水平行の別世界   作:??????

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不慣れな所が多々ありますので、もしよろしければご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします


改善+向上+進化=????

  

   「……だー!!!……あれから毎日毎日書類整理をしているのに、何でこんなに貯まる

    の!?いくら何でもおかしいでしょょょぉぉおお!?」

 

叢雲 「文句を言っても無くならないでしょ?!サッサとやりなさい!!」

 

 メガネをクイッと直しつつ、そう激励する叢雲の顔にも疲労の色がでている

 

   「やっています!最後に休憩したの35時間前でしょ!しかも自分の寝床まで埋まってしまっ

    て強制的にやっているのに……こんなにあるのは絶対におかしい(泣)」

 

 執務室はおろか、隣接している自分の仮眠室や給湯室の天井近く書類が貯まっている

 

大淀 「第一艦隊が解放され、ここが要港部として地域周辺の漁港や軍港等の管轄になりましたの

    で、多少事務仕事が増えているかもしれませんね……すいません、ここ脱字です」

 

 余りにも事務処理が早すぎて手、腕、顔が別々に動き、その残像のおかげで、まるで阿修羅像

 みたいになっている大淀さんが答えなが書類を渡す

 

   「あ、すいません…訂正、訂正っと……事務処理ってこんなもんなのかな……」

 

叢雲 「私はあまり経験がないから解らないけれど……フルスピードの大淀と私達が手伝っても

    減らないのは確かに変ね……アンタここ、3桁も間違えているわよ?」

 

   「……ありゃ…二本線で修正っと……えっと次は……隣の客はよく柿食う客なので、食うな

    らよく柿剥いて食う客にして欲しい?…これ、自分で舌を噛ませて、亡きものにするのが

    目的なのかな?!」

 

大淀 「地域の自治体の要望書も来ていますね……ここに需品受領認印お願いいたします」

 

   「それでか……え~と印鑑、印鑑……ポンっと」

 

叢雲 「アンタ、それ皇国海軍印よ?その書類には帝国海軍印よ!それと昨日の業務日報たったの

    三文字は流石に酷すぎるわよ!?」

 

   「……もう無理(泣)いくら何でも無理(泣)流石にいくら何でもブラック過ぎる(泣)」

 

 終わらない事務処理地獄の最中、更なる処理案件が舞い込んでくる

 

初霜 「失礼します、各漁港に出没した、はぐれ深海棲艦討伐の戦闘詳報をお持ちいたしました」

 

叢雲 「お疲れ様……悪いわね…本来旗艦の私がやらなきゃいけない事なのに……」

 

初霜 「いえいえ大丈夫です、暁さん達も協力してもらっていますし」(ニッコリ)

 

   「悪いけれど先にその戦闘詳報見せてもらえるかな?」

 

 叢雲から、少なくない量の戦闘詳報を受け取る

 

   「……少数のイ級、ロ級でノーマル中心だけど、出没が増えているな……」

 

叢雲 「そうなのよ…こんな書類が無ければとっとと駆逐しにいくのに…サッサとやるわよ!」

 

   「こんな量、三人でとっとと出来るわけないでしょ!?大淀さんクラスの事務処理能力を

    持つ事務処理専門艦娘とかが集まらないと無理だって(泣)」

 

叢雲 「そんな艦娘居るわけないでしょ!!」

 

初霜 「あの……事務処理専門艦娘さんは居ないかもしれませんが、事務処理妖精さんは居らっ

    しゃいますよ?……その暁さん達の戦闘詳報は妖精さん達が作成してましたので……」

 

 ……一瞬、音と同時に空気すら止まった様な重い静寂が執務室内を支配する……

 

大淀 「……いらっしゃいますよ…事務処理妖精さん…一週間前、司令官さんに配属承認書を

    お願いしましたが……ありました、これ印鑑の向きが違くて……不受理になっていま

    すね……」

 

叢雲 「……結局はアンタのミスじゃないの!?」

 

一 一「自分のせい?!…………ちょっと待って、㊀と㊀って上下どっちも同じでしょ!?」

 

叢雲 「㊀が①になってて向きが違うじゃないの!テキトー過ぎるわよ!」

 

   「……再申請します(泣)……こっちを手伝って貰ってて悪いけれど、今から先にはぐれ深海

    棲艦の対処を頼む」

 

叢雲 「別に良いけれど……アンタこの書類大丈夫なの?」

 

   「先に地域周辺の安全確保が最優先…次点で第一艦隊として、君たち揃っての練度上げが

    必要だからね……こっちは情報処理妖精さんが来るまで、明石さん達呼んで何とかゴリ

    押しでやってみます(泣)」

 

叢雲 「……解ったわ、無理だけはしないでね?征くわよ初霜」

 

初霜 「はい!」

 

           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

   「よーし!何とか目途が着いた!皆さんお疲れ様でした!」

 

間宮 「お疲れ様でした、甘いものどうぞ…皆様にもお持ちしますね」

 

夕張 「やったー!これは美味しい御褒美ね♪」

 

明石 「夕張、あなたこの前【何で上部装甲じゃなくて下部装甲ばかり云々】って言って

    なかったっけ?」

 

大淀 「あの…司令官さんすいませんでした…事務妖精さんの事もっと早く確認しておけば、

    この様な事には……」

 

   「いえいえ、元々印鑑押し間違えた自分のせいですし、むしろ組織の流れや問題点が理解

    できましたし」

 

夕張 「ですね…まだ艤装が来ていない私達も良い経験させて貰いました……妖精さんと給糧艦

    間宮さん達に感謝!」(ウマウマ)

 

明石 「夕張…食べ過ぎじゃないの?」

 

大淀 「お気遣いいただきありがとうございます……どうしましたか?」

 

   「……丁度、話を聴きたい方々が集まっているので意見交換をしたいんだけど良いかな?」

 

 

           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

間宮 「意見交換…ですか?」

 

 お茶を配り終え、間宮さんが椅子に座るのを合図に、一斉に彼女達は自分に注目する

 

  「はい、取りあえずの艦隊運用についてです」

 

大淀 「それでしたら秘書艦娘で初期艦娘の叢雲さんも含めませんと…」

 

  「いえ、取りあえずって言うのは、叢雲も含めた現状の第一艦隊についてです…ついでに自分

   自身の指揮運用要領もですけどね…」

 

明石 「?ちょっと、話しが見えてこないけれど……」

 

   「実は十日前に着任した時に、富士校長に言われたんですよ…〝二週間以内に第一艦隊の

    実績練度を示し、我を納得させろ”…と」

 

夕張 「えっ?…その条件ってどうとでも難易度が変わっちゃうじゃないのかな?」

 

 流石に甘味を食べるのを止めて話を続ける

 

夕張 「歴戦の艦娘である富士校長を納得させる基準がそもそも何処にあるかだけど…」

 

明石 「私の師匠…呉の朝日技長は整備道具の扱いと、それを扱う者の心の両方を大事にしてま

    した…整備と指揮運用というジャンルに違いがありますが、あの世代の艦娘にとって似た

    様な事を求めていると思います」

 

大淀 「……つまり富士校長は第一艦隊の練度と、司令官の指揮運用能力の両方を求めている

    と?」

 

間宮 「富士校長先生の御性格なら、更に+α…何か個性的な所を求めていらっしゃるかと思い

    ます」

 

夕張 「うーん…相当難しいわね……例え私達の艤装が来ても残り4日で+αは厳しいわね…」

 

   「…………あると言えばあるのだけど、自分の考えを言っても良いかな?……聞いたら

    共犯者になってもらう事になるのだけど…」

 

大淀 「お聞かせ下さい、私達は艦娘であり、司令官についていきます」

 

   「ありがとう、でも無理なら無理って言って欲しい…結果的に艦娘と人間を救う事になる

    と思うから……先ず富士校長の所の〝帝国海軍教導艦隊”と変則演習を考えています」

 

夕張 「〝教導艦隊”って……確か今の編成は戦艦1、航空巡洋艦1、重巡洋艦1、軽空母3

    ……だったかしら?」

 

明石 「こちらの第一艦隊は駆逐艦6だから勝てたら大きいけれど、負けたら全てを失うわね…」

 

大淀 「……〝あちらの世界”でも似た様な編成で勝った事がありますので、可能と言えば

    可能ですが……変則と付けていましたが、何の為かお聞きしても?」

 

 …………やはりそこに引っかかるよね…………

 

   「……〝教導艦隊”は自分が指揮をします…しかも深海棲艦に偽装して、叢雲達

    第一艦隊には皇都湾内及び、此処に深海棲艦が侵攻されたと思いこませます…

    これが変則させた演習内容ですね」

 

 

           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

夕張 「司令官!それはあまりにも叢雲さん達に対して非道過ぎますよ?!」

 

 真っ先に反対の声を上げ、続ける

 

夕張 「最大の味方である司令官自ら騙し討ちするなんて、頑張ってる叢雲さん達はおろか、ここ

    に居る私達まで馬鹿にしているのですか?!」

 

明石 「…落ち着きなさい、夕張……」

 

夕張 「落ち着ける訳ないでしょ!?明石も覚えているでしょ?〝あちらの世界”での私の艦暦

    とその後を!〝こちらの世界”では、裏切る行動は許さない!」

 

   「…確かに非道だとは思うけれど、外道にはならないと思う」

 

夕張 「どういう意味ですか?」

 

   「その前に、長くなるから一旦落ち着こう?」

 

夕張 「……わかりました」

 

 プリプリしながら、残りの甘味を食べはじめる

 

   「ごめん、言い方が悪かったかな……もし普通に演習したら流石に厳しいし、ひょっとした

    ら勝つかもしれない」

 

   「でもそれは叢雲達に相当な無理をさせてしまうし、ひょっとしたら〝あちらの世界”に

    居た時みたいな最悪な手段を選んで勝ちに行くかもしれない」

 

   「……自分もその方法を知っているし、また、自分自身もそうゆう指揮を取らせてしまうか

    もしれない…所謂〝統率の外道”ってやつだね」

 

   「だけど〝こちらの世界”ではそれではダメだと思う、〝艦娘”って言う自我がある以上、

    自分の考えで動けるからね…そうした方が良い結果に繋がる…はず」

 

   「実際、人間の軍隊一個隊分の強さを持つ艦娘がそれぞれ考え、柔軟に連携したら相当強い

    し、〝こちらの世界”は〝あちらの世界”とは違う闘い方を示せれると思う」

 

   「深海棲艦に偽装する事で、かなり実戦に近い緊張感を醸し出せるので、それも強調出き

    る…それを含めて富士校長の無茶な条件も、勝ち負け関係なくクリアできると思う」

 

    「……まぁ理由を付けては騙し討ちだから、結局また叢雲にしこたま怒られて、ボコボコ

     になりそうだけど(泣)」

 

 一気にここまで話し、少しの間重い沈黙が流れたが

 

夕張 「……ボコボコだけで済むかな……解かりやすく丸坊主にした上で土下座して、ボコボコ

    にされるならギリギリセーフかも?」

 

明石 「人間は修理した事はないけれど、丸坊主にするなら船底掃除の要領でできるわね~」

 

   「人の頭髪をフジツボみたいに根こそぎ取らないで(泣)……一応賛成と言う事で良いのか

    な?」

 

間宮 「残念ながら代案は思いつきませんので…人間用の良い藤壺除去剤と防汚塗料ならあります

    よ?」

 

   「頭髪を永久脱毛するほどなの?更に毛穴を塞ぐまで徹底的なの!?」

 

大淀 「司令官、私達は当日ここが襲撃されたように偽装すればよろしいでしょうか?

    ……それと、フジツボ除去するなら一部だと意味がないので、やはり船底全体に

    処置しなければ…」

 

   「そこまでなの?!身体前半分の頭髪、眉毛、睫毛、鼻毛、髭、胸毛に腋毛にギャランドゥ

    に○○毛に腿毛に脛毛まで永久脱毛されちゃうの!?」

 

一同 「「「「そこまでやっても多分ギリギリアウトで許してくれないかと思いますよ?」」」」

 

   「(泣)……体毛をかけて準備と打ち合わせをしてきます(泣)

 




朝日帝国海軍技術機関長(大将)…既に実装されていますが、ここではオリジナル設定&艦娘でお願いいたしますm(_ _)m
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