あれから一週間……なんやかんやなのです!…と準備が進み、今夜いよいよ始まる
「大丈夫かな……変な事故とか起きなければ良いけれどな…」
大淀 「大丈夫ですよ、きっと」
明石 「そうそう、なるようにしかなりませんよ?」
「だよねぇ~(泣)まぁやるだけやったし、後は皆にお任せします」
夕張 「そろそろ私達も出撃しますか、港口を守るふりをしないと……留守番よろしくね」
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新月間近の下弦が細い宵闇…波の乱反射により、艦娘影が判別しににくなる闇黒よりも厄介な視界
その中に6つの艦影が浮かぶ
川内 「夜戦日和だね~遠くまでハッキリ見えるよ…あれは響ちゃんでその後ろが電ちゃんだね」
綾波 「流石川内さん、私は気配でしかわからなかったです」
那珂 「…二人共十分おかしいよ?」
神通 「……響さんが立哨、後から来る電さんと交代ですね…」
那珂 「電探要らずがここにも居た!」
時雨 「さて、どうしようか?そろそろ夕立が我慢できないと思うよ?」
夕立 「っぽい!」
川内 「なら、交代した直後に二人を拿捕しよう……後は立哨の場所を聞いて各個撃破だね~」
時雨 「了解、夕立もう少し我慢するんだよ」
夕立 「ぽい!」
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大淀 「そう言えば技術的なお話しって結局大丈夫だったのですか?そんなに特別なことして
なかった様な…」
夕張 「あ~…基本的に大丈夫だったけれど……何と言うか……う~ん結果はお楽しみかな……」
大淀 「……そんなに何とも言えないのですか?」
夕張 「あちらが来たら直ぐ解るよ…ただ、アレは響ちゃん位しか使い難いんじゃないかな……」
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電探探知ギリギリまで近づき様子を伺う
電ちゃんが、響ちゃんに近づく
30秒程喋ってる…ちょっとだけ焦れる時間帯
響ちゃんが離れて行き、電ちゃんが手を振っている
振り終わり、警戒場所に視線を向ける
川内 「……では行こうか、電ちゃんは私と那珂で捕まえるから、他はそのまま響ちゃんを捕まえ
てね?終わったら合流で」
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電 「…………なのです!」(ダッシュ)
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川内 「えっ?」
完全に視角的にも電探探知的にも死角から入っているのに逃げ出した?
綾波 「川内さん、逃げられます!」
神通 「……直ぐに追いかけます」
夕立 「っぽい!」
那珂 「皆ストップ!魚雷回避して!」
走り出す皆を制す
川内 「置き魚雷!良いね~」
薄暗い海面に僅かな航跡がこちらに向かってくる
咄嗟に爆雷投下し、誘爆して魚雷を沈黙させる
川内 「夜戦はこれからだよ!電ちゃんと響ちゃんを追いかけるよ!」
時雨 「僕たち駆逐艦は響を追いかけるよ、こっちのが脚が速いからね」
神通 「……解かりました、後で合流しましょう」
川内 「どうせ行き着く先は同じだからね!さぁ夜戦だぁ!」
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大淀 「水中聴音機?それで電探を超えれるのですか?」
夕張 「普通は無理だね…音より電波のが速いし…ただ常に水中内で音波を出して、相手に僅かに
跳ね返って来る音が拾えれば、電探より僅かに……本当に僅かに超えられるわ」
大淀 「……ノイズも入りますし、尚且つ海中じゃほとんど無理じゃないかしら……」
夕張 「響ちゃんは何故か拾えたのよ……それに上手く先制出来たみたいね」
大淀 「…みたいですね…このまま次も上手く行ってほしいわ」
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那珂 「電ちゃん、居ないね~」
神通 「……電探はともかく……私達の感知からも逃げれるなんて……」
川内 「う~ん…後で教えて貰えれば良いかな?まだ居る響ちゃんの所に行こう!」
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電 「……………………なのです」(チャプチャプ)
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夕立 「っぽい!」
響 「なんてЖестокоеな攻撃…まるで衝角戦術みたいだ」
互いに抱き寄せられる程近くで互いに必殺の攻撃を交わしていく
響 「Хуй!離れられない!」
思わず悪態をついて、時雨と綾波の援護射撃を避ける
夕立 「響ちゃんも出来る艦娘なんだね……さあ、ステキなパーティしましょ!」
更に動きが烈しくなる
綾波 「夕立さん…っぽいが取れましたね……」
時雨 「だね…響ちゃんも頑張ったけれど、頑張りすぎたね……ああなると……」
初霜 「どうなるのですか?」(ニッコリ)
時雨 「えっ!?」 綾波「何?!」 夕立「ぽい!!」
いきなり時雨の背後に出てきた初霜に、驚きつつ振り向き砲を構える
初霜 「響さん、お待たせしました…次は私がエスコートしますね?」
時雨は振り向きざまの主砲付きの腕を避けながら、夕立と響の間に、手にしてた浮輪を投げつ
け、強制的にダンスを終わらせる
初霜 「さぁ時雨さん、二人で素敵な舞踏会を開きましょ?」(ニッコリ)
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大淀 「単純ながら、怖ろしいですね…これひょっとしたら深海棲艦達にも効くのでは?」
夕張 「効くかもしれないけれど、電探に反応する艤装仕舞って浮輪にプカプカしているだけだか
らね……動くと気配とか視角でばれちゃうし、もし撃たれたら大ダメージね…それに…」
大淀 「それに?」
夕張 「こっちがやれる事は、あっちもやれるって事なので、その対策も一緒にやらないといけな
いのよ……お陰で皆の電探とかの再調整大変だったわ……」
一瞬、浮輪に乗ってプカプカ浮かぶイ級の大群が、夜の江ノ島に大量に押し寄せる風景が頭を
よぎる
大淀 「…………確かにそれはそうね……」
夕張 「斜め上の発想は良いのですが、考えモノです……」
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先程の響と夕立の荒々しいテンポのダンスとは違い、磁石みたいに衝突寸前まで近づく
時雨 「クッ…」
いくらジグザグや之字運動しても、キッチリピッタリ離れない
時雨 「まいったな……僕にそんな趣味はないんだけどな……」
夕立 「時雨と仲良ししないで!」
夕立が、互いを引きはがそうとするが、
初霜「えいっ!」…………夕立「いたたたたたた」
連射速度が速い機銃で牽制し、
綾波 「クッ……夕立さん、射線に入ってます!」
上手く体を入れ替えていく
那珂 「アレれ? 響ちゃんを追ってたよね?いつの間にか初霜ちゃんに?」
神通「……良い動きですね…時雨に着いてくる航速…目的に沿った兵装選び…瞬時の戦況判断…
どれも良いですね…」
那珂 「これじゃ時雨ちゃんを盾にされているのと一緒だね~、那珂ちゃん達が参加しても同じ
かな~」
川内 「囲んで、狭めて抑えても良いけど、時間がね…だから」
主砲を構える
川内 「時雨ちゃん、止まってね?大丈夫、夜戦だから!」
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明石 「おーい!飲み物持って来たよ~」
大淀 「ありがとうございます」
夕張 「感謝、感謝♪」
明石 「どう?上手くいってそう?」
大淀 「抑えられた爆発音はしてますが、まだ合図の照明弾が上がっていませんね」
夕張 「最後の最大の罠がね…来たー!」
海上に、実の様なのが昇っていき、そしてそのまま玉章の花が咲いた様に、周囲を照らす
大淀 「征きましょう、夕張さん!」
夕張 「飲み物ありがとうね…ちょっと!置いてかないでよぉ!」
明石 「さて、帰って来る準備でもしておこうかな…」
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川内は、時雨が止まったのを確認もせずに射撃する
砲弾は時雨の背中に迫り
初霜は時雨を夕立の方に突き出し、自分もその反動を利用し、その場を離れる
川内 「ね?簡単でしょ?」
素早く初霜を囲みそれぞれ砲を構える
那珂 「確かに一番良い方法だけどね…」
時雨 「川内さんの性格は解っているからね」
川内 「さて、初霜ちゃん、色々と聞きたいけれど手短に頼むね?」
初霜 「?この素晴らしい輪形陣の事ですか?」(ニッコリ)
綾波 「違いますよ…他の方々の居場所を教えてください」
夕立 「ぽい!」
神通 「……豪胆なのは良いですが…時間稼ぎには付き合いませんよ?」
魚雷管を向ける
那珂 「怖い恐いだから、早く言ってね?」
初霜 「そうですね~舞踏会会場までエスコートさせていただきました」
艤装を仕舞いながら、ゆっくりとお辞儀をする
神通 「…無駄よ…魚雷の信管は常に調整しているから…艦娘の艤装以外にも感応させれます」
綾波 「川内さんに散々教えて貰いました、南海区から帰って来る時に」
艤装を解除した影響で、初霜の身体は徐々に沈んでいく
時雨 「初霜ちゃん、悪足搔きはもうやめないかな?逃げ場は無いし、僕たちは本当に撃つよ?」
初霜 「そうですね…なら上に逃げますね」
沈んだ身体が浮き上がる
夕立 「逃がさない!」
すかさず一斉に射撃をするが、別の何かに当たり、初霜はそれを足場に更に高くジャンプする
川内 「魚雷、直下!皆避けて!」
航跡等が残る、いわゆる〝線“でくる通常の魚雷とは違い、浮上するいわゆる〝点“の迎撃、回避
は難しい…自分の身体が邪魔だからだ
川内 「それでも!」
お手製の撒菱爆雷をばら撒き、少しでも多くの魚雷を誘爆させる
神通 「…やりますね…ただ空中では身動き出来ませんよ?」
荒ぶった波上でものともせず、ピタリと空中にいる初霜に照準を当てる
那珂 「ダメ!神通ちゃん、まだ四方から魚雷のアンコールが来るよ!」
空中で艤装を再展開させ、初霜は照明弾を打ち上げる
下には◎になった輪形陣の内側に近接爆発するように調整された魚雷が集まる
叢雲 「これで六対六!どうせあんた等にはこれ位の奇襲なんか効かないから、ある意味正々堂々
殴り合い出来るわ!」
浮輪の上で踏ん反り返る
叢雲 「ここからが本番なのよ…かかってきなさい!」
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大淀 「魚雷信管の調整も上手く行ったみたいですね」
夕張 「そうね、ただそうすると本来の最大破壊力が維持出来ないのが残念…どうしても不発が
増えちゃうのがね…」
大淀 「それでも練度も経験も遙かに上回る相手には十分な成果だと思います」
夕張 「そうかな…そう考えるか!後は〝鎮守府”に近づけない様に、私達で前線をあげましょ」
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川内 「良いね!叢雲ちゃん!実に素晴らしい夜戦力だよ!」
叢雲 「うるさい!この夜戦バカ!アンタの相手は私よ!」
神通 「…姉さん…また悪い癖ですか?」
川内 「悪いね、神通、那珂ちゃん…〝提督”さんの方よろしくね」
那珂 「あらら…こうなったら梃子でも動かないから…那珂ちゃん、マネージャーさんを
探してきま~す」
叢雲 「行かすわけないでしょ!?」
川内 「何言っているの?叢雲ちゃん…皆それぞれ夜戦を楽しんでいるし、こっちも夜戦楽しま
なきゃね?そうでしょ?叢雲ちゃん!」
叢雲 「正真正銘の夜戦バカね…仕方ないわね……こうなったらとことん付き合ってあげるわ!」
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綾波 「やりますね響さん、夕立さんの衝角戦を捌いてたのは伊達では無いですね」
好機を逃さない射撃、適切な位置取り、後の先を可能にする戦況判断
響 「とてもскромныйだけど、その分隙が無いね」
ちらっと暁達に意識をそらした瞬間、互いに必殺の位置で砲が交差する
綾波 「夕立さんは、相手の数が多ければ多い程強くなりますよ?暁さん達大丈夫かしら?」
響 「問題ないよ、姉さん達を信頼しているからね、それにこうして綾波さんとお話ししてた
方が良いからね」
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夕立 「ぽいのぽいでぽぽいのぽいっ!」
機銃を乱射し、予想も出来ない距離での魚雷射出に加え、不可解な航法で戦場をかき乱す
雷 「こんな無茶苦茶なのに!こっちが押されちゃってる?!」
電 「なのです!」
夕立 「暁ちゃん達も楽しいわ!パーティー続けましょ?」
更に烈しく荒々しくなっていく中、一人のレディが立ち阻む
暁 「レディは退かない!!媚びない、省みない!!」
点灯した探照灯を両手に握り締め、両腕を肩を中心に交互にグルグルしながら跳躍する
夕立 「ぽい?!」
暁 「良い事!?第六駆逐隊は王者の風よ!全新系列!天破侠乱!見なさいレディは、赤く燃え
ているわ!!」
雷 「暁ねぇさんが、漫画の影響でレディを拗らせているけれど…夕立さんを押しているわ!」
電 「なのです!」
夕立 「何ナニなに!?どう言う事っぽい?!」
暁 「私のレディを数えてみなさい!!」
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時雨 「君達も良く解らないね…」
初霜 「そうですね、だからお互いに良く知り合いましょ?」(ニッコリ)
付かず離れず何も出来ない距離でニッコリ微笑られる
時雨 「呉の雪風に、佐世保の僕とも縁があったのに、これ以上知り合う必要があるのかな?」
初霜 「???…〝あちらの世界”の事ですか?大淀さんにも聞かれたのですが、よく覚えていな
いのですよ」
多少の動揺を誘うつもりが、逆に返されてしまう
時雨 「……そうか…なら余計に無駄だと思うな」
強引に振りほどこうとしても構わず付いてくる
時雨 「〝こちらの世界”でも〝あちらの世界”でも扶桑達を守れなかった僕の気持ちなんてね!」
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大淀 「同じ軽巡、同じ数とはいえ、やはり練度の差は大きいですね」
加勢に行く途中で二人に遭遇する
夕張 「逆にラッキーよ!このまま遅滞させて時間稼ぎができるわ!」
砲弾をばら撒き、弾幕で前線を構築する
那珂 「あちゃ~…手数はあちらが上ね…あんなにサイリウムが厚いとファンにもみくちゃにされ
ちゃう」
神通 「……時間がありません…私が惹きつけますから、その間に〝提督”を」
那珂 「は~い、那珂ちゃんソロライブ、行ってきま~す」
弾幕の一番薄い所に飛び込み、魚雷射出し、探照灯を照らす
大淀 「照射されてる?」
夕張 「怯まないで!光源には艦娘が居るから、そこを狙って!」
射出された魚雷を左右に避け、そのまま左右から砲撃を続ける
那珂 「は~い!那珂ちゃんがセンターを通りま~す!」
照射された探照灯のグレア現象を利用され、魚雷射出で空いた隙間を通り抜けていく
那珂 「アイドルは、ライトアップとスモーク演出はお手のものです!」
夕張 「流石アイドル!追っかけないと!」
大淀 「今は神通さんを止めましょう!」
探照灯を消し、黎明前の僅かにのこる闇に消えつつある神通を追う
夕張 「ファンサは後にして、時間を稼ぎますか」
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夜明け前特有の風が流れてくる
海上よりも陸地があるだけ、約束の日の出時間に余裕がある
那珂 「………これで、マネージャーさん捕まえて終わりかな……」
静かに鎮守府の港口に入っていった…………
魚雷=爆発させるのに色々な信管が有りますが、艦娘、深海棲艦の艤装に反応する信管が一般的(妖精さん作の為)当然オリジナル設定です
電探=こちらも妖精さん作の為、艤装探知が上位に来ています、これもオリジナル設定です
浮輪=これも同じ…ただし深海浮き輪、君はダメだ(オリジナル設定です)