水平行の別世界   作:??????

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引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたしますm(_ _)m

今回の舞台のモデルは東京湾(仮)なイメージでお送りいたしますm(_ _)m

最初の(.----)はモールス符号の数字の1を表し、無線機の交互通話において、この世界で使われている方法……というオリジナル設定ですm(_ _)m   


本戦!湾内攻防戦(仮)

                                         0945

 

一 一『(.----)榛名さん聞こえますか?こちらの感度、明瞭共に良好です』(ピッ!)

 

榛名 『(..-.)はい、こちらは感度、明瞭、共に大丈夫です』(ピッ!)

 

   『今回はよろしくお願いいたします、秘匿の為の交互通話ですが、事前に送った作戦行動に

    従って頂ければ大丈夫です』(ピッ!)

 

榛名 『……解かりました……そちらの艦隊が予定区域に入りましたら始めます』(ピッ!)

 

   『……あまり気が乗らないかもしれませんが、よろしくお願いいたします』(ピッ!)

 

榛名 『……大丈夫です…その為の教導艦隊なので…ではよろしくお願いいたします』(ピッ!)

 

 躊躇いの心を閉ざし、指揮を取る為の指示を出す

 

榛名 「…予定通り演習を開始します…事前の作戦行動に伴い、無人偽装航空隊の発艦をお願い

    いたします」

 

鳳翔 「龍鳳さんのは剱崎砲台へ、隼鷹さんは各攻撃隊の操作をよろしくお願いいたします」

 

 次々に無人偽装航空隊を飛ばしていく

 

隼鷹 「……攻撃地点への誘導は頼みます…流石に三人分の艦載機操作は大変なんでね~」

 

 翼を振る先導機を先頭に、それぞれ三方向に飛んでいく

 

利根 「相変わらず見事じゃのう、吾輩も発艦するか」

 

青葉 「あれ?今回はいつもの零水じゃ無いのですか?」

 

利根 「そうじゃ、今回は大淀の紫雲を使う、これであちらも戦場が観れる筈じゃ」

 

 

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                                         0947

   「…どうですか?上手く視えますか?」

 

大淀 「大丈夫みたいですね……操縦は利根さんの妖精さん頼みですが、視界は確保出来てます」

 

 実はもう、コッソリ来ていた艤装を展開し、演習上空の索敵を行う

 

大淀 「…………この情報量なら、充分対応出来ると思います」

 

 机の上に広げた海図に、夕張特製の叢雲達のフィギュアみたいな駒を置いていく

 

間宮 「大淀さん、私にも情報を流して下さい、お手伝いします」

 

大淀 「あっはい…ではこちらの攻撃隊の方をお願いいたします」

 

 更に細かく、ほぼリアルタイムで海図上が動き始める

 

   「兵学校時代の兵棋演習より鮮明だな……う、頭が(泣)」

 

明石 「何かトラウマでもありそうですね……」

 

   「チョット厄介な奴の機嫌を損ねちゃって(泣)……さて港で待機している夕張さんに連絡を

    お願いいします……初めます」

 

 

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                                        同0947

夕張 『了解しました』

 

 圧縮空気試製20.3cm(祝砲使用)3連装砲の12門に【かなりの被害に見える煙幕弾モクモク君】

 を装填する

 

夕張 「…まさかノリと勢いで作った子達が活躍するなんてね……発射!!」

 

 

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                                         1000

 暁 「剱崎灯台が見えて来たわ」

 

 電 「なのです!」

 

叢雲 「予定よりちょっと遅れているわね…もう少し進んだら複縦陣に移行して……あれは?」

 

 暁と電の方……輪形陣の左翼、南側上空に無数の黒点が移動している

 

叢雲 「…!あれは深海棲艦攻撃隊!初霜、周辺基地に緊急打電!『我三浦半島沖ニテ敵機群発見

    セリ』響は対潜警戒、残りは上空警戒を密に!!」

 

 雷 「叢雲!私達の…南東房総半島から煤煙が!」

 

 暁 「私達が居ない間に?…早く助けに行かなくちゃ!」

 

叢雲 「だめよ!…初霜、響、反応は?」

 

初霜 「返信はありません、ただ3回線に分けて送信しましたので、受信されている可能性は

    あります」

 

 響 「敵潜水艦の反応は無しだよ」

 

 ならば、私達がやれる事は絞られる

 

叢雲 「響は対潜警戒は解除、初霜は常に受信状態で……総員対空戦闘準備!」

 

 雷 「司令官さん達の方に助けに行かないの?!」

 

叢雲 「今ここが最前線…あのバカは簡単には死なないわ!私達は敵奇襲部隊を叩く!」

 

 

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                                         1006

 

利根 「ほぅ、中々剛毅じゃのう…特に陣形を乱さずに、偽装航空隊を引き寄せ始めたか」

 

榛名 「……作戦行動1-2に移行します…榛名、利根、青葉は予定地に移動し、砲撃をします」

 

青葉 「それで終わりそうだけど…記事になるかな?」

 

 

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                                          1018

   「……よし、先ずは序盤の対処は上々だな」

 

明石 「あれ?榛名さん達二手に分かれましたね?」

 

 間宮さんの手で榛名さん達の駒が叢雲達の南側に動かされていく

 

夕張 「たらいま~……司令官さんもエグいな…航空機で足止めして、超長距離から砲撃ですか」

 

   「申し訳ないけれどね……でも食い破ってくれる筈」

 

 頼むぞ……叢雲

 

 

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                                         1047

 暁 「レディが相手よ!ドンドンかかってきなさい!」

 

 電 「なのです!」

 

叢雲 「上手く引き寄せられた!相手の奇襲を潰したわ!」

 

 雷 「でも今度はこっちが…あっ!」

 

 上空を飛んでいる航空機に気を取られ、迂回し低空侵入した2機の艦攻の雷撃を許してしまう

 

初霜 「雷さん!」

 

 横から爆雷を投射し、即時起動爆発させて、相手の魚雷を誘爆し、退避上昇する敵機を両手の

 12.7cm連装砲で追撃する

 

 響 「大丈夫かい?雷?」

 

 雷 「海水を被っただけ!ありがとう初霜」

 

叢雲 「良くやったわ初霜!…艦爆だけじゃなくて艦攻も混じっていると言う事は…機動部隊相当

    の戦力がいるわね!」

 

 …………奇襲とは言え、複数の空母と艦載機だけで来るのかしら?

 

叢雲 「…!南東方向に全力前進!相手の長距離射撃が来るわ!!」

 

 

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                                        同1047

榛名 「各艦、主砲!砲撃開始!!」

 

 

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                                          1050               

   「よし!良く躱した!」

 

夕張 「……自分で嵌めておいて、自分が喜んじゃっているわね~」

 

明石 「ある意味らしいと言えばらしいけど」

 

 次々と大淀さんと間宮さんの両手が動き、海図上の配置が次の段階に移る

 

夕張 「……次は釣り野伏?榛名さん達は南側で並走しながら長距離射撃、後ろから纏わり付く

    飛行隊……休ませないわね……」

 

 

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                                         1051

青葉 「あの状況で良く躱しましたね~私なら十分合格ですよ」

 

利根 「吾輩は気に入らん!……叢雲達は良くやってはいるが、全てアヤツの掌というのがな!」

 

榛名 「……思う所はありますが、今は次の作戦行動1-3に移行しましょう」

 

利根 「しかしだがな……」

 

榛名 「……浦賀水道に反応があります…南下していますので恐らくですが…余程興味を持たれて

    いらっしゃいますね」

 

利根 「……解った、かなり不本意じゃが、作戦行動に従うか」

 

 

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                                         1052

叢雲 「被害報告!」

 

 暁 「水も滴る良い女になっただけよ!」

 

 電 「なのです!」

 

 雷 「服の洗濯が大変なだけよ」

 

 響 「聴音機が水に被っただけだね」

 

初霜 「魚雷3本落水しました」

 

叢雲 「まだ動けるわね私が先頭で・::・の変形複縦陣でそのまま南東に行くわよ…後ろは初霜

    に任せるわ!」

 

 

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                                         1317

青葉 「粘りますね…変形複縦陣で持ち前の速度を殺さず、攻撃航空隊と長距離射撃を躱し

    続けるなんて……」

 

利根 「6人でそれぞれ艦首、舷側、艦尾と役割分担して、一つの艦として動いているのじゃ

    ろう……じゃが、もはや体力が限界に近い筈……しかも次は気力を折りに来る作戦行動

    だったじゃろ?」

 

榛名 「……作戦行動1-4に移行しましょう…鳳翔さん達と合流します」

 

 

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                                          1350

 

   「(ソワソワ…もぞもぞ…ドキドキ…うろちょろ…キョロキョロ)……」

 

明石 「いつも以上に挙動不審ね……」

 

夕張 「まぁ…多分司令官さんが一番やりたく無かった方に向かっちゃっているからね……」

 

 海図上では、既に教導艦隊は合流し、今まで追いかけてた飛行隊は下がり、替わりに此処に欺瞞

 攻撃した飛行隊が攻撃を加えている

 

夕張 「後は航空隊による反復攻撃しつつ、弾切れ待って長距離射撃ね……距離的に此処に向かっ

    ちゃっても、教導艦隊に突撃しても狙い撃ちね……」

 

   「そうなんだよね……今回の演習条件が〝教導艦隊の殲滅判定か、第一艦隊全艦小破以下”

    だからね…本当だったら第一波を引き付けてから横須賀鎮守府方面に逃げて欲しかった」

 

明石 「……無理ね……そもそも此処をやられたと思わせた時点で叢雲達が取る手段は決まっち

    ゃっているわ」

 

   「だよね(泣)」

 

 突然、せわしなく動いていた間宮さんと大淀さんの手が止まる

 

   「どうしました?」

 

大淀 「……偵察機からの情報が全部途絶しました!」

 

 

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                                         同1350

 

利根 「何じゃ!いきなり全部の偵察機と音信不通じゃと!?」

 

龍鳳 「こちらの先導機も同じです!」

 

鳳翔 「……手応えが少しおかしいですわね……墜落はされた手応えでは無かったですが……」

 

隼鷹 「……式神の感じだと、どうやら無線機が使えなくなったぽいな…」

 

青葉 「どうする?榛名さん」

 

榛名 「先程帰還した航空隊に妖精さん搭乗させて、向かわせて下さい!隼鷹さんはそれまで連絡

    が付かない偵察機と先導機を守る様にしてください」

 

鳳翔 「解かりました、攻撃隊、発艦!」

 

龍鳳 「続けていきます!攻撃隊、発艦!」

 

隼鷹 「お待ちしておりますよ~お二人さん」

 

利根 「カタパルト以外の不調が出るとは……一体何があったのじゃ?」

 

 

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                                         1344

 

叢雲 「左舷方向艦爆隊!取舵一杯で爆撃を躱すわよ!」

 

 先頭の叢雲が力任せに左側に曲がると同時に、内側左舷の響、雷が外側右舷の暁、電の艤装を掴

 みながら強引に陣形を崩さす続いていく

 

初霜 「右舷方向艦攻隊、水平射撃、てー!」

 

 暁 「あーもうしつこい!!」

 

 電 「なのです!」

 

 低空で侵入してくる艦攻に、魚雷投下を阻止する為の集中砲火を浴びせる

 

叢雲 「っ!?長距離射撃来るわ!面舵一杯!!」

 

 絶好の魚雷投下を阻止された艦攻の機銃掃射を浴びつつ、今度は右側に向きを変えていく

 ……もう何十回も繰り返した動作だ

 

 暁 「このままじゃジリ貧よ!」

 

 雷 「機銃や主砲の弾も残り僅かよ」

 

 電 「なのです!」

 

 解ってる!解ってはいるけれど、これ以上は…アイツに頼まれたのに!

 

 響 「叢雲!左舷敵機!!」

 

 しまった!……一瞬の思考の躊躇のお陰で、目の前の光景がまるで映画フィルム一枚一枚見る様

 に流れる……

 

  必殺の距離で投下された魚雷

         

        重なるあの時の記憶

             

           迫る魚雷、更に続く攻撃機

                 

               助けなくて良い…貴女もやられる

                      

                   逃がさない様に捕えにかかる機銃掃射 

                         

                              いっその事このまま……………

 

 

 

ありえない…そんな事許さない…許さないんだからぁっ!

 

 

 

 

 

 

 私が、守ります!

 

 

 

必殺の距離で投下された魚雷は、投擲した爆雷の起爆と水柱無効化され、後続の攻撃機の投下機会を失っせさ、機銃掃射に対し機銃掃射で返し、機会をうかがってた上空の攻撃機を射撃する

 

叢雲 「初霜?」

 

初霜 「私は司令官さんと約束しました、次は叢雲さんの番です」(ニッコリ)

 

 

 

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                                         1402

 

鳳翔 「作戦海域に到着……これは……」

 

龍鳳 「無線アンテナだけ損失している?」

 

利根 「馬鹿な!あの混戦で全力回避中に、妖精さん達が搭乗している飛行機の無線アンテナだけ

    精密射撃じゃと?!」

 

青葉 「かなりの高度を取っていたのでしょ!?そんなの絶対無理じゃない!」

 

榛名 「む、叢雲さん達はどうなっていますか?」

 

 

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                                          1403

 

間宮 「少し強引ですが鳳翔さん達の妖精さん達の情報を得られました…大淀さん共有します」

 

大淀 「えっ?あっはい!」

 

 再び海図上の駒が動き出す

 

明石 「間宮さん、どうやって?」

 

間宮 「鳳翔さん達の妖精さん達とは古くからの付き合いの方々ばかりですので……主に甘味の事

    で個人的な連絡を取り合っていたんですよ」

 

夕張 「甘味の魅惑って怖い……」

 

 「!?叢雲達の陣形と行き先間違いありませんか?!」

 

大淀 「間違いありませんね……情報が切れる前よりも南下してますが、単縦陣でこちらに向かっ

    てますね……」

 

 「そんな間隔の空いた単縦陣で真っ直ぐこっちに来たら、航空隊に先頭抑えられて、横から各個

  射撃されちゃう……」

 

 

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                                         1404

 

榛名 「……そうですか……作戦行動1-5に従って、航空隊で足止めした後、観測一斉射撃で終わ

    りにしましょう」

 

利根 「…トラブルがあったが、それを活かせ無かったか…無念じゃな」

 

青葉 「粘ってたけれど、最後の最後に力尽きたね…残念……」

 

榛名 「無線機損傷した攻撃機が帰投を目途に、弾をペイント弾に換装して下さい…もう終わりに

    しましょう」

 

 

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                                          1345

 暁 「叢雲大丈夫?」

 

叢雲 「大丈夫よ……少し攻撃が弱まったわね」

 

 響 「今の内に次どうするかを決めよう」

 

 雷 「もう弾が少ないわ……どうせなら司令官さん達の所に帰らない?」

 

 電 「なのです…」

 

 暁 「叢雲も言ってたけれど、司令官さんはそんな簡単にやられないらしいし、それなら大淀

    さん達だって無事な筈だから、今のうち走って行けば間に合うんじゃない?」

 

 響 「だけど、今までの波状攻撃や長距離射撃されていた事を考えると、相手はかなり近くにい

    るよね?例えなんとか着いても今度は私達が閉じ込められるかな…初霜はどう考える?」

 

初霜 「この艦隊の旗艦は司令官さんが選んだ叢雲さんです…私はこの艦隊を守るだけです」

 

叢雲 「…正直言うと、私も今すぐアイツの所に帰りたい…でも響の言う通り、敵がすぐ近くにい

    るなら……私だけでもぶち倒しに征くわ!」

 

 暁 「水臭いわね!ここで叢雲だけで征かせたら、レディが廃るんだから!」

 

 雷 「レディの使い方が間違っているわよ……やっぱり私がついていないとダメね」

 

 電 「なのです!」

 

 響 「Ищу жизнь в смерти…やってみるか」

 

叢雲 「アンタ達まで付き合う必要は無いわ!戻りなさい!」

 

初霜 「ではこうしませんか?これなら何とかなるかもしれません」(ニッコリ) 

 

 

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                                         1419

大淀 「…無線が切れた偵察、攻撃機が教導艦隊に帰投しました…」

 

夕張 「後は単縦陣の先頭抑えて演習終了のペイント弾打ち込んで終わりかな……」

 

明石 「ねぇ夕張、私戦闘に疎いから解らないけれど、相手に舷見せるのってそんなにヤバい事

    なの?主砲とか横に向けたら数撃てるじゃない、榛名さん達もそうしているし」

 

夕張 「えっとね…先ず単純に舷を相手に向けると面積…的が大きくなるのね、そうなると単純に

    被弾が増える訳、そうすると今度は射程距離の戦いになるのよ……榛名さん達は、叢雲達   

    の射程外の、それも観測してからの長距離の一斉射撃だから、一方的やられちゃうのよ…

    艦娘といえども動いている時に急に向きを変えにくいから」

 

明石 「そっか……残念だね……」

 

 大淀さんの手が護衛艦隊の駒を並べ替えて、間宮さんが叢雲達の艦隊を移動している

 

 ……ん?……何か違和感が……

 

   「間宮さん、その第一艦隊の…単縦陣の先頭は誰ですか?」

 

間宮 「えっ?……先頭は初霜さんですね…はい、間違いありません」

 

 

 まさか…それまでの海図上の戦況を思い出す…位置、索敵、時間、使用兵装、艦隊軌道……

 

 叢雲の性格的に絶対に前線に居続ける…たとえ逃げるとしても叢雲だけ残るだろう…

 

 そもそも逃げる必要が無い?もし、振り下ろす時のアンテナマストの様な予備動作だったら?

 

 

 「勝った!いや、榛名さん達が危ない!」

 

 

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                                          1420

 

利根 「鳳翔さん達の方も故障機全機着艦するそうじゃ」

 

青葉 「利根さんのも終わったのかな?」

 

利根 「吾輩のは大淀の紫雲だからな…いつもより時間がかかったが、丁度今終わったわ」

 

榛名 「解かりました……各艦射撃よーい……」

 

『榛名さん!今すぐ全艦回避運動をして下さい!』

 

榛名 『!?突然どうしたのですか?!しかも全艦回避運動って…ここまでしといて今更この演習

    を辞めさせたいのですか?』

 

利根 「榛名!今、偵察妖精さん達から聞いたがこれは……」

 

『こちらの失格でも構いません!超長距離からの駆逐艦娘の最大火力である酸素魚雷の全弾一斉

 波状攻撃……例え深海棲艦の姫級でも一撃で轟沈ですよ!』

 

 

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                                         1415

初霜 「全魚雷射出完了です」

 

 響 「ладно、こちらもだよ」

 

 電 「なのです!」

 

 雷 「こっちも終わったわ!」

 

 暁 「暁だってもう終わっているんだから!」

 

叢雲 「よし!全員面舵一杯!」

 

 叢雲の号令を合図に、魚雷の後を追う様に艦隊運動をする(↴↴↴↴↴↴)

 

叢雲 「梯形陣に移行!そのまま全速力で突っ込むわよ!」

 

 

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                                         1422

明石 「どうゆう事?なんでいつの間に逆転しているの?夕張!」

 

夕張 「…基本的にはさっきの話と同じよ…ただその条件がひっくり返しただけ…確かに魚雷は

    威力が高く、単純な射程距離だけなら凄いんだけど…距離が伸びる程、命中率と速さが

    極端に悪くなるのよ…そうなると真面に使えないんだけど…」

 

明石 「それをどうにかしちゃったのか…」

 

夕張 「そうなのよ…しかも色々な要素が重なったけれど、結果的には三笠長官や敷島局長達が

    やった丁字戦法の強化発展版になったのよ……」

 

明石 「流石の私も丁字戦法は知ってるわ…だからあんなに焦っているんだ…」

 

  海図上では、完全に停止してしまった教導艦隊と航空隊、徐々に近づく第一艦隊

 

   『良いから早く避けて下さい!叢雲達の魚雷は全部、乾坤一擲の殺意が入った実弾なんです

    から!』

 

 

            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

                                         1423

 

利根 「鳳翔、龍鳳、隼鷹!今すぐ回避するのじゃ!」

 

榛名 「駄目です、間に合いません!なら!」

 

 鳳翔さん達の前に立ち、水面に向けて射撃する

 

榛名 「しまった!ペイント弾だったわ!」

 

 それでも何本か魚雷の射線がそれるが、一本は直撃してしまう

 

龍鳳 「榛名さん!」

 

榛名 「は、榛名は大丈夫です(中破)榛名が盾になりますので、後ろに回避を!」

 

利根 「無茶しすぎじゃ!後は青葉に任せておけ」

 

 肩を貸しながら立たせる

 

青葉「ソロモンの狼の力…見せてあげましょう!」

 

 

            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

                                         1425

 雷 「前方に多数の魚雷着弾爆発音多数!」

 

 電 「なのです!」

 

 暁 「反撃が無かったから…いけるわ!」

 

 響 「давай、このまま征こう」

 

叢雲 「もうすぐ目視出来るわ!このまま突撃して残り全弾叩き込むわよ!」

 

 アンテナマストを前にし、暁達も一本の槍の様に単縦陣で突撃する

 

初霜 「待って下さい、司令官さんから緊急電信です」

 

叢雲 「なんですって?」

 

初霜 「- .-. -... . ..-. .. . . . .-- . --- .-. . -.. と、演習終了の符号を繰り返してますね」

 

叢雲 「そんなこと言われても、急には止まれ無いわよ!」

 

 前面にはむっくりと起き上がる艦娘が

 

青葉 「イテテ…颯爽と全魚雷を受けきったわ(小破)流石不死身の青葉さんは…アレ?」

 

叢雲 「青葉!?」

 

青葉 「ぶつかる!←叢雲「あっ」暁「いたっ」雷「あたっ」電「なのです」響「Больно」

 

青葉 「むぎゅう」(中破)

 

 次々と青葉に勢い良くぶつかって重なり、ようやく止まった…

 

利根 「流石ソロモンの狼じゃ…あれだけの魚雷を一身に受け多重衝突でも中破止まりとはな…」

 

初霜 「司令官さんの電信にあった演習相手は皆様ですか?」

 

榛名 「はい、これにて演習は終了しました」

 

初霜 「解かりました、お相手ありがとうございました」(ニッコリ)

 

 

            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

                                          1430

 

   「ふぅ~……何とか間に合ったかな……」

 

大淀 「最悪の事態は避けられたみたいですね…榛名さんと青葉さんが中破ですが」ゴソゴソ

 

   「こちらに帰ってきたら直ぐに入渠を」

 

明石 「既に準備しています、高速修復材(バケツ)もふんだんにありますね」ゴソゴソ

 

   「使用した装備品や損傷装備の受け入れ準備を」

 

夕張 「既に演習海域に妖精さん達を回収派遣して、直してますよ」ゴソゴソ

 

   「チョット休んで貰ってから、演習戦果評価会議をやりますので、会場を」

 

間宮 「それは昨日と同じ、食堂でやりますので、終わってますよ」ゴソゴソ

 

   「…あ、ありがとうございます……あの…皆様なにをゴソゴソされているのですか?」

 

明石 「何を言っているんですか?単なる船底掃除準備ですよ?」

 

夕張 「これからゴ~リゴリとやりませんと間に合わないので」

 

間宮 「まぁ司令官さんが自ら決めた事なので…仕方ないですよね?」

 

大淀 「すみません……なるべく痛くならないようにしますので……」

 

一同 「「「「さぁ、工廠で船体固定(磔)して、前面キッチリやりましょうね?」」」」

 

   「助けて(泣)確かに反省を表すって言ったけどね(泣)艦娘四人で運ばないで(泣)せめて

    おパンツは履かせてね(泣)助けて~叢雲(泣)」

 

 

 

1500 帝国海軍試式全身永久脱毛(全身コーティング付)成功…要経過観察中

 

 




敷島帝国海軍省局長(大将)……佐世保所属というオリジナル設定&オリジナル艦娘です

青葉(ソロモンの狼)……物凄く無駄に硬いだけというオリジナル設定です
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