ネオトーキョー国を突如として混乱に陥れた謎の人物「ゼロ」
そのゼロが突然作り上げた空中要塞である『24シティ』に俺たちトラッシュトライブは潜入していた。
目的はひとつ・・・いやふたつ。
宇宙から殺人光線を放つ衛生兵器『スペースツカイスリー』の制御装置の破壊。そして行方不明であった人物、『黒中曜』の保護。
合流地点を定め、トラッシュトライブのメンバーは何人かでチームを組み解散、それぞれ行動を始めた。
・・・というのが、少し前の話。
「スペースツカイスリーの無力化完了。通信によれば黒中曜くんの保護も完了したらしいし、後は帰るだけだね」
俺たちはすでに目標を達成していた。
潜入、破壊、捜索、すべてがうまく進んだのだ。
「油断大敵ですよ。最後の最後まで気は抜いては行けませんからね!」
俺の横でふわふわ浮いているかわいい子は『千羽つる子』
体を動かすたびにピンクの髪と改造された制服がひらひらと舞ってとてもかわいい。
現在、俺はこの子と2人で行動している。
本好きである彼女が蓄えてきた知識は、とても役に立った。
スペースツカイスリーの無力化に成功したのは、彼女の力によるものも多い。
通信によれば、黒中曜くんも発見・保護が完了したようなので、あとは24シティから逃げるだけである。
「いささかうまくいきすぎな気がしますが・・・」
「まぁ、ね。制御装置にたどり着くまで強い妨害もなかったし、なにより・・・」
「!!前方に敵ドローン兵器2台です!」
「任せて」
前方から飛んできた2台のドローン。
ドローンといっても大きさは人間の体と同じくらいの大きさで、放たれる光線やミサイルはこちらに大きな怪我を与えるのには十分すぎる威力を持っている。
何かをされるよりも先に壊す
俺は腰に構えていた
ドローンはその攻撃性能を見せることなくただのガラクタになった。
「なにより敵が弱すぎる」
今まで出会った敵と言えば、このドローンや24シティの人間だったがそのどれも目立った強さをしていなかった。ほかのメンバーも苦戦をしたという報告は聞いていない。
「作戦が順風満帆なことを不満に感じる日が来ようとは・・・それにしても、さすがの動きですね。先ほどから私は何もできていないのですが・・・」
「そんなことないさ。つるちゃんは居てくれるだけで俺の士気が上がるからね」
「またジオウさんみたいなこと言って・・・」
「心からの本心だとも」
つるちゃんは遠距離からの攻撃や前衛のサポートが主な役割だがその力を発揮する前に俺が敵を倒してしまっているので少々不満なようだ。
「不満というわけではありませんよ。ただ、その、何もできていないというのが・・・忸怩たる思いといいますか」
「自分の行いが恥ずかしいって意味だよね?つるちゃん自分で言ったこと忘れちゃった?」
「最後の最後まで気を抜くな、と」
「そう。そう言ってた。まだ24シティから脱出してない以上、体力を温存しててほしいんだ」
今に至るまで、誰もゼロと接触していない。
ひとりでネオトーキョー国を攻め入ったゼロ。その手腕から奴がどのような能力を持っているのかはある程度予想することができる。
やつはおそらく、電子機器を遠隔で自由に操作できる能力を持つ。
あくまで予想でしかないが、もしその予想が当たっていれば、俺たちのことは潜入した瞬間にバレていたとしても不思議ではない。
「・・・そうですね、今は大人しくしておきます」
「ありがとう」
「ただし!あなたの身が危険だと感じたら、私も問答無用で参戦致しますからね!」
ころころと表情が変わるつるちゃんはとてもかわいい。
「今なにか変なこと考えていませんでしたか?」
「まさか!俺が危なくなったら頼んだよつるちゃん」
「お任せください!『乙夜之覧』からの『画竜点睛』です!」
「メタいネタはよくないよつるちゃん」
なんて会話をしていたが、俺たちは結局苦戦することなく合流地点にて仲間全員と黒中曜くんと合流したのだった。
思いつく限りは書いていくつもりです