……な訳は無いか。となるとミオリネ辺りか?」

 

「まぁね、素直に成った方が()()()()()()()よと言ったら随分と簡単に堕ちたわよ?」

 

 シホ・ハーネンフースの態度は、どうやら彼女の脅しに因るらしい。

 

「確かに、自分の身より仲間を心配するタイプであれば効きそうだ。父上からの薫陶の賜物か?」

 

「もう、止めてよね。間違いじゃ無いのが悔しいんだから!」

 

 ミオリネ・レンブランは父親のデリング・レンブランとの仲が最悪に近く、ユートやスレッタとの出逢いからして父親への反発心からとある商売人に頼んで地球に家出をするべく、宇宙空間を漂っていたのを運悪く? 見付かったから。

 

 その後に一応、本当に一応の改善も有った様な無かった様な微妙極まりない父娘関係だった。

 

 最終的に母親や姉? と和解し、肉体を喪っていた二人を健常者にユートが戻した後に色々と、本格的に色々と有ったけど今は良好な関係を築くスレッタ・マーキュリーとは大違いであろうか。

 

「くっ、好きにすれば?」

 

「あら、貴女が取るべき態度は違うでしょう?」

 

「うっ!」

 

 ニヤリ……と口角を吊り上げて嗤うミオリネ・レンブラン、どうやら彼女は悪女ムーヴがいたく気に入っているらしかった。

 

「わ、私のす、全て……を、貴方様に……さ、捧げさせて下さい!」

 

 DOGEZAをさせられて、恥辱に塗れた表情で涙ぐみながらも絞り出されたシホ・ハーネンフースの科白、これに満足気な表情をしているのはユートでは無くてミオリネ・レンブランだったりする。

 

 無理矢理に言わされた……それは確かだろう、然しながら言葉にして出したからには有効だ。

 

「聴いたわよね?」

 

「ああ、好きにしろ」

 

「フフ……」

 

 その二人の遣り取りにゾクッと背筋に氷水でも流されたかの如く寒気を感じ、ユートよりも寧ろ何故だか主導をしているミオリネ・レンブランを見遣ると、頬を朱に染めながら表情は淫靡な雰囲気を醸し出しいてエロティカルだった。

 

「あ、貴女……まさか?」

 

「言っておくけど、別に私にそういった趣味嗜好は無いわよ」

 

「???」

 

 その割には自身の服を脱ぎ、上半身を既に裸にしてミニマムという程では無いけど、少なくともシホ・ハーネンフースよりは小さな胸部装甲が露わと成り、ゆっくりと近付いて来るのは以下がなものなのか?

 

 既に腕力でコーディネイターである自分よりも強いと解らされ、武器の類いもそれこそ双丘の間だとか女の秘密の場所だとかに隠していた暗器ですら奪われてしまったし、しかもミオリネ・レンブランとスレッタ・マーキュリーと名前は訊いていないもう一人に加え、ユートという男手すらも有るからにはもうどうにも成らない。

 

 それこそ四人掛かりで組み敷かれてしまえば、相手がナチュラルとはいえ女一人の身で抵抗などは無意味であり、自分が目の前の男の好きにされれば仲間を無碍には扱わない約束、守られるかどうかも実際には判らないけど、従わなければ痛い目に遭わされても文句も言えなかった。

 

 だけどまさか、同性でとは思わなかった訳だ。

 

「ユートは変態よ」

 

「っ!?」

 

「をい!?」

 

 ミオリネ・レンブランの科白にギョッと成ってユートを見遣るシホ・ハーネンフース、それを聴いてジト目に成って彼女を嗜めるユート。

 

「だって、そうでしょう? 女の子同士で絡み合わせて、それを観て下半身を滾らせるなんて変態以外の何だと云うのよ? 私も最初はスレッタとヤらされて恥ずかしかったわ。まぁ、何度もヤってたら『もう、どうなっても良いや』って気にも成ったんだけどね」

 

 思い出したのか、ミオリネ・レンブランのみならずスレッタ・マーキュリーも真っ赤に成る。

 

 流石に『もう、どうなっても良いや』とか諦感に包まれた彼女と違い、スレッタ・マーキュリーは今でも羞恥心に塗れながらヤっていた。

 

「そんな訳で諦めなさい。大丈夫よ、天井に染み……は新造艦だから無いけど、ちょっと目を閉じている間に終わらせて上げるわ」

 

 ワキワキと手を動かすミオリネ・レンブランを視て、シホ・ハーネンフースは『嘘だ!』なんて中の人違いの言葉を叫びたく成ったとか。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 約数時間後、気絶をした四人――シホ・ハーネンフースを含めて――を自分の艦船【アウローラ】へ送り還したユートは、随分スッキリした表情で一眠りして身体を休める。

 

 性欲は先程に送り還した四人に解消をして貰ったから問題無し、空きっ腹には再び食事を摂っておいたから食欲も満たされていて、残る睡眠欲も今から眠って解消をしてしまえば良いのだから。

 

 こうして、先の戦闘に於ける昂りも抑える事に成功をしたユートは、シホ・ハーネンフースを除くZAFTの緑服パイロットを星帝ユニクロン内部の食糧増産惑星ユニウスセブン送りにした。

 

 そして、シホ・ハーネンフースにもこの事実を教えてやったら愕然とした表情で崩れ落ちる。

 

 ZAFTが地球圏に例のニュートロンジャマーを撒き散らし、それによって深刻なエネルギー不足や餓死者を出すといった事に成ってしまったのは、抑々にして地球連合がユニウスセブンに対して核を撃ったからに他ならない。

 

 それなのに、死んだと思われていた二〇万以上の人間が実は全員が生きていたなどと云うのだ。

 

 これでは自分達がナチュラルを無為に殺害した様なものでは? なんて思っていそうだったし、ユートが自発的に助けただけだった上に戸籍上は死亡をしているから、彼ら彼女らがプラントに帰る事も無いのでプラントにとって死んだも同じであるのだと伝えておいた。

 

『まぁ、彼ら彼女らはそれなりに愉しんで仕事に精を出しているからな。序でに云えばユニウスセブンのリーダー的な存在が、僕に服従をする見返りにプラントへ食糧を流して欲しいと言われた。最近、プラントの食糧事情は良く成ったろ?』

 

『そ、そういえば……』

 

 これが行為の真っ最中に交わした会話である訳だが、そのリーダー的な存在がレノア・ザラである事までは教えていない。

 

 レノア・ザラは既にレニィ・サーラとして第二の人生を歩み始めて、謂わば転生をしたにも等しく年齢も何もかもが変わってしまっており、既に契約を交わして二度目の処女(セカンド・バージン)を捧げてしまっている。

 

 仮令ユートに処女を捧げてない、云ってみれば未亡人だとか、恋人だと思っていた誰かにヤるだけヤられて捨てられたなどの、何らかの経緯から処女を捧げる事が出来なかった女性が居ても特に問題は無かった。

 

 ユートは時間操作系の権能を持っているから、肉体年齢を操作して溯行させれば処女を喪失する前の年齢にまで戻せば、意識の上では兎も角として肉体的に膜が復活しているので処女と変わらないし、レノア・ザラみたいに久方振りの処女喪失の痛みと破爪の出血を味わったという場合では、まるで本当にユートへと初めてを捧げた気分に成るのだとか。

 

 実際、二人は新たな生命を宿せる遺伝子の組み合わせとして婚姻をしたのか、或いは恋愛の末に子を成せると判って結ばれたのかはユートも識らないけれど、レノア・ザラとパトリック・ザラは子を成した後だと忙しさにかまけて余り行為に励んではいなかったらしい。

 

 それは原典開始前の“血のバレンタイン”に於ける二人の居場所が物語っており、片やユニウスセブンで、片やプラント本国でと離れ離れだったのだから判るであろう。

 

 一〇年前の、キラ・ヤマトとアスラン・ザラが道を違えたあの時も、レノア・ザラは月に居たのにパトリック・ザラはプラント本国だ。

 

 云ってみれば、アスラン・ザラを産んでからは女としての役割は終わったみたいな状況だった。

 

 それが若返らされて、パトリック・ザラよりも立派な男の逸物に貫かれた上で、本当に何年か振り処か一〇年以上振りに女としての感覚を思い出させられたのである。

 

 ユートは一眠りをした後に再びシャワーを浴びて寝汗を落とし、食堂で朝食を摂っていたら仲間内で食事をするキラ・ヤマトを見付けた。

 

 若干、フレイ・アルスターとの距離が近く成っている気がするけど、それが気のせいで無いのはサイ・アーガイルとの距離が開いている事から、其処ら辺の事実を察する事が出来てしまう。

 

(あれ? キラとフレイの距離が縮んで、二人の距離がサイと開いているのは仕方が無いとして、何でミリィとトール迄も距離が開いてる?)

 

 トールが一生懸命に話し掛けているのに何故か気も漫ろなミリアリア・ハウ、そうだからと云って別にキラ・ヤマトやサイ・アーガイルとの距離が縮んでいる訳でも無くて、更にはフレイ・アルスターとの仲が百合っぽく成った訳でも無い。

 

(どうしたんだろうな?)

 

 トール・ケーニヒを邪険にしても無かったし、ユートからしたら不思議で首を傾げてしまった。

 

 まぁ、木星圏では()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()という事も有って、ユートはキラ・ヤマトと愉快な仲間達の動向は見守れど、其処に茶々を入れたりする心算などは毛頭無いのである。

 

「あ、ユートさ~ん!」

 

 ユートを見付けたミリアリア・ハウが、笑顔で手を振り呼んできた。

 

「どうした?」

 

「シミュレーションの検証をしていたんですよ、だけどキラやフラガ大尉のこの動きがよく解らなくって……」

 

「これはAMBACだな」

 

「アンバック?」

 

「詰まり、能動的質量移動による自動姿勢制御(Active Mass Balance Auto Control)の事だよ」

 

「はぁ?」

 

「要するに宇宙空間で姿勢制御を行う為の手法、推進剤に限りが有る以上妄りに使っていてはすぐすっからかんに成る。故に姿勢制御を腕や脚の振りによって行うシステムが存在するんだ」

 

 ユートは懇切丁寧に教えてやる。

 

 どうせMSは現状で三機のみで、ミリアリア・ハウやトール・ケーニヒらが乗る見込みは無く、教えた処でこの技術を活かせる場は無い。

 

「というか、キラが教えていなかったのか?」

 

「ああ、うん。ストライクの操縦って僕も確りと学んだ訳じゃ無かったから。多分に僕のは感覚的で教えても解らなかったらしくてさ」

 

「まさかとは思うけど、キラは『グアーッときてギューンと動かしてる』……とか擬音での説明とかをしてはいないよな?」

 

「し、してないよ!」

 

 いったいそれはどれだけ説明が下手なのかと、キラ・ヤマトは頭を抱えたくなるくらいであったと云う。

 

 

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