水平行の別世界   作:??????

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引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたしますm(_ _)m


一寸先は(泣)

   「知らない天井だ……」

 

叢雲 「何言っているのよ?」

 

   「いや、こう言うのが、何かのお約束かなって……ところで、此処どこ?」

 

叢雲 「帝国海軍兵学校附属病院よ…あの時、ここに担ぎ込むしかなかったのよ」

 

   「いや、助かったよ…色々怖くて痛い事を思い出したけど(泣)…浜風さん達や一緒にいた

    那智さん達は?」

 

叢雲 「浜風達はうちの〝鎮守府“で入渠、修理して大和達と合流できたわ」

 

   「そうか、なら後は計画通りに千堂達と鹿屋基地に向かったんだな…那智さんと足柄さん

    達は?」

 

叢雲 「妙高達が一緒に千堂司令の所に連れていこうとしてたけど…二人の意思で〝鎮守府“に

    残ってくれているわ…主に艦隊軍務関係やっているわね…要するに秘書艦の私の補佐ね」

 

   「大淀さんは事務業務、叢雲は軍務関係だったからな…ありがたいです」

 

叢雲 「……ところでアンタ、半日意識不明だったけれど、まだ意識がハッキリしていないわよ

    ね?」

 

   「?……もうそんなに経っているの?……!?」

 

 何気なく腕を上げようとすると全身に筋肉痛の3000倍位の激痛と倦怠感で一気に頭が覚醒する

 

   「なにこれ(泣)腕上げようとしたら、全身痛くて動けない(泣)」

 

叢雲 「ここの病院長曰く〖海水大量摂取、高速加速度に対する全身血管の損傷、爆発物に対する

    外傷及び衝撃、最後に下半身に対する過度衝撃で生きているのが不思議どころか、安静三

    日ですって……アンタどれだけ丈夫なのよ……」

 

   「それでも安静三日でしょ?!少しは心配を……してくれたから此処に居てくれたか…」

 

叢雲 「……一応止めを刺したのは私だからね…何?不満なの?」

 

   「いえ…不満はありません……治るまで大人しくしておきます(泣)」

 

叢雲 「そうよ、とっとと治しなさいね?」

 

  

           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

伊33 「これが今の〝天号作戦“試案だそうです…恐らく最新版かと思います」

 

百月 「……成程、まだ試案で内容が二転三転しとる訳か」

 

伊33 「二転三転どころか、空中三回転捻りしてますよ…それだって多分今頃変わっている可能性

    が大なので」

 

 数枚捲り、閉じてしまう

 

百月 「参謀達を集めて、今迄集めてきた物から今回までの〝天号作戦“を調べて纏めてこい、

    そうだな…全部で3枚で纏まる筈だ」

 

伊33 「3枚って……ひょっとして変わっていないのを抽出しろって事ですか?」

 

百月 「そこはお前たち参謀で考えろ、出来れば早めにな」

 

 

           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 知らなかった天井も見慣れてきて、ベットから見える風景も心の療養になる……筈だったが

 

大淀(ナース)「〝提督“さん、委任認印をお願い致します」

 

     「あ、はい、ここですね?」

 

叢雲(ナース)「那智が纏めてくれた艦隊訓練詳報よ、私も確認したから目を通しておいてね」

 

    「かなり練度上がっているね~……皆頑張っているな~」

 

夕張(ナース)「この前作った⦅水中一網打尽君⦆を大幅改造して⦅ポイポイ水中一網打尽君EX⦆にし

      ちゃったから、色々と経費かかったけれど〝提督“さんゴメンね?」

 

     「それは流石に……ところでどんな感じになったのかな?」

 

明石(ナース)「夕張…それ廃材処分から流用したって言ってなかった?そんなのに経費落ちる訳ない

     でしょ?」

 

     「まぁ使えそうなら色々と理由つけて……ところで皆様ここって病室だよね?」

 

叢雲(ナース)「何当たり前の事を言っているのよ?だから皆看護師さんの恰好しているじゃないの」

 

     「それに関しては目の保養になっております…ありがとうございます!……じゃなくて

      ついでに〝鎮守府“の仕事を持ってこなくても良いでしょ(泣)」

 

大淀(ナース)「すいません…ですが准将という将官の軍務に加え〝天号作戦“の発動間近で、既に大和

     さん達が動いている以上、早めに処理しないといけませんので…叢雲さん、これお願い

     いたします」

    

     「……そんなにか(泣)」

 

叢雲(ナース)「これでも大分処理して持ってきているのよ…一部を除いて、はい夕張」

 

夕張(ナース)「てへぺろ(・ω<)…まぁまぁ、ちょっとした気分転換なので、はい、明石」

 

明石(ナース)「一応〝提督“さんを通さないとダメな事ではあるけれど……大淀、これで良い?」

 

大淀(ナース)「確認しますね…大丈夫です、叢雲さん、最終承認をお願いします」

 

     「……さっきから何の書類を廻しているのかな?何か嫌な予感しかないけど……」

 

叢雲(ナース)「アンタの退院手続きよ」

 

     「…………ヤダ(泣)もう少しサボ……サボりたい(泣)」

 

叢雲(ナース)「少しは上手に隠しなさいよ!」

 

     「いやいやいや…まだ全身がバキバキしているしね…」

 

明石(ナース)「本職のお医者様もビックリな回復力と艦娘顔負けの頑強さで、検査しても異常なしで

     した」

 

     「ゴホッ!ゴホン!……変な咳も出るし、持病の癪が……」

 

夕張(ナース)「大丈夫です!血液等あるモノを除いて、ありとあらゆるものを検査済みですし、間宮

     さんのご飯のお陰で生活習慣病対策もされています、むしろ元気です」

 

     「…まだだ!残念ながら帰る〝鎮守府“には、こんな大怪我した後にやらなければなら

      ない経過観察する病院はおろか軍医も衛生隊も病院付衛生兵も隊付衛生兵も居ない

      から無理でしょ!?」

 

大淀(ナース)「仰る通りなのですが、今後〝帝国海軍“にも〝皇国陸軍“の隊付衛生兵制度を流用して、

     病院船及び艦隊付衛生艦制度の実験をこの〝鎮守府“でやるようにと富士校長から依頼

     がありまして……」

 

叢雲(ナース)「その為の研修を兼ねて、私達も看護師さんの格好をしてたし、ここ数日居たのよ」

 

     「目の保養の為じゃなかったのか(泣)……こうなったら最後の砦のお医者様の許可

      を待つしかない!」

 

 最後の希望を神様仏様八百万の神様の誰かよろしくお願いいたします!

 

 願いを込めた数秒後、お届けする前に打ち砕く扉が開く

 

初霜(ナース)「病院長さんから退院の許可を頂きました」(ニッコリ)

 

 返送されるの速すぎるでしょ(泣)

 

初霜(ナース)「ここの病院長さんも船医をなされたらしく、艦隊付衛生艦制度に強い関心を持って頂

     きました、それにお話ししてたら何だか懐かしかったですね」(ニッコリ)

 

     「それは良かったね(泣)」

 

叢雲(ナース)「ほら、さっさと諦めて明日帰るわよ!」

 

     「はい……(泣)帰る準備しておきます(泣)」

 

 

           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

富士 「すまぬな、諸々の用事が有って見舞いが遅くなった」

 

膝抱え「いえいえ……明日〝鎮守府“に帰るんで、間に合って良かったです……」

 

富士 「ふむ…今の貴様に話すには少々酷だが、同時に感謝もしておる、そのままで良いから

    聞いてくれ」

 

膝抱え「?どういう内容なのですか?」

 

富士 「大本営の移転先の救援で酒匂達を派遣したのだが、以前と比べて我等艦娘に対して大分

    風当たりが弱くなったらしい」

 

膝抱え「……浜風さんと朝霜さんのおかげではないですか?更に那智さんと足柄さんも居ましたし

    あの二人なら、大本営内でも顔見知りな筈ですので」

 

富士 「それだけではあそこまで変わらん、艦娘と人間である貴様が共に戦う姿を見せれたのが

    効いたのだ、例え深海棲艦が偽物だったとしてもな」

 

膝抱え「……確かに酷な話しでしたね…自分の持論ですが、この国には神話時代の前後しか英雄は

    居ないし、居てもいけないのですよ…なのにそれに祭り上げられるのはな……」

 

富士 「ふむ…そんなに嫌か?」

 

膝抱え「嫌ですね、実際に深海棲艦達と戦っているのは叢雲達艦娘なんですから……人間達はその

    手伝い位が丁度いいですよ〝提督“になってしまった自分を含めて」

 

叢雲 「アンタね……黙って聞いてれば、いつまでもイジイジグダグダと…男でしょ!!自分が

    やった結果と覚悟を決めて自分で未来を切り開いて征きなさい!」

 

膝抱え「無理だよ!人間は海の上には立てないし、機銃でもアッサリ死ぬんだよ?!そんなんじゃ

    未来を切り開くどころではないだろう?」

 

叢雲 「それでもアンタは作戦を私達と一緒に考え、調整し、欠陥品の艦隊司令部施設に乗ってま

    で前線に出てきたその努力すら、否定するなら、こんなモノいらないでしょ!!」

 

 かつてない怒りの表情で、自分の男の急所を鷲掴みする

 

叢雲 「これ以上…自らを否定するなら私が引導を渡してやるわ……私は、どんな時でも一緒に

    居てくれる戦友が欲しかったのよ…」

 

富士 「叢雲よ、玉だけではなく竿も一緒に引き抜かなければ意味ないぞ?」

 

 より酷い助言に従い、ぎこちなく今度は両手で握り直す

 

   「勘弁して下さいよ富士校長…そんな助言よりも止めて下さいです(泣)」

 

 さっきよりすっきりした気分で叢雲に向く

 

    「怒らせた自分が悪いけれど、叢雲もそんな助言を律儀に聴くなよ……わざわざ両手で

     それぞれ鷲掴みしないで、せめて一つに絞ってね(泣)」

 

叢雲 「ご、ごめんなさい//」

 

 慌てて両手を放して、聞いてくる

 

叢雲 「つい逆上しちゃって……ソコ大丈夫?」

 

   「自分で見るのは怖いので、確認してもらっても良いかな?」

 

 いつも通りのアンテナマストではなく、普通に拳骨が投下される

 

叢雲 「こんな両手で大事なアンテナマスト使えないわよ!手を洗ってくるわ!」

 

 怒り肩の背中を見送る

 

富士 「ふむ、少しはマシな顔になったようだな」

 

   「はい、富士校長もありがとうございます」

 

富士 「構わん、誰もがぶつかる壁だ…我がやる前に叢雲か先にやりおったから叢雲にも礼を言う

    のじゃよ」

 

   「はい……と言ってももう少し大人しくして欲しい(泣)」

 

富士 「貴様が変わらん限り叢雲も変わらんさ……実はもう一つ話しがある」

 

   「これ以上何が増えてもどーにもなりませんので……なんでしょうか?」

 

富士 「明日、三笠が貴様に面会を求めておる、貴様から見た〝天号作戦“を直接聴きたいそう

    じゃ」

 

   「…横須賀鎮守府の三笠長官がですか…〝皇国海軍“の査問会みたいなのは勘弁ですよ(泣)」

 

富士 「いや、三笠は貴様の退院に合わせて、皇都湾内で待っているそうだ」

 

   「海上ですね……解かりました」

 

富士 「おそらく貴様が考えている最悪な方向に話しが進んでおると思う、何かわかったら連絡

    する、邪魔したな」

 

 

           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

    

伊33 「ま、纏めてきました……用紙三枚分です」(ボロボロ)

 

百月 「……うむ、儂の考えとほぼ同じだが、時間がかかり過ぎだな?」

 

伊33 「勘弁してくださいよ…参謀の皆さん徹夜で仕上げたのですよ?私も羊羹我慢しましたし」

 

百月 「まぁ良い、次はこれをどう利用するかやってこい」

 

伊33 「参謀の皆さんを過労死させる気ですか?」

 

百月 「期限は〝天号作戦“本格発動までだ、それまでは儂が調整すると伝えておけ」

 

伊33 「……まだ楽だと思えるのが、厳しいなぁ……」

 

 

           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    

 

   「一週間しか休めなかったけど、こうして海上移動していると随分久しぶりに感じるなぁ」

 

初霜 「〝提督“さんも何か嬉しそうですよ」(ニッコリ)

 

 叢雲、大淀(自分)、初霜の単縦陣で航行しているので、互いに正対気味で話しができる

 

 艦隊司令部施設…後ろがガラ空きで膝抱えなきゃいけないのが大弱点だよなぁ…後狭い(泣)

 

叢雲 「そろそろ予定地点だけど…解る?」

 

大淀 「索敵してみます」

 

初霜 「進行方向1時の方向に戦艦級が1、奥に同級1ですよ」(ニッコリ)

 

叢雲 「了解よ、相変わらず早いわね」

 

 進路方向を調整し、再び進む

 

大淀 「…私の索敵だと三笠長官と思える艦影しか確認できませんね…もっと精度を上げないと」

 

   「大淀さんも十分凄いと思いますけど…あれは観測機かな?」

 

 上空の零式水上観測機が翼を振り、先導してくれる

 

叢雲 「ありがたいわね、三笠長官も私達を見つけてくれたわ」

 

 

           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

   「一(にのまえ)准将です、艦隊司令部施設の中から失礼いたします」

 

三笠 「三笠だ、こちらこそ退院直後に海上で会合を持たせてすまない」

 

   「いえ、お話しの内容では仕方ないかと思います…失礼ついでにもう一つ、警備に着いて

    貰っている武蔵さんも混ぜてもらってもよろしいでしょうか?」

 

三笠 「確かに警備に着いているが…何故、武蔵だと断言した理由を教えてくれないかな?」

 

   「先ずは先導してもらった零式水上観測機ですね、三笠長官が収容しましたが、観測機

    を発進させるカタパルトはお持ちしていなかったと思います」

 

三笠 「続きを頼む」

 

   「はい、今ここに〝鎮守府“で一、ニ位の索敵能力が高い初霜君と大淀さんが居ます…

    ニ位の大淀さんの索敵外で一位の初霜君が感知出来た超長距離に居て、警備できる

    艦娘となりますと、ここ近辺では武蔵さんしかいません」

 

三笠 「流石富士が目を掛けるだけはある、『武蔵もこっちに来い』」

 

叢雲 「完全に調子を取り戻したようね……どうしたの?何か銀蠅見つかった様な顔をしている

    けど?」

 

   「……いや…相変わらず物凄く嫌な予感がするんだよね……(泣)」

 

 

           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

伊33 「〝提督“さんが三笠長官達と海上で会合をしているみたいです」

 

百月 「そうか、解かった、引き続き頼むぞ」

 

伊33 「この件に関してはノータッチですか?」

 

百月 「そうだ〝帝国海軍“で纏まる方が対処が楽だからな」

 

伊33 「実ってから刈るタイプですね…了解しました!」

 

 

           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

三笠 「武蔵も来たので、早速で悪いが〝天号作戦“について貴殿の意見を頼む」

 

   「はい、大和さん達を南西諸島に突入させ、深海棲艦達をおびき寄せる…所謂、囮作戦です

    ね…質が悪い類の……」

 

武蔵 「確かに南海区、南洋区を失い、人間と艦娘両方甚大な被害を受けたが、それも回復しつつ

    ある今、囮をしてまで取る必要などあるのか?」

 

   「……質が悪いって言ったのは〝皇国海軍“の戦力を維持したまま〝帝国海軍“の戦力を削ぐ

    やり方なんですよ……三笠長官達〝帝国海軍“はそれは解ってて、逆に進攻しようとして

    ますよね?」

 

三笠 「そうだな、大和達は千堂司令と合流できれば、大した損害無く南西諸島解放は出来るし、

    残りの我等は小笠原諸島の掌握を考えている…」

 

   「そうです、それこそが〝皇国海軍“目的の一つだと思います…本土から〝帝国海軍“の戦力

    を引き離す事ですね…上手く解放して、防波堤として深海棲艦達と戦わせる……と」

 

武蔵 「我々艦娘は深海棲艦達と戦う事によってこの国を護る事には疑問は無いから良いが…」

 

叢雲 「さっきアンタは、目的の一つって言ってたけど、まだあるんでしょ?」

 

   「あるよ(泣)多分〝皇国海軍“の面子を保つ為、北海区に〝皇国軍“だけで進攻し占拠、

    他国との通商や外交の足場を作ると思う…大和さん達を囮に更に大きな囮の〝帝国

    海軍“を使ってね」

 

三笠 「その為の囮か…しかし幾ら我々が引き寄せても〝海棲点“がある限り深海棲艦達は湧き

    続けるし、我々が防波堤として島嶼防護にかかりきりになったら〝皇国軍“だけではど

    うにもならないぞ?」

 

   「………北海区を〝皇国軍“が完全掌握するまで〝帝国海軍“を動かせ続ければ良いので

    すよ……南海区と南洋区に向けて、大本営から〘玉砕命令〙を出せば良いので…」

 

武蔵 「そんなに我々艦娘は人間に疎まれているのか……」

 

   「疎うのは人間ではなくて利用しようとする奴らです…相対的に沿岸部分まで深海棲艦に

    押され、身近に艦娘が戦う姿が見えますので…逆に〝皇国軍“は面子が潰れていますの

    で、回生させる為に、玉砕命令を選択すると思います…」

 

叢雲 「どうせアンタの事だから、何か対策を考えているのでしょ?」

 

   「あるにはあるけど、実際にやるとなると出来ないと思うけれどな……」

 

三笠 「あるなら聞かせて欲しい…もし実際に玉砕命令を出されたのなら、未だ生き残って抵抗し

    ているであろう〝帝国海軍“も〝皇国軍“にも、ましてそこに住む残された方々が、あまり

    にも惨過ぎる…」

 

   「……〝天号作戦“発動後、各戦線よりも速く奥深く浸透進攻し、玉砕命令の電報を妨害

    電波で邪魔しつつ、南海区、南洋区の生き残りを救出する橋頭堡を作り、それを守れる

    艦隊……そんなの〝天号作戦“中に多方面に人員配置している中、集められません(泣)」

 

 海上の静かな波と風の音だけが響いている

 

叢雲 「…難しいけれど、あるわね……一つだけ」

 

 ……何を言い出すのかな?叢雲さん?

 

三笠 「そう言われると確かにな…後は本人達次第か」

 

 ちょっとお待ちくださいですますよ?

 

武蔵 「もしやってくれるなら、大艦隊より機動性、隠密性共に確かに優れているな…」

 

 もしもし?どんどん話しが進んでいるよ?

 

大淀 「しかも南海区から帰還した艦娘達も居ますので、水先案内人も出来ます」

 

 あ……それも言っちゃうの(泣)

 

三笠 「富士の所に居た〝こちらの世界“での、華の二水戦か…練度も十分だな」

 

 やはりこっちに来るよね……(泣)

 

叢雲 「しかもその阻止作戦の発案者自らの艦隊だし〝天号作戦“自体にも係わっているから不測

    の事態にも対応できるわ……何?私達では不足なの?」

 

   「不足では無いけれど、色々と自分が危ないでしょ?!タイミング次第で、色々な方向から

    艦隊を私物化したとして、軍法会議で敵前逃亡罪とか抗命罪とか辱職罪とか違令罪とか、

    最悪の場合は全ての罪を背おられて反乱罪で一発でこの世から退場だょ?鉄骨より更に細

    い軌条の上で、全裸で頭の上に硫酸の入ったコップを乗っけて、コサックダンスしながら

    新高山を登る位無理だよ(泣)」

 

叢雲 「や・れ・る・で・しょ?アンタと私達なら」

 

    「や(泣)り(泣)ま(泣)す(泣)よ」

 

三笠 「例え失敗したとしても〝帝国海軍“は貴殿の名誉は護る……決して〝帝国海軍“は裏切らな

    いし、出来るだけの支援もするので、困難だと思うが救って欲しい」

 

   「解かりました(泣)やれるだけやってみます(泣)」

 

武蔵 「そうと決まれば〝天号作戦“に変わる作戦名が欲しいな…〝帝国海軍“内で」

 

叢雲 「〝転号作戦“で良いじゃないかしら?〝天号作戦“の内容をこっちの都合よく転がすから」

 

三笠 「それで行くか!〝一提督“らしいしな…以後〝帝国海軍“内では〝転号作戦“として進めて

    行く……〝天号作戦“が発動若しくはそれに関する移動命令が出るまで、横須賀鎮守府が

    〝一提督“の〝鎮守府“の軍務を代行しよう」

 

    「あそこは富士校長の帝国海軍兵学校附きなので、処遇はお任せします……大淀さん、

     しばらく基地航空隊飛行場も含めて調整をしますので、よろしくお願いいたします

     ……引っ越し準備しなくちゃな……文字通り艦隊勤務の〝提督“になっちゃった…」

 

初霜 「大丈夫ですよ征く先々が〝提督“さんが居る〝鎮守府“なので」(ニッコリ)

 

叢雲 「それもそうね!さぁ準備しにいきましょ!」

 

   「はぁい……では、三笠長官よろしくお願いいたします」

 

三笠 「頼むぞ、〝一提督“」

 




他国の戦局と交流=〝海棲点“の偏色海域の〝黒い壁“〝蒼い霧“〝紅い海“によって電波及び
          物理的に遮断されているため、僅かな隙間からの電波による通信手段
          しか無い、艦娘が居る国に対して特に広く〝海棲点“が拡がっており、
          どの国も〝黒い壁“以上の突破は無く、また〝蒼い霧“の正常化(通常の
          海域化)はたったニ例しか無い(日本海海戦と南海区撤退戦)

と言うオリジナル設定ですm(_ _)m


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