虹を咲かせたい!   作:さかなヒロシ

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見切り発射ですが書きたくなったので・・・・・・今更と思うかもしれませんが暇つぶしになればと


プロローグ

国民の休日、日曜日の夕方前。東京、お台場にある自由な校風と多様な専門科目が特徴のマンモス校、虹ヶ咲学園に通う2年生、蒼井秋介(あおいしゅうすけ)は迷子と思われる人を見た。ただ一つ問題があるのがその迷子の年齢だろう。彼女の大人びた容姿から察することができるのは年上かもしれないということだけだった。初めは友人と合流がうまくいってないだけかと思っていたのだが、途中からスマホを横や逆さに持ち替えているところをみてしまってはその可能性が消え去っても無理はないだろう。普段はこういった場面に遭遇しても特に助けようと思わないのだがタイミングが良いのか悪いのか一瞬、しかし確実に目が合った。彼女とは多少距離が離れていたのに向こうも目が合ったのを理解したからか秋介の方に歩を進め、目の前に来た。

 

「えっと・・・」

 

「今、目が合ったわよね?」

 

「まぁ、そうですね。何か困ってそうだったので大丈夫かなーって」

 

「そうね。丁度いいしあなたに聞きたのだけれど、ここに行くにはどうすればいいのかしら?」

 

彼女のスマホの目的地は動物園を示していた。それ自体におかしいことは一つもないのだが、秋介たちの現在地を指し示すアイコンは動物園から電車で数駅は離れている。目的地がこの周辺であったのならまだ案内できたのだが今の時間から向かっても閉園時間を確実に過ぎてしまうだろう。

 

「あー・・・・・・今から向かっても多分入れないですよ」

 

「・・・・・・・・・そう。せっかくの休みだったけどしょうがないわね。時間とらせてごめんなさい」

 

「ただぼーっとしてただけなんで気にしなくていいですよ。ここから動物園に行きたいならもっと早くに家を出たほうがいいですよ」

 

「これでも昼過ぎには寮を出たのだけれど・・・・・・」

 

「え?」

 

昼過ぎに寮を出た。それで今ここにいるということは相当な方向音痴だろう。ここら辺に住んでいる人だと思っていた秋介は彼女の発言に思わず疑問の声を出してしまった。

 

「もしかして方向お「違うの!今日はたまたまで・・・」・・・・・・そういうことにしておきます。次はちゃんとたどり着けるといいですね。ではこれで」

 

「えぇ」

 

これ以上話すことはないと判断して2人は別れたのだった。

 

 

 

 

 

 

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休みが明けた月曜日。秋介の在籍する普通科の教室に入ると1人の少年が話しかけてくる。

 

「秋介!今日の午後って暇か!」

 

「おはよう、冬樹。朝なんだからもう少し静かに話しかけてくれ」

 

白河冬樹(しらかわふゆき)、澄んだ白髪が特徴的な秋介と同じく虹ヶ咲学園普通科2年で秋介の高校でできたよく交流する友人である。

 

「おぉ、それは悪かった・・・・・・ってそれよりも聞いてくれよ!スクールアイドルってすげぇんだ!偶然ライブをやってるところを通りかかっただけなんだけどさ、こう、体がブワァってなったんだよ!だから今日うちのスクールアイドル部に行きたんだけどついてきてくれねぇか?」

 

「別についていくのはいいんだけどさ・・・何、もしかしてアイドルになりたくなったの?」

 

「違う違う、俺がしたいのはマネージャー的なことだよ。流石にオレがアイドルなんてやったら笑い物になるだけだ」

 

そんなことはないのに、と秋介は思うのだがアイドルなんて周りに言われてやるようなものでもないので特に口に出すことはなかった。

 

「オレ1人でマネージャーにしてくれって言っても怪しまれるだけだろ?そこで秋介の出番ってわけ。お前がオレが如何に安全な男か説得してほしいんだ」

 

「言ってることはわかるが果たしてそれに意味はあるのか?仲がいい奴からの評価なんていい面しか言わないから説得力はないぞ。それこそ先生とか生徒会とかの信頼できる第三者のほうがいいんじゃないか?」

 

「それはそうだけどよ・・・・・・一回行ってダメだったらそうすればいいじゃねぇか。今度購買のパン奢るから、この通り!」

 

両手を合わせ頭を下げられては秋介も折れてあげるしかない。決して奢られることに流されたわけじゃない。

 

「・・・・・・はぁ。わかった、今日の放課後な」

 

「サンキュー!絶対忘れんなよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・白河、そんなにそわそわしてどうした?」

 

今日の授業が終わり帰りのホームルームの間から早くスクールアイドル部に行きたくて我慢ができていない冬樹に担任から突っ込まれた。

 

「気にしないでください!」

 

「・・・・・・そうか」

 

自分の感情が行動に出やすいのは冬樹の悪い癖である。良い風に言えば裏表がない性格だが高校生、少しは隠してほしいところでもあるだろう。そんなこともありながらいつもと変わらぬホームルームが終わると、

 

「行くぞ!」

 

「ちょ、離せ!引っ張るな!」

 

冬樹が秋介の腕を掴んで一目散に教室を飛び出し、たどり着いた部室棟。生徒数が非常に多い虹ヶ咲、部活や同好会の数も多く迷路のような状態になっている。

 

「おい、ここから探さないといけないのか?」

 

「オレもここまで多いとは思わなかった・・・しゃあねぇ、一つずつ探すか」

 

そうして探し始めたものの、一向に見つかる気がしない。

 

「おい、この学校の部活おかしな活動しかないのか?何だよ『流しそうめん同好会』って」

 

「毎日流しそうめんするんじゃね?」

 

「そんなところに人が集まるのかよ・・・」

 

一階の部室にはそれらしいものは見当たらず、二階まで範囲を広げて探すことに。運がいいのか悪いのか、階段を上がって結構すぐ近くにそれはあった。

 

『スクールアイドル同好会』

 

「部じゃないんだな」

 

「部でも同好会でもどっちでもいいんだよ!ここがスクールアイドル活動をすることに意味があるんだから」

 

「そうだな」

 

冬樹の言葉に秋介も納得の意を示した。名前は所詮飾りに過ぎない。実際に何をしたかに価値があるのだ。

 

「よし、開けるぞ」

 

冬樹が部室の扉を開けると中には1人の少女がいた。

 

「・・・・・・なんでしょーか・・・・・・、関係者以外立ち入り禁止ですよ」

 

「一応用があってきたんだが、ここってスクールアイドル同好会であってるよね?」

 

「部室を開け渡せって話ならお断りです!月末まではまだ私達の部室なんですよ!」

 

この瞬間、2人は同じことを思っただろう・・・・・・

 

(いきなり廃部の危機かよ!)




<初期設定>
蒼井秋介・・・・・・普通科2年。身長167cmと男子にしては小さめ。髪色は濃い黒。両親と姉の4人家族

白河冬樹・・・・・・普通科2年。身長179cm。髪色は澄んだ白髪。両親との3人家族


秋介はあの人とくっつくけど冬樹はまだ決めてないのでしばらくしたらアンケートしようと思います。
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