最高神の力を手にしてすぐ、知らないうちにレベルビリオンになってました   作:案山子ニ斜メ

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第2話 ドラゴンが来た

 

赤いドラゴン「我は、このナンテール州最強のドラゴン、ライカである。最近風の噂で、ここに最強の神がいると聞いてやって来た。」

 

クロト「まさかと思いますが・・・力比べに来たって言うんじゃあ・・・。」

 

ライカ「話が早いな。」

 

クロト「(最っ悪だ・・・そんなにまで噂が広がっているのかよ・・・。せめて人間の範囲で止まってほしい・・・。)」

 

ライカの話を聞き、落ち込むクロト。

 

クロト「僕は別に最強の称号なんて興味はありません。僕はただのんびりと暮らしたいだけです。なので、最強の称号はあなたに譲ります。」

 

ライカ「そんな事で納得できるか!我と戦え!白黒をはっきりとつけようではないか!」

 

クロト「(なんでやねん・・・。)」

 

迷惑そうに心の中でツッコむクロト。

 

クロト「嫌です、と言ったらどうしますか?」

 

ライカ「暴れてやる。」

 

クロト「はぁ・・・分かりました。家が壊れたら困りますし、やりましょう・・・。言っときますけど『僕は最強だ!』なんて名乗っていませんし。もし、そちらが勝てそうでしたら手加減してくださいね?」

 

ライカ「よかろう。我がさい最強であることが確認できればそれで良い。」

 

結局、赤いドラゴンのライカと戦うことになったクロト。

 

クロト「さて、始めるか・・・。」

 

『ゴッドマキシマムマイティX!』

 

クロト「グレードビリオン・・・変身!」

 

『マキシマムガシャット!』

 

『ガッシャーン!』 『不ー滅ーー!』

 

ダンッ!

 

『ゴッドマキシマームX!』

 

変身後、足部分の所からロケットの炎のようなものが発射し始め、空中を浮遊するゲンム。

 

ライカ「ほう。姿を変えられるだけでなく、空も飛べるのか。流石は神。だが、それだけで対等になったと思うな。ガオーーー!」

 

ライカはゲンムに目掛け、口から炎を吐いた。

 

ゲンム「ふんっ!」

 

ライカ「なにっ!?」

 

ゲンムは、ライカが口から吐いたその炎を、パンチ一発でかき消した。

 

ライカ「我の攻撃を素手でかき消すとは、高位の神というのは本当らしいな。なら・・・これはどうだ!」

 

そう言ってライカは、ゲンムを叩き落とそうと手を伸ばすが、軽々とかわしたゲンム。

 

ライカ「くっ!逃がすか!」

 

再び、口から炎を吐き出そうとするライカ。

 

『ガシャコンキースラッシャー!』

 

『マキシマムガシャット!』

 

ゲンムはすぐさま、武器『ガシャコンキースラッシャー』を召喚し、その武器に『ゴッドマキシマムマイティXガシャット』を使い、差し替えた。

 

『キメワザ!』

 

そして、その武器をそのままライカの方へと向け、トリガーを引く。

 

『ゴッドマキシマムマイティクリティカルフィニッシュ!』

 

トリガーを引いた後、剣先から紫色の光線が放たれた。

 

ドッゴーーーーーン!

 

ピューーーン・・・ドンッ!(落下音)

 

その光線がライカに命中し、地上へ落ちた。

 

ゲンム「どうだ?もう満足した?」

 

ライカ「う、う〜〜〜・・・。」

 

攻撃が強すぎた影響か、ライカはフラつき始める。

 

ゲンム「ちょ!ちょ!僕の家、壊さないで!絶対に壊さないでくれよ!」

 

ぐしゃーーーん!

 

ゲンム「・・・・・・。」

 

結局、クロトの家を壊してしまったライカ。

 

ゲンム「壊すなって・・・言っただろうがーーー!」

 

バコーーン!

 

ライカ「ぶはぁっ!」

 

ゲンムは、怒りのアッパーをライカに食らわした。

 

ライカ「な、なんという力・・・。この我が、こうも無惨に倒れるとは・・・。」

 

クロト「あのう、ドラゴンのライカさん。」

 

ライカ「!!」

 

クロトは変身を解除し、ライカの所へ近づく。

 

クロト「僕の家、直してくださいね。でないと・・・許さないよ。」

 

ライカ「わ、分かった・・・。どうにかする・・・。あの・・・我は主処の山にそれなりにお金は貯め込んでおりますので・・・取って来てもよろしいでしょうか?」

 

クロト「いいけど。もし、逃げたら・・・分かってるよね?」ゴゴゴゴゴッ!

 

ライカ「ヒィーーーーーッ!!!絶対に約束は守りますーーーーー!!!」

 

そう言ってライカは、勢いよく飛び去って行った。

 

クロト「はぁ・・・。しばらく村の宿屋に泊まるか・・・。」

 

 

 

***************

 

◆フラタ村◆

 

村人A「あ!クロト様!」

 

村人B「ドラゴンを倒したんですね!」

 

村人C「逃げて行く姿が見えました!」

 

クロト「えっと・・・ドラゴンは倒したんですが、家が壊されてしまって・・・すみませんが少しの間、泊めてもらえませんか?」

 

 

◆フラタ村・村役場◆

 

クロト「うっわ!凄っ!」

 

部屋を見て驚くクロト。

 

クロト「でもここ来賓用の部屋ですよね?僕みたいなのがこの部屋に泊まるのはちょっと・・・。」

 

娘「いえいえ!クロト様には、これでも狭いくらいで。」

 

クロト「いや!充分過ぎますよ!」

 

 

 

***************

 

◆料理店『冴えた鷲』◆

 

村人達『高原の神様にカンパーイ!!』

 

クロト「(やっぱり、こうなるか・・・。)」

 

夜食を済まそうとクロトは料理店に入ったところ、ここでもクロトの事を祝ってくれた。

 

クロト「えっと、オムレツ一つに、あとビーフシチューもお願いします。」

 

その後、オムレツとビーフシチューが到着した。

 

クロト「うっめぇ!この料理本当に美味い!」

 

主人「そりゃあ、神様であるクロト様に不味い料理なんて出すわけにはいかねぇしな。」

 

クロト「あははは・・・(神様じゃあないけどな・・・。)」

 

主人「それにクロト様のお陰で、この村は平和になって最高ですよ。」

 

村人『クロト様最高ーーー!!』

 

クロト「(まぁ、こういうのも、悪くないか・・・。)」

 

 

 

***************

 

◆翌朝、村役場◆

 

クロト「ふぁ〜〜〜・・・よく寝たぁ。」

 

コン、コン

 

娘「お休みのところすみません。クロト様に会いたいと言う方がお見えになられたのですが。」

 

クロト「え?」

 

報告を聞き、クロトは応接室へ向かう。中に入るとそこには、頭から角が二本突き出た少女がいた。見た目は、女子中学生ぐらいで、服装は赤いロリータファッションぽい格好をしていた。

 

少女「あ!昨日はご迷惑をお掛け致しました!」

 

クロト「昨日?えっと・・・どこかでお会いしましたか?」

 

少女「あ、この姿でお見に掛かるのは初めてですよね。我はライカ。昨日のレッドドラゴンです。」

 

クロト「え゙ぇ゙ーーーーー!?」

 

少女が昨日のレッドドラゴンだと知り、驚愕するクロト。

 

ライカ「ドラゴン族は、こうやって姿を変えることが出来るのです。」

 

クロト「(ていうか、女の子だったのか・・・。)」

 

するとライカは、袋に入った大量の金貨を取り出した。

 

ライカ「我が貯金していたお金を持って参りました。」

 

クロト「ありがとう。こんだけあれば修理ぐらいは出来ると思うよ。」

 

これで一安心するクロト。

 

ライカ「そ、それと・・・実は、お願いがありまして・・・。」

 

クロト「ん?なに?」

 

ライカ「わ・・・我を・・・我を弟子にして頂けないでしょうか!」

 

クロト「え?弟子?」

 

ライカ「はい!神様と戦って、我はまだまだ未熟である事を痛感しました!ナンテール州最強という思い上がりを捨てて、一から勉強をしたいと思っている次第です!」

 

クロト「待て!待て!待て!その心構えは美しいけど!僕は別に特殊は訓練で強くなった訳じゃあないし!たまたまレベル10億になってただけで・・・。」

 

ライカ「我は、ドラゴンとしての力を過信し、傲慢になり、腕を磨く事をしてきませんでした・・・。その結果が無様な敗北なのですから!その神様の努力の積み重ねこそ見習いたいのです!」

 

クロト「真面目かよ!」

 

ライカ「住み込みで働かせてください!神様の生活を学びたいのです!」

 

クロト「(ダメだぁ〜・・・!完全に弟子希望者として、求めているぅ!僕はただスローライフをしていたいだけなのに!静かに暮らしたいだけなのに!このままだと本当に道場になって、僕のスローライフがめちゃくちゃになってしまう!申し訳ないが、ここは断らせてもらって・・・。)」

 

ライカ「もちろん、料理や掃除はお任せください。弟子として、身の回りのお世話等は・・・。」

 

クロト「よしっ!君を弟子にしよう!」

 

弟子、採用!

 

ライカ「ありがとうございます!」

 

こうして、クロトの生活に一人加わったライカでした。

 

クロト「そういえば、こんな事を聞くのは失礼だけど・・・。ライカって何歳?」

 

ライカ「生まれてから、かれこれ300年になります。」

 

クロト「(めっちゃ、年上!?)」

 

 

 

***************

 

◆クロトの家◆

 

クロト「ん〜・・・。」

 

ライカ「どうかしましたか?」

 

クロト「修理するにしても、2人で住むとなると手狭かなこと思って。増築した方がいいかも。」

 

ライカ「じゃあせっかくですし、我が建てましょうか?」

 

クロト「建てるって、ライカそんな事出来るの?」

 

ライカ「はい、材料の木や石さえあれば可能です。我にお任せください。」

 

こうして、ライカ式ログハウスの建築が始まった。

 

まず、森から大量の木を切り出す。

 

次に、木の皮を手際よく剥く。

 

その後、資材を効率よく運び。

 

そして、組み立てる。

 

 

 

 

気づけば、夕方になっていた。

 

クロト「おーい!今日はもうその辺にして村に戻ろうかー!」

 

ライカ「いえ、クロト様。我は疲れていませんので、このまま続けます。ドラゴンは夜目も利きますので、徹夜をすれば明日にでも・・・。」

 

クロト「ライカ!」

 

ライカ「?」

 

クロト「そういうのは絶対にダメだ!」

 

クロトは、ライカの両肩を掴みながらそう答える。

 

ライカ「あの・・・何か至らない点でも・・・?」

 

クロト「ライカ。君は今、徹夜をすれば良いとか言ったよね?それはダメだ!絶対に!」

 

ライカ「我はその・・・頑張りを見せようと・・・。」

 

クロト「なんでもかんでも、頑張れが良いってもんじゃない!」

 

ライカ「!!」

 

クロト「ライカ。確かに君はお利口で、なんでも出来て、頑張り屋だ。だからといって、師匠の為だけに君の身を滅ぼす必要はないだろ。」

 

ライカ「クロト様・・・。」

 

クロト「それにほら、日が落ちてきてるでしょ?これは世界が今日はここまでと言っている証拠。それに僕は、無理して強くなった訳じゃあない。ただ程々の生活を続けた。君が僕の弟子になった以上、君にはそれを守ってもらうよ。いいね?」

 

ライカ「分かりました。クロト様の言う通りにします。」

 

クロト「それでいい。今度疲れたり、もう無理だと思ったら遠慮なく言うんだよ。」

 

ライカ「クロト様の弟子への気遣い・・・心に沁みます・・・。」

 

ライカは余りの嬉しさに、涙を一滴流した。

 

 

 

***************

 

翌朝、ライカのお陰でログハウスは完成した。

 

ライカ「あの、これで完成です。お気に召しますでしょうか・・・?」

 

中に入ると広々としたリビングとキッチン。そして2階には複数の部屋がある。なお、クロトの家とライカが建てたログハウスは繋がっており、いつでも出入りが出来るようになっている。

 

クロト「うん!見事!ライカ本当にスゴイよ!」

 

ライカ「ク、クロト様が気に入られたようでなによりです。」

 

クロト「よし!行くよライカ!今日は村でお祝いしよ!」

 

転生し、すぐにレベルビリオンになったクロト。初めての弟子との生活が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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