「え、コルゴンがいない?」
「うん」
夜遅くなり寝ようとしたマグロの元に尋ねに来たクルイツゥアから、普段ならべったりで離れないコルゴンがいなくなった報告が入ってきた。
「私、心配で……」
普段のコルゴンからは考えられない行動に出て行方不明な状態な今、クルイツゥアは表情を暗くし、声を震わせている。それを無視して寝られるほど人でなしではないマグロは、寝るのを止めて冒険に出る装備を着用し始めた。
「夜遅いし、このまま寝るなんて出来ないね。皆で手分けして探しましょうか」
「お願い」
寝ようとしたロイテルを叩きおこし、他にもエウレカ、ファリス、夜目が効く黒猫に声をかけて皆で消えたコルゴンの捜索に当たった。
各々が捜索する中、サキュバス故に暗い所でも見通せるマグロは森の暗い所を捜索していた。そして月明りに照らされたちょっとした草原で見覚えのある姿が見えた。
「あ、いたいたコルゴン。クルイツゥアが待ってるよ」
白に近い灰色をした、鋼鉄竜の幼体であるコルゴン。その姿は鬱蒼とした夜の暗い森でも目立ち、探すのにそう苦労せず見つける事ができたマグロは安堵し、クルイツゥアの元に帰るのをコルゴンに促した。しかし
「もきゅ!?……もきゅ!!?!」
「……?どうしたのコルゴン?帰るよ?」
その状態は錯乱しているというのが見て分かるように動揺しており、せわしなく周囲を見渡していた。普段と違う事をしているコルゴンにマグロは思わず首を傾げた。
「もきゅぅ!」
突然の頭突きに対応できなかったマグロはそのままお腹に命中を許してしまい、大きく吹き飛ばされた。
「いったぁ!?どうしたのコルゴン!」
「もきゅ!」
言葉が通じないのか、一心不乱に頭突きを連続して行ってきた。それに対して二度も同じのは喰らわないとばかりにマグロは右や左に回避し続け、詠唱に入った。
「ちょっとおいたが過ぎるよ!彼の者の神経を阻害しろ、ブレインアロー!」
彼女の得意魔法の1つ、神経を麻痺させ、動き止める神経魔法、ブレインアローを錯乱しているコルゴンに命中させた。
少し痛い思いをしただろうが、威力を調整しているから大事には至らないと考えつつ、止まったと思ったマグロはコルゴンに近づこうとした。
「もきゅう!!」
「……え?効いてない?」
だが、コルゴンには効いておらず、ダメージが入った感じが一切しない。それどころか攻撃された事で激昂してるのか奥歯が見える程に威嚇をしてきた。
「もきゅう!!」
マグロを敵対者と判断したのか、コルゴンが明確な攻撃の意思を見せ、マグロに対して今度は頭突きでは無く、装備の1つである暗器の鋭く長い爪を使い、振り上げるように攻撃してきた。
「待ってそれ渡してないって!!」
渡した覚えのない武器を装備してる事に思わず声を上げた。いつ装備したのか分からないのもそうだが、それにしても神器と呼ばれても不思議ではない爪を装備しており、どことなく自分の知ってるコルゴンではない事をマグロは感じ始めた。
「アイスボルト!ライトニングボルト!ファイアボルト!」
早く鎮圧しなくては。そう思ったマグロは口早に元素の魔法である三種を詠唱破棄で攻撃してくるコルゴンに叩きこんだ。しかし、命中してるというのにまるで効いていない。燃え盛る事も、痺れる素振りも、凍える素振りすら見せない。
「ちょっと痛いだろうけど耐えてよ!暗黒に落とせ!ブラックアロー!」
今度は盲目に陥る暗黒魔法の1つ、ブラックアローをコルゴンに叩きこんだ。だが、これもさっきまでの魔法同様、命中しても効いてる素振りを見せない事でマグロは焦りを感じた。
「元素に神経に暗黒、5つも無効にする装備なんて高級すぎて配れてないはずなんだけど……」
不必要になった御下がりや既にあるモノを他の仲間に配って回る事はあるが、5つも無効にする装備等、渡した記憶が無い。ではあのコルゴンは一体何者なのだろうかとマグロは思考の波にのまれた。
「もきゅう!!」
「あ、しま――」
動きを止めて考察していた所を狙われ、鋭い爪で切り裂こうとしてきた。回避しようにも間に合わない速度。引き裂かれると思ったマグロだが、届く寸前でコルゴンの爪攻撃と長剣がぶつかり合いガキィンと凄まじい金属音を鳴り響かせた。
「……何の真似ですかコルゴン」
そのままコルゴンの攻撃の勢いを後方に受け流し、距離を保つ形になった。
マグロはコルゴンからの攻撃を守ってくれた存在を、月夜の光に照らされるその姿を視認した。
「エウレカ!」
割って入ってコルゴンの攻撃を止めたのは、白の軍服を着たエウレカ。マグロの最大のパートナーが窮地に現れて攻撃から守った。
「ありがとうエウレカ」
「礼は後です。なぜコルゴンが攻撃してきてるのです?」
「錯乱してるのかな、どこかいつもと違うのよ」
「ふむ……」
エウレカが来た事で余裕が出たのか、マグロは先ほどまでの切羽詰まった表情から顔が綻んだ状態で居る。
一方でエウレカは先ほどの攻撃で手が痺れたのか、長剣を持っていた手を僅かに震わせており、正面から受け止める真似はしない方が良い程の力の持ち主と判断していた。
「あのコルゴン、どこかおかしいのは明白ですね。早い事、動きを止めましょう」
「だけど私の得意魔法を全部無効にされるのよね」
「今の一撃で分かった事があります。確か地震でしたっけ?あれ直撃させても死ぬことは無いと思いますよ」
「え、あれ威力高すぎて封印してるんだけど……」
「あのコルゴンなら耐えきります。今は鎮圧が先決です」
即断即決とばかりに、さも当然のように剣で自身の腕を切り、血を噴出させた。普通なら狂気的な行動だが、彼女は血を操る。
マグロはエウレカが言うのなら問題無いだろうと詠唱の準備に入った。
「ハァァァ………!」
「モキュ!?」
エウレカ自らが切って流れ出た血を使い、ムチのように操りコルゴンに向けて振るった。コルゴンはそれを回避できず捕らえられ、手足を縛り付けられていき身動きを封じ込まれた。
「彼の者を地に縫い付けろ。グラビティ!」
そこに合わせるようにコルゴンの周りの重力を何倍にも上げる魔法を唱え、生成された魔法陣が地に縫い付けるように抑え込み、そのままコルゴンを捕らえた。
そしてマグロは次の魔法を唱えていく。コルゴンは逃れようともがくも、エウレカが操る血の蔓で手足を抑えられ、重力を上げられた状態で脱出出来ずに居た。
「無慈悲な地の鉄槌を!アースクエイク!」
マグロが唱え終えて放った魔法、発動者を震源としたそれは地面を大きく揺らし、凄まじい衝撃を与える代わりに魔力の消費も激しい大魔法、アースクエイクを唱えた。エウレカは巻き込まれないように退避していて被害はない。だが、重力に潰されて地に縫い付けられたコルゴンは衝撃を逃がす事が出来ず、その身に一身に受けた。
「モ、モキュ……」
「よし!」
狙い的中か、衝撃を逃せなかったコルゴンは息も絶え絶えで起き上がれる様子は無さそうに見える。敵であればもう一度地震を唱えれば倒せる。だがコルゴンは仲間だからそれ以上する必要も無く、このまま取り抑えてクルイツゥアを呼んでコルゴンを宥める事が出来る。マグロはそう思った。
「やれやれ。このコルゴンの変な状態、調べないとですね」
いつもと違うコルゴンの状態が気になるエウレカは、原因を突き止めれば、それが自身の強さに繋がるかもしれないと考え調査したいと少しウキウキした様子を見せていた。
「さっすが私のパートナー、助かったよ」
メジャーな属性魔法を一切通さず、勝ち筋が見えなかった。だか、それもエウレカが来た事でコルゴンを抑える事が出来た今、マグロは安堵の表情を浮かべた。
「じゃ、このまま連れて行ったら心配するだろうし、回復させないとね」
ボロボロでは心配してしまうと判断したマグロは癒しの魔法の詠唱に入った。ほどなくしてボロボロのコルゴンの傷を癒し、目を覚まさせる事が出来ると考えていた。
「……モギュアァァァァァァ!!」
希望があるから摘み取られると言うべきか、先ほどまでの空気を吹き飛ばすかのように地を轟かす咆哮を放つと同時に、何処に隠していたのかと思わんばかりの大きな両翼が広げ、後ろ脚についていた爪が弾け飛び蹄に変わった。そして2人してコルゴンを抑えていた血の蔓を吹き飛ばし、グラビティの魔法陣が破壊された。
「……え?」
突然の出来事に詠唱を止めてしまったマグロを、待つ気は無いとばかりにコルゴンは四つん這いになり、後ろ脚に力を込め、弾丸の様に放たれた。
「!?マグロ!」
いち早くコルゴンの動きに気づいたエウレカが呆けたマグロをお姫様抱っこで抱きかかえ、大きく空に跳んだ。それと同時に2人がいた場所は地面を大きく抉られ、近くにあった木々を軒並み薙ぎ倒していた。
「……あれ、私たちの知ってるコルゴンでしたっけ」
「絶対違う!私あんな魔改造してない!」
身に覚えが無いと顔を大きく横に振りながら知らないと言い続ける。だがいくら否定しようと現実は凄まじい力を持ったコルゴンが地を抉り木々を薙ぎ倒していた。
「……あ!まさかムーンゲート!?」
月夜に照らされたコルゴンを見て何か心当たりがあったのか、マグロは大きく声を上げた。それに対してエウレカはピンとこない様子で、答えに行き着いたマグロに問いかけた。
「ムーンゲートが何か?」
「平行世界に繋がると言われる眉唾物の話があるの!もしそれが本当で平行世界から来たコルゴンだとしたら……!?」
「……あそこまで強くした人がいる、ってこと?」
エウレカの問いにマグロは頷いた。
着地してからコルゴンの方に向こうとすると、ズシンと響く音が聞こえ、2人してコルゴンではなく音がする方に振り向いた。
その先には紫の甲殻をした、巨体を二足歩行で移動し、鋭い爪は全てを抉ると言われた、大きな翼を持つ、ドラゴン種最上位に位置するカオスドラゴンの姿があった。
「カオスドラゴン……?」
「いつの間にか縄張りに入ってたのか」
縄張りを荒らされた事で様子を見に駆けつけたのであろう。そして荒らした張本人に怒りを見せており、近くにいる2人を無視し、その先にいるコルゴンに狙いをつけて接近していった。
「どうする?」
「……恐らくカオスドラゴンは瞬殺される。だから覚醒してる力を確認しましょう」
エウレカがドラゴンの最上位種が瞬殺されると言い切った。普通なら何てバカな話をと笑い飛ばし相手にしないだろうが、戦禍の神を信仰してるエウレカが言い切った事にマグロは息を飲んだ。今のエウレカから余裕の表情が無いのも瞬殺する事への信頼を裏付けている。
「ガルルルルル……」
「グルゥラァァァァァ………」
見た目だけなら幼体のドラゴンであるコルゴンと大人のドラゴンであるカオスドラゴン。戦えば結果は見なくても分かると言う人が多数だろう。
「ガァァァァァァ!!」
カオスドラゴンが大きく吸いこんだあと、周りを薙ぎ払う形容しがたい色をした吐息を吐いた。
触れれば猛毒に侵され、世界は暗闇に覆われ、意識は朦朧とし、全ての判断がつかなくなるほどの混乱を引き起こす、カオスドラゴンの代名詞と言われた混沌の吐息。
コルゴンはそれを真正面から受けた。
「あれ、ダメージ入ってると思う?」
「かすり傷ですね」
エウレカがそう言うのならそうなんだろうとマグロは思った。
その通りと言うかのように、コルゴンは堂々と立ち、そのまま混沌の吐息を吸いこんだ。
「ガルアァ!?」
まさか自慢の技を吸い込まれると思わなかったカオスドラゴンは驚愕といった表情を浮かべた。
「……モギャァァァ!!」
そしてお返しとばかりにコルゴンはカオスドラゴンに向けて吐息を吐いた。
回避動作を取れなかったカオスドラゴンは、コルゴンが放つブレスを直撃して呑まれた。
「いや……いやいやいやいや!!」
「ま、まずい……属性耐性の装備が意味を成さない……」
2人してコルゴンが吐いたブレスを見て絶望した。
コルゴンが吐いたブレスの色は白。
光り輝く黄色混じりの白ではなく、ただの白。それが何を意味するか、2人は知っている。知っているからこそ、焦りを生んだ。
それは究極竜バハムートにしか使えないとされる吐息だった。だがそれを平行世界のコルゴンであろう存在は使ってみせた。
全てを飲み込み、消し飛ばすと言われた吐息。属性耐性の装備なんて意味を成さない。なぜなら属性という概念が無いブレスだから。だからこそ、こう言われている。
「無の吐息……!?」
「……予想以上ですね……カオスドラゴンが文字通り消し飛んだ……」
カオスドラゴンが居た周りの木々、いや、カオスドラゴン自体、まるで最初から居なかったと言うべきかのように更地にされていた。
肉片すら残されていない程の火力を引き出す無の吐息はバハムートでさえ出せない。
つまり、今目の前にいるコルゴンは、バハムートを優に超えるコルゴンの姿をしたナニかと言わざるを得ない。それに気づいてしまった事による絶望が2人に襲い掛かった。
「!?エウレカ!跳んで!」
「はい!」
漏れ出る白の吐息と隠す気のない殺気を感じ取ったマグロが跳ぶように指示を出した。それに対して意図を察したエウレカはマグロを抱きかかえて空に跳んだ。
「モギャアァァァァァ!!」
跳んだ直後、2人が居た所に力を込めた無の吐息が放たれた。回避した2人は無事なものの、その凄まじい吐息は木々を飲み込み木の破片すら出さず跡形も無く消し飛ばし更地に変えていく。
「バハムートでさえ木の破片とか残るのに!」
「冷静になりましょう。あれ何か分かります?」
「ざっと見た感じ蹄と両翼、そして殺戮の衝動のエーテル病かな?ただし、高レベルの症状だよ」
「どれくらいのレベルか分かりますか?」
「……蹄が完成しきってる。これで察して」
「……まずいレベルですね」
蹄が完成してる。これだけでどのくらいの危険度かエウレカに伝わったのか、対処法が思いつかないと頭を悩ませている。
「着地なんて出来ない……しかしこれと言った対処法も……」
「周りを凍てつくせ!アイスボール!」
マグロが唱えた魔法はコルゴンに向けて放つのではなく、自身の足元に大きな氷塊を生成した。
「……なるほど!」
阿吽の呼吸で生成した氷塊を足場にエウレカは次々と蹴り、移動を開始した。
遅れて地上から無の吐息をコルゴンが放ってきており、呑まれた氷塊は水にすらならず消し飛んだのを見て2人して息を飲んだ。
「下手に着地したら狩られる。だから空中で耐えるよ」
「そうは言うけど、魔力は持ちそうですか?」
「そんなときの為にイツパロトル様を信仰してる訳よ」
「……流石に連続で吐息を吐ける訳じゃ無さそうですね、今なら回復できそうです」
茶目っ気で舌を出すマグロと、コルゴンの様子を観察していたエウレカ。
コルゴンは連続でブレスを吐いた事で息切れを起こしたのか、次のブレスが飛んでこないを確認したエウレカは、マグロに回復の準備に移るチャンスを伝えた。
「よしそれじゃあ……元素を司る我らが神イツパロトル様、その慈悲を持って信徒に魔力を分け与えたもう」
信ずる神に祈るを捧げ、使った魔力の回復を図った。程なくして粒子がマグロの周囲を覆うように体の中に入っていき、魔力が満たされていくのをマグロは感じる。
「……っよし、まだまだ戦えるよ」
「地上には降りないのですか?このまま空中遊歩も良いですが」
「イスカなら降りた方が良いけど、コルゴンだと地上戦が得意だろうからなぁ……マステレポートだと地上に降りちゃうし」
「降りたら一瞬で詰めてきますね」
マグロは氷塊を生成しながら、エウレカはそれを足場に空中を跳び続け、地上に降りない様に立ち回りながらマグロと共にコルゴンを止める作戦会議を行う。
だが、そうこうしてる内にコルゴンの息が整った。
「モギャアァァァァァ!!」
今度は無の吐息を薙ぎ払ってきた。
「……いやいやそれ有り!?」
「くっ追いつかれる!」
「我と仲間を空間転移させよ。マステレポート!」
扇状に広がる吐息を薙ぎ払ってきた攻撃を、マグロは回避しきれないと判断し、地上に降りてしまうマステレポートを唱えた。吐息が届く直前に移動を完了させるも、コルゴンの得意場である地上に降りる事に2人は焦りを見せた。
「モギャアァァァァァ!!」
マステレポートで降りた瞬間を狙ったかのように、2人がいる所に目掛けて勢いが止まらないまま木々をなぎ倒しながら突進を仕掛けてきた。
「コルゴン!」
マステレポートの硬直で2人が動けない中、横から割って入り、地面を数メートルも抉りながらもコルゴンの突撃を正面から受け止めた人が現れた。
その姿は住民で在り、地のオパートス神の使徒である青い服の上にメイルを纏った黄金の騎士。だけどマグロは自身が知ってる黄金の騎士ではないと感じてる。なぜならその人が背負ってる武器が地のオパートス様が授けた大槌ではなく大鎌を背負っているから。
「よしよし、一人で怖かったのですね」
「もきゅ!もきゅ……」
「だからゲートに入るなって言ったではありませんか」
このコルゴンとは知り合いなのか、先ほどまでの重苦しい空気が無くなり、コルゴンは攻撃を止めて黄金の騎士に甘えるようにすりよっている。
それはそれとして、独断行動について説教をしており、怒られてるのが理解してるのかコルゴンは顔を横に背けた。
「……とりあえず一件落着?」
「こっちのコルゴンが見つかってない問題がありますけどね」
「あー……どこ行ったんだろうなぁ」
張り詰めた空気が雲散し、本来の問題を小声でやりとりしてる間に、話が終わったのか黄金の騎士がコルゴンを抱えたまま2人の方に近づいた。
「えー、お二方、コルゴン君が迷惑をかけてごめんなさい。ほらコルゴン君も謝る」
「もきゅぅ……」
先程までの戦闘力と殺気はどこにいったのやら、項垂れる姿を見てマグロとエウレカは毒気が抜かれたようで、怒る気にもならないといった感じでコルゴンを見つめた。
「まあ落ち着いたのなら何より……えーっと、私が知ってる黄金の騎士……じゃないよね?」
「ですね。私、貴女様を知りませんし」
「……ふむ、こんな状況下じゃなきゃ一線交えたい強さのお方だ」
コルゴンの突撃を真正面から止めた事で強いのを感じ取ったエウレカが、黄金の騎士に手合わせを願おうとしていたが、森が禿山になる程の惨状を目の当たりにして口惜しい感じで辞退した。
「それはまた正式に訊ねた際にお願いします」
黄金の騎士も同じように、今の状態での手合わせは断った。正面から受け止めた衝撃か、手等が大きく腫れているのがマグロから見えた。
「では帰りますよ。おそらくここのコルゴン君も私たちが去れば帰ってきますので」
そう黄金の騎士が伝え終えると詠唱し始め、魔法を唱えると抱きかかえたコルゴンと共に姿を消した。
「おーい二人共ーコルゴン見つかったよー」
入れ違いになるようにクルイツゥアからコルゴンが見つかった事の報告が入ってきた事でマグロとエウレカは安堵の表情を浮かべた。
かませ役カオスドラゴン
レベル80主能力100程度
コルゴン(平行世界)
レベル380主能力4桁
使用フィート
ブースト
使用アビリティ
無の吐息、突進
オパ子(平行世界)
レベル348主能力4桁
自身が滅茶苦茶育てたコルゴンがもし他世界で暴れたらって感じです。
某魚様のPCとエウレカ様を拝借致しました。この場を借りてお礼申し上げます。