ゾンビが溢れる世界で 作:蛇に憧れるヘビ
注意として、この物語は主要人物でも普通に死にます。
ウォーキング・デッドをリスペクトしている点があるので、内容としてはダークな部分が多いです。
それでも良い方は是非ご覧ください!
ああ、退屈だ。
レジの前に立ちながら、
ピッ、ピッ、とバーコードの読み取り音だけが、単調なリズムで鳴り響く。いつものコンビニ。いつもの夜。
時間は22時を少し回ったところ。客足も落ち着いてきて、やることと言えば、賞味期限のチェックか、無駄話くらいだった。
「バイトって、ほんっと暇だよな……」
つぶやいた声も、蛍光灯の白々しい光の中に吸い込まれていく。
そのときの俺は知らなかった。あの退屈が、どれほど尊いものだったのかを。
◇◆◇
今、俺は血にまみれている。
自分のかすれた呼吸音と、震える指先の感触しか、もう感覚がない。制服は血で濡れ、足元には動かなくなった“何か”が転がっている。床には缶コーヒーのような形をした赤黒い血だまり。
「……戻りてぇな。くだらねーとか思ってた、あの日々に」
そう思った瞬間、喉の奥が焼けるように熱くなり、涙が勝手にこぼれた。
こんなにも心細いのに、誰にも助けを求められない。なぜなら、俺の声が届く場所には──もう、人間がいないかもしれないからだ。
一週間前──
始まりは、ほんの些細な違和感だった。
「いらっしゃいませー……」
自動ドアのチャイムとともに入ってきたのは、男だった。服はズタボロで、何かに引きずられたように泥と血で汚れていた。その顔色は青白く、目はどこか虚ろ。
最初は酔っ払いか、事故に遭った客かと思った。
でも──その男が、突然客の一人に噛みついたとき、俺は理解した。
これは、事件だと。
そして、すぐに思い知ることになる。これはただの事件なんかじゃない。世界の終わりの始まりだった。
店内はすぐに悲鳴と怒号に包まれた。
「なになに!?」
「きゃあああああ!!」
客の一人が倒れ込み、血が飛び散る。男の顎からは真っ赤な液体が滴っていた。まるで動物みたいに、口を血で染めながら──笑っているようにも見えた。
遼は息を呑み、思わず一歩踏み出す。
「ちょ、ちょっと!何してるんですか!?」
パニックの中、誰も止めようとしない。体が勝手に動いた。気づけば、遼はその男へと歩み寄っていた。
だが、その瞬間だった。血まみれの男の首が、ギギ、と不自然に動き、ゆっくりとこちらを向いた。
目が合った。その目は、人間のものじゃなかった。理性も、理屈も、善悪も──何もない。ただ、餌を見るような目だった。
「──ッ!」
男は四つん這いのまま、まるで獣のように跳ねる。
標的は、遼。
「うわッ!!」
遼は咄嗟にレジカウンターの方へ飛びのく。背中が棚に激突し、商品が音を立てて崩れた。そのすぐ目の前に、血だらけの腕が突き出される。男は何かを呟くでもなく、唸るように喉を鳴らし、さらに迫ってくる。
(なんなんだよ、こいつ……!)
足が震える。頭が真っ白になる。心臓が、まるで爆発しそうなほど脈打っていた。
「おい!!下がれ、遼!!」
──そのとき、後ろから怒鳴り声が響いた。
自分より1年先輩のバイト仲間で、姉御肌で誰もが慕っている女性。店長曰く、元暴走族のリーダーだったらしい。
彼女は備品棚から取り出したモップを構え、男に突っ込んでいく。
「ぶっ殺すぞコラァァァ!!」
柄の先が勢いよく振り下ろされ、男の顔面を直撃した。
「ッぎィィィ!!」
男の体が仰け反る。だが、倒れない。まともに喰らったはずなのに、何事もなかったかのように、再び立ち上がる。
「は……?今の耐えんのかよ……バケモンかよ……」
咲の額から汗がにじむ。その異常さに、彼女でさえも一瞬たじろいだ。
遼は呆然としながら、ただ見ていることしかできなかった。男の顔にモップを食らわせても倒れないその異常さに、誰もが恐怖した。
一瞬の沈黙のあと、客たちは悲鳴とともに一斉に出口へと殺到する。
「うわあああ!」
「どけッ!!」
「死ぬ死ぬ死ぬぅッ!!」
ドアが開く音、ガラスの軋む音、外へなだれ込む足音。誰も助けようとはしなかった。遼と咲、そしてあの血まみれの男だけが──取り残された。
「……クソが。全員逃げやがって」
咲が舌打ちしながら、男との距離を見定める。その間にも、男は焦点の合わない目でノロノロと歩み寄ってくる。その動きはあまりに鈍く、まるで夢の中のようだ──だが、その手が届いたら最後という確信があった。
咲はもう一度、柄の先を構えながら怒鳴る。
「これ以上動いたら、本気でブチのめすぞ、テメェ!!」
だが男は止まらない。まるで言葉も通じていないかのように、ただ近づいてくる。遼の背中に冷たい汗が流れる。
「さ、咲さん……」
「なにしてんだ遼、警察! 警察に連絡しろ!」
咲の声が鋭く響く。それでも遼の指先は震えていて、スマホを掴むのさえ遅い。
「で、でも咲さんは……!」
もし通報なんてしてる間に、咲が一人で戦う間に襲われたら──
そんな最悪の想像が頭に浮かんだその時。
「心配すんな!」
咲がちらりとこちらを振り向き、不敵に笑った。
「俺は最強だ!!」
その顔は、恐怖を押し込めた遼の心を一瞬だけ軽くした。
「……ッ!」
遼は震える手でスマホを握りしめ、通報ボタンに指を伸ばす。
──だが、電波は通じなかった。
スマホの画面には、無慈悲な表示が浮かんでいた。
「は…? なんで……?」
遼の額から汗が伝う。いつもならしっかり繋がっているはずの電波。けれど、今はまったく通じない。Wi-Fiも、圏内の表示も、何もかもが消えていた。
(基地局がやられた? 停電? いや、そんなはず……)
頭の中をぐるぐると不安が回り続ける。次々に浮かぶ可能性。けれど、それを一つも形にできないまま──
「ッ……う、ぐ……ッ!」
うめき声。
遼はハッと顔を上げた。
「咲さん……?」
視線の先には──血の染み出す制服と、歯を食いしばる咲の姿があった。男の顔が咲の肩に喰らいつき、その口元から真っ赤な液体が垂れている。
「──ッあああああッ!!」
遼の体が、本能的に動いた。何も考えず、何も迷わず。ただ“咲を助けなきゃ”という衝動だけで、飛びかかった。
「どけえええええええええ!!」
全体重を乗せた体当たりが、男の胸を正面から撃ち抜いた。男の体はぐしゃりと音を立てて床に倒れ、陳列棚にぶつかって缶が弾け飛ぶ。
そのまま、遼は咲の腕を引いて後ろへと下がる。
「咲さん! 大丈夫ですか!? 咲さん!!」
「ッ……ッ、腕……クソッ……噛まれた……」
咲の顔は歪み、腕からは血が滴っていた。その傷口は浅くなさそうだ。
咲の溢れ出す血を押さえながら、遼は動揺と恐怖の渦中にいた。
「咲さん、救急車呼ばないと……! 消毒とか、病院……」
何をどうすればいいのか──その答えを探しているその時だった。
「……ッ、う……う゛あ……」
床に倒れたはずの男が、再びゆっくりと体を起こし始めた。
「嘘……だろ……?」
血まみれの顔面。折れた腕。体当たりで吹っ飛ばされたはずなのに、その異常な再生力──いや、執念にも似た行動に、遼の思考は止まる。
「……ッ、まだ……立てんのかよ、コイツ……」
咲も歯を食いしばりながら、落ちていたモップに手を伸ばす。苦しそうな息遣い。額から滴る汗。腕の傷がズキズキと痛んでいるのが目に見えて分かる。
「チクショウ……」
咲はよろけながらも立ち上がり、モップの棒部分をぎゅっと握る。
そして──
「これは正当防衛だぜ、クソがぁっ!!!」
全力のスイングが、空気を裂いた。鉄芯の入ったモップの柄が、唸りをあげて男の顔面に直撃する。
ゴシャッ!!
乾いた鈍音。
男の首が変な方向にねじれ、そのまま後方へと吹っ飛んだ。勢いのまま、背中から倒れ込むように商品棚へぶつかる。
そして──
グチャ……ッ
棚の下部。むき出しになっていた鉄の角。そこに、男の顔面がズブリと刺さっていた。
もう、動かない。
「……ッは、ぁ……は、っ……」
咲はその場に崩れ落ちるようにして座り込み、肩で大きく息をしていた。遼は声も出せず、ただ呆然とその光景を見つめていた。
人間が──死んだ。目の前で、人が。自分たちの手で。
(これは……なんなんだよ……)
恐怖とも、罪悪感とも、言いようのない感情が胸をかき乱す。けれど、遼の耳には、まだ微かな音が残っていた。
コンビニの外──遠くで鳴り響く、叫び声と、警報と、パトカーのサイレン。そして……同じような“うめき声”。
「……ッ、控室に……救急箱、置いてっから……ッ」
息を切らしながら、咲が言う。
「え、でも……歩けますか……?」
「いける。つーか、いくしかねえだろ……!」
震える声で、でも咲は笑った。その笑顔に背中を押され、遼はすぐに咲の肩を抱えて支え、控室の奥へと向かう。
薄暗い従業員用通路。聞き慣れた冷蔵庫のモーター音さえ、今は異様に不気味だった。控室の隅、棚の上に置かれた白い救急箱。遼がすぐに取り出して蓋を開けると、消毒液、ガーゼ、包帯、絆創膏が中に雑多に詰まっていた。
「傷口、見せてください」
「おう……って、いてっ……チクショウ……!」
咲の制服をそっとずらし、肩の傷を確認する。ガッツリと噛まれているが、肉が抉られてはいない。運が良かったのか──あるいは、まだ判断できない。
「……血、止まってきてる。たぶん大丈夫、たぶん……」
「“たぶん”とか言うな。縁起でもねぇ……」
咲は絆創膏を押さえながら、ソファにもたれかかる。
「……さっきの、なんなんだよ。アレ。どう見ても……人じゃなかったぞ」
「うん……あれ、たぶん……ゾンビ……って言ったら笑われるかもしれないけど」
遼が絞り出すように言うと、咲は鼻で笑った。
「は。笑わねぇよ。俺も似たようなこと考えてた。……ありゃ、もう人間じゃねぇ」
二人の間に、重たい沈黙が落ちた。
どれくらい時間が経ったのか──
咲が、ふっと目を開いて言った。
「……とりあえず、外出ようぜ。まだ誰か生きてるかもしんねぇし、病院も……あるかも」
「……いや、なんか……嫌な予感がする」
遼は即座に返す。さっきの男。あれが“一体だけ”とは到底思えなかった。
咲は少し驚いたように遼の顔を見る。その顔は、いつもの頼りなげな遼じゃなかった。何かを感じ取っていた。
「……マジかよ。お前、そういう勘だけは鋭ぇんだな」
「……行くだけ、行ってみましょう。すぐ戻れるようにして」
遼は咲の肩を支えながら、再び売場へと戻る。自動ドアの前で足を止めた瞬間──
「……ッ……!」
目の前のガラス越しに広がる光景に、二人とも言葉を失った。
暗くなり始めた外。コンビニの前の道路。その中を、叫びながら逃げ惑う人たちと──
それを追いかけ、襲い、噛みつき、血まみれになっている“さっきの男と同じ存在”たちが、何体も何体も、蠢いていた。
髪を振り乱して逃げる女子高生が、後ろから男に組み伏せられ、首元に喰らいつかれる。叫びが、助けを呼ぶ声が、どんどん血に染まっていく。
「……なにこれ……終わってる……じゃん……」
咲の声が、震えていた。
遼はただ、ガラスにへばりつくように立ち尽くし、景色から目を逸らせなかった。
「とりあえず……このまま出ても殺されるだけだ。だったら──」
咲は唇を噛みしめながら、売場を見渡した。
「棚の商品、使える分かき集めて、控え室に籠ろう。あそこなら鍵もあるし、トイレもある。最低限は……なんとかなる」
「……はい」
遼は小さく頷いた。それが、唯一の正解のような気がした。
床に散らばった菓子袋。ぐしゃぐしゃに潰れたおにぎりやパン。あの“男”にもみくちゃにされたエリアを避けながら、遼と咲は使えそうな物を手早く拾い集めていく。
缶詰、インスタント食品、ペットボトル、栄養ゼリー。日持ちしそうなものを中心に、レジ袋に詰め込み、控え室へと運び込む。
「……死体は……」
「放っておこう。外に出したらドア開けることになる」
咲の判断は冷静だった。いや、冷静に“なろうとしていた”。
そして二人は、あの狭い控え室に身を潜めた。鍵をかけ、棚で出入り口を塞ぎ、外の物音に耳を澄ませる日々。時間の感覚は次第に曖昧になっていった。
外の惨状を思えば、コンビニの控え室はまるで“別世界”だった。それでも、最初の二日は酷い緊張と絶望感に包まれていた。
「俺たち、どうなるんすかね……」
「知らねぇよ。でも──俺は簡単には死なねぇ」
咲の言葉に、遼は何度も救われた。
三日目には咲の好きな芸能人の話、四日目には遼の大学の話をした。お互いのことを少しずつ知っていき、笑い合う時間もわずかに生まれていた。
それは、ほんの一瞬だけでも“人間”を取り戻せる大切な時間だった。
だが──
五日目の朝、咲は突然食事を残した。
「……あんま、腹減らねぇや……」
そう言って笑う咲の顔は、どこか青白く、唇も乾いていた。
六日目には、咲はトイレに駆け込み、血を吐いた。
「……大丈夫。ちょっと体調崩しただけだって」
そう言いながら、咲は無理に笑った。だが、遼の目には見えていた。
咲の手が、微かに震えていること。
声が、かすれていること。
目の奥に、焦点が合っていない瞬間があること。
(まさか……いや、でも……)
七日目──
遼は確信に近い不安を抱えていた。
(もし、あの“男”が本当にゾンビだったとしたら……)
咲も──もう、時間の問題なのではないか。
「……咲さん、きっと大丈夫ですよ! 自衛隊とか、警察とか……どうにかしてくれてますよ!」
控え室に静寂が落ちた。
咲は、何も言わなかった。ただ、黙って壁にもたれかかり、天井を見つめていた。
その横顔には──どこか、諦めの色が浮かんでいた。
咲が薄く笑う。
その笑顔には、力がなかった。どこか空虚で、悲しげな笑み。
遼はその笑顔を見つめながら、胸の中で言葉を探した。しかし、どんな言葉も咲には届かない気がした。すでに、彼女の心には決定的な“何か”があったから。
「お前、そんな顔すんなよ……」
遼は力強く言ったが、咲はただ、静かに目を閉じる。
「……ごめん」
咲はふっと息を吐き出す。
「でも、どうしても……今の俺を見て欲しいんだ」
遼はその言葉の意味が分からず、目を見開いて咲の顔を覗き込んだ。
咲はもう、病気にでもなったような顔をしていた。肌は青白く、汗ばんだ顔をしている。言葉も、力を振り絞って話しているような、辛そうな声だ。
「なぁ、遼。俺……これからどうなるか、分かってる。でも……」
咲は言葉を切り、少し視線を下げる。
「だけど……俺はお前に、最後まで“人間”として生きてほしいんだ」
その言葉を聞いて、遼の胸は重く、痛んだ。どうしても信じたかった。まだ、咲はどこかに希望を残しているのだと。けれど──
咲は目を開け、遼を見つめる。
「ごめんな、遼。もう、俺は……」
その瞬間、咲が言いかけた言葉を遮るように、遼は立ち上がった。
「ダメだ、咲さん! まだ諦めるな!」
遼は咲を支えるように肩を優しくつかみ、引き寄せようとするが、咲はじっとその手を見つめた。
そして、ゆっくりと顔をしかめ、深いため息をつく。
「……はは…自分の体の事だ、よーく分かるぜ。遼、俺はもう──」
咲の言葉が途切れた時、遼はその場で足を止める。その目を見開いたまま、彼女の手を取ると、無言で引き寄せる。
「あ、あぁ……」
咲が肩で息をしながら、顔を上げた。
その瞬間、遼は咲を抱きしめながら、泣き止まらなくなった。溢れる涙が、止めどなく頬を伝っていく。どうしても、心の中の「まだ救えるはずだ」という思いが、無意識に涙としてこぼれ落ちていた。
咲の肩を強く抱きしめながら、遼は必死に声を抑えた。
「ごめん……本当に、ごめん……! 俺が、俺がもっと早く助けに入れたら…っ!!!」
遼の震える声が、咲に届く。その肩に顔を埋め、必死にその身体から離れようとしない。
咲は静かに息を吐き、優しい声で言った。
「……泣くなよ、アホ。おめぇのせいじゃねえって」
その言葉に、遼は再び顔を上げる。咲の瞳は、涙を一切見せず、穏やかなままだった。遼の目には、それがあまりにも切なく映った。
そして、咲は遼の頭を優しく撫で、少しの間、その手を動かし続けた。
「……遼、お願いがある」
咲の声が、またかすれていた。だが、その声には決意が込められていた。
「……ゾンビになっちまったら、俺……誰かを傷つけちまう。だから……その前に、俺を殺してくれ」
遼は目を見開く。
「咲さん……そんな……!」
咲は静かに頭を振り、もう一度、遼の目を見つめた。
「頼むよ、遼。俺はもう……ダメだってわかってる。誰かを傷つけたくない」
その言葉を受けて、遼の心が一瞬で引き裂かれた。遼は咲を支えながら、何度も、何度もその願いを否定したくなった。
でも、咲が言った通り──彼女が変わり、他の誰かを傷つける可能性があるなら。遼にとっても、それがどれほど辛い選択であっても、咲のためにできる唯一のことだった。
遼は深く息を吸い込み、咲の顔をじっと見つめた。
「俺は、殺したくない……でも、咲さんがそれを望むなら……」
咲は静かに頷き、涙を浮かべながら微笑んだ。
「遼……ありがとう……」
その言葉が、遼の胸をさらに締めつけた。咲の優しさ、そして彼女の決意を前に、遼は何も言えなかった。
そして、部屋の中は再び静寂に包まれた。二人の間には、深い絆と痛みだけが残った。
◇◆◇
今、俺は血にまみれている。
自分のかすれた呼吸音と、震える指先の感触しか、もう感覚がない。制服は血で濡れ、足元には動かなくなった“何か”が転がっている。床には缶コーヒーのような形をした赤黒い血だまり。
「……戻りてぇな。くだらねーとか思ってた、あの日々に」
そう思った瞬間、喉の奥が焼けるように熱くなり、涙が勝手にこぼれた。
こんなにも心細いのに、誰にも助けを求められない。なぜなら、俺の声が届く場所には──もう、人間がいないかもしれないからだ。
お読みいただきありがとうございました!
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さて、最初と最後に出た「足元には動かなくなった“何か”」の正体…みなさんはもう分かりましたよね…?
ウォーキング・デッドを見たこと…?
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