最高神の力を手にしてすぐ、知らないうちにレベルビリオンになってました   作:案山子ニ斜メ

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第3話 娘が来た

 

クロトはライカが暮らして数日。クロトは弟子であるライカとともに、高原をぶらついていた。

 

クロト「シュパパパパパ!」

 

ピピピピッ!

 

パパパパッ!

 

一斉に襲いかかって来たスライムがクロトの連続デコピンによって消滅し、パパパパッと魔法石に変わった。

 

ライカ「おぉー!凄いです!目にも止まらぬ早業でした!」

 

クロト「まぁレベル10億だしね。ほら、次はライカの番だよ。」

 

ライカ「はい!」

 

そう言いライカもスライムをバッタバッタと倒していく。

 

ライカ「しかしクロト様。本当にこれで強くなれるでしょうか?」

 

クロト「大丈夫だよ。僕が教えた通りにやれば獲得経験値が上がって強くなれるよ。それに、ライカのステータスを分析したところ、前より強くなっているよ。」

 

ライカ「本当ですか!?」

 

クロト「(まぁ、元々は獲得経験値を上げて強くなるって言うのはナタリーさんに教えてもらったことだけどね。転生ボーナスでレベル10億になったって言うと色々とややこしくなるから、この訓練にしてみたけど・・・。)」

 

ライカ「クロト様?どうかなさったのですか?」

 

クロト「ん?ああいや、なんでもない!とにかく、こうやって毎日コツコツやっていく。そうすれば、おのずとレベルアップするよ。」

 

ライカ「はい!いつかクロト様の境地に立てるよう精進します!」

 

クロト「スライムに復讐されることはないから、確実に倒していこう!」

 

 

 

 

 

◆少し離れた場所では◆

 

???「高原の神・・・許さない・・・。」

 

森の中で、クロトを睨みそう呟く存在がいた・・・。

 

 

***************

 

◆その日の夜◆

 

ライカ「クロト様!今日は我がご飯を作らせて頂きます!」

 

クロト「じゃあお願いしようかな。でもドラゴンって料理出来るんだね。」

 

ライカ「えぇ!ドラゴンは高貴なる種族の一つですよ!料理ぐらい任せてください!」

 

 

 

数分後・・・。

 

ライカ「これが我の最高傑作です!さぁ、どうぞ!」

 

そう言って出したのは超特大オムレツと大盛りサラダと特大肉といった料理だった。

 

クロト「え、えっと・・・ライカ・・・。料理を作ってくれるのは嬉しいけど・・・ちょっと多すぎかな・・・。2人じゃあ食べきれないよ・・・。」

 

ライカ「し、失礼しました!どうしてもドラゴンの価値観が残ってしまって・・・。」

 

クロト「そうなんだ・・・まぁ・・・とりあえず・・・冷めない内に・・・食べようか・・・。」

 

ライカ「はい・・・。」

 

クロト、ライカ「いただきます!」

 

クロトはまず、超特大オムレツを食べる。

 

クロト「っ!!美味しい!美味しいよライカ!」

 

ライカ「ありがとうございます!それなら毎日でも作らせて頂きますよ!」

 

クロト「あ、いいよいいよ。そこは当番制だから僕も作るし、ライカが当番の時は腕を振るってくれればいいから。」

 

ライカ「はい!また頑張ります!」

 

こうして超特大料理を完食し、2人は皿洗いをした。

 

クロト「ライカ。生活する上で何か気になる事があれば何でも言ってね?」

 

ライカ「では、あの村の事ですが・・・。」

 

クロト「フラタ村の事?」

 

ライカ「はい、魔法防御の面で非常に弱いんです。悪い魔法使いが1人でも来たら、あっという間に火の海かと・・・。」

 

クロト「でも、そんな事態を想定したら何処もそうじゃあ?」

 

ライカ「それだけじゃなく、地上からの攻撃にも対策が取られていません。大型モンスターが大挙して押し寄せてきたら一溜まりもないです・・・。」

 

クロト「いや、流石に考え過ぎだと思うが・・・。」

 

ライカ「ですが、クロト様の力が世間に広まったのは最近の事ですよね?例えば村を人質に、クロト様を倒そうとするような卑劣な輩が出て来ないとも限りません!」

 

クロト「確かに・・・。でも四六時中警備するのは難しいし・・・。」

 

ライカ「手を打つ事は出来ると思います。」

 

クロト「え?」

 

 

 

 

◆とある崖の上で◆

 

クロト「結界をDIY?」

 

ライカ「クロト様が持つスキルの中に、魔法創作というのがありましたよね?それで結界魔法を自作して村に張りましょう。長期的な効果が欲しい場合は、魔法陣を描いた方が確実です。」

 

そう言いライカはレッドドラゴンの姿に戻って地面に魔法陣を描いた。

 

クロト「へぇ〜、ドラゴンって魔法にも詳しいんだね。」

 

ライカ「女学院に通っていた頃に習いましたので。」

 

クロト「女学院!?ドラゴンって学校があるの!?」

 

しばらくして魔法陣が完成した。

 

ライカ「さて、出来ました。」

 

クロト「ありがとう。じゃあやってみるよ。」

 

そしてクロトは魔法を唱え始める。

 

クロト「悪しき心を持つ者よ、この網にかかりて自由を奪われるがよい・・・ハアァァァァァッ!」

 

唱えた後、緑色の光が村の方に飛んで、村を包んで、パッと消えた。

 

クロト「成功したのかな?」

 

ライカ「はい。これで大丈夫でしょう。」

 

次の瞬間。

 

ピコーーーン!!

 

クロト「っ!!」

 

突然クロトの脳に何かを知らせるかのように電撃が走った。

 

ライカ「どうしました?」

 

クロト「うん・・・なんか村で何か起きているような気がして・・・。」

 

そう感じたクロトは、ライカとともにフラタ村へ向かった。村に着くと噴水広場の所に村の人達が集まっており、その奥に泥棒らしき男が痺れ倒れていた。

 

村長「村に忍び込んだ泥棒が、急に動けなくなりましてな。」

 

どうやら、さっきの結界の魔法が効いたようであった。

 

ライカ「クロト様!早速効果が出ましたね!」

 

村長「どういう事でしょうか?」

 

ライカ「先程、クロト様が村に結界を張ったのです!」

 

村長「おぉ〜!長年議論されていた村の安全対策に、ついに終止符が!皆!よく聞け!クロト様のお陰で、更にこの村が平和になったぞう〜!」

 

村人達「おーーーーー!!」

 

クロト「村長さん、いいですよ。それに褒めるなら、ライカを褒めてあげてください。」

 

ライカ「えっ!?」

 

クロトはそう言ってライカの背中をポンッと押した。

 

クロト「実は、この結界を提案してくれたのは、僕の弟子であるドラゴンのライカなんです。」

 

ライカ「い、いえ!結界を張ったのはあくまでクロト様ですから!我は何も!」

 

アワアワと照れまくるライカ。

 

村人「ドラゴン?クロト様に倒されたあの時のドラゴンですか?」

 

クロト「はい、先日からライカは僕の弟子になりました。よく気の利くいい子ですので、可愛がってあげてください。」

 

ライカ「ライカと申します!よろしくお願いします!」

 

この事によって、村人達はライカを受け入れてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日。2人はいつものようにのんびりと暮らし、ティータイムをした。

 

クロト「(このまま何事もなく、のんびり暮らせたらいいなぁ~。)」

 

すると。

 

コンコン

 

クロト「ん?」

 

誰かがドアを叩いた。クロトはドアに行き開けた。そこにいたのは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青髪の小さな女の子だった。

 

クロト「(え?女の子?)」

 

その女の子は何故かキラキラとした目でクロトを見つめていた。

 

クロト「どうしたの?何か用かな?」

 

女の子「会いたかったよ!()()!」

 

その瞬間。クロトは真っ白に固まった。

 

女の子「パパ?大丈夫?」

 

ライカ「クロト様?どなたがいらっしゃったんですか?」

 

ライカは気になり、クロトに近づく。

 

女の子「ファルファです!パパに会いに来ました!」

 

ライカ「クロト様にお子様が・・・。」

 

クロト「いや!違う違う違う!いないよ!この子の勘違いだよ!」

 

ファルファ「ファルファ、勘違いしてないよ。」

 

クロト「ファルファちゃんって言うんだね?あのねパパって言うのは、ファルファちゃんを育ててくれた人の事を言うんだよ?」

 

ファルファ「ファルファは、パパから育ったもん!」

 

混乱するクロト。もはやクロトの頭の中はカオス状態である。

 

ファルファ「パパは高原の神って呼ばれているんだよね?妹が調べていたから知っているよ!」

 

クロト「妹までいるのかよーーーーー!?」

 

ライカ「そうですよね・・・クロト様は神ですから隠し子が1人や2人・・・クロト様には多くの事を学ばせていただきます!」

 

クロト「そんな事学ばなくていいよーーーーー!」

 

ファルファ「それよりパパ!大変なの!」

 

クロト「え?」

 

ファルファ「妹がパパを殺そうとしているの!」

 

クロト「僕・・・命を狙われてるの・・・!?」

 

急なサスペンスに、クロトは手と膝を地につき落ち込む。

 

ファルファ「ファルファ・・・パパに死んで欲しくないの・・・だから来たの・・・。」

 

悲しげにそう答えるファルファ。

 

ライカ「クロト様。一先ず中でじっくり話を聞きましょう。」

 

クロト「そうだね。ファルファちゃん。お家でクッキー食べる?」

 

ファルファ「うん!ファルファ食べる!」

 

一先ずファルファを家に入れることにした。

 

ファルファ「わーい!いただきまーす!」

 

ファルファは喜んでクッキーを食べていた。

 

クロト「えっと、早速なんだけどファルファちゃんの妹の名前を教えてくれないかな?」

 

ファルファ「シャルシャだよ!」

 

クロト「じゃあそのシャルシャちゃんって言う子も僕の子供なのかな?」

 

ファルファ「うん!そうだよ!」

 

クロト「(やっぱりかぁ・・・。)」

 

ライカ「しかし、何故クロト様を狙うのでしょうか・・・?」

 

ファルファ「パパを恨んでるんだと思う。きっと殺された恨み。」

 

クロト「(スローライフがオカルトっぽい展開になっているんですけど・・・。)」

 

ライカ「話はまだ見えませんが、とりあえずシャルシャと言う人物から身を守るべきだと思います。」

 

クロト「そうだね。あのファルファちゃん、その子が一体どんな攻撃をして来るか分かる?」

 

ファルファ「ん〜・・・シャルシャは()()の魔法をずーっと鍛えてたよ。」

 

クロト「破邪?何それ?ライカ知ってる?」

 

ライカ「もちろん存じています!破邪というのは、特定の種族にだけ強力な力を発揮する魔法の事ですよ!例えば・・・人間、オーク、エルフとか。その絞り込みが狭ければ狭い程、効果が強くなります。」

 

クロト「じゃあ逆に、破邪・生物みたいなものは殆ど効果がないっということか・・・。でも、僕に対する破邪って一体何になるだろう・・・。」

 

すると・・・。

 

ガタガタガタガタ

 

突然地震のような揺れが起きた。

 

ファルファ「っ!!シャルシャ!!」

 

クロト達は急いで外に出た。するとそこに・・・。

 

女の子「ようやく・・・会えた・・・。」

 

ドス黒いオーラを纏った緑髪の女の子がいた。

 

クロト「あれがシャルシャちゃん・・・?」

 

ライカ「なんと禍々しい・・・。」

 

ファルファ「シャルシャ!パパをいじめちゃダメだよ!!」

 

ファルファは妹であるシャルシャを必死に止めようとする。

 

シャルシャ「殺された恨みを・・・晴らす!!」

 

クロト「あの、シャルシャちゃん!僕が君を殺したなんてありえないよね?現に今・・・。」

 

シャルシャ「お前は!数え切れぬほど多くの()()()()を殺した!」

 

クロト「・・・えっ?スライム?どういう事?」

 

状況が全く読めないクロト。

 

ファルファ「実は、私達姉妹は・・・パパに殺されたスライムの魂が集まって生まれた、いわばスライムの精霊なの!」

 

クロト、ライカ「スライムの精霊!?」

 

なんと、この姉妹の正体はスライムの精霊であった。

 

シャルシャ「お前を殺して、スライムを供養する。」

 

クロト「そう言われても、子供相手にはちょっと・・・。」

 

ライカ「クロト様、竜巻でもぶつけて様子を見てはいかがでしょうか?精霊なら竜巻程度で倒してしまう危険もないでしょうし。」

 

ライカはそう提案した。

 

クロト「う〜ん、まぁ確かにこのまま埒が明かないし、やってみるか。」

 

その提案に乗り、クロトは魔法を使う。

 

クロト「風よ!今こそ我に下僕となりて、吹き荒れよ!」

 

魔法を唱えると竜巻の魔法が現れ、シャルシャの方へと向かって行く。しかし・・・。

 

シャルシャ「その竜巻、消えて。」

 

シャルシャがそう言うと、竜巻が一瞬で消えた。

 

ライカ「これが破邪の魔法!?でもクロト様の魔法を掻き消す程の破邪って・・・。」

 

シャルシャ「お前を倒す為に修行を続け、この魔法が完成した。破邪・高原の神!」

 

クロト「破邪・高原の神!?」

 

ライカ「そ、そうか・・・破邪の魔法は、範囲が狭い程その力が強くなる!クロト様だけに限定した破邪なんてものがあれば・・・。」

 

シャルシャ「お前のどんな魔法も無効化される。」

 

クロト「マージですかー・・・。」

 

シャルシャ「さぁ、どんな魔法でも使ってみるがいい!」

 

余裕にそう答えるシャルシャ。

 

クロト「(全ての魔法が無効化か・・・ゴッドマキシマムの力を使えばなんとかなるかもしれない。けど・・・もし、そんな事をしたらあの子の命の保証がない・・・だったら・・・。)」

 

するとクロトはシャルシャの方へと近づき始めた。そして・・・。

 

クロト「シャルシャちゃん。君は僕を殺すのが目的だったんだよね?なら・・・僕を殺していいよ。」

 

ライカ「クロト様!?」

 

ファルファ「パパ!?」

 

クロトの決断に驚愕する二人。

 

シャルシャ「なんの真似?」

 

クロト「別に何もないよ。ただその代わりに、弟子であるライカを見逃してやってくれないかな?あの子もスライムを殺したけど、それは僕の指示でやったことだし、師である僕の責任だよ。だからどうが、あの子を見逃してやってくれないか?」

 

シャルシャ「・・・いいだろう。」

 

ファルファ「パパ!」

 

ライカ「クロト様!何をおっしゃっているんですか!我の事など気にせずクロト様だけでもお逃げください!」

 

クロト「・・・ライカ!ファルファ!」

 

ライカ、ファルファ「?」

 

クロト「短い間だったけど、君達に出会えて良かったよ。」

 

クロトは二人に笑顔を返した。

 

ライカ「クロト様・・・。」

 

ファルファ「嫌だよパパ!そんな事言わないで!」

 

シャルシャ「これで終わりだ。」

 

シャルシャは禍々しいオーラでクロトに放つ。

 

ファルファ「パパーーー!!」

 

死を覚悟したクロトは、目を閉じた・・・。だが・・・。

 

ドン!

 

ライカ「ここから先は、一歩も通しません!!」

 

ライカがレッドドラゴンの姿に戻り、クロトを守ろうとシャルシャに立ちはだかっていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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