嫌われ生徒が頑張る話   作:かぼすみかん

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忙しくなる時期に書き始めたことを後悔している


アビドス編
嫌われ生徒はアビドスに来る


 アビドスに来てからの数日、都市部のネットカフェで寝泊まりしていたが、学生の身ではやはり金銭的に厳しくアルバイトを始めることにした。

 

 とはいえ、彼女の体質を考えると飲食店などの人と関わる仕事は、何かあったときに周りに迷惑をかけるのでできない。

 

 という理由で、傭兵のアルバイトを探すことにした。

 

 傭兵の仕事は怪我や事故に遭う前提の仕事なので、何が起こったとしても自己責任であり皆そういう覚悟をしてきている人ばかりだ。

 

 もしアザミの周りで事故が起きたとしても、傭兵という仕事上文句は言えないし、全てアザミが原因とは言い難いので罪悪感も少なくなる。

 

 アザミにとっても心の負担が少ない仕事と言えるだろう。

 

「このアルバイト…良さそうですね」

 

 そして見つけたのは。アビドス高校を襲撃するアルバイト。

 

 なぜアビドスを襲うのかは不明だが、こういった仕事で依頼主の詮索をするのは身を守るためにも避けるのが良い。

 

 それに給金と条件が良く、弾薬も依頼側が負担してくれるのでその分安く済む。傭兵の仕事では武器弾薬の依頼者負担は好まれる条件なのだ。

 

 こうも条件が良いのだから当然応募した、あとは当日指定の場所に集合して作戦に従うだけ。

 

 だが、アザミは真面目な性格なため、当日まで日にちがあるので事前に場所や地形の把握をしておこうとアビドス高校へと向かう。

 

 ゲヘナからあまり出ることのないアザミにとって、アビドスは初めて来る土地であり、色々と情報を調べてはいるが砂によって日々景色が変わるアビドスでは地図も情報も意味がなく、下手に行動すれば遭難してしまうことは容易に想像できる。

 

 そこで思いついたのが、アビドスの制服を着ている生徒を見つけて、その後をついていくストーカー作戦である。

 

 アザミ自信も悪いことだとは思いつつも、これ以外に確実な方法もないだろうと自分を言いくるめて駅で待ち伏せすることにした。

 

 しばらく待っていると、アビドスのブレザーを着た猫耳の電車に乗っていくのを発見する。後を追い電車に乗り、自然な距離で尾行を始める。

 

 駅を出て砂と廃墟の街を抜けて、それまでの街よりも明らかに砂が少ない、つまり何者かに掃除された道を進んだ先に、アビドス高校と思われる学校が現れる。

 

 しかし遠目で見ても、そこは調べていたアビドス本館ではなく、別館の方だとわかる。

 

 本館は砂に埋もれて、生徒は別館に移ったと言う記録は本当のようだ。

 

 数年前からこんな状況のアビドスに、今も通う生徒がいることに驚きつつも、アビドス高校の位置を特定できたことに安堵する。

 

 次は地形の確認をする。彼女の愛用武器はスナイパーライフルで、炸裂弾を使用して建物を崩したり敵が隠れられる遮蔽物を破壊して援護する戦い方をする。

 

 そのため、事前に崩れそうな建物や、利用できそうなものを把握しておく必要がある。

 

「こちらのガスボンベ、まだ中身が入ってますね」

 

 家の横に設置されたプロパンガスの容器をコンコンと叩いて音の響きを確認する。これならば利用できそうだ。

 

「この辺りを見下ろせるのは……?」

 

 そうして見回りをしていると、ヘルメットを被った武装集団がアビドス高校へとやってきた。制服は着ておらず、どこの学校の生徒なのかは把握できないが、アビドス高校の生徒でないことは確かだろう。

 

「アルバイトの日時はまだ先ですが…別の方々でしょうか」

 

 もしこれから起こることがアビドスの襲撃ならば、戦力などの情報を得られるだろうと思い、アザミはヘルメット団を離れた位置から観察することにした。

 

 




瑠璃アザミの情報③
パジャマは猫柄のフロントボタン
運動能力は低い
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