Re:トリガーには無限の可能性があるんだ!   作:アルピ交通事務局

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第14話

 

「結局、クリスマスってなんなんだ?」

 

「そういうのはもう考えない方がいいと思うよ」

 

 クリスマス当日、玉狛支部に千佳と遊真は居る。学校の終業式とかも終わり今日はクリスマスパーティだ!

 しかしその場所には修は居ない。何時もならばなんだかんだで世話を焼いてくれる修が居ないのだが、それは仕方がない事だと遊真は受け入れている。しかしそれはそうとクリスマスってなに?となるが、そういうのを1から考えていると物凄くややこしくなると修と一緒に学んだので楽しいパーティだと思えばいいと言う。

 

「修の奴、用事があるから来れないなんて付き合いが悪いわよね」

 

「……あ、そういえばこなみ先輩達聞いてないんだっけ?」

 

「なにが?」

 

「オサムは今日、デートです」

 

 レイジ、林藤、陽太郎、千佳、宇佐美、小南、迅、有吾が揃いクリスマスパーティだ。

 烏丸?バイト代がいいサンタクロースのアルバイトをしている。一応はクリスマスプレゼントは用意しているが。

 とりまるは今年からアルバイト解禁だから仕方がないわよねで受け入れているパイセンだが、修は話が違う。用事あると言ってクリスマスプレゼントだけを用意した。

 

「デートとは修くんも隅に置けないね!」

 

「……千佳は?」

 

「……?」

 

 はじめて情報を知った宇佐美は意外だねとなる。

 しかしここでパイセンは普通は千佳をデートにじゃないの?幼馴染みだからそういう関係性じゃないの?となるが、千佳は修を幼馴染み、友達として認識しているのであって異性としては認識していなかったりする。勿論、その逆もだが。

 え、そういう関係性なの!?と宇佐美やパイセンは驚く……オサチカな世界線はここにはない何処か遠くの世界にあったりする。

 

「で、誰なの?……学校の奴?」

 

「小南、そういうのはあんまり止めておけよ」

 

「有吾さん、デートはデートでもクリスマスデートだよ!修くん、マジのだよ!」

 

「……デートにマジとかそういうのあるのか?」

 

 有吾さんは1人の大人として余計な詮索はしてはいけないと言うが、宇佐美がクリスマスデートと言うガチなのをしているという。

 林藤はデートは何時だって真剣勝負、しかし女性陣はクリスマスと言う特別なイベントでのデートだと騒ぐ。コレがあるから言わないようにしているのである。

 

「迅!」

 

「メガネくんも結構ガチモードだから……今のメガネくんはメガネくんじゃないから」

 

「おれもレプリカを使って調べようとしたんだけど……レプリカがダメだって」

 

『それは茶化していいものではないからな』

 

 *

 

「……」

 

 初手クリスマスデートである。

 母さんが初手からぶちかますのが強い、外堀を埋めるのもいいけど貴方の場合は先ずは親密度をと解説してくれる。

 母さんはデートとかじゃなくて父さんの胃袋を掴む感じだったが……まぁ、重圧感は母さんがクソ強いし母さんもアレを使えるし……胃袋掴むのには最強だからな。

 

「っかしいな、見つかんねえな……」

 

 母さんが千佳ちゃんとデートじゃないの?となるが、それでもデートはデートである。

 ファッション雑誌の服を事前に購入したりとかやったりしたし一応は気合いを入れている……が……うん……多分だけどなぁ……いや、やっぱりそうだろうな…………迅さんからの愛称や初対面の遊真からメガネくんだからな。

 

「三雲の奴、もう来てるって言ってるのに……」

 

「あの、藤丸さん……」

 

「うぉ!?……三雲……なのか?」

 

「…………」

 

 藤丸さんがスマホを片手に俺に連絡を入れようとしている。

 俺は直ぐ側に居るのに全くと言って気付いてくれないので声をかければ驚かれるが、俺と認識していない。

 やっぱりそういうオチだなと思っていたと念の為に持ってきたメガネを装備した。

 

「あ、三雲だ」

 

「……メガネで俺扱い……弓場さんとかメガネ属性じゃないですか……」

 

 母さんが本気ならばコンタクトにしていけと言ってきた。

 正直、コンタクトはつけるのに勇気が必要になるのだがメガネしてないほうが美形寄りにはなるのは分かるのでコンタクトにした。

 しかしその結果、すぐ近くに居るのに藤丸さんは俺を認識する事が出来ていなかった。俺=メガネと認識している、迅さんとか遊真とかの俺の第一印象がメガネなのは分かっているけれども……ボーダーには色々とメガネ属性の人が居るじゃん!

 

「いや……勉強出来るメガネってイメージがあるからよ……」

 

「……まぁ、間違いとかではないですけれども……」

 

「にしても……美形だな。イケメンじゃなくて綺麗系な顔をしてんだな」

 

「嵐山さんとか烏丸さんみたいなイケメンじゃないですよ」

 

 そういえば公式からメガネ無し=修だと気付かれないとか言われていたな。

 第一印象、メガネ……メガネが無いと割と近くに居たとしても三雲修だと気付かれない……集団戦術に使えるか?

 

「アレは異次元のイケメンだろうが……ま、美人だぞ」

 

 嵐山さんとか烏丸さんはノーカン。

 多分アレだろうな。100点満点でメガネ無しが80点ぐらいで、イケメンの基準が90点ぐらいだろう。

 ワートリってイケメンの基準が……二次元だから美形がどうしてもな……異世界おじさんを思い出してしまう。

 

『まいにちじょうちょがふあんてい いつでもしゃかいにふてきごう そこそこプライドたかいのに なんにもできないゴミくずだ』

 

「あ、すいません……今日は用事ありますし無理ですし出すべき書類は出しましたよね!はい……はい……ええ、はい。メリークリスマス」

 

 政府の偉い人を経由して三門市市長に三門市の都市開発計画の書類を出したが質問をしたい人が居るとかで電話がかかってきた。

 ちゃんと休みますと言って休みを取ったのに電話をかけてきたので空気読めやとマナーモードではなく電源をオフにする。

 

「なんだよ、今の着メロ」

 

「俺の中にある心の闇ですかね……」

 

 闇のお姉さんの教育番組のテーマは闇が深い。

 藤丸さんが呆れているのだが、コレを定期的に聞いているとな……心が落ち着くんだ……。

 

「疲れてんじゃねえか……休めよ」

 

「人間だもの……藤丸さん、イルミネーション見に行きましょう」

 

「おう」

 

 クリスマスなのでクリスマス用にイルミネーションしたり、百貨店とかに寄ったりする。

 最初はイルミネーションを見る……景色とかを見たりすれば色々と心の中にあるものが洗われてくる。

 

「なにもせずになにも考えずにボーっと景色を眺めるの、いいな……」

 

「……働きすぎなんじゃねえのか?」

 

「そういう言葉は迅さんにでも言ってくださいよ。俺は俺で好き勝手にしてるんで……」

 

「迅の奴は仕事と趣味を合わせてる感じだろうが。あいつ、堂々と暗躍が趣味って言ってんだぜ」

 

 ……そっちの方が仕事中毒じゃね?

 いや、嫌でも色々と視えるとかあるから責任感とかそういうのに囚われるだろうけれども。

 

「今日は玉狛支部でクリスマスパーティだから一歩も動きません!って連絡が来たんだ」

 

「ああ……今日は迅さん視点だと色々とキツいらしいですから」

 

 リア充がリア充な事をしまくっている。

 迅さんは嫉妬はしないとは思うけれども……いや、するか?とにかく他人の幸せな光景とかあんまり見てはいけないイチャイチャしている部分とかそういうのを見るのは精神的にキツい。後なんか太刀川さんが炒飯に殺されるとか言っていた。

 

「いいのか?せっかく玉狛支部に所属したのにそういうのに出なくて」

 

「……藤丸さんとのデートと玉狛支部の皆とのパーティだったら藤丸さんとのデートの方がいいです」

 

「………………」

 

 玉狛支部に入ったんだからそういう付き合いとかあるだろうになるが、藤丸さんとのデートを引き合いに出されればそっちを選ぶ。

 それを言えば固まる藤丸さん……無言で肩パンチをしてくるが地味に痛いけれども我慢をしよう。

 

「まぁ、クリスマスプレゼントはしっかりと用意してますから文句は言われないですよ」

 

「クリスマスプレゼントねぇ……聞いた話だと迅とかは誰かになにかをプレゼント系になると1人でもぼんち揚げを食べる人を増やそうとぼんち揚げを送るって聞いたぞ」

 

「ああ、なんか箱単位で宅配が来てましたよ……クリスマスプレゼント包装で」

 

「……クリスマスにお菓子をプレゼントでぼんち揚げはな……」

 

「俺もあんまり人の事を言える義理じゃないですからなんとも……プレゼントが当たった人には海の幸か山の幸を渡そうかってなってますし」

 

「なんだ海の幸、山の幸って……高い肉を塊でドン!な感じか?」

 

「大体はそんな感じですね」

 

 俺がクリスマスプレゼントに用意したのは海の幸か山の幸を選べるチケット。

 海の幸を選べば豪華な海鮮類が、山の幸を選べば色々と豪華なキノコとか果物とか肉とかだな……仮に千佳が当たったらそれよりもお米が欲しいと言ってくるだろうな……。

 

「藤丸さんってなにが好きなんですか?」

 

「炭酸飲料とチョコレートと漫画……最近ハマってんのは呪術廻戦だ」

 

 呪術廻戦……時代的に無い筈なのに、ブラッククローバーはまだ無いのに何故かある。

 多分アレのスゴさの説明とかか……いや、それ言い出すと魔神英雄伝ワタルとか無いんだよな。

 

「呪術廻戦か……」

 

「0巻も買ってるからプレゼントとかはいいぞ」

 

「いえ……ちょっと呪術廻戦になるとあることを思い出しますので……」

 

 呪術廻戦と言われればとある事を思い出す。それは気にしたらいけない感じの事だろうが若干だが気にする。

 

「つか、呪術廻戦とか見てるんだな」

 

「漫画とかゲームはトリガー開発のネタになるんですよ」

 

「じゃあ、呪術廻戦の能力も」

 

「…………東堂葵のならば再現は可能です」

 

「スゲえ!……って、テレポートならもう出来てんじゃねえか!」

 

 呪術廻戦の能力も再現は可能と言えば藤丸さんは目を光らせる。

 しかしチョイスが東堂葵の能力なのでテレポート……他人もテレポート出来るとかテレポートする前に加わっていた運動エネルギーとかを付与って割と反則的なんだけどな。使っている本人の性格がキモい以外は特に欠点らしい欠点が無いっていうのは強い。

 

「家電量販店に行きませんか?」

 

「イルミネーションから色気もなんもねえとこになったな」

 

「炭酸水を作るアレを見たいので」

 

 イルミネーションを堪能したので家電量販店に行くことにした。

 もうちょっとチョイスがあるだろうと呆れられるが炭酸飲料を作る機械を見たいのでと言えば藤丸さんの反応は少しおかしくなる。

 藤丸さんに炭酸水を作るアレを見たいと言えばそれはつまりと思ってしまう。

 

「アレだぞ、炭酸水じゃなくて炭酸飲料が好きだからな……無糖のホントの炭酸水とかは普通に苦手だからな」

 

「俺も味の無い炭酸水は苦手で、割ったりしてますよ」

 

「…………未成年だろ!」

 

「カルピスソーダ」

 

「あ……」

 

「他にも余ったかき氷のシロップとかそういうのを使えるんですよ……目を閉じて飲んだりしたら味が違うとか……」

 

「それは普通にジュースを買った方がお得じゃねえか?炭酸水の方が安くてもよ」

 

「そう思いますよね。けどコレが意外と楽しくてですね……イチゴを煮詰めて作ったジャムに近いイチゴのシロップをかき氷に掛けたらめっちゃ美味いです。ああ、そりゃかき氷屋とか外でかき氷を売って食べる人が居るんだなって」

 

 意外とバカに出来ない……かき氷にカルピスをかけたやつがスゴい美味いのと同じ感じだ。

 藤丸さんはそうなのかと興味を抱いたのだが直ぐに、ん?となった。

 

「シロップを作ったのか?」

 

「作りましたよ。こう見えてそれなりには料理は出来ますよ。玉狛支部所属なんで泊まりの日とかに夕飯を作ることになってますし、米粉を用いたパンとかを作ったりしますし」

 

「飯はともかく、パンも作れるのか……スゲえじゃねえか」

 

「方向性はちょっと違いますけど。レイジさんみたいに毎日のご飯を作るってよりは豆腐とかパンとかジャーキーとかの殆どの人が自分で作らずに既に作られてる既製品を手作りする感じですね」

 

「ふ〜ん……じゃあ、炭酸飲料とかもか?」

 

「後は炭酸水で割ればいいだけのシロップとかは作りますね」

 

 そして迅さんがそれを藤丸さんにプレゼントすれば親密度が上がると言っている。

 あの人はギャルゲーに出てくる女性の好きなものを教えてくれるポジションの奴かよと思った。そしてニヤニヤがムカついた。

 家電量販店に向かえば炭酸水を作る機械のコーナーに向かう。

 

「焼鳥を作れる家電とかの刺さる人には刺さる感じのメーカーじゃなくて大手のメーカーで……」

 

「……意外と安いな……1万円を超えるかって」

 

「二酸化炭素を入れないといけないんで安いんです……ウォーターサーバーみたいな感じですね」

 

 炭酸水を作る機械を見ているが思ったよりも安い。

 1万円は越えないのでコレはちょっとと心が揺れ動く藤丸さんだがコレは本体だけで二酸化炭素はまた別に購入しないといけない。

 水を入れたら浄水して冷たいのと温かいのを出してくれるタイプのウォーターサーバーだと言えば直ぐに納得をする。しかしそれでもセールとかで数千円

 

「じゃあ、もうコレで」

 

「おい、買うってまだ」

 

「いや、俺が出しますんで……一応は車の自動運転システムとか作ってお金はそれなりには貰ってるんですよ」

 

 お金の感覚が狂ったらいけないから無駄遣いはしないし、無駄遣いのやり方は分からない。

 ゲームに課金とかあるだろうが、トリガー工学での発明品とかがゲーム作っている感覚で作っている所がある。美味しい料理を食べるってなると、手作りとかそういうのの方が味の調整が出来るし好みの量を食べれる。

 

「まぁ……クリスマスプレゼントって事で貰ってやるよ……持ち歩くと嵩張るから宅配にすんぞ」

 

 コレを今から持ち歩いて色々なところに行くのは嵩張る。

 家電の一種だから持ち帰りじゃなくて宅配をすることが出来るので店員さんに炭酸水を作る機械を購入すると指定して宅配にしてくれと頼んで藤丸さんは住所を書いているので、俺は代金を支払う。ポイントを貰えるのでポイントを貰う。ポイント払いはしない。

 

「炭酸水が作れるって決まれば……中身が必要になるな」

 

「じゃあ、百貨店に行きましょう。フルーツジュースとか炭酸水で割ったりしたら意外と美味いです」

 

「フルーツ系の炭酸飲料はメジャーだろ」

 

 家電量販店を後にして百貨店に向かう。

 シンプルに喉が渇いたので百貨店のデパ地下にあるフレッシュジュースの店に行く。

 

「バナナミルク」

 

「あたしは………」

 

「値段は気にしなくていいですよ」

 

 フレッシュジュース、と一口に言っても色々とある。

 野菜のスムージーとかもあれば俺の選んだバナナミルクとかもあるのだが藤丸さんはどうするべきかと悩む。

 オレンジジュースのところを見ている。一番高いメロンのジュースでなくオレンジジュースを見ている。バナナミルクの方が高いしオレンジジュースでいいんじゃないのかと思っていると口を開く。

 

「オレンジ……いや、でも、みかんが……」

 

「……帯島からお裾分けで貰ったみかんがあるからオレンジジュースを飲むのに罪悪感があるんですか?」

 

「美味いみかんを食べずに他所の柑橘類に手を出すのは失礼だろうが」

 

 オレンジとみかんは似ているけども違うが……それでも食べたら帯島への裏切りになるんじゃないのかとなる。

 そういうのを言い出せば他のメーカーのを購入することが出来ないんだがな……まぁ、義理堅いということでいいのか。

 

「フルーツミックスにするか……」

 

「すみません、バナナミルクとフルーツミックスで」

 

 ギリギリ裏切りじゃなさそうなのはフルーツミックスだった。

 野菜のスムージーとかもあるが、フルーツミックスをチョイスした。注文を受けたので目の前で素材を切ってくれて作ってくれる。

 流石は百貨店、出来立てホヤホヤを作ってくれるのはシンプルに嬉しい。俺がバナナミルクを、藤丸さんがフルーツミックスを受け取り、さぁ飲もうとなった時にスマホが鳴った。俺のではなく藤丸さんのだ……そして、ありがたい光景を見る。

 

 藤丸さんはスタイルが抜群である。具体的に言えばおっぱいがIカップある。

 誰が電話をしてきたんだと確認する藤丸さん。電話の向こうの相手が分かれば電話に出ないといけない。

 スマホなので画面をスライドさせないと電話に出ることは出来ない。隣に俺が居るのにフルーツミックスを渡さずに……藤丸さんは乗せた。何処にと言えば聞くまでもないので答えない。それでもと言うのならばタピオカチャレンジと同じ感じのことになっているとだけ言っておく。それに気付いているのは俺だけである。

 

「んだよ、どうした?……三雲?……ああ、隣に……お、そうか!……三雲、あの話を受けたいってよ!」

 

「今日はプライベートな所があるのでその話は年明け辺りにしてください……上に報告すればそこからは農協の人とかと協力とか、純粋なアルバイトを雇う感じじゃなくて余計な事を言わないとかの書類もあるんで」

 

「だそうだ……じゃ、切るわ」

 

 電話の向こうの相手は帯島でこの前提案したトリオン体を使っての農耕云々を受けてくれる、テスターになってくれる。

 しかしそういうのはクリスマスの場所ですることではないし、そこから先は色々とアルバイト契約の書類とか喋ったら罰金を払うとかのシャチハタじゃない実印を用意しないといけない書類を作成しないといけない。そういうのは簿記の資格を持っている別の人がやってくれる。勿論、1日の仕事内容の確認とか運動能力を調整したトリオン体とか色々と用意するから打ち合わせには参加するけれども。

 

「話を受けるってことはあたしは帯島んちの手伝いをするのか」

 

「そうなりますね……烏丸さんとか日当が良いから参加したいとか言ってましたよ」

 

「日当10000円だったか?休憩入れて8時間働いて10000円だから……時給1250円か……破格だな」

 

「仕事が農作業ってところと夏休みのアルバイトってところ抜けてますよ」

 

「それをトリオン体でカバーすんだろ?」

 

 時給1250円のアルバイトは良い感じの金額、最低賃金を余裕で越えている。

 かと言って外資系企業レベルにまで金は出ていない……烏丸さんは一万円はデカいとか言ってて現ナマの一万円を差し出す感じだけども、防衛任務とか除けば農作業にビッチリと噛み付く感じで海の家とかの監視員とかの方が儲かる。でも、海の家の監視員はライフセーバーの資格を持ってる人とかが応募するから倍率高かったりするんだよな。

 考えていた企画案が通ったので上に良い事を報告出来る。ボーダーの人間になるって言ったらスパイになるのか?って堂々と聞いたけども俺はその辺はぐだぐだとなっているからな。

 

「いや〜美味かった」

 

 その後はフルーツを見たりしてコレでジュースを作ったりとかになった。

 意外と話題が盛り上がったりし、その後に百貨店にあるうなぎ屋に向かった……丼とか色気が無いって?

 藤丸さんが奢りならブランド豚とかのとんかつとか洋食屋さんの洋食とかそういうのじゃなくてシンプルにクソ高い鰻が食べたいとなり鰻を食べることになった。

 

「うな重ってあんなに底上げしてたんだな……米をもうちょっと食いてえな……」

 

「口が空いてるならケーキを買いに行きましょうよ」

 

 うな重は見た目以上にお米が入っていない。

 美味しかったが完全に満足していない。ちょっと口寂しいとなれば甘いモノをとなり、1人用のチョコタルトを買った。

 

「流石にそろそろ帰らないと俺が補導されますから、この辺で」

 

「あ〜もう、こんな時間か……三雲」

 

「なんですか?」

 

「楽しかったぜ」

 

 何処かのテーマパークに行くとか映画を見に行くとかでなく普通にイルミネーションを見て家電を買って百貨店に行く。

 当たり障りのない普通のデート、藤丸さんは満面の笑みで楽しかったと言ってくれる。この満面の笑み、心の底から嬉しそうにした顔を見れた。今日はコレを見るためにやってきているから非常に嬉しい。

 

「今度は映画とかどうだ?あたし、見てえのがあんだよ」

 

「……次を用意してくれるんですね……」

 

「……だってお前、あたしをナンパしたんだろ?」

 

「そう言われればそうなんですが……」

 

「じゃあ、次もその次もだ!……次からはののさんって呼べよ!」

 

「!……ええ、ののさん……次もお願いしますね」

 

 1回限りのデートになるかと思ったが次の場面が作られた。

 割と嬉しい事だと思いながらも帰路について家に帰った。

 

「…………修……千佳ちゃんとは遊びだったの?」

 

「そもそもそういう関係性じゃないから……」

 

「まぁ、いいわ。親密度が一気に高まったし性格的にも問題は……歳上の女房は金の草鞋を履いてでも探せって言うのを実行したわね」

 

 母さんに夕飯は要らないとかデートとか言っているが、相手が千佳じゃないとは言っていない。

 まさか鋼衣幻王丸を起動してコッソリと監視してた?透明になる機能を使っていたのか?……いや、流石に百貨店には入れないし……聞くのが怖いな。

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