虹を咲かせたい!   作:さかなヒロシ

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Aqours編やることにしました。といっても最初の方はほとんど削ってますけど


いざ、沼津へ

「おお、ここがAqoursの・・・・・・」

 

「意外と賑わってるな」

 

果林さんの優勝でイベントは幕を閉じ、動物園への同行が決定されてから数日。俺と冬樹は沼津に来ていた。正確に言えば冬樹に無理やり連れて来させられたんだけど・・・・・・。冬樹曰く、

 

「Aqoursの魅力を知り、虹学にも参考になるものがあればみんなに教えようぜ」

 

とのことらしい。お台場から沼津って高校生からしたら金銭的に余裕があるわけじゃないんだから思いつきで行動しないでもらいたい。

 

「冬樹の勢いのままに来たけど、Aqoursの探すアテはあるの?」

 

「浦の星女学院にアポは取った。明日の朝に会ってくれるって」

 

「前日に来る理由あった?宿代もばかにならないんだけど」

 

「明日だと電車の遅延とかがあったら大変だろ?こっちからお願いしたのに来れませんでしたじゃ申し訳ねぇよ。それに・・・・・・せっかくの遠出なんだ、観光も楽しまないともったいないだろ?」

 

冬樹が俺の方を向きながらニカッと笑って言った。

 

「・・・・・・ふっ、そうだな」

 

確かに、高い金かけて来たんだ。冬樹の言う通り、楽しまないともったいないな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三島スカイウォークや大型展望水門『びゅうお』、深海水族館と一日中沼津を観光した俺たちは冬樹が予約をした宿に向かった。沼津には世界的に有名なホテルオハラがあるが、高校生が泊まれるような値段じゃない。冬樹に着いて行くと、『十千万旅館』の看板が立っている場所に到着した。

 

「ここだな」

 

「予約してたのって旅館だったのか」

 

「中々に良い外観だろ?早速入ろうぜ!」

 

扉を開けた冬樹に続き中に入る。屋内も落ち着いた雰囲気を感じるな。

 

「いらっしゃいませー!十千万へようこそ!」

 

元気のいい声で俺たちを出迎えてくれたのは、オレンジ色の髪をした同年代の少女だった。どっかで見たことあるような・・・・・・

 

「予約してた白河で・・・・・・ってAqoursの高海千歌!」

 

「私たちのこと知ってるの!?嬉しいな!」

 

あぁ、Aqoursの人だったのか。

 

「なんでここに?」

 

「ここ、私の家なの」

 

「そうだったのか・・・・・・」

 

「冬樹も知らなかったの?」

 

「探せばそういったことが載ってる雑誌とかもあるだろうけど、ライブ映像しか見てなかったからな。っと自己紹介が遅れたな。オレは白河冬樹、虹ヶ咲学園の2年でスクールアイドル同好会のマネージャー的なことをやらせてもらってる。んでこっちが・・・・・・」

 

「同じく、蒼井秋介です。明日、浦の星女学院に行く予定でアポを取ってると思うんだけど・・・・・・」

 

「鞠莉ちゃんから聞いてるよ、Aqoursの練習を見学したいんだったよね?」

 

「スクールアイドルフェスティバルのメインステージに立つとはいえ、虹ヶ咲はスクールアイドルを始めたばかりだからな。練習内容とか、何か参考にできればもっとレベルアップが狙えるんじゃないかと思って」

 

「詳しい話は明日、Aqoursが揃ってる時にしようと思ってるので。高海さん、部屋に案内してもらってもいいですか?」

 

「千歌でいいよ、私たち同い年なんだし!」

 

「わかり・・・・・・わかった」

 

「うん!それじゃあ、お部屋に案内するね」

 

千歌に案内された客室は二人で利用するにはそこそこ広く、快適に過ごすことができた。明日は早いし、慣れない土地で疲れてるだろうからとすぐに就寝をすることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、千歌と共に浦の星女学院に行きAqoursとの顔合わせの予定なのだが・・・・・・

 

「なぁ、千歌はいつまで寝てるんだ・・・・・・」

 

「知らん」

 

千歌が出発予定時間になっても起きてくる気配がないのだ。昨日部屋の場所を教えてもらってはいるが、女の子の部屋に入るのは非常識極まりないのでこうして待っているのだが、このままでは約束の時間に間に合いそうにない。

 

「仕方ない、先に行くか」

 

「そうだな」

 

流石に遅刻するわけにはいかないし千歌をおいて行くことにした俺たちは靴が履き替え用とした時

 

ガラッ

 

「千歌ちゃん、いつまで寝てるつもり!」

 

「っ!」「うぉ!」

 

暗い赤、ワインレッドっていうんだっけ・・・・・・の髪を腰くらいまで伸ばした少女が大声で千歌を呼んだ、若干怒りながら・・・・・・おそらくAqoursのメンバーだろう。

 

「あ、急に大声出してごめんなさい・・・・・・」

 

「いや、気にしなくていい。桜内梨子だよな?Aqoursの」

 

「はい、そうですけど・・・・・・」

 

「わー!!梨子ちゃん、すぐ準備するから待って〜!!」

 

「あ、起きてきた」

 

千歌がものすごい勢いで階段を駆け降りてきた。

 

「まったく・・・・・・サマーフェスティバルの準備があるとはいえ、私たちのライブもあるんだから」

 

「うぅ、ごめんね・・・・・・」

 

「「サマーフェスティバル?」」

 

「明日から二日間、沼津でお祭りがあるの!二人も昨日提灯とか見たでしょ?」

 

「あぁ、あれか」

 

「千歌ちゃん、この二人は?」

 

「鞠莉ちゃんが言ってた虹ヶ咲学園のお客さんだよ!」

 

「あなた達が?てっきり女の子が来ると思ってた・・・・・・」

 

「みんなはレッスンがあるし忙しいからね。とりあえず学校に行こうか。そろそろ本当に時間がやばい」

 

「げっ、まじか・・・・・・急ぐぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ、はぁ、ここの坂キツくない?」

 

ギリギリだがバスに間に合い、浦の星に向かっているが、学校が山上にあるということもあって結構急な上り坂を通らなければならなかった。高校生の女の子が毎日これ登ってるって本当か?と疑いたくなるくらいだ。

 

「確かにな・・・・・・でもこれはいいトレーニングになりそうだ」

 

冬樹はこの坂が別に苦というわけではないようであまり息も上がっていない。千歌たちには先に行ってもらうよう予め伝えており、もう学校についてる頃だろう。彼女達がすごいのか、俺の体力がないだけなのか、多分後者だろうな。今度からランニングだけでも一緒にやるか・・・・・・

 

 

なんとか坂を登りきり、浦の星女学院に辿り着いた。受付で入校許可証をもらい、Aqoursの活動場所だという屋上に向かった。

 

「あ、来た。おーい!こっちこっち!」

 

「ごめん、待たせたかな」

 

「おお、Aqoursが目の前にいるなんて夢みてぇ」

 

目の前にはAqoursのメンバーが、いつもは同好会のみんながいるシチュエーションだからなんか変な感じだ。

 

「千歌ちゃん梨子ちゃん、この人たちが?」

 

「うん、虹ヶ咲のサポートをしてるんだって!」

 

「東京から遥々ご苦労様です。黒澤ダイヤですわ」

 

大和撫子な見た目に反してと言うと失礼かもしれないが、珍しい名前だなぁ。黒澤さんは赤い髪をツインテールにした子の両肩に手を置き前に移動させ

 

「こちらは妹のルビィですわ。ルビィ、挨拶なさい」

 

「く、黒澤ルビィです・・・・・・よろしくお願いします」

 

「おう、こちらこそよろしく!」

 

その後も自己紹介を続けたのだが、小原鞠莉さんがホテルオハラの経営者の娘でこの学校の理事長もしていると言われた時は流石に驚いた。それともう一つ、

 

「我が名はヨハネ!二人とも、私のリトルデーモンになる気はないかしら?」

 

1年の津島善子さんは・・・・・・うん、そういう子もいるよね。Aqoursにとってはお約束なのか誰もヨハネと呼ばないようで毎回ヨハネと訂正しているらしい。

 

「それにしても良かったんですか?明日からサマーフェスティバルってのがあるって聞いたんですけど・・・・・・」

 

「それについては心配ないわ。準備も順調だし、せっかくなら私たちのライブを見てもらった方がいいと思ったしね」

 

「ならいいんですけど・・・・・・」

 

「でも、練習をじっくり見られるなんて初めてだから緊張するずら」

 

俺達はAqoursの練習を見せてもらった。Aqoursは虹ヶ咲と違い、グループ活動だからフォーメーションの確認やコンビネーションの練習と、普段見れない光景を見ることができた。ただ、体力作りのランニングや筋トレは特別なことなど一切なく、ごくごくありふれたものだった。もちろん、負荷を大きくしているとかの違いはあるけど同好会のみんなはスクールアイドルを始めたばかりだし仕方ないだろう。練習に一区切りがついたところでせっかく時間を作ってもらってるわけだしと、冬樹と二人でいつものようにタオルとドリンクを届けることにした。

 

「どうぞ、タオルとドリンクです」

 

「おお、気が利くね。ありがと!」

 

青い髪をポニーテールにした、3年生の松浦果南さん。Aqoursの練習を仕切っており、メニューも彼女が考えたものだという。

 

「どうして私たちに会いに来たのか聞いてもいい?」

 

「冬樹がAqoursの魅力を知りたいって言ってました。俺はただついてきただけなんでこれといった理由はないですね」

 

「秋介くん、スクールアイドルは好き?」

 

「別にどっちでも。けど興味はあります」

 

「そっか・・・・・・よし、休憩終わり!」

 

休憩後は練習というよりも本番に向けた最終調整をしている姿を眺めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

練習が終わった後、太鼓の音を聞きながらAqoursと共に帰り道を歩いている。

 

「あっちも本番に向けて練習中かな。太鼓は土日とも演奏があるから」

 

「太鼓の音って、お腹にドンドン響いて気持ち良いよね〜。早く間近で聴きたいな♪」

 

「俺は逆に頭が痛くなってくるから、曜の気持ちがわからないな」

 

「オレはわかるぜ!お祭りだって気持ちになるから楽しいんだよな」

 

練習時間を通して名前で呼べるくらいには打ち解けることができた。

 

「この音をBGMに帰るのも、今日がラストかしら?ちょっぴり寂しいわね」

 

「家に帰っても聞こえるでしょ?」

 

「分かってないずら、善子ちゃん。季節と共に流れゆく時間に哀愁を感じるのも、日本人の心ずら」

 

「ドヤ顔で言われるとなんか腹立つ」

 

「ルビィもそれ、分かるかも。サマーフェスティバルはもちろん楽しみだけど、準備もすごく楽しかったから、それが終わっちゃうって思うと・・・・・・」

 

「始まる前が一番楽しい、なんて言うこともあるしね」

 

「最初にサマーフェスティバルの話を聞いたのが、つい昨日のことみたい。ほんと、あっという間に時間が過ぎちゃったね」

 

「さぁみなさん、明日はいよいよ本番です。今夜は早く寝て、しっかり英気を養ってください」

 

「「「「「「「「はーい!」」」」」」」」




次かその次でAqours編は終わる予定。お台場に帰ってたら果林さんとの動物園かな?
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