ガンダムシリーズ【魔を滅する転生頑ーSEEDー】 作:月乃杜
.
あっという間に完成を見たガンダムアストレイ・シルバーフレーム、どノーマルな機体だからユートの腕前次第でまともに闘えない訳だが、当然ながら【機動戦士ガンダム】の世界に於いて歴戦のオールドタイプ、気鋭のニュータイプなど様々な者と敵対し生き抜いている。
これでも充分に闘えるのは間違いないだろう、然しユートは改良を望むが故に先ずは――
「心臓部、バッテリーじゃ心許ない。少なくとも核融合エンジンくらいは欲しいだろう」
この【機動戦士ガンダムSEED】の世界では最近は核分裂を抑制する“ニュートロンジャマー”なる物が猛威を揮い、それによるエネルギー生産が主だった地球は大規模なエネルギー不足に陥った。
とはいえ、核分裂と核融合は違う化学反応である為に核融合炉ならばMSの心臓部足り得る。
尚、どちらが技術的に高度かと云えば令和に入っても核分裂の原子力発電所は存在しているが、未だに核融合炉はMSサイズは於ろか巨大な発電所でさえ造れていない事からも御察し。
ユートがその手にしている核融合炉はと云えば【スーパーロボット大戦α】、この世界でパーソナルトルーパーに使われていた核融合ジェネレータやプラズマジェネレータで、更にグルンガスト系列に使われいたプラズマリアクターなどだ。
その他にも携帯機である【スーパーロボット大戦R】に登場したエクサランス、これに採用されている“時流エンジン”や鬼械神アイオーンが装備していた“アルハザードランプ”や鬼械神デモンベインが装備していた“
「折角の機会だし、前から考えていたトライ・ドライブ・システム――通称TDSを組んでみるか」
時流エンジンを改良したハイパークロノスドライブ、プラズマリアクターを改良したハイパープラズマドライブ、そしてブラックホールエンジンを改良したハイパーグラビトロンドライブの三種を一つの機体に載せる、ガンダム00のツインドライブと同じく複数基のエンジンを載せて膨大なるエネルギーゲインを獲られるのが目的の一つ。
時流エンジンを改良したハイパークロノスリアクターは文字通り、時流を操作する事すらも可能なエンジンだから仮面ライダーカブトを思わせるクロックアップまで出来るし、ブラックホールエンジンを改良したハイパーグラビトロンドライブであれば、当然ながら重力を利用した武装などが使えてしまうのだから。
「差し当たりはハイパープラズマリアクターを載せておこうか」
超闘士グルンガストシリーズという、云ってみればスーパーロボットを動かず為に必要となった出力確保に開発されたプラズマリアクターだが、そんなリアクターですら越えるエネルギーゲインを出せるのだから載せない理由は無い。
少なくともバッテリー何かよりは遥かにマシ。イメージも簡単にフェイズシフトダウンしてしまう良くない物で、エネルギーを酷使するMS戦闘には向いていない感じだった。
ユートは別の……コズミック・イラとは無関係なガンダムを亜空間ポケットから喚び出す。
「それは?」
格納庫に入ってきたのは深い藍色が入った黒髪に碧い瞳の見た目はJkな美少女、その正体は既に三年もすれば四十路に突入をしていた筈の既婚者にして子持ち、レノア・ザラが名前を変えて立場も変えて生きる事を決めたレニィ・サーラ。
息子――アスラン・ザラと顔立ちが似ているのは親子故の遺伝的な繋がり、若し彼が女の子として誕生をしていたら今のレニィ・サーラみたいな美少女だったのかも知れない。
「RXー78NTー1ガンダムアレックス。ニュータイプ専用とか謳われていたけど実際は……ね」
開発時期からして連邦軍がニュータイプというのを意識して造っていた訳では決してあるまい、それに結局はこのアレックスに乗ったパイロットはクリスチーナ・マッケンジー、事実として彼女は立派なオールドタイプの女性だったりする。
それにジオン軍のMAたるエルメスや最後のMSであるジオング、これらみたいなニュータイプ用となるサイコミュ兵器すら搭載されてなかった。
詰まり、マグネットコーティングの塗布をしただけでRXー78ー2ガンダムと余り変わらない。
このNTー1アレックスは彼のU.C.世界に於いて、クリスチーナ・マッケンジー少尉が実際に使った機体が放置されていた頃に、ユートがこっそりと亜空間ポケットへポッケナイナイしていた物だ。
勿論だけどいざという時、問題化したのは云うまでも無い事だけど、犯人に辿り着くなどは土台不可能というものであったと云う。
バーナード・ワイズマン伍長のザクとの闘いで破壊された部位は修復したし、何なら新品同様にクリーニングまでして亜空間ポケット入りした。
その後にユートはアレックスのデータの全てを引き出して、その複製機体を造ってそれをユートの【閃姫】契約をしたクリスチーナ・マッケンジーへと与えてもいる。
U.C.世界では気に入った、若しくは使えそうだと思った人材は女性限定(笑)で色々と伝手を得たり策を捏ね繰り回したり、様々に手を伸ばしたりして【閃姫】として契約を交わして来た。
【機動戦士ガンダム0080~ポケットの中の戦争~】にて、主人公は何でも無いクリスチーナ・マッケンジーの家の隣に住む少年。
詰まり、クリスチーナ・マッケンジーというのは主人公でも無ければヒロインですらも無い。
何しろ彼は一回り近い歳下だから恋愛対象には決して成り得ない、寧ろ成ったらクリスチーナ・マッケンジーがショタコンになってしまう。
バーナード・ワイズマン伍長は歳下なれども、主人公の少年よりは可成り近い年齢ではあるのだけれど、彼は彼で原典に於いてはアレックスと相討ちに近い敗北で死亡をしている。
その後に軍を辞めたとも、アナハイム・エレクトロニクスに入社したとも語られている訳だが、ユートが介入をしたU.C.世界では原典では知り得なかったザクのパイロット、これがバーナード・ワイズマンであると知ってしまった事もあって、ザクを討った事に凄まじい罪悪感を感じていた。
だから軍人としてのバーナード・ワイズマンは実質的にも、軍事的にも死亡したから生命だけは助かって未来へと繋いだ事を話したら感謝され、その雰囲気でその侭……という感じである。
元より割と良い雰囲気だったからこそのもの、そうでなければ即日にイチャラブとはいかない。
また、どうでも良い話だけどU.C.ガンダムに於ける三大悪女とまで呼ばれた内、カテジナ・ルースはウッソ・エヴィンとくっ付いたから扨置き、残りのニナ・パープルトンとクエス・パラヤに関しては性的に美味しく『戴きます』をしている。
ニナ・パープルトンは悪女とか呼ばれてはいるけれど、それはきっと間が悪かっただけの噺が云わば切り取られて観られたからこそ。
ニナ・パープルトンは『私のガンダム』なんて私物化したみたいな物言いだが、エンジニアとしては確かにRXーGP01を任されていただけあってか優秀ではあるし、肢体もそれなりに良かったから本当に悪女なら兎も角として、実際にはそういうのでは無いから可成り早い段階で接触をした。
クエス・パラヤは要するに子供だった、年齢に於けるな肉体的な意味でも精神的な意味でも。
原典でも最初はアムロ・レイに対して、その次はシャア・アズナブルに対し父性を求めていた。
そしてどちらにも裏切られただけ、クエス・パラヤにとっての不幸は有名人だからイケるのだと勘違いした事だろう。
尚、カテジナ・ルースはウッソ・エヴィンに押し付けたので、その代わりにシャクティ・カリンを『戴きます』しておいた。
彼女も下手に行動的で戦場を引っ掻き回したりしたけど、取り敢えず“解らせてやった”上で母親と共に閨に沈めたものである。
まぁ、【閃姫】に関してはどうでも良いとして事はガンダム、ユートはU.C.世界でのガンダムを実際に原典でも使われた機体からデータのみ入手して複製した機体、それらを可成りの数で持っている訳でガンダムNTー1アレックスもガンダムGPー01~04もそうだし、陸戦型ガンダムやその改修となるEgー08なども手に入れていた。
それ処か、ガンダムMkーⅡ、Zガンダム、ZZガンダム、νガンダムなどの有名な機体も在る。
とはいえ、これらは必ずしもU.C.世界で入手をした訳では無くて、【スーパーロボット大戦】の世界を廻った際に入手した物も少なくはない。
VガンダムやV2ガンダムもだ。
ユートはユニウスセブンでの事があったから、流石にアトミックバズーカ以外に視るべき処が特に無いだろう、ガンダムGPー02は出さなかったけど参考に成りそうな機体を順次出していく。
「これが全部、連合の“G兵器”みたいな顔立ちをしているのね……」
「矢張り複雑か?」
「それは……ね」
格納庫でイチイチャし始める二人、すっかりとデキ上がっている表情なレニィ・サーラは甘えながら唇を自ら求め重ね合わせ、ユートもそれに返すかの様に淫靡な触れ合いに興じ始めた。
レニィ・サーラにとってユートは今や無くては成らない存在、ユニウスセブンの住民に憩いと共に仕事を与えて安住の地を約束してくれた。
命の恩人であり安住の地を与えてくれた存在であると同時に、若しもユートに要らないと切り捨てられたら元ユニウスセブンの住民の立場が喪われてしまう訳で、パトリック・ザラに対する愛情は喪っていないしアスラン・ザラも愛してるが、ユートの求めに応じないという選択肢は選ぶ事を一才の考慮が出来ない。
それと同時に、パトリック・ザラとは仕事柄から共寝すらも最近はしていなかったし、三十路も後半なレノア・ザラをパトリック・ザラも性的な目では余り視ていなかった事もあり、男を感じさせるユートの腕に抱き締められるのは嫌いでは無かった上に、元々がアスラン・ザラとラクス・クラインの婚約と同じく子を成せるが故の婚姻で、愛されている自覚は有ったし愛してもいたけれどユートとのセ○クスはナニかが違っていた。
気持ちが良い、快感に溺れてしまう、強い快楽というのを初めて味わったなどは確かに有る。
ユートが曰く、御互いの精神的なエネルギーを一つに混ぜ合わせてやり、それこそまるで二人の肉体の内部を一人の肉体の如く循環させてやる事によって、普通ならば味わえないくらいに強烈な快感が生まれて可成り癖に成るのだとか。
確かに突き穿たれている間にも、全身是性感帯と思う程にユートの手が触れるだけでビクリと奮えてしまう程の快感、空気が当たるだけだったのに恐ろしいまでに気持ちが良かった。
況んや絶頂した時には全身全霊で快感が走り、初夜の最初の絶頂でパトリック・ザラとは感じた事も無い快楽に、だらしなくアヘ顔を晒して失禁までしてしまうという失態を犯してしまう程。
ユートは慣れているみたいだから割と普通だったのが悔しい、そんな気分を思い出せたのも確かにユートのお陰なのであろう。
コーディネーター故にか、女性は老いが遅いとまで云われるくらいには若々しく見えるけれど、決して老いない訳では無いから普段から美容には気を遣わねばならないが、一六歳な学生時代にまで戻った肉体は気を遣わずとも若々しい。
四十路近くだから小さな皺が浮かんでもおかしくないし、キューティクルだって確りしていないと髪の毛が傷む訳で、化粧は三十路の前半だった数年前に比べて厚くなってもいた。
今はツルッツルで瑞々しい御肌、紅を引かずともプックリと桃色な唇、学生時代ならば当たり前に享受して四十路近くでは喪いつつあったモノ。
まぁ、ナチュラルなら一〇年前には喪い始めてもおかしくないモノが、コーディネーターであれば四十路に成っても保たれているのだから善し悪しといった処かも知れない。
それに、折に触れこんなイチャラブをするのはパトリック・ザラでは有り得なかった事だ。
レニィ・サーラとして、レノア・ザラは今現在を間違いなく愉しんでいた。
一頻り肌を重ねた後、風呂で身体に付着をしていた体液を流して再び作業に戻る。
「確かSEEDなら後にヴォワチュール・リュミエールって光の翼みたいなのが出るし、デステニィガンダムのアレが出てくるならV2ガンダムの光の翼もアリかな? νガンダムのサイコミュシステムでドラグーンみたいにファンネルを飛ばす。そういえば【機動戦士ガンダム00】でもファングってのが出てきたよな」
この【機動戦士ガンダムSEED】でもムウ・ラ・フラガが乗るメビウス・ゼロに装備されてるが、あれはファンネルというよりはインコムみたいな有線式で、彼みたいな空間把握能力が優れた人間でもないと使い熟せはしない。
そしてユートの感覚では宇宙という新しい環境に適合を始めた――進化をしたニュータイプ達、彼ら彼女らはその上下左右の無い宇宙空間に対する適合故に、空間把握能力が充分に過ぎるくらい長けていたという訳だ。
進化というと大仰に聴こえるが、抑々が進化とは新しい環境に適合をしたり便利な機能を欲して備えたりと、デジモンやポケモンじゃあるまいし全体的に強大化したりする訳では当然無い。
(そういや、コーディネーターも人類の進化みたいな事を云っていたよな。尤も、進化は進化でも袋小路の進化だったんだけどな)
遺伝子を調べて子を成せるか確かめないといけない、恋愛結婚など或る意味に於いては無駄でしかないのがコーディネーターで、そして明らかにディストピアでも創造しそうなデステニィ・プランを考えたのは、恋人だったタリア・グラディスが子供欲しさに離れてしまったギルバート・デュランダル、正しく進化の袋小路を実感してしまったが故に凶行に走った憐れな男であったと云う。
「さて、【緒方逸真流宗家刀舞術】の継承こそは成らなかったけどな、それでもハルケギニアから白亜を還した際に爺さんから印可状を授かった身としてはだ、矢っ張り腰に佩く立派な太刀が欲しくはなるもんだよね」
況してや物はガンダムアストレイ、ロウ・ギュールが
尚、蘊・奥は死んで後にライブラリアンによりカーボンヒューマンとして復活、
ユートは識らないけど。
「やっぱこれっしょ」
宗家に何故か三代で祟ったのに将軍家が保有していた“村正”で、これは初代村正が晩年に鍛った最高傑作にして真打ちである妙法村正だ。
ユートはこれに唯一、ハルケギニア由来の魔法である“固定化”を掛けて千年以上使っている。
ハルケギニア由来の“固定化”は存外と利便性の高い魔法で、錆びたり折れたり刃溢れしたりなどの不具合が無く切れ味が落ちる事も無くなると、至れり尽くせりな魔法だからこそ掛けていた。
状態を常態に保つ魔法、錆びない折れない曲がらない刃が溢れるなど以ての外という意味不明なハルケギニア由来の“固定化”、ユートの考えでは一種の概念附与ではないかという事になる。
抑々、単なる石ころをトライアングルと呼ばれるメイジが真鍮に換えたり、況んやスクウェアの
メイジならば黄金にすら換える時点で“錬金”なんて頭のおかしい魔法も在るし、ユートの使っている【錬成】はそんな“錬金”が進化した魔法な為、魔力量や魔力強度や魔力純度にも依るのだとは思われるものの、頭のイカれた魔法は確かに幾つかは存在していたのだ。
零戦を考えれば“固定化”を掛ければ無敵の装甲に成るかも知れないが、恐らくだがその場合だとラミネート装甲やPS装甲は常態を保つ魔法であるが故にその有用な効果を喪う羽目に陥るだろう。
(とはいえ、発泡金属装甲なアストレイには関係が無いんだけどな)
ユートは先ず、自身が持つ妙法村正を生まれ持った特殊スキル――【
千の貌と云いながら読み方はフェイスレスと、これは貌が無いのは逆説的に無数の貌と成るというのを意味し、ユートの本質に深く深く関わっているスキルであるとも云える。
「取り敢えずはこれで良いか。ガンダムアストレイ・シルバーフレーム」
未々足りていない、然し飽く迄も取り敢えずはこの改修で充分だとユートは考えるのだった。
.