大淀 「そろそろ富士校長との打ち合わせ場所に到着します」
「了解です、しかしこの⦅第三者には普通の会話に聴こえる君改⦆はヤバいな……」
妨害電波ならぬ加変調電波装置って時点で、妖精さん達の謎技術の恐ろしさが伝わる
大淀 「いらっしゃいました」
「ありがとうございます、富士校長もお疲れ様です」
既に海面に胡坐で酒瓶二本飲み干していた
「富士校長頼みますよ(泣)正直言って今回は富士校長頼みなんですから(泣)」
富士 「ふむ、まぁこれ位が丁度良かろう」
大淀 「富士校長これです…申し訳ございませんが試作品の為、六発しかございません」
艦娘の兵装の規格からはみ出した、大きい砲弾を手渡す
「すいません、どうしてもこれ以上小さくできなかったので…」
富士 「構わん、元々我の砲は色々と応用が効くからな、後は夜明けと同時で良いのだな?」
「はい、流石に本隊の無効化と旗艦の狙い撃ちで話を聴いてくれると思います…多分(泣)」
大淀 「お互いに上手くいければ良いのですが……」
富士 「上手くいってほしいが、まぁやればわかるさ」
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夕立 「わ~い!艤装無しで泳ぐのも、なんか楽しいっぽい!」
時雨 「あんまり騒ぐと本番でバテるよ?」
綾波 「私達の時も、こんな風に移動していたのですか?」
叢雲 「あの時は、立哨だった電と響に途中まで曳航してもらったわ……今の初霜みたいにね」
初霜 「スヤスヤ……」
時雨 「いつもこんな風なのかい?…僕と闘った時とは大違いだけど」
叢雲 「初霜は基本的にこんな感じよ…なんかこう…ふわふわして掴み所が無いわね…」
綾波 「成程です(メモメモ)中々良い個性ですね~」
夕立 「もうそろそろ着くっぽい?」
叢雲 「この辺ね…多分この辺に来るだろうから、来たら奇襲するわよ」
夕立 「じゃあ来るまで泳ごう!」
時雨 「夕立……元気だね…」
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長門 「千堂司令、予定発起点まで約十五分、払暁まで約二十五分」
千堂 「一航戦、二航戦、五航戦は、各自移動しながら発艦して上空待機、時間はあるから事故等
気を付けて」
赤城 「二航戦、五航戦のみんな、事故防止の為、順時発艦」
千堂 「ちとちよちゃん達は、一航戦、二航戦、五航戦発艦後、偵察機をむっちゃん達の方面に」
千歳 「これが私達の軽空母としての初仕事…行くわよ千代田」
千代田「はい、千歳お姉」
千堂 「妙高さんと羽黒ちゃん達は発艦中の警戒を厳としてね」
妙高 「了解しました、私は南側、羽黒は北側をお願い」
次々と攻撃機が発艦し、各艦それぞれ整然と行動していく
雪風 「しれぇ!雪風はどうします?」
千堂 「雪風ちゃんは私達の護衛よ、ただ何かあったら動けるように準備していてね」
雪風 「解かりました!雪風、準備運動しておきます」(ピョンピョン!)
千堂・長門((可愛い///))
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川内 「たまにはまったりと夜戦も良いね~」
愛宕 「と、言っても、もうすぐ夜も明けるわよ?」
水平線の黎明が徐々に強くなっていく
川内 「大丈夫、大丈夫!他の所も同じ感じだし、夜戦は続くよ~何処までも」
高雄 「夜が明ければ、鹿屋航空隊の皆様が来てくれるわ……そうなったら幾ら何でも無事ではな
いわ」
川内 「まぁその時は幾らでも何とかなるからね~…因みに道連れとか、そんなつまんない事はし
ないよ?私は夜戦をしたいだけだし」
出てき始めた太陽を眩しく見つめる
陸奥 「これから一体何が始まると言うの?」
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初霜 「おはようございます」
叢雲 「あら、おはよう…もう少し寝てても良かったのよ?」
初霜 「いえいえ、もう始まりますよ」(ニッコリ)
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千堂 「よし、開幕払暁空襲を行うわ!あいつの〝鎮守府”へ攻撃開始!」
赤城 「各攻撃隊に伝達!建制順に随時波状攻撃を行う!」
上空に待機してた飛行機が次々と編隊を組んで、先導機の後を追っていく
千歳 「続けて索敵機を……な、なに?!」
〝鎮守府”に向けて飛んでいた大編隊の更に上空に、何かが太陽光に反射して、キラキラと
乱反射しながら包み込む
千代田 「あれは…きゃあ?!」
呆気に取られた直後、地響きのような大きな砲音が鳴り響いた
長門 「砲音が後から来るような超長距離からの砲撃だと?!」
千堂 「恐らく富士校長だわ…アイツ何処まで人を巻き込んで…それよりも攻撃隊の救助よ!」
編隊ごと物理的に包まれ、落下傘で降りてくる航空隊を救うべく、砲音の合間に指示を出す
千堂 「三式弾じゃなくて、わざわざ投網で包み込むなんて、変態的発想はアイツぐらいよ!」
雪風 「しれぇ!東の方向……昇る陽光の中に艦影が!」
千堂 「雪風ちゃん!申し訳ないけど、時間稼ぎお願い!」
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叢雲 「狙うは旗艦の長門だけ!皆突撃よ!」
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伊33 「な、何!物凄い爆音で目が覚めるし、しっかりと簀巻きにされて流されているし、
何がどうなっているのよ?!」
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富士 「ふむ、急造にしては弾着精度は大した物だ」
何気ない動作で全弾打ち込み、試製砲弾の評価を始める
「そこだけは妖精さん達に徹底して貰いました……しかし九〇式二十四糎加農砲って…
何で陸上の要塞砲なんて持っているんですか(泣)」
未だに耳鳴りする聴覚を通り抜ける声を聞きつつそう尋ねる
富士 「我の艤装は元々浮校舎じゃからな…それより大淀、お主の索敵能力なら、有明防波堤を
通る者が解るじゃろ?」
大淀 「は、はい、少しお待ちください………これは!?」
「なに?何なの?自分には解らないけど(泣)」
大淀さんに画像を廻して貰い、艦隊司令部施設の小さな画面に目を凝らす
「……えっ?砲音聴いたとしても早すぎる(泣)」
富士 「貴様の行動を監視されていたのだろう、大本営も対処が早いのぅ」
「………色々と終わっている(泣)」
富士 「そう来られると…我は帰港しなければ、あやつらの意気を削いでしまう」
「ちょっ、ちょっとお待ちを(泣)幾ら何でも無理ですよ(泣)助けてくださいよ(泣)」
富士 「残念ながらもう無理だな、千堂と、あやつ等を上手く巻き込め……貴様のペテン師と
しての能力に期待する」
「何だかドンドン嵌められていくな……(泣)」
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夕立 「ウズウズするっぽい!」
昇る太陽を背にし、艤装を展開して突撃する一群
時雨 「……叢雲、前方から………あれは雪風?!」
綾波 「あの娘が呉の雪風ね」
一直線にこちらに向かってくる
叢雲 「…私が雪風の相手をするから、初霜!あんたが指揮して長門に一太刀浴びせなさい!」
手にしたアンテナマストを雪風に投げつける
叢雲 「寝てたんだから、しっかりやりなさいよ!」
雪風 「!当りません!」
アンテナマストそのものと、着水の水飛沫を避けつつ、横を通り抜ける一群を見送る
叢雲 「大した自信ね…呉の雪風さん……あっさり相手をお見送りかしら?」
アンテナマストを拾い、構え直して雪風と対峙する
雪風 「…今の雪風の相手は、叢雲さんです!」
叢雲 「煽って悪かったわね…では改めて勝負よ!」
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突撃してくる艦娘達の機先を挫く為、前方に弾幕を貼っていく
千代田「水上機母艦なら十分な弾幕を貼れたのに!」
千歳 「偵察機を換装する暇すらないわ!」
なんとか弾幕を貼る後方から、手助けする砲撃が打ち込まれる
赤城 「空母ですが、私だって20cm単装砲位は積んでいます!」
加賀 「私も20cm連装砲で応戦します」
相手の駆逐艦娘達は向きを変え、弾幕の薄い所を狙ってくる
蒼龍 「残っている偵察機だって、使い方によっては」
飛龍 「機銃掃射で牽制は出来るって多聞丸なら言うわ!」
緊急発艦された偵察、観測機で薄い所の弾幕を補う
翔鶴 「司令!長門さん危ない!」
弾幕に紛れて艦艇の下を潜り抜けた魚雷に身体を当て、強引に進路を変えさせる
千堂 「翔鶴ちゃん!?なんて無茶を!」
翔鶴 「慣れていますから、大丈夫です!それより何とか立て直しをしませんと!」
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時雨 「やはり手強い!」
魚雷を放ちつつ、機銃掃射を回避する
夕立 「まだ?まだダメ?」
綾波 「夕立さんの火力だけが頼りなんですから…初霜さんどうしますか?」
機銃掃射の飛行機を牽制し、初霜に振り返る
初霜 「……まだです、その時まで皆様を守ります」
自身の機銃で飛行機に対して牽制射撃をし、逆に弾幕を貼る勢いで主砲を打ち込んでいく
時雨 「ダメだ!搭乗員を救出しに行ってた妙高さん達が帰ってきた!」
弾幕に新たに砲弾が継ぎ足される
初霜 「今ですね、こじ開けます!」
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雪風 「…まだやりますか?叢雲さん」
既に小破になり、片膝をつく……が
叢雲 「流石〝あちらの世界”で最高の武勲艦と言われるだけはあるわね、だけど!」
アンテナマストを頼りに立ち上がり再び構える
叢雲 「練度も抜群だけど〝こちらの世界”での闘い方があるのよ!」
アンテナマストを投げつけ、足元に魚雷を放つ
雪風 「無駄です!」
主砲でアンテナマストを弾き、機銃で魚雷を誘爆させる
叢雲 「アンタは綺麗に闘いすぎなのよ!」
魚雷と共に突っ込み、誘爆に巻き込まれ、中破になりながらもその勢いのまま雪風を組み倒す
雪風 「爆発の中に突っ込んでくるなんて…」
叢雲 「お陰で組伏せられたわ…こんなふうにされた事はないでしょ?」
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妙高 「千歳さん、千代田さん、私達が前線交代します!」
千歳 「妙高さん!すいませんが、お願いいたします!」
妙高と羽黒、千歳と千代田が交代する為に重なった隙を見逃さずに突撃してくる
時雨「これなら、守れるから!」
夕立「夕立、突撃するっぽい!」 初霜「このまま突き進みましょう」
綾波「綾波が、守ります!」
紡錘陣で強引にこじ開けられる
翔鶴 「ダメ!間に合わない!避けて下さい!」
一つの砲弾の如く肉迫して来る
千堂 「構わないから迎い撃ちなさい!」
長門 「私は耐えれても、肩車している司令は耐えられない!」
夕立 「もらった!!」
正に砲弾の破壊力を秘めた艦娘が襲いかかって来る
初霜 「夕立さん!敵機直上、急降下爆撃機です!」
長門と千堂司令に襲いかかる、夕立の艤装を力任せに引き寄せる
瑞鶴 「ま、間に合った…ショートレンジだったけれど……」
加賀 「よくやったわ!五航戦のダメな方」
瑞鶴 「……それはないですよ加賀さん…せっかく搭乗員妖精さんが帰って来るのを我慢してたの
に…」
加賀 「よく我慢したわ…そして」
攻勢の速度を削ぎ、完全に相手を包囲する
千堂 「私達は同じ艦娘及び〝皇国民”には危害は加えないわ…だから大人しく投降してくれない
かしら?」
初霜 「私達が投降する必要はありませんよ…私達は千堂司令さん達と私達の〝鎮守府”で演習し
てただけですので」
千堂 「演習?一体何の事?」
長門 「千堂司令…全周波数で演習終了と流れている…今、外部音声に切り替える」
演習終了の符号の後に、通話音声が流れてくる
『…今回は私達の負けでこの演習の決着が着きました…以上になります…大和演習監督官』
千堂 「………」
大和 『解かりました、現時刻をもって演習終了といたします、監督官及び監督員が着くまで
各自その場で待機願います』
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陸奥 「………そういう事だったのね…」
川内 「ちょっとうちの〝提督”が考えてたシナリオとは違うかな?まさか大本営の艦娘が来ると
は思っていなかったと思うしね~それに……」
ちょっと面倒くさく振り返る
川内 「彼女が来るなら、今回の夜戦は我慢したんだけどな……」
遠かった一人の艦影が、徐々に近づいて来てる
古鷹 「あれは監督員さんかな?」
川内 「そうだね~…逃げようかな……」
こそっと逃げようとするが、それを察してか速度を上げて着いてしまった
矢矧 「川内先輩、今回は逃げないで下さい!」
川内 「…その前に監督員のお仕事してね?」(コソコソ)
陸奥 「この場所においては、今回は私達の負けね…この人数差で長時間拘束されましたので」
と言いつつ、アイコンタクトで今度は川内を囲んでいく
川内 「……夜戦やりすぎちゃったかな?そんなに皆、怒らないでよ~」
高雄 「違いますよ?私達はただ、矢矧監督員のお手伝いをしているだけですので」
川内 「解かりました!ちゃんといます」
矢矧 「ご協力ありがとうございます、先ずここの演習内容は後でこちらから提出させて頂きま
す、皆様お疲れ様でした」
川内 「お疲れ様でした!では、ドロンと…」
矢矧 「それとは別に川内先輩、貴女の二水戦を預からせて下さい」
陸奥 「二水戦…あの華の二水戦と言われた……だからあんなに練度が高かったのね…」
川内 「……二水戦は神通のだから、私には関係ないも~ん…神通に聞いてね」
矢矧 「〝あちらの世界“では確かに神通先輩でしたが〝こちらの世界“では川内先輩、貴女が
二水戦旗艦です」
川内 「今の私は、一〝提督“さんに配属して、そこに所属しているからね~…そこで二水戦の
旗艦は初霜ちゃんに移譲したの…〝あちらの世界“と同じ様にね~」
矢矧 「しかし、それでも私達には二水戦の名が必要なのです」
川内 「だったら、うちの〝提督“さんと相談してね~…千堂司令さんの所とも被っているから」
陸奥 「千堂司令とも被っているって…どういう意味かしら」
川内 「うーん…朝更かしで、眠くなってきた…取り敢えず皆の所に合流すれば色々と解ると思う
よ~」
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那珂 「那珂ちゃんのスーパーファイナルオーバーナイトフィーバーソロライブ征っくよ~!!」
天龍 「おい、もう終わりって言ってんだろ?!いつまで続けるんだ!!」
龍田 「監督員さんが来てもお構い無しね~…島風ちゃんへのお説教も続いてるし~」
島風 「うぅ……足の痺れが限界突破しちゃっているよ……」
神通 「……そもそもそんな破廉恥な格好をしているから、色んな方に着られてしまい……」
涼月 「…これが演習なの?お冬さん…」
冬月 「……実戦部隊の演習とはこんなに凄い所なのか……」
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北上 「お、霞ちゃん、お久~」
霞 「お久しぶり……じゃなくて、あれは何!?」
木曾 「知るか!おい!監督員が来たから、いい加減にしろ!」
暁 「良いこと?レディの教科書には轟沈という文字はあっても、敗北の文字は無いのよ!」
木曾 「だから知るか!!」
雷 「……更に変なスイッチが入っているわね…暁姉ぇ……」
電 「なのです……」
響 「霞さん、ああなった暁姉さんは、お昼寝の時間まで止まらないよ」
大井 「なんて恐ろしい駆逐艦娘なのかしら……」
霞 「あーもう!こうなったら、力づくで止めてやるわよ!!」
暁 「面白い!レディの勝負に言葉はいらない、ただそれだけのこと…レディは誰の挑戦でも
受けるわよ!」
北上 「これも一種の侘び寂びかな~?」
木曾 「どうでもいいけど、とにかく止めてくれ!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
磯風 「そこまでだ、叢雲、雪風」
叢雲 「……何言っているのよ!勝負はまだ付いていないわよ!」
磯風 「しかしだがな……私や雪風にはその様な趣味は無くてな…」
ふと下を見ると、組伏せた雪風の顔が赤く染まっている……
雪風 「…もう司令のお嫁さんにいけない」(グスン)
叢雲 「な、何と勘違いしているのよ!」
直ぐに立ち上がりアンテナマストを手に取る
磯風 「その時は叢雲が貰ってくれるさ…しかし趣味嗜好は艦娘それぞれだから止めはしないが…
やはり同意は必要だと思うぞ?」
叢雲 「違うって言っているでしょ!」
磯風 「しかしだがな……」
叢雲 「しかしもかかしも無いわよ!……そもそもあんた達は〝天号”作戦を〝こちらの世界“でも
やるつもりなのでしょう?」
磯風 「知っていたか……そうだ、だから雪風や初霜達の力が必要なのだ……むっ?」
アンテナマストを構え直し、再び戦闘態勢に入る
叢雲 「これだから武勲艦って奴は……」
磯風 「やめろ、叢雲…そのまま遣り合えば……中破のお前は沈むぞ?」
叢雲 「いいこと、私達は艦娘なのよ?貴女達を助けたいだけなのよ!こっちのボンクラの
〝提督”には腹案だってあるわ…だから!」
雪風 「叢雲さん……」
磯風 「解った、大和達と相談しなければならないが、大和もそちらの〝提督”と今は一緒に行動
をしているから、話をするだろう…だからそのアンテナマストを仕舞ってくれ」
叢雲 「なら良いわ……」
力尽き、水面に倒れこむ
雪風 「叢雲さん、肩かしますね」
磯風 「私もかそう……しかしこんなになるまでやるとは…趣味嗜好の違いはあるとは言え
雪風は幸せ者だな」
叢雲 「あんた……本当に解っているの?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
千堂 「……皆無事のようね…良かったわ…しかも実質的な損傷がこちらは0とはね……」
初霜 「千堂司令さん、私達の〝提督”さんと、お話をしてくれませんか?」
千堂 「あいつと?」
初霜 「はい、擦れ違いは有りますが、行き着く先は同じだと思います」(ニッコリ)
千堂 「解ったわ、結局話をしないとどうにもならないからね…」
長門 「艦影が見えて来たな……大和と大淀だな」
初霜 「大淀さんには〝提督”さんもいらっしゃいますよ」
千堂 「艦隊司令部施設ね…あいつのそうゆう所は評価出来るけれどね」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
明石 「大本営から監督官達が来たのですか…」
伊勢 「そうなのよ、ここの〝鎮守府”は一応〝帝国海軍”附きだから、体裁を保つって富士校長が
私達を派遣したのよ」
日向 「その為に私達が瑞雲で来たのだ」
夕張 「またそんな〝こちらの世界”でも、未来のネットのネタを……」
明石 「とにかく、間宮さんにも頼んで準備しましょう」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「皆様お疲れ様でした、うちの秘書艦の叢雲が中破してしまいましたので、先に初霜君と
護衛退避させました、皆様にはこのままうちの〝鎮守府”にご案内いたします」
千堂 「……その前に何か此処に居る全員に言う事があるんじゃない?」
「……はぁ~…自分は大本営が立案している〝天号”作戦に疑問を持っていて、何とかしよ
うと思います」
ざわめきと動揺が拡がる前に、素早く千堂が自分を指差す
千堂 「戦艦大和!コイツは大本営に叛逆を企てている、即逮捕しなさい!」
大和 「わ、私は……」
「千堂さぁ……此処は海の上で、しかも無線関係にも妨害電波出しているのもわかっている
だろ?……そうやって試すなよ……心臓に悪い(泣)」
千堂 「確認しただけよ、あんたは信用できないから!」
「(泣)とにかく千堂も同じ様な考えだろ?…革命ギリギリアウトな方法だったけれど……」
千堂 「大本営の奴らが世間知らずの高枕で、枕を蹴り飛ばしに来ただけよ!」
「だから強引にでも止めたんだよ(泣)少しは人の話を聴いてくれ(泣)」
千堂 「で、他に何か良い案でもあるの?聞かせてくれるんでしょうね」
「その前に……大和さんはどうですか?」
自分達の話を聴いて少し戸惑いながら
大和 「…申し訳ございませんが、私だけの判断では……」
霞 「良いじゃないの?少なくても、この二人は敵ではないわ」
矢矧 「そうかもしれないが、決めるのは大和だ」
大和 「……解かりました、お話しさせて頂きますが、その前に問題がありまして…」
「長くなりそうですか?それなら〝鎮守府”でお話しされても良いですが…」
千堂 「取り敢えず、かいつまんで話しても良いわよ?今後の方針も決めやすいし」
大和 「はい、先ず〝天号”作戦は大本営の一部の方達で計画立案された事、そして一〝提督”
自身……我が第一遊撃部隊指揮官に任命される予定です」
「ちょっとお待ちください!何で自分が?初霜君や響ちゃん達が呼ばれるのは残念ながら
〝あちらの世界”絡みだから、何とかなるかと思ったけれど、これは無理っていうか真面目
に国を七回滅ぼしたいの?(泣)」
千堂 「うちの雪風ちゃんをこいつに預けたくないわね……」
大和 「大本営内には、一〝提督”さんは皇都湾内の深海棲艦を駆逐し、台場、有明防波堤付近の
新大本営施設建築に貢献し、〝帝国海軍”の有力者である富士大将とも強い子弟関係にあ
る、新進気鋭な存在とされています」
「皇都湾内は叢雲達のお陰だし、富士校長には逆に苛められているし(泣)新大本営施設建築
に関しては何も知らないよ(泣)」
千堂 「要は捨て駒ね!……人事部は、そこだけは人を見る目があるわ」
大和 「それと私達は、浜風と朝霜が長期修理と言う名目で大本営の新工廠にいますので、表だっ
て動けません」
千堂 「訂正、やっぱりぶっ潰すわ!」
「取り敢えず、うちの〝鎮守府”に行きましょう……細かい話しとか方針はそこで……(泣)」
台場・有明防波堤付近=〝こちらの世界”の時代設定は1940年代なので、まだその付近は埋め立て
ておらず、そこに〝大本営施設”が移転するというオリジナル設定です
加変調電波装置=⦅第三者には普通の会話に聴こえる君改⦆に搭載されている機能で空間に飛んで
いる音声周波数波形を、任意に変更すると言うやべぇ装置…当たり前ですが当然
オリジナル設定です