最高神の力を手にしてすぐ、知らないうちにレベルビリオンになってました   作:案山子ニ斜メ

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第4話 家族も悪くないと思った

 

クロト「ライカ!?」

 

シャルシャ「そこを退いて、ドラゴン。」

 

ライカ「断る!我は師匠を守る義務がある!」

 

睨み合う二人。

 

クロト「ダメだライカ!あの子と戦ったら!」

 

ライカ「大丈夫です!クロト様。すぐに追いつきますから、ここは逃げてください!」

 

クロト「(それ壮大な死亡フラグゥ!!)」

 

ライカは絶対に言ってはアカン台詞を言ってしまった。

 

ライカ「我は負けません!来月に姉が結婚するんです!その結婚式に出席する為にも!」

 

クロト「(おいーーーー!!さらにフラグ盛っちゃったよこの子!?完全に死亡確定の流れになっちゃってるよ!!)」

 

ライカ「喰らえっ!ドラゴンパンチ!」

 

ライカはシャルシャに向かって、パンチを繰り出す。もうダメだ・・・っと思っていたクロト。だが・・・。

 

シャルシャ「痛い・・・。」

 

シャルシャはパタン・・・っと倒れていた。ライカは確認の為、指でチョンチョンとシャルシャを突き様子を見た。

 

ライカ「クロト様、この者は気絶しております・・・我の勝ちです・・・。」

 

・・・・・・・・・。

 

クロト「えーーーーーーー!?」

 

 

 

 

***************

 

ファルファ「妹のシャルシャはね、パパを倒す魔法を特化し過ぎたから、他の相手には凄く弱いみたい。」

 

クロト「なんという不器用な子・・・。」

 

シャルシャがライカの攻撃で気絶したため、ひとまずクロトの危機は去った。その後、クロトは倒れていたシャルシャを抱き上げ、家に運び、空き部屋のベッドに横たえた。

 

シャルシャ「う、う〜ん・・・。」

 

ファルファ「あ!シャルシャ!」

 

しばらくして、シャルシャが目を覚ました。

 

シャルシャ「ここは・・・?」

 

クロト「僕の家だよ。」

 

シャルシャ「はっ!高原の神!!」

 

クロトを見て、すぐに立ち上がったシャルシャ。

 

クロト「キミ、ライカに負けて倒れてたから、ここまで運んだんだよ。」

 

シャルシャ「余計な情け!破邪・高原の神!」

 

し〜〜〜ん・・・。

 

シャルシャ「?」

 

しかし、破邪の魔法は起きない。

 

シャルシャ「んっ!んっ!」

 

クロト「もう魔力を使い切ったんだね。ライカに効いたけど破邪の魔法は何年か経たないと使えないらしいよ。

 

シャルシャ「ガーン・・・!そんな・・・シャルシャは高原の神に復讐する為だけに生きてきた・・・シャルシャの今までの人生とは一体・・・。」

 

破邪の魔法が使えなくなり、復讐を果たせなかった事にショックを受けたシャルシャ。

 

クロト「あの、シャルシャちゃん。スライムの件だけど、ごめんなさい。」

 

シャルシャ「え?」

 

クロトはシャルシャに頭を下げ謝罪をする。

 

クロト「知らなかったとはいえ、キミの大切なスライムを殺してしまった。だから謝らせてほしい。本当にごめんなさい!」

 

シャルシャ「・・・・・・。」

 

するとシャルシャが右腕に目をやったそこには包帯が巻かれてあった。

 

ファルファ「パパが手当してくれたんだよ。」

 

シャルシャ「何故そんな事をシャルシャに・・・?」

 

クロト「だって、僕はキミの生みの親でしょ?だったらほっとけないよ。」

 

シャルシャ「っ!お前を親と言えなくもない・・・けど・・・それでもスライムの仇で・・・。」

 

涙を流すシャルシャに、ファルファが手をとる。

 

ファルファ「シャルシャ。もう意地張るのやめようよ。」

 

シャルシャ「姉さん・・・。」

 

ファルファ「スライムと人間は戦うものなんだよ。シャルシャがどんなにパパを恨んでも、世界中であらゆる人達がスライムを倒している。ほら、耳を澄ますと今もスライムの悲鳴が・・・。」

 

キャーーーーーーー!!

 

クロト「(うわぁ・・・怖い・・・。)」

 

ファルファ「とにかく!スライムを倒した人達全員を恨んでもキリがないでしょ?」

 

シャルシャ「うん・・・。」

 

ファルファ「それよりも、せっかく生まれたんだから、二人が幸せになれる生き方を考えようよ。その方が、楽しいでしょ?」

 

シャルシャ「・・・分かった。」

 

ライカ「どうやら、一件落着のようですね。」

 

クロト「そうだね。そういえば、二人は何処に住んでいるの?」

 

ファルファ「誰も寄り付かない森に住んでるよ。」

 

クロト「他の人は?」

 

シャルシャ「いない。」

 

クロト「そっか・・・じゃあ二人共、ここで暮らそうよ!」

 

ファルファ、シャルシャ「え!?」

 

クロト「部屋もたくさんあるし、それに、親と子供が一緒に住むのは当然でしょ?」

 

ファルファ「うん!ファルファ、パパと一緒に住みたい!ね!シャルシャ!」

 

シャルシャ「・・・高原の神。」

 

ファルファ「こーら、シャルシャ。ちゃんとパパを『パパ』って呼ばないとダメでしょ?」

 

シャルシャ「・・・と、父さん・・・シャルシャも一緒に、住む・・・。」

 

クロト「よし、決まりだね。」

 

ライカ「クロト様!いかがでしょう?今夜は歓迎パーティというのは!」

 

クロト「いいね。じゃあ、みんなで食材を買いに行こう!」

 

ライカ「はい!」

 

ファルファ「オー!」

 

シャルシャ「オー。」

 

こうしてクロト達は食材を買いにフラタ村へ行く。

 

クロト「そういえば、二人はここへ来るまでどんなことをしてたの?」

 

ファルファ「悪いスライム退治かな。」

 

クロト「悪いスライム?」

 

シャルシャ「スライムには、善のスライムと悪のスライムの2種類がある。」

 

そう話している途中、クロトはある事に気づく。

 

クロト「あ、あの・・・さっき謝っていた事を忘れたわけじゃないけど、スライムって倒しても・・・。」

 

ファルファ「うん!いいよ!ファルファは元々気にしてないし、シャルシャももう大丈夫みたいだから。」

 

するとシャルシャのツインテールがダウジングのように何かに反応し、茂みに隠れているスライムを発見する。

 

シャルシャ「ナンテール州のスライムは色の濃いのが基本。だが。」

 

シャルシャは隠れていたスライムをガシッ!と捕まえた。

 

シャルシャ「ここのかなり薄い。色の薄いものは邪悪なスライム。駆除した方がいい。」

 

クロト「そ、そうですか・・・勉強になります。」

 

ファルファ「あのね。スライムには弱点の穴があるんだよ!お前はもう死んでいる〜!ドスッ!!」

 

弱点の穴に指で突き刺した瞬間、スライムが消滅して魔法石になった。

 

ファルファ「ね?」

 

ライカ「流石スライムの精霊!」

 

クロト「(というか、その台詞、完全に北○の拳のやつでしょ!?)」

 

なんやかんやでクロト達はフラタ村に到着した。ファルファとシャルシャは村人達に挨拶をしていた。

 

 

 

ー夕方ー

 

クロト「そこがパン屋さんで、その隣が服屋さん。よーく覚えるんだよ。おつかいの時に迷わないようにね。」

 

ファルファ「はーい!パパ!ファルファもうしっかり覚えたよ〜!」

 

クロト「そうか。じゃあ大通りのお店、どのくらい覚えているのかな?」

 

ファルファ「村の南の入り口側から6番地がノイルス靴屋。次にメイツ乳製品販売所。5番地は8年前まで万店だったけど現在は閉店した空き家。続いてカントー商店は野菜の種や農具を扱っているね。因みに先日店主がギックリ腰になった。」

 

クロト「詳し過ぎだろ!?」

 

ライカ「じゃあシャルシャちゃんは?何か色々気にしてたみたいですけど。」

 

シャルシャ「その少し広い道は旧街道。よく見ると間道だった痕跡が見つけられる。その辺りは旧王国時代の関所跡。」

 

ライカ「流石クロト様の娘さんだけあって、二人とも利発ですね!」

 

クロト「(最早そういう次元では・・・ないと思いまーす・・・。)」

 

 

 

ー夜ー

 

全員「いただきまーす!」

 

買い物を済ませたクロト達は家に戻り、ライカに料理を振る舞ってもらった。

 

ファルファ「ライカお姉ちゃん!このオムレツ凄く美味しいよ!」

 

シャルシャ「美味!」

 

ライカ「それは良かったです!腕を振るったかいがあります!しかし・・・申し訳ありません・・・我はまた作り過ぎました・・・。」

 

ライカの言う通りテーブルには超特大の料理達が並んでいた。

 

クロト「そんなことないよ。家族二人増えたし、これぐらい丁度いいよ。ありがとうライカ。」

 

ライカ「えへへへ。」

 

そんな中、ファルファとシャルシャは何故かセロリのスープを残していた。

 

クロト「二人共どうしたの?口に合わなかった?」

 

ファルファ「パパ・・・セロリも食べないとダメ・・・?」

 

シャルシャ「シャルシャも・・・セロリ苦手・・・。」

 

どうやらセロリのスープが苦手のようで手をつけなかったらしい。

 

クロト「じゃあ、もしそれを食べれたら、ご褒美にシフォンケーキを食べていいよ。」

 

ファルファ、シャルシャ「っ!・・・うん!・・・はむ!」

 

二人は頑張ってセロリのスープを食べた。

 

クロト「うん、偉いね二人共。ん?」

 

だが、もう一人セロリのスープを食べていない者がいた。そう・・・ライカである。

 

クロト「あれ?ライカもセロリ残しているの?」

 

ライカ「じ、じじ実は!我の一族にはセロリを食べてはいけないという掟がありまして!」

 

クロト「へぇ〜、ライカって僕に嘘をつけるようになったんだ〜?」

 

ライカ「ももも申し訳ありません!!食べます!!はむ!!・・・セロリって何でこんな味なんでしょうか・・・。」

 

ファルファ「偉い偉い!」

 

全員「あはははは!」

 

その後、セロリのスープを食べた三人にシフォンケーキを用意し、クロト達みんなで食べた。

 

ファルファ「パパ!ファルファ達、部屋は一緒でいいよ!」

 

シャルシャ「問題ない。」

 

ライカ「じゃあまだ増やせますね。ドラゴンと精霊と来て、次はエルフですか?魔族ですか?」

 

クロト「ははは・・・。」

 

一人でのスローライフもいいけど、家族の多いスローライフも悪くないと思ったクロトだった。

 

 

 

 

 

 

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