虹を咲かせたい!   作:さかなヒロシ

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リアルが忙しくて全然時間取れなかった・・・・・・


9番勝負1

「「「「「「「「「9番勝負!?」」」」」」」」」

 

インタビューから帰ってきた冬樹からμ'sと勝負することになったと告げられた。

 

「あ、あぁ・・・・・・みんなに一言言ってから方がよかったのはわかってるんだが・・・・・・勢いでつい」

 

「驚いたわね。μ'sのファン代表として取材しに行ったのに、勝負することになるなんて」

 

「自分が勝負するわけでもないのに勝手に決めるとかありえないけどね。」

 

「だから先に謝っただろ!」

 

「さすがにμ'sと勝負するのはちょっと・・・・・・」

 

いきなり勝負なんて無理な話だよな。

 

「冬樹が勝手に決めたことだから別に断ったところで誰も責めないよ」

 

「でもでも、万が一μ'sに勝ったら、スクールアイドルの虎の巻を見せてもらえるんですよね?これってチャンスじゃないですか?」

 

「あぁ、μ'sが成長できた秘密が書かれてるって希さんが言ってた」

 

「じゃあ、それをみたら私たちももっともっと成長できるかも!」

 

「本当にあれば、の話だけどね」

 

現物を見せてもらったわけでもない俺からしたらにわかにも信じられずボソッと呟くと

 

「そんなこと言わないの〜。みんなやる気になってるみたいだし」

 

彼方さんに聞かれてたようで突っ込まれてしまった。のんびりしてるようで意外と周りのことよく見てるんだよな・・・・・・

 

「私たちがμ'sと勝負するなんて・・・・・・緊張だよ」

 

「取材自体はうまくいったんですか?」

 

「それはばっちりだ。実際に部活の様子を見せてもらった」

 

「わたしたちよりハードな練習をしてたりするの?」

 

「そりゃそうでしょ。きっと朝練8時間とかやってるよ」

 

「そ、それはもう朝練じゃないかもしれない・・・・・・!」

 

オーバーワークで死人が出るだろ・・・・・・愛なら慣れたら平気な顔でやりそうなんだよな。

 

「彼方ちゃん朝練つらい・・・・・・」

 

「さすがに8時間はやってないけど楽しい部活だったし、練習も熱があって真剣だったのは確かだ。でもそれ以外はよくある普通の部活って感じだったんだよな・・・・・・」

 

「それって、私たちには見せられない部分があるってことですよ!企業秘密〜っ」

 

「それはないと思う。全部見せてくれて、男のオレにも優しく説明してくれたんだぞ」

 

「あとは、その虎の巻を見るしかないってことですね」

 

「やっぱりやるしかないわね、9番勝負」

 

えー・・・・・・みんな本当に勝負する気なのか?正直勝てる見込みはないと思うんだけど。

 

「負け戦・・・・・・」

 

彼方さんもぼそっと呟いてる。実際スクールアイドルのトップといきなり勝負しても勝てると思わないよな。

 

「ちょ、ちょっと!負けるって決まったわけじゃないですよっ」

 

「こんな機会でもないと、憧れのμ'sと勝負なんて出来ないもんね」

 

「μ'sに会えるの嬉しい!璃奈ちゃんボード『ワクワク』」

 

「でも、会っていきなり勝負ってのいうのは緊張しちゃうな」

 

「いいんじゃない?愛さんそういうの結構好きだな〜」

 

「ところで、勝負って何を勝負するんですかぁ?」

 

そういえば肝心の勝負の内容を聞いてなかった。何をするかわかってれば作戦も立てやすいし誰かしらの得意分野で勝負できるかもしれない。

 

「私たちがμ'sに勝てそうなものって何があるのかな」

 

「お昼寝勝負なら負けない・・・・・・ぐぅ」

 

「ちょ、ここで寝ないでくださいよ」

 

「こらこら」

 

「勝負の内容はにこさんが考えてくれるってよ」

 

「つまり何もわからないってことか?」

 

「まぁそうなるな」

 

「情報もないのにどうやって戦う気だ馬鹿」

 

一回まじでぶん殴ったろうか?

 

「内容の決定権を全部相手に委ねて、相手の得意分野押し付けられて全く歯がたたないなんてことになったらどうするつもりだ」

 

「いや、さすがにスクールアイドルに関する勝負だしそこまで変なのじゃないだろ」

 

「そういう問題じゃねぇよ。せめて交互に勝負内容を決めるとかだな・・・・・・」

 

「まぁまぁ、落ち着いて」

 

「そうですよ。どんな勝負でも本気で勝ちにいくだけですから!」

 

「よく言った!それじゃあみんな、頑張ろうせ!」

 

「「「「「「「「「おーーー!!!」」」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして迎えた勝負の日、みんなと共に音ノ木坂学院に向かった。さすがに大人数で移動しているからか果林さんも迷子になることはなかったが電車の中で彼方さんが寝始めて、乗り換えに失敗しかけた時は相当焦ったが冬樹が彼方さんを背負って何とか間に合うことができた。

 

「今日はよろしく!」

 

「「「「「「「「「よろしくお願いします!」」」」」」」」」

 

「来てくれてありがとう!みんなに会えるのをすっごく楽しみにしてたんだよ〜っ♪」

 

μ'sのリーダー、穂乃果さんが心よく俺たちを迎えてくれている。これから勝負するんだよな?ってくらい友好的だな。

 

「すごい・・・・・・目の前にμ'sの皆さんがいるって。とても不思議な感覚です」

 

「な、生μ's・・・・・・感激ですっ」

 

「勝負だけど、楽しい一日になったらいいなって思ってるんだ♪」

 

「憧れのμ'sだけど・・・・・・本気がして頑張らなくちゃ!」

 

「お互い、最善を尽くしましょう!」

 

「はい!」

 

「さて、どうなることやら・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これより、μ's VS虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の9番勝負をはじめるわ!」

 

にこさんが意気揚々とした宣言をしているのはいいのだが、俺たちが現在いるのは中華料理屋だった。

 

「それで、いきなりこんなところに連れてきて一体何をするんだ?」

 

「一回戦は大食い対決よ!スクールアイドルとして、正々堂々勝負しなさいっ」

 

何言い出すかと思えば、いきなりネタ切れのようなものを出してきやがった。

 

「大食い対決ってスクールアイドル関係ある?」

 

彼方さんの質問はごもっともだ。こんなので一体何がわかるというんだ。

 

「美味しそうに食べる大食いキャラは愛されるスクールアイドルには必須の要素よ!大食いなくして、スクールアイドルはつとまらないのよっ」

 

「にこったら、大げさなこと言って・・・・・・」

 

これには絵里さんも若干呆れているように見える。

 

「μ'sからは花陽ちゃんが出場だね♪」

 

「かよちん!凛が応援してるから、頑張ってにゃ〜っ」

 

「ありがとう♪頑張って食べるね!」

 

「μ'sからは花陽ちゃんが出るんだ。小柄だし、そんなに食べられないんじゃないかしら?私たちでも勝てるかも♪」

 

「それは考えが甘いんじゃないですか?」

 

「どういうこと?」

 

果林さんの言葉に対する俺の指摘に歩夢も疑問を浮かべている。

 

「最初の勝負、つまり全員に出場権がある状況でμ'sは当然のように彼女を出してきたんですよ?相当食べる子だと思います」

 

「たしかに・・・・・・」

 

これくらいは自分で想像できてくれなきゃな・・・・・・それに、勝負する相手を侮るのは失礼ってものだ。

 

「それで?虹ヶ咲(こっち)は誰が出るの?」

 

「そうだなぁ・・・・・・」

 

「わたしが行くよ〜っ。結構食べる方だし、今も腹ペコだからきっと大丈夫♪」

 

意外にもエマさんが立候補してくれた。正直誰に出てもらおうか冬樹も悩んでたみたいだからありがたい。

 

「エマさん、今日はよろしくね♪」

 

「うん!こちらこそよろしくね♪」

 

「エマ先輩のために、いっぱい応援しますね!」

 

「ギョーザの大食い対決なんだって!ほら、二人とも席に座って座って♪」

 

「二人とも頑張ってくださいね。それではよーい・・・・・・スタート!」

 

海未さんの合図によって勝負の幕が開けられた。

 

「もぐもぐ・・・・・・うーん、このギョーザ美味しい♪」

 

「もぐもぐ・・・・・・確かに美味しい♪」

 

大食い対決っていうから味わう余裕なんて無いと思ったけど、二人とも楽しそうに食べている。にこさんの言う通り、美味しく食べる子がいいっていうのは納得だな。

 

「はぁ・・・・・・美味しそう♪凛もあとでラーメンとギョーザのセット頼もーっと!」

 

「二人とも美味しそうに食べてるね」

 

「始まる前はどうなるかと思ったが、エマさんもいいペースじゃないか?」

 

「そうだな。頼むつもりなかったけど俺もギョーザ追加しようかな」

 

店主に天津飯とギョーザを注文し、観戦を続けることにする。

 

「もぐもぐ・・・・・・もぐもぐ・・・・・・、うーん、美味しい♪」

 

「花陽さん、すごいです・・・・・・!どんどんお皿が空になっていきます」

 

「もぐもぐ・・・・・・お代わりお願いします!」

 

「ええっ!?もう3皿目!?」

 

「わたしまだ2皿目だよ〜っ」

 

花陽ちゃんの食べ進めるペースは想像以上に早く、少しずつリードを広げている。

 

「あ、あとすみません、ごはんを追加で頼んでもいいですか?」

 

「このタイミングで米!?」

 

まさかご飯を追加注文するとは流石に予想外だ。確かに同じ味だと飽きも生じてくるし、ギョーザは脂っこいから胃に負担もかかる。ただ、それは普段の食事ならという話だ。ギョーザの大食い対決の場面でそれは悪手になるんじゃないのか?

 

「ご飯でおなかいっぱいになっちゃうんじゃ・・・・・・」

 

せつ菜も同じことを思ったのか口に出している。それに答えるように真姫ちゃんが続けて

 

「花陽はね、ご飯が大好きなの。小柄なのに、どこに入るんだろうっていうくらい食べられちゃうのよね」

 

「多分、かよちんはギョーザが入るおなかとごはんが入るおなかが別なんだと思うにゃ!」

 

「やっぱりごはんがあると、ギョーザももっと美味しく食べられるね♡」

 

「これは・・・・・・負けかな?」

 

花陽ちゃんのさらなるペースアップに彼方さんは半ば諦めモードだ。これ以上差が開くのは想像に難くないし無理もない。相手の得意分野だったし今回は仕方ない。そろそろ俺の頼んだ品もくるだろうし食事の準備でもするか・・・・・・

 

ギョーザにごはんを追加・・・・・・そういうアイディアがあるんだね」

 

ん?今なんて言った?

 

「え?それってどういう意味━━」

 

ですか?としずくが続けようとしているのを遮るように

 

「じゃあ、わたしはパンを追加でお願いします!」

 

エマさんがパンを追加注文し始めた。

 

「それは無謀ではないでしょうか・・・・・・!」

 

「花陽ちゃんの方法を見習ってみる!もしかしたら、もっと食べられるかもしれないよ」

 

「そもそも中華料理屋でパンなんかあるのか?」

 

冬樹の疑問はもっともだ。米は他の料理にも使うから流用できるのはまだ理解できるがパンを置いてる店が存在するのか?

 

「兄ちゃん、天津飯とギョーザお待ち!」

 

「っと、やっと来た」

 

店主から渡された品を受け取り、レンゲを手にする。テーブル席では二人がまだ勝負をしているが、出来立てを食べないと勿体無い。

 

「いただきます・・・・・・美味い」

 

甘酢あんがいい感じに絡まって食べやすい。それにギョーザもニンニクのパンチが効いていて悪くない。

 

「美味そうだな・・・・・・一口もらっていいか?」

 

「別にいいけど・・・・・・ちゃんと自分の分も食えよ?」

 

レンゲに天津飯を一口分乗せて冬樹に差し出す。

 

「わかってるって・・・・・・はむっ・・・・・・おぉ、美味い!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「勝負、そこまでっ!!」

 

にこさんの合図で勝負が終了した。途中から自分の食事に集中してて見てなかったな。

 

「それで結果は?」

 

「・・・・・・おお!エマが1皿差で勝った!まずは一勝だ!」

 

「うーん、美味しかった♪エマさんすごいね〜っ」

 

「ううん!花陽ちゃんが美味しそうにごはんを食べてたから、わたしも美味しく食べられたんだよ〜」

 

「あ、ごはんが残ってるから、もうちょっと食べていっていいかな?」

 

「わたしもパン追加でお願いしまーす!」

 

まだ食べるのかよ・・・・・・

 

「ウソでしょ・・・・・・!?」

 

「大食いスクールアイドルの間に、固い絆が生まれたみたいやね♪」

 

「二人が食べ終わったら次の勝負に行くわよ!」

 

「ちょっと待った」

 

「虹ヶ咲が勝ったのに何かあるわけ?」

 

「勝負が終わったからって帰れるわけないでしょ」

 

「あーあ、これは長くなるぞ」

 

冬樹は俺が何を言いたいかわかっているようだ。さっき冬樹には言ったしな。

 

「どういうこと?」

 

歩夢の疑問に対し冬樹に目配せをすると俺の代わりに口を開く。

 

「簡単な話、オレたちは客としてこの店に来たんだから一人一品食えってこと」

 

「えーー!?」

 

当然だろ。何も食わずに帰るなんて、そうは問屋が卸さない。少なくとも人数に対しての利益がこの店に発生しているとは考えられない。むしろ席を独占してる分赤字になってるだろうな。

 

「もちろん、μ'sのみんなもですから」

 

「確かに彼の言う通りですね。わたしたちはこのお店を使わせていただいてる立場ですから」

 

海未さんが納得してくれたしμ'sは問題ないだろう。むしろ・・・・・・

 

「カロリーが・・・・・・」

 

「かすみんもちょっと・・・・・・」

 

「言い訳無用」

 

「「そんなぁ・・・・・・」」

 

「大人しく食った方が早いぞー。こうなった秋介に抗うのは時間の無駄だからな」

 

文句を言ってくる人もいたが、全員に一品ずつ食べさせた。ちなみに、勝負をしていた二人がさらに追加注文をしたときは体よりも財布の方が心配になった。




次の対決からは少しずつ削っていかないと終わる気がしないなぁ
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