最高神の力を手にしてすぐ、知らないうちにレベルビリオンになってました   作:案山子ニ斜メ

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第6話 ベルゼブブが来てた

 

ー翌日ー

 

クロトはいつものようにスライムを討伐をした。

 

クロト「よっと。」

 

クロトに向かってきたスライムを『ガシャコンキースラッシャー』でズバッと切ったクロト。

 

ハルカラ「お師匠様、スライム倒すの本当に早いですね~。」

 

クロト「レベル10億だからね。じゃあハルカラもやってみるか。」

 

ハルカラ「はい!」

 

クロトはハルカラに『ガシャコンキースラッシャー』を貸してあげた。

 

ハルカラ「えい!」

 

ぷるんっ

 

ハルカラ「え〜い!」

 

ぽいんっ

 

『ガシャコンキースラッシャー』を振り回すたび、ハルカラの胸が揺れる。

 

クロト「(あぁ・・・これは全国のお子様達には刺激的な光景だ・・・。)」

 

ハルカラ「えいっ!」

 

そう思っている内に、ハルカラはスライムを討伐した。

 

ハルカラ「ふぅ・・・どうにか倒せました。」

 

クロト「あ、あぁ。上出来だよハルカラ。その調子で練習すれば上手くなれるかもしれないよ。」

 

ハルカラ「はい!ありがとうございます!お師匠様!」

 

ハルカラは借りた『ガシャコンキースラッシャー』をクロトに返した。

 

 

 

 

 

 

その後、二人は集めていた魔法石をギルドへ持って行く為、フラタ村へ行くが、その途中村人達がハルカラに注目していた。男達はハルカラの胸をガン見し、女性達はハルカラを睨むかのように見ていた。クロトは『恥ずかしい・・・。』っと思いつつ、ギルドに到着する。だが・・・。

 

ハルカラ「うわああああああああああああああ!」

 

クロト「どうしたのハルカラ?ん?何これ?」

 

クロトが目にしたのは、ボードに貼られていた新しい依頼書だった。

 

ナタリー「あ、それは今朝、冒険者の方が貼って行かれたんですよ。」

 

クロト「手配書?」

 

ナタリー「その懸賞金、随分太っ腹ですよね〜。やっぱりある所はあるっていうか。ない所にはないっていうか・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

その夜。クロトはその手配書を家に持ち帰り、読んでいた。

 

クロト「フラント州で栄養酒という商品を作った調薬師の女、ハルカラを捜しています。現在フラント州から失踪中。身体的特徴・胸がとても大きい。捕まえられた方には懸賞金1500万ゴールドをお贈りします。魔族・ベルゼブブ。」

 

それを聞いたハルカラの身体はガクガクと震えていた。

 

ライカ「もう手が回ってるんですね。」

 

クロト「人相描きまで出回っていないのがせめてもの救いだけど、ここに来るのも時間の問題だね・・・。ライカ。ファルファとシャルシャを何処か安全な場所に避難させてくれる?」

 

ライカ「もちろんです!」

 

シャルシャ「父さん、シャルシャも戦いたい。」

 

クロト「ありがとうシャルシャ。気持ちだけで嬉しいよ。」

 

シャルシャ「でも・・・。」

 

ファルファ「シャルシャ、パパが困ってるでしょ!シャルシャの言ってる事は親孝行みたいだけど、ちっとも親孝行じゃないよ!」

 

ファルファは姉らしく、シャルシャにそう注意をした。

 

シャルシャ「うん、姉さん・・・分かった!」

 

ファルファ「偉い!シャルシャ!」

 

そう言いファルファはシャルシャの頭を撫で撫でした。それを見たクロトは二人を抱きしめた。

 

クロト「ありがとう。二人共。」

 

ライカ「では、善は急げです。すぐにドラゴンに戻って、お二人をお連れします!」

 

クロト「うん、頼んだライカ。」

 

ライカは急ぎレッドドラゴンの姿に戻り、ファルファとシャルシャを乗せて安全な場所へと飛び去った。

 

クロト「今朝張った結界で防げるといいんだけど・・・。(このまま何も起きませんように。)」

 

ポンッ!

 

クロト「ん?」

 

そんな中、ハルカラは栄養酒を飲み始めた。

 

ハルカラ「ぷはぁ~!やっぱり栄養酒があれば、夜でも戦える気がしますね!」

 

クロト「こんな時によく飲めるねぇ・・・。」

 

ハルカラ「自分でも飲みたいと思うものを作るというのが、私の薬作りのコンセプトですので。()()()()()()()()()()()()()()()()。」

 

クロト「え?僕、飲んでないよ?」

 

ハルカラ「へ?だってほら。」

 

ハルカラがそう言うと床に飲み干された大量の栄養酒が転がっていた。

 

クロト「本当に飲んでないけど・・・。それよりハルカラ。君、夕食食べた?」

 

クロトの言う通り、テーブルにあった料理がいつの間にか無くなっていた。

 

ハルカラ「じょ、冗談ですよね!?」

 

クロト「いや、こんな時に冗談言わないよ普通。」

 

ぷ〜〜〜〜ん(ハエの羽音)

 

クロト「・・・ハルカラ。一つ聞いていいかな?」

 

ハルカラ「はい・・・。」

 

クロト「ベルゼブブってハエの悪魔だよね?」

 

ハルカラ「はい、ハエの王と呼ばれているくらいですから・・・。」

 

クロト「もしかしてだけど・・・あれじゃないの?」

 

クロトがそう言うとたまたま壁に張り付いていたハエに目を向ける。

 

ハルカラ「ま、まさか・・・ただの小汚いハエですって〜。馬の糞にたかるような下等な生物ですよ?そんな身の毛もよだつ魔族なんかじゃ・・・。」

 

???『誰が下等生物じゃと?』

 

ハルカラ「!?。お、お師匠様、変な声真似やめてくださいよ!」

 

クロト「僕、何も言ってないよ。」

 

ハルカラ「だったら、今の声は・・・。」

 

???『妾じゃ。』

 

バシューーーン!

 

張り付いていたハエが爆発し、白い煙が出た。その後、煙が消えるとそこに角の生えた、長い白銀の髪の女性が立っていた。

 

ベルゼブブ「妾の名はベルゼブブじゃ。下等な生物で悪かったのう。」

 

そう自己紹介と同時にベルゼブブはハルカラにギロッと睨みつける。

 

ハルカラ「ヒィッ!!下等な生物というのは言葉の綾です!埃のような私が大いなる存在のベルゼブブ様にそのような事を申すつもりは・・・!」

 

自分が言ってしまった事を思い出し、ベルゼブブに土下座をしたハルカラ。

 

ベルゼブブ「その埃を追いかける為にここまで来たのじゃがのう。」

 

クロト「君、最初からこの家に忍び込んでたんだね?」

 

ベルゼブブ「無論じゃ。此奴がここへ来た頃から邪魔していた。」

 

クロト「何故、すぐに出なかったの?」

 

ベルゼブブ「此奴が本当にハルカラ本人か確かめようと思ってな。それにハエで家に中を飛び回る。これぞ妾の長期休暇の過ごし方なのじゃ。」

 

クロト「(いや、独特過ぎないか!?それ!?)」

 

そのあと、ベルゼブブは土下座したハルカラを軽々と持ち上げた。

 

ベルゼブブ「ハルカラよ。捜すのに手間取ったぞ。しかし、それだけの価値はあるからのう。」

 

ハルカラ「助けてください・・・何でもしますから・・・。」

 

ベルゼブブ「うむ、何でもしてくれるのか。そう聞いたぞ。」

 

くすくすと取り出した扇で口を隠してベルゼブブが笑う。だが、クロトは黙ってなかった。怯えていたハルカラをクロトが後ろへ下がらせた。

 

クロト「弟子とのやり取りは、師匠を通してもらえますかね?」

 

ハルカラ「お師匠様・・・。」

 

ベルゼブブ「高原の神よ。妾の邪魔をするというのか?」

 

そう言いベルゼブブはクロトに睨みつける。

 

クロト「弟子はあなたに会いたくないそうなので、どうかお引き取り願いますかね?」

 

ベルゼブブ「帰れと言われると帰りたくなくなるのが性ではないかのう?それとも、妾と一戦交えるというのか?フッ。丁度いいわ。長らく戦っておらぬから腕も鈍っておった。」

 

クロト「正々堂々、やろう。」

 

ベルゼブブ「望むところじゃ。神とやらの力を見せてもらおうぞ!」

 

クロト「(いや、だから神じゃないって・・・。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー外ー

 

結局。クロトはベルゼブブと戦う事になり、クロトは家から少し離れた場所にジャンプし、着地した。

 

ベルゼブブ「妾もそこへ行くかのう。」

 

そう言うとベルゼブブは背中から羽を生やして、ゆっくりと上へと浮遊する。

 

クロト「(相手は魔族だから、こっちもガチでやらないとね。)」

 

クロトは『ゴッドマキシマムマイティXガシャット』を取り出し、スイッチを押す。

 

『ゴッドマキシマムマイティX!』

 

クロト「グレードビリオン・・・変身!」

 

『マキシマムガシャット!』

 

『ガッチャーン!』

 

『不ー滅ーー!』

 

すでに腰に装填させた『ゲーマドライバー』に『ゴッドマキシマムマイティXガシャット』を差し込んだと同時に『ゲーマドライバー』のレバーを引いた。

 

ダンッ!

 

『ゴッドマキシマームX!』

 

仮面ライダーゲンムゴッドマキシマムゲーマーに、変身完了。

 

ベルゼブブ「ビリオン?」

 

ゲンム「私のレベルは・・・10億だ!」

 

っと懐かしの決め台詞を言ったクロト。

 

ベルゼブブ「レベル10億か・・・なるほど、流石神の名だけはあるようじゃのう。じゃが・・・。いかに神であろう、レベル10億であろうが、上級魔族である妾がどれぼど恐ろしい力を持っているか、しかと・・・。」

 

バチッ!!

 

ベルゼブブ「あばばばばばばばばばばばばっばばばっ!!!!!」

 

だが、頭上に張られた結界に触れてしまったベルゼブブ。

 

ゲンム「あ、結界のこと忘れてた・・・。」

 

結界で痺れたベルゼブブが落下する。

 

ゲンム「あっ!マズイ!」

 

ゲンムは急いで腕を伸ばし、ベルゼブブを受け止めた。

 

ゲンム「大丈夫ですか?」

 

ベルゼブブ「お主!正々堂々とやるって言ったのではないか!なんじゃ、あれはー!」

 

ゲンム「え、えっと・・・その、なんて言うかその・・・すみません・・・。」

 

ベルゼブブ「謝って済むか!全く、興が削がれたではないか・・・はぁ・・・はぁ・・・勝負じゃ・・・。」

 

ふらつきながら、ベルゼブブは言った。

 

ゲンム「あの〜・・・疲弊してません?」

 

ベルゼブブ「な、なんのこのくらい・・・けほっ、けほっ・・・。気分が悪い・・・。あと、急に寒気とか・・・ちょっと吐き気もある・・・。が・・・ダメじゃあ・・・。」

 

そう言いベルゼブブはフラッと倒れてしまった。クロトは急ぎベルゼブブを家に運ぶ。

 

ハルカラ「えっ!どうして!?」

 

それを見たハルカラは驚く。

 

クロト「ハルカラ!手伝って!」

 

ハルカラも手伝ってもらいベルゼブブをベッドに寝かせた。そのあと、クロトはある行動に出る。

 

ハルカラ「お師匠様、何を?」

 

クロト「回復魔法を作る!」

 

ハルカラ「えぇ!?」

 

クロト「大地の神よ、混沌たるその力は善も悪も未だ分かれておらぬ。その力を我に貸し与えよ・・・ん?待てよ?」

 

するとクロトはあることに気づく。

 

クロト「ねぇ、ハルカラ。回復魔法って魔族にかけても大丈夫かな?」

 

ハルカラ「え?多分大丈夫かと・・・。」

 

クロト「よし!分かった!ダメだったらハルカラのせいってことで!ハアァ!」

 

ハルカラ「責任重すぎますよー!」

 

全ての責任をハルカラに丸投げすることにし、クロトは回復魔法をベルゼブブにかけた。するとベルゼブブの顔色が少しずつ良くなってきた。

 

ハルカラ「顔色が良くなりました!」

 

 

クロト「よし!このまま続けるよ!」

 

 

 

 

 

 

数時間後。ベルゼブブが目を覚ました。

 

ハルカラ「お師匠様!目が覚ましました!」

 

クロト「ベルゼブブ。大丈夫?」

 

ベルゼブブ「うむ・・・吐き気はおさまってきおったのう。悪寒もせぬ。」

 

クロト「良かったぁ。では、あとは安静にしててください。」

 

ベルゼブブの具合が良くなったことが分かり、安堵したクロト。

 

ベルゼブブ「高原の神よ。卑怯な奴かと思っておったが、なかなか立派な神ではないか。」

 

クロト「こんな死なれ方したら、今後何百年も後悔が残るでしょ?」

 

ベルゼブブ「ふっ。回復したら、また栄養酒を飲みたいのう。」

 

ハルカラ「えっ!?」

 

クロト「いや、飲んだらまた死にそうになるよー。」

 

ベルゼブブ「何の事じゃ?」

 

ハルカラ「飲んだら高熱を出して死にかけたー、なんて話を聞いたんですが・・・。」

 

ベルゼブブ「ああ。徹夜作業中に飲んだらやる気がみなぎってのう。勢い余って働き過ぎて、その後に熱を出したりしたが、それは体に負担をかけたせいじゃ。」

 

クロト、ハルカラ「えっ!?」

 

ベルゼブブ「お主の栄養酒は魔王様を始め、魔族の中でも評判じゃぞ?だからもう一度作ってもらおうと頼みに来たんじゃ。」

 

ハルカラ「そ・・・そうだったんですか。なーんだ。よかった〜。」

 

ガシッ!

 

ハルカラ「ん?」

 

ハルカラが安堵した途端。ハルカラの肩をガシッと掴まれた手があり、ハルカラは振り向いた。

 

クロト「おい。」(#^ω^)

 

そこにはドス黒いオーラで漂ったクロトがハルカラを見ていた。

 

ハルカラ「ごめんなさーーーい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日。外で朝食。

 

全員「いただきまーす!」

 

ライカ「でも誤解で安心しました。」

 

ハルカラ「また粗相をしてしまいました・・・。」

 

クロト「まぁ無駄に戦う事なくて良かったよ。」

 

ファルファ「良かったね!ハルカラさん!」

 

シャルシャ「これでまた栄養酒が作れる。」

 

ハルカラ「あ、その事ですが。私、こっちの州に工場を移転させようと思って。」

 

クロト「えっ?こっちに移転するって、なんで?」

 

ハルカラ「だって誤解だったとはいえ一度は私を見放した地元に莫大な税金を払いたくないですし〜。」

 

クロト「(リアル!)」

 

ハルカラ「それに・・・こっちで暮らせば、お師匠様と一緒にいられますし・・・。」

 

ちょっと顔を赤らめながら、ハルカラはそう言った。

 

クロト「ま、まぁ・・・部屋もまだあるし、居てもいいけど。食事とか掃除とかは当番制だよ。」

 

ハルカラ「はい!しっかり働きますから!」

 

またもう一人、家族が増えたクロト。

 

???「なんじゃか楽しそうじゃのう?」

 

そう言い聞き覚えのある声がクロト達に近づく人物がいた。

 

クロト「ベルゼブブ!?なんで君が此処に!?」

 

ベルゼブブ「高原の神クロトよ。お主との決着自体はついておらぬ。次は結界なしで勝負じゃ。」

 

クロト「は、はぁ・・・。」

 

ベルゼブブ「無論、他にも何か面白そうな事があれば呼ぶのじゃ。あとで妾を呼ぶ魔法を教えてやる。」

 

クロト「はい・・・。」

 

シャルシャ「ベルゼブブさん。」

 

ファルファ「お茶をどうぞ!」

 

ベルゼブブ「うむ。」

 

ファルファ「ベルゼブブさん。聞いていい?」

 

ベルゼブブ「ん?なんでも聞くがいい。」

 

シャルシャ「魔族の社会は今どうなってる?」

 

ベルゼブブ「この数百年、同じ王朝が続いておる。平和にやっておるぞ。」

 

ファルファ「結婚してるの?」

 

ベルゼブブ「へ、変なこと聞くでない!ああいうのは老いるのが早い種族がするもんじゃろう・・・!」

 

ファルファ、シャルシャ「わ〜。」

 

ベルゼブブ「・・・・・・。」

 

ベルゼブブは姉妹のキラキラとした眼差しを受けていた。その影響か、ベルゼブブは・・・。

 

ベルゼブブ「のう。この二人の内、どちらかを養女に迎えたいのじゃが。」

 

クロト「名誉なことですが、お断りさせていただきます。」

 

クロトは『娘はやらんっ!』と言わんばかりに断った。

 

シャルシャ「ベルゼブブさん。普段は何をして生活してる?」

 

ファルファ「ハエで生活してるの?」

 

ベルゼブブ「そ、それはじゃな〜・・・。」

 

ライカ「賑やかになりましたね。」

 

ドラゴン、精霊、エルフ、そして魔族。寄せ集めだけど、家族ぽくなった。

 

 

 

賑やかな中にゆっくりした時間が流れる。そんなクロトのスローライフが永遠に続く・・・そう思い始めたクロトだが、問題が翌日起こった。

 

ライカ「実家に帰らせていただきます。」

 

家族・・・崩壊!?

 

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