そしてアニメも大分前に見たので内容忘れてる部分があるかと思います。
一行空くごとに視点やシーンが変わっています。といっても基本は主人公(勇人)視点です。
ハルケギニアという世界のトリステインという国にトリステイン魔法学院という学校が存在する。そしてその名の通り魔法について勉強する学校である。そこは貴族しか通うことが許されていない。基本的に魔法を使うことができるのは貴族だけだからである。貴族ではないのに魔法を使う者も存在するが、その話はまた今度ということにしよう。
そして、貴族の中にも魔法を扱えていない異端者も存在する。それが彼女ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールだ。
「宇宙の果てのどこかにいる私の僕よ!」
トリステイ魔法学院の校庭に学生が大勢集まっていた。そこではこれから生涯をともにする使い魔を召喚する儀式が行われているのである。多くの生徒がそれぞれ自分にあった使い魔を召喚していた。
召喚の詠唱には決まった言葉があるのか、ルイズが詠唱を始めると周りの生徒は「なんだその詠唱は?」とざわつき始めた。しかしルイズは周りの声など気にせずに詠唱を続けた。
「神聖で美しく、誰にも負けぬ勇気を持った使い魔よ!私は求め!あなたを向かいいれるわ!我が導きに応えなさい!」
ルイズが詠唱を終え杖を振ったその瞬間、杖の先から魔法が放たれそして・・・爆発した。
校庭に盛大な爆発音と爆発したことにより空中にまった砂煙が周囲の生徒を襲った。
「またかよ!?」
「どうせ失敗するんだからやめろー!!」
周囲の生徒は口元を押さえ涙目になりながらルイズに訴えかけた。中には魔法でバリアのようなものを作り防いでいるものもいた。
誰もがルイズの召喚魔法は失敗したかのように思えた、しかし砂煙の中には一つの影が存在した。
「ほら見なさい!ちゃんと成功したわよ!!」
ルイズの言葉に生徒は驚き、砂煙を食い入るように見た。徐々に砂煙が晴れてきてルイズが召喚した使い魔の正体が明らかになった。そこにいたのはなんの変哲もないただの少年だったのだ。
何がなんだか分からなかった。急に声が聞こえ。体が軽くなり、気が付けば僕の周りには多くの人が立っていた。その人達はローブを羽織っており、手にはどこかの映画でみたことがあるような杖を持っていた。
ここはどこなのだろう?変なオカルト集団に捕まってしまったのかと思った。そんななか一人の少女が話しかけてきたのである。
「あんた・・・誰よ」
少女は綺麗な顔立ちをしており、ピンク色のロングヘアーで睨み付けるように僕に話しかけてきた。一瞬かわいいと思ったがどうも相手は苛立っている様子だったため、丁寧な口調で質問に答えることにした。
「風間・・・勇人です・・・」
少しぎこちなくなってしまった。僕がそう応えると周りにいた人達の一人がこう言い放った。
「ルイズが平民を召喚したぞー!」
その言葉を合図にするかの如く、周りの人達は一斉に笑いだしたのである。
「やっぱり失敗じゃないか!」
「その辺の平民でも連れてきたのか?」
中には誹謗中傷するような罵倒も聞こえてきた。だがその罵倒のなかで気になる単語が出てきた。「平民」とは一体なんのことだろう?イギリスでは貴族や伯爵、平民といったような階級社会は存在するようだが、その真似事なのだろうか?
「うるさいわね!ちょっと失敗しただけよ!コルベール先生もう一度召喚の儀式をさせてください!」
ピンク髪の少女はこの場で唯一の大人である男性に話しかけていた。
「それはできない、召喚の儀は神聖なものでありもう一度やり直すなんてもってのほかです。そのまま儀式を続けなさい」
「そ、そんな・・・」
ピンク髪の少女ががっくりと肩を落としていた。どうやら説得に失敗したようだ。僕は何かよく分からないがご愁傷様と思っていたら、少女がこちらに近づいてきた。
「貴族にこんなことしてもらえるなんて、一生ないんだからね!光栄に思いなさい!」
ピンク髪の少女は顔を真っ赤にしながらそういうと僕に顔を近づけてきた。
「え!?ちょっと!?」
僕は抵抗しようとしたが間に合わず、強制的に口付けされてしまったのである。
「な・・・何するんだ!?」
僕がそう言うと少女は何も言わずにそっぽを向いた。一体何なんだこの痴女は!?見ず知らずの相手に口付けするなんて僕には考えられない。そう思っていたら左手になにやら違和感を感じた。
「熱っ!?」
左手を始めとし、腕から体まで沸騰したお湯をかけられたのではないかと思うくらいの熱を感じた。
「最初だけだから我慢しなさい、私だって我慢したんだから」
少女は冷たくそう言い放った。何だ我慢って!?さっきの口付けか!?そっちからしてきたのにとんだ言い草だと思った。
「ちょっと失礼」
この集団の中で唯一の大人である男性が僕に話しかけてきた。
「ふむ、ちゃんと契約できているみたいですね」
召喚の儀式の担当教師であるジャン・コルベールは驚いていた。今まで召喚の儀で人間を召喚した者など聞いたことがないからである。そしてそれ以外に驚いたことが、召喚された少年はどうみても普通の少年である。特に何か知らの訓練を受けている様子もない。それにも関わらず召喚の「契約」の際呻き声を上げるわけでもなくただ一言「熱っ!?」と言っただけなのだ。体験したことがないのでどの程度の熱さなのかは想像できないが、使い魔と意思疎通のできる召喚主に話を聞いてもらったところ想像を絶する熱さなのだという。
この少年は一体何者なのか。そして少年に刻まれた契約の紋章も気になるところであった。
僕は今まで喧嘩なんかしたことがなかった。体力には自身がないし、痛いのだって嫌いだ。だがあの熱さは尋常じゃないと思った。最初は左手だけだったから反射的に声が出たが、それが体全体まで広がってくると話は別だ。熱いというよりも全身が痛いと感じだ。「うわあああ!!」とか「ぎゃあああ!!」などの呻き声を上げる暇などなく、ただその痛みに耐えのが精一杯だった。
正直言ってもう帰りたいと思っている。僕が何をしたと言うんだ。いきなり訳の分からないオカルト集団に囲まれて、いきなり口付けされ、いきなり体全身が熱くなったのだから、頭の中を整理する間もなく次々と話が進んでいる。
「皆さん召喚の儀は終わりましたね?では各々自室に戻ってください。」
先生と呼ばれていた男性がそう言うと、周りにいた人達は各々自室があるであろう方向に向かって飛んで行った。
飛んで行ったというのは言葉の通りである。人間が空中に浮き、歩くよりは少し早い速度で皆同じ方向へ飛んでいったのだ。ある一人を除いて。
「・・・何よ」
ムスっとした声で僕を睨み彼女はそう言った。
「えっと、もう何が何だか分からないのだけれど・・・」
聞きたいことは山ほどあった。君達は一体何者なのか、ここが何処なのか、あの人達はなぜ空を飛べるのか。主に一番最後のことが聞きたい。
「何よはっきりしないわね。まぁ平民が貴族と話しをするんだから緊張して当然よね」
彼女は呆れたようにそういった。おそらく彼女は僕と対して年齢が変わらないだろう。もしかしたら僕のほうが年上ってこともありえる。何より初対面の相手に対してその言葉遣いは何だと思った。少なくとも僕は祖父母に年上の人または初対面の人には敬語で話しなさいと教わってきた。
「ほら、私達も部屋に戻るわよ。ちゃんとついてきなさい」
そういうと彼女は自室に戻ろうと歩きだした。
「?君は飛ば・・・」
「質問は後で受け付けるわ」
「・・・・」
聞きたかったことをスルーされてしまった。そして少し機嫌を損ねてしまったらしい。
「それと君なんて呼ばないで、私はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ」
またずいぶんと長い名前である。どこの国の人なのだろうか。
「わかったよ。ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールでいいのかい?」
何処が苗字で何処が名前なのだろうかと僕は考えていると、長ったらしい名前の彼女は驚いた表情でこちらを見ていた。
「どうかした?」
僕は彼女が何に驚いているのか分からなかったためそう問いかけた。
「い、いえ、なんでもないわ」
正直言って驚いた。私自身長い名前だと思っているのに、一度聞いただけでフルネームを答えられるなんて、一体どんな記憶力してるのよ。
そんなことを考えつつ不本意ながら使い魔を、学院の中にある自分の部屋へと案内することにした。
「ここよ」
私は自分の部屋のドアを開け、使い魔を部屋の中に入れた。
はっきり言って僕は今少し緊張している。なぜかと聞かれたら、異性の部屋に入るのが始めてだからだ。幼い頃に両親を亡くし祖父母に育ててもらっていた僕は、自分ができる限りの恩返しがしたいと思っていた。しかし祖父母には何もいらないと言われ、元気に育ってくれればいいと言われたのだ。それ以来僕は元気でいることはもちろん、将来公務員になって楽をさせて上げようと必死に勉強してきたのだ。そのためと言ったらいい訳になるかもしれないが、異性との関わりはあまりなかった。
ふと思ったが、案内されるがままについてきてしまったが本当についてきてよかったのだろうか?何せ正体不明のオカルト集団だ。空飛ぶし。ここにつれてきて何か洗脳とかされるとではないだろうかと不安に思っていると、少女が部屋の奥に置かれている大きなベットに腰を掛け、偉そうに足と腕を組みこちらに質問してきた。
「それで、あんた出身はどこよ?」
いきなり出身地の話?僕も色々聞きたいことがあるのだけれど、彼女の表情を見る限り質問に答えないと怒られそうな気がする・・・
「えっと、生まれも育ちも神奈川だけど・・・」
「かながわ?どこの国よそこ?」
もちろん僕は国の名前を言ったわけではない、日本の神奈川県のことをいったのだ。都道府県を知らないって、今までまともに授業を受けてこなかったのか。
「どこの国って、もちろん日本に決まってるじゃないか」
「・・・そんな国聞いたこともないわよ、とんだ田舎者ね」
彼女は「はぁ・・・」とため息をつき肩を落としていた。田舎者って・・・そんなにがっかりすることだろうか?いや、それよりもおかしなことを言っていた。日本って国の名前を聞いたことがないだって?僕はついさっきまで日本の神奈川県にある学校に行く途中だったんだぞ。てか僕は今まで日本語で会話してたし。日本国内にいて日本って国の名前を知らないなんてことありえないだろう。そう考えていると一つの仮説が生まれてきた。もし仮に彼女が日本って国を知らないのだとしたら。自分の今いる国の名前を知らないってことはありえないだろうから、ここは日本ではないという可能性がある。
自分でも何を馬鹿なことをとは思う。さっきまで日本にいたのに、数分で別の国にいるなんて現実的にありえない。けれど確認せずにはいられなかった。
「ねぇ、僕も君に質」
「私の名前はルイズよ」
どうやら「君」と呼ばれるのが嫌いらしい。
「・・・ねぇルイズ、僕も質問してもいいかな?」
「いってみなさい」
この上から目線は変わらないんだな。
「ここは何処?」
ルイズは日本という国を知らないと言った、ならば今僕がいるここはなんという国なのか。
「またおかしのことを聞いてくるわね。トリステインに決まってるじゃない」
「・・・・」
一体どこの国だろう。マニアックすぎる国はさすがに分からないが、一般的に知られている国名なら大体知っている。だが僕の脳内検索に「トリステイン」という国はヒットしなかったのである。
もちろんルイズが嘘をついているということも考えられる。テレビ番組のドッキリか、本当に正体不明のオカルト団体なのか。
とりあえず僕は疑問に思ったことを再び聞いてみた。
「ごめん、トリステインって地球でいうどの辺にある国かな?」
「地球って何よ?」
想定外の答えが返ってきた。
それからどれくらいの時間が過ぎたのだろうか、ルイズが質問し僕も質問をした。お互いに聞きたいこと、言いたいことを言い終わったらいつの間にか日が暮れていた。
「信じられないわ」
お互いに真実を話した。僕が置かれている現状。ここは地球ではないこと。この国では魔法が使えること。
「僕だって信じられないよ」
長い間語っていたせいか、それとも非現実的な話に頭がついていかなかったのか、僕の頭はパンク寸前だった。
頭を冷やすためルイズに確認を取り部屋の窓を開けさせてもらった。涼しい風を浴び心が落ち着いてきたその時、ふと空を見上げた。そしてその瞬間、ルイズの話が真実だったと悟った。
空気が綺麗なせいか地上の光が少ないせいか、夜空の星が綺麗に見えていた。そうつまり僕の目の錯覚ではない。この世のものとは思えないくらい綺麗にはっきりと満月が見えていた。
それも二つ。
「な、なんで月が二つも!?」
今までにないくらい頭の中はパニックになっていた。頭を休ませるために窓を開けたというのに、パンドラの箱でも開けてしまった気分だった。
「何をあたりまえのこといってるのよ」
ルイズはいたって冷静だった。それはそうか、彼女にとって月が二つあることはあたりまえのことなのだから。
だが僕は違う、こんな非現実的なことばかり起きていて、本当にどうにかなってしまいそうだった。
「何か知らないけどあんたも疲れてるみたいだし、今日はそろそろ寝ましょう」
僕に気を使ってくれたのだろうか。言葉遣いはあれだけど、根は心優しい子なのかもしれない。今日は頭を使いすぎてもう何も考えたくなかったし寝ることには大賛成だ。
しかし、一つだけ疑問がある。
「僕はどこに寝れば・・・?」
この部屋にはベットが一つしかない、ベット自体は大きいけれど今日あったばかりの男女が一緒に寝るというのはさすがに良くない。
そんなことを思っていたらルイズが「ん」っと一言言ってベットの横を指差した。
そう床である。
さっき言ったことは訂正しよう。言葉遣いもなってないし、性格も最悪だ。
個人的には結構書いたつもりだけどまだここまでしか進みませんでした。
小説書いてる人ってすごいですね。結構疲れます・・・