小説 ザ・プライザー 作:悠介
怪獣漫画や怪獣小説は前から書いていたのですが、載せてみる事にしました。
どーぞ、御楽しみ下さい。
注:存在しない場所が登場します。御了承下さい。
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「「「「ギャオオオオオオオオッッッッ!!!!!!」」」」
その赤茶色の怪獣は、断末魔の叫び声を上げた。
「何だアリャ……」
避難し遅れた人達が、口々に叫ぶ。
やがて【それ】は、圧倒的な存在を、人々の目の前に晒し始めた。
【それ】は、真っ黒なコオラを背負った怪獣の前に、立ちはだかった……。
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2020年。
日本。
人口2億人、機械技術や医療技術、更に科学技術までもがトップクラスのこの国から、『怪獣災害』と言う文字は、消滅しつつ有った。
誰もが、巨大生物出現等予想しなかった。
――――たった【1人】を除いては。
12月23日、日曜日。
午後8時30分。
チラチラ雪も降り始め、首都、東京は、幻想的な光景に包まれた。
何時もは冷たい空気が漂う、御堅いイメージの東京。
だが、建築物のネオンが、今日はとても暖かく感じた。
しかし、寒いのに変わりは無い。ピュウッと風が吹く度に、顔中がキリキリ痛んだ。
「寒ッッ……」
首都のネオンの光に照らされながら歩く神田大樹は、そう呟いた。
無論、無意識に口から出た言葉。
こう寒いと、意識せずにこういう言葉が出る物だ。
車道には自動車の大行列。
歩道にはカップルが多い。
つまり、一人ぼっちで歩いている大樹は、珍しいと言う事だ。
神田大樹。
20歳。
都内の大学に通う、大学2年生。
独身で、築50年のボロアパートに1人で住んでいる。
今時珍しいノンセキュリティーのアパートである。
その代わり、家賃は1万円。
都内で格安、更に大樹の情報量からだと、このアパートしか当てが無かったのだ。
このアパートに下見に行った時、コリャ冬は捨てたなと感じた。
何しろボロッボロで、彼方此方に隙間だらけ。
冬の夜中は死ぬかと思う位寒い。
……大樹に話を戻そう。
独身と言う事は、クリスマス、正月、誕生日、その他祝日を、誰も祝ってくれないと言う事だ。
正直これは寂しい。
だが、来年は里帰りして、2ヶ月程其処で過ごす心算である。
大樹は、大きなビルの横を曲がった。
此処を通って行くと、近道だと知っているからだ。
だが、時々極道の人達に遭う事も在る。
気を付けないと……。
少し行くと、又大きな通りに出た。
大樹はホッとする。
どうやら極道の人達には遭遇しなかった様だ。
此処を通って、住宅街に入ったばかりの所に、そのボロアパートは在る……。
すたすたと歩調を速める。
もう直ぐで寝られる……。
少し歩くと、アパートには直ぐ着いた。
大樹はフウッと腕を摩る。
直ぐ風呂場に行き、御湯を出し、リビングに戻ってタイマーをセットする。
12分経つと、タイマーは鳴った。
即風呂に入り、即出る。その間約30秒。
「おっしゃ新記録!!」
見事新記録を叩き出した大樹は、床に就いた……。
こうして、神田大樹の1日は終了した。
どーも、とても短いですが、オープニング、終了しました。
これから面白く(?)為って来るので、御願いします。