味方を自爆特攻させる気満々のクズ女 VS 激重ヤンデレ女 作:人間として終わってる人
今日はいい感じだった。
私が主導権を握ったまま、三人を動かせた。
この調子を続ければ、きっと私の計画は成功する。
私は確かな手応えを感じながら宿に帰った。
部屋の鍵を開き……。
「あれ……?」
扉には鍵がかかってなかった。
あれ? かけ忘れたんだっけ。
ほんの少しだけ嫌な予感がしながらも、私は扉を開いた。
「う、うわ!! え? ネル……?」
扉を開くと、すぐそこにはネルが立っていた。
じっと俯いたまま、地面を見つめたままのネルがいた。
思考が止まり頭が真っ白になる。
なんでなんでなんで??
どうしてネルが私の部屋にいるの??
困惑を通り越し、心臓がバクバクと危機感を増長させる。
「………………」
ネルは無言のまま、私のすぐ目の前で動かなかった。
何か……言わなくちゃ……。
私は必死に言葉を振り絞ろうと言葉を選ぶ。
「ね、ネル……? どうして私の部屋に?」
いつものようにネルの両肩を掴み、少し動かす。
しかし、どうしても手が震えて上手くいかない。
なんとかネルを少し動かし、私は部屋の中に入った。
すると、ネルは俯いたまま私の方を向いた。
「嘘つき……」
ネルは冷たい声で小さくそう呟いた。
その言葉に心臓が止まる。
その瞬間、私は悟った。
あれを見られたんだ。
私の計画がまとめられている紙切れをネルに見られてしまったんだ。
そのことに気づくと、全身の力が抜けて絶望に似た感情が頭を埋め尽くす。
ここまで完璧にやれてたのに、予想外すぎる行動で壊れてしまった。
「そ、その、あれは違うの。私はそんなこと思ってなくて……」
なんとか必死に弁明しようとしても、出てくるのは薄っぺらい言い訳だけ。
流石にもう気づかれてるよね。
思わず溜息を吐きそうになる。
これが全部ダメになったら今まで私は何してたんだろう。
「ミラさんは嘘つきです……」
ネルは顔を上げ、私の方を睨んだ。
ネルの瞳には涙が溜まっていて、苦しそうに私の方を見つめてきていた。
ああ……これはダメそう。
私がそう思った瞬間、ネルは私の方へゆっくり近づいてくる。
「えっ……? ね、ネル……?」
ゆっくり近づいてくるネルに、私は抵抗もできなかった。
そのままベッドまで迫られ、体がベッドに押し倒される。
ネルは私に覆い被さるように、私の体を拘束する。
「嘘つき……嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき……」
ネルは呪詛のようにボソボソと私に向かって言葉を発した。
そして、ポカポカと私の全身を叩いた。
一ミリも痛くなったけど、私の心臓だけが押し潰されるような感覚になる。
私は何も言えず、ネルの思うがままに叩かれ続けた。
やがてネルの息が荒くなり、はぁはぁと息を荒らげた。
「ネル……ごめん。……だ、騙して」
私はそう言うと、思わずネルから視線を逸らしてしまう。
向き合えなかった。
ネルに私の顔を見せたくなかった。
それくらい私は追い詰められていた。
「今更謝っても遅いです……私はもう……ミラさんがいないと……」
すると、ネルは大粒の涙を零しながら掠れた声でそう言った。
水滴が私の顔に落ちてくる。
ネルの瞳に目を向けると、ふるふると震えているネルの大きな瞳があった。
「最初から騙すつもりだったんですよね……」
ネルは私の両手をギュッと握り、体を震わした。
私はその問に答えることはできなかった。
真実を言えば、私は本当に終わってしまうから。
私が黙っていると、ネルは私の顔から体に視線を移した。
「それなら……私だってミラさんのこと少しくらい……」
ネルはその震える手で私の首元に手をかけた。
そして、服のボタンを外した。
肌が外気に触れて、ネルの冷たい手の感触でビクッと体が跳ねる。
あまりに唐突すぎる行動に頭が真っ白になる。
てっきり、首を絞められるかと思った。ここで殺されるんじゃないかと思った。
でも、ネルのやりたいことは違うようだった。
「ミラさんが悪いんです……私を騙そうなんてするから……」
ネルは未だに大粒の涙を流しながら、私の服のボタンを一つずつ外していく。
私はわけも分からず、されるがままにネルの行動を受け入れるしかなかった。
「ネル……? どうするの……?」
ボタンが全て外され、私は調理される前の食材みたいにネルの手を待った。
少し怖いけど、これで何とかなるなら何でもする気だった。
いや、何でもされる気の間違いか……。
「全部、許してくれますよね……? 今のミラさんなら……」
ネルは私の耳元でそう囁くと、私の手をギュッと握った。
そして、私の口を塞ぐように口付けをして、空いた手でネルは私の身体に手をかけた。
息ができなくなり、まさぐられるような感覚に思考が鈍化する。
「ね、ねるっ……ま、まっ……て……! む、むり……だから……っ!」
頭では受け入れるつもりが、息が苦しくなり体が熱くなると恐怖を感じてしまう。
徐々にネルの手が弱いところに辿り着き、苦しいのと気持ち良いのと感情が乱れ始める。
言葉を振り絞ろうと口を開いても、尚更ネルの口付けが激しくなり逆効果だった。
「はぁっはぁっ……そ、そこは……っ……お、おねがい……とまって……っ!」
知らない感覚のせいで頭が真っ白になる。
ネルにされるがまま、私は知らないものをひたすら押し付けられた。