虹を咲かせたい!   作:さかなヒロシ

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めっっっっっっっちゃ時間が経ってました。
就活、卒論、仕事・・・・・・見る時間はあっても書く時間がない!
普段パソコンでやってるけど、スマホで少しずつ書くようにします・・・・・・

これまでの話を忘れたよって人は改めて、1話から読んでいただけると幸いです。


9番勝負5

璃奈とことりの衣装対決は虹ヶ咲の負けとなった。レギュレーション違反にも等しいボード使用もあったが、過ぎた事だしまぁいいだろう。

 

「リードしてたからって油断したようね!」

 

「次にウチらが勝てば同点。そのまま逆転なんてこともあるかもしれないね♪」

 

確かに、勝負は最後までどっちに転ぶかわからない。このまま流れで全部負ける可能性もある。

 

「ところでにこ、次の勝負はカリスマを競うのですよね。内容の想像がつかないのですが・・・・・・」

 

「説明するにこ!これまで競った要素の他にも、スクールアイドルに不可欠な要素・・・・・生きとし生けるもの全てを魅了する、絶対的なカリスマよ!」

 

「生きとし生けるもの、全て・・・・・・?」

 

「確かにそうですね。カリスマ性がある人というのは強いです。何もしていなくても、不思議と周囲の関心を惹きますから」

 

「別にそんなものなくて問題ないだろ。スクールアイドルとファンがいれば」

 

大事なのは両者に繋がりがあること、だと俺は思う。そこに人数の多さはいらないはずだ。

 

「そうでもありませんよ。ファンになってもらうにはまず知ってもらわなければいけませんから」

 

「せつ菜先輩の言う通りです!そのためにPR活動もしてるんですから」

 

「・・・・・・なるほどな。注目されやすさを競うってわけか」

 

「そのカリスマを競うために・・・・・・まずは相応しい舞台へと移動するわ!」

 

「「「「「「移動?」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

μ's対虹ヶ咲、8回戦。題して、『溢れるカリスマで種族を超えろ!アニマルハートキャッチ対決』にこ〜!」

 

「アニマル・・・・・・それでわざわざ牧場にまで移動したのですか?」

 

「随分と広い牧場だな〜。虹ヶ咲にはないからなんか新鮮だな!」

 

冬樹は牧場の広さを見て謎にテンションが上がっている。こういうとこ好きだったのか。

 

「この牧場では放牧されているウシやヤギ、ヒツジと触れ合うことが出来るの。この動物達を自分のカリスマで多く集めた方が勝ち!」

 

「なるほどね。人を惹き付ける素質があるなら、ほかの動物だって同じように出来る、と」

 

「なるほどじゃねよ。同じなわけあるか・・・・・・」

 

「秋介敬語抜けてる」

 

そうしたくもなるわ。

 

「さぁ、この勝負に挑むのは誰にこ!?」

 

「どうせ穂乃果さんが出るだろう。かすみはにこさんとやりたいって言ってたし、必然的に歩夢になるわけだけど・・・・・・」

 

「うん・・・・・・。正直、カリスマもあんまり自信無いけど・・・・・・精一杯、頑張ります!」

 

「その意気だ!いつもの歩夢らしくやれば問題ないっ!」

 

「冬樹くん・・・・・・ありがとう!」

 

「制限時間は1時間。己に秘められたカリスマ、思う存分発揮しなさい!」

 

1時間か、長いし寝るか。

 

「秋介、お前今長いし寝ようとか思ったよな?絶対寝るなよ」

 

なんでわかんだよ・・・・・・こういう時は付き合いの長さが裏目に出るんだよなぁ。仕方ない、ちゃんと見るとするか。牧場の方に顔を向けて見れば、

 

「ヤギさん、こんにちは。怖がらなくて大丈夫だよ。うんうん、いい子だね」

 

歩夢がヤギ相手に触れ合っている。近くの動物から少しずつ、というのも彼女らしいな。

 

「柔らかな言動と雰囲気のおかげで、動物達もあまり警戒していないみたい。これは良い結果が期待出来そうね」

 

「すごいな〜、歩夢。アタシなんてソッコーで飛びついて撫で回しちゃうよ。ネコとかそれやってよく引っ掻かれるんだよね」

 

「飼い猫じゃなけりゃそうなるだろうな。オレも昔同じようにやって怪我したことあるわ」

 

「風がきもちいい〜・・・・・・芝もふかふか〜・・・・・・」

 

「どこまでも続く緑と青い空、まるでスイスに帰ってきたみたい・・・・・・」

 

「2人とも完全に自分の世界に入っちゃってるんですけど!?」

 

「まぁ、この2人だしな。彼方さん、寝ないでくださいねー」

 

「ところで、穂乃果ちゃんはどこに行っちゃったのかな・・・・・・見当たらないんだけど」

 

確かに、開始してから一回も見てないな。自分の学校だし迷うことはないだろうけど・・・・・・

 

「穂乃果なら、さっきヒツジを集めるって言って向こうに・・・・・・え!?」

 

絵里さんが言葉を止めた理由がわからず目線の先、ヒツジがいるであろう方向を見ると

 

「きゃーーーーっ!!た、た、たすけて〜〜っっ!!」

 

「おいおい・・・・・・どうなってんだありゃ!?」

 

大地を震わせるほどのヒツジの大群と共に穂乃果さんがこっちに向かって走ってきた。助けて、なんて言われても俺達にどうしろっていうんだよ。そもそも、そんな大群どうやって引き連れてきたんだ・・・・・・。

 

「よしよし、ヤギさん、いい子・・・・・・え?あれ?ちょ、ちょっと・・・・・・」

 

次第には、歩夢が一匹ずつ丁寧に集めてきたヤギたちも穂乃果さんに集まっていった。ヤギだけじゃない、なんならこの牧場の動物全てが穂乃果さんの元に向かって走って行っている。動物が集まってくるフェロモンでも出てんのかって思うほどだ。

 

「いや〜〜っ!誰か〜!どうにかして〜〜っ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあ・・・・・・やっと助かった・・・・・・」

 

場内全てと言っていいほどの数の動物から解放された穂乃果さんは、これまでとは打って変わってすごく疲れた表情をしていた。あれだけの数に追いかけられれば当然なのだが・・・・・・

 

「牧場の方々に手伝ってもらって、どうにか動物達を落ち着かせることが出来ましたね・・・・・・」

 

「それにしても・・・・・・」

 

「一体何をすればあんなことになるのよ?」

 

「それはオレも気になってたんだ。いきなり大群が来るなんて普通ありえないしよ」

 

真姫ちゃんと冬樹からは当然の疑問が飛び出してきた。

 

「ヒツジのエサやり体験が出来るってあったから、それでヒツジを集めようと思ったんだよ〜。最初は2、3頭だったんだけど、気が付いたらすごい数に囲まれてて、びっくりして逃げたら、そのまま追いかけてきて・・・・・・数もどんどん増えて・・・・・・」

 

「逃げ回っているうちに、他の動物もエサの匂いに釣られて、集まってしまったということでしょうか」

 

「信じられない・・・・・・」

 

「そりゃあ、エサ持ってたら逃げても追いかけてくるわ。自分が持ってる物考えなよ」

 

「何はともあれ、カリスマ対決はヒツジの大群プラスその他もろもろを釣り上げた穂乃果の勝ちね!異論はあるかしら?」

 

「ルール違反ってわけでもないし、そっちの勝ちでいいですよ」

 

「だな」

 

俺の答えに冬樹も是を唱える。エサの力なのでは?と思わなくもないが、こればっかりは先にルールを明確にしなかった部分もあるし仕方ないと言える。

 

「みんな、ごめんなさい・・・・・・」

 

「いや、歩夢は自分にできることを精一杯やったと思うぞ!穂乃果がある意味予想外過ぎただけだ、気にすんな。それに、まだ最後の勝負が残ってる」

 

こういう時はほんと、冬樹の性格がありがたい。俺じゃあ気の利いた言葉なんて出せるわけもないしな。

 

「っていうか、エサ使うってズルくない?絶対動物寄ってくるじゃん!」

 

「愛、さっきも言ったが別にルールで禁止してたわけじゃない。それにな・・・・・・エサがあろうが寄ってこない時はあるぞ」

 

「あの時か・・・・・・確かに悲惨だったな。目の前でエサを見せても知らんぷりされたお前は面白かった。きっと興味ないのが向こうにも透けて見えたんだろうよ」

 

冬樹に連れられてウサギのエサやり体験をやらされた時、近くで野菜を出しても、口の前に持っていっても反応されなかった。それどころかたまたま隣にいた子連れの家族、それもエサを持っていない子どもに集まるウサギたち。二度とエサやりはしないと決めた日になった。

 

「それは・・・・・・悲しいわね」

 

絵里さんにも同情されてしまった。こんな話するつもりなかったのにな・・・・・・

 

「マネージャー2人の言う通りよ!だいたいそっちだって居眠りで勝ちをもぎ取ってるんだから言いっこなしよ!」

 

そういえば途中から彼方さんは眠っていたような・・・・・・

 

「むにゃ〜」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

本当、どこでも寝てるな。

 

「これで互いに4勝4敗、追い付かれてしまいましたね・・・・・・」

 

「そうだな・・・・・・次が最後の対決だし負けられないな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「遂に最終決戦・・・・・・両者4勝4敗の同点。まさかここまでもつれるとは思わなかったわ。新参の割に頑張ったじゃない。褒めてあげる」

 

部室に戻り、再びにこさんが司会進行を務める。いかにもな雰囲気を出してるところ悪いが、こじつけの対決内容もあったし勝負自体に格式がなかったよな、とは口に出さないでおくか。

 

「ふん、その新参に4敗もしたのはどこのどなた達でしょう?天下のμ'sさんも大したこと無いって頃、かすみんが証明してあげますよ」

 

「「やめとけ(やめなさい)、2人とも」」

 

冬樹と海未さんが止めに入る。争いは同レベルでしか起こらないとは言うが、確かにその通りかもしれない。2人はなんとなく似てる気がする。

 

「最後の対決は確か『アイドル力対決』だったか・・・・・・」

 

「一体何をするの?」

 

花陽ちゃんが当然とも言える疑問を言ってくれた。

 

「アイドル力対決は、その名の通り、アイドルとしても総合的な魅力を競うのよ!最終決戦に相応しい勝負でしょう?」

 

「今までの勝負がそうだったんじゃないんですか・・・・・・」

 

「そこ、うるさい・・・・・・アイドルとは多くの人に観られるもの。その力を競うのにも『大衆の』『観る人間』が必要。というわけで・・・・・・勝負を動画サイトで生配信するわ!指定されたテーマのキャラになりきって『自己紹介』をし、どちらが良かったか視聴者に投票で決めてもらう。多くの票を獲得した方が勝ちよ!」

 

「可愛いほうが勝つってことですね・・・・・・にひひ♪なかなか燃える勝負を考えてくれるじゃないですか♪」

 

「キャラクターの指定は今からくじ引きで決めるわ。このくじ引きボックスの中から1枚ずつ・・・・・・ちょうどいいわ。あんたたち、引きなさい」

 

「オレたちか?」

 

「あんたたちは一応対決のメンツには入ってないし、特別に引かせてあげる。ホラ、早く」

 

「俺はいい、冬樹が引きな」

 

「じゃあ、お言葉に甘えて・・・・・・これだ!」

 

冬樹が何を引いたのかはわからないが、この勝負の結末はなんとなく読めたような気がした・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『みんな〜、こんにちは!みんなのアイドル・にこにーだよ♡動画見てくれてありがとうにこ♪』

 

『かすみんで〜す♡今日はμ'sのにこ先輩と、初めて一緒に動画配信!緊張で胸がどきどきです〜♪』

 

配信を開始した後、俺たちは別部屋で様子を確認していた。2人ともいつも以上に声を高くしているが、一応ファンの前ではあれがデフォルメなのだろう。

 

『今日はにこにーとかすみんで自己紹介の練習。どっちが可愛く上手に出来てるか、みんなに選んでほしいの』

 

『色んなパターンを頑張って練習したので、みなさんよろしくお願いしま〜す♪』

 

『最初にテーマは「妹っぽく」!まずはかすみん♪がーんばれっ☆』

 

『うっ、鳥肌立った・・・・・・ごほんっ!では、かすみん、いきまーす♪ 初めまして、かすみんです。得意なことはお料理です♪ やったぁ、ちゃんと言えました!ご褒美になでなでしてくださいっ♡』

 

「料理・・・・・・?まぁ、うそではない・・・・・・かすみちゃんのコッペパン美味しいし」

 

「ただなぁ、普通の弁当を持ってきてるのを見たことないんだよな・・・・・・」

 

「いつも以上にキャラを盛ってるわね」

 

3人の言う通り盛ってるのは事実。だが多少話が大きくなるのは仕方ないと言えるか?彼方さんの言う通り、嘘をついていないだけ良しと言えるのかもしれない。

 

『次はにこにーね。いっくよ〜♪ 私の名前?そんなの今更言わなくても知ってるでしょ?もうっ、名前くらいちゃんと思えてよね〜っ!いい?私の名前はに・こ♡』

 

「・・・・・・?これのどこが妹なの?」

 

「え、えーと・・・・・・ツンデレ系っていうのじゃないかな。ほら、妹にも色々タイプがあるだろうし」

 

「妹って奥が深いにゃ〜」

 

「そんなわけあるか!自分で書いたキャラくらい意味を理解してからやれや!」

 

「秋介!?気持ちはわかるが、お前のキャラが一番ブレてるぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

その後も様々なテーマで自己紹介を見せ合った。中にはアイドルのキャラとして正しいのか怪しいものもいくつかあったが今更だ。

 

『さてさてみなさん!全部のパターンが終了しましたっ♪ほんとはもっとみなさんに観てほしかったけど、今日はここまでです!ごめんなさい☆』

 

『にこにーとかすみん、どっちの自己紹介が良かったか、次の4つから選んで投票してね♪

 

1・にこにー

2・かすみん

3・どっちもカワイイ!選べない!

4・どっちもヒドイ

 

あれ〜?1個変な選択肢が入ってる〜』

 

『ありがたーい助言をいただいたので、追加したんですけど・・・・・・まぁこれに投票する人はいませんよね〜♪』

 

『『それでは投票スタート〜っ☆』』

 

ここまできたら結果は決まったも同然だな・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー・・・・・・最後アイドル力対決は、引き分けだ」

 

「「・・・・・・・・・・・・」」

 

2人はこの結果が信じられないといった、納得いかない表情をしている。他のみんなも何を言えばいいかわからないんだろう。

 

「にこさんが1%、かすみちゃんが1%、両方良かったが3%・・・・・・で、残りが全部4番」

 

歩夢は何も悪くないのだが、申し訳なさそうに口を開いた。ここで『どっちもヒドイ』を言わないのも彼女の優しさだろう。

 

「まぁ、予想通りといえば予想通りね・・・・・・」

 

「ぬあーーーーーんでよっ!!納得いかない!なんなのよ、観てた人達の目は全員節穴なの!?」

 

「現実ですよ。ネットの声は正直だったってだけです」

 

「にこ先輩、何か細工をしましたね!?じゃなきゃかすみんが1%なんて天地がひっくり返ってもあり得ません!何をしてくれちゃったんですか!!」

 

「2人とも落ち着きなさい。蒼井さんの言う通り、どんな結果であれ、これが視聴者の出した判定です。文句を言うのは・・・・・・」

 

海未さんがすぐに止めに入るが、

 

「だいたい海未が悪いのよ!全ての可能性を考慮すべきなんて言ってあんな選択肢作るから!」

 

「え!?わ、私のせいだと言うんですか!?」

 

にこさんの思わぬ反論に珍しく海未さんがたじろいでいる。結局、海未さんが言わなかったら俺が言ってたし結末は一緒だったんだが、変に飛び火するのは御免だし黙っておこう。

 

「こうなると困ったことになるな・・・・・・」

 

「この勝負が引き分けってことは〜・・・・・・つまりどーなるの?」

 

「これじゃ私達、同点のままなんだ」

 

・・・・・・・・・・・・もう一悶着ありそうだ。




スクスタだと様々な視点でストーリーが進むけど、秋介・冬樹がでないところは基本飛ばそうかなって思います。

このペースだと本当に終わらなくなってしまうので





お盆に友達と旅行に行きました。お台場行った際に時間をとってもらい、果林ちゃんの縁日Tシャツを買いました。とても可愛いです
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