『生』永遠を紡ぐジンチョウゲ 作:ある日そこに居たであろうクマさん
貴方はいつも変わりませんね。
その姿、その形、そして...
その命...
私にとっては...全てが羨ましい。
永遠とはどんなものなのか...
私にはそれが分からない。
それは貴方にとっての、喜びなのか、悲しみなのか...
それは誰かにとっての、怒りなのか、嘆きなのか...
そして貴方にとって私は...
「貴方の剣に...なれたでしょうか...」
「ええ...今までありがとうございました...」
「...そうです...か...それでは、おやすみ...なさい」
『空亡様』
「ええ...おやすみなさい」
『
「...いずれまた...輪廻が廻る、その時まで...」
「ただ一人.....」
「私の剣になれた人よ.....」
生命とは...いつか終わりを迎えるもの。
否...この世の全てにいつかは終わりが訪れる。
故に...
「私には貴方達と.....」
もし、その理から外れた者がいるのなら...
「分かり合える事は...」
「無いのでしょうね...」
分かり合える事は無い。
時は二年前〜
認定特異災害 通称ノイズと呼ばれる謎の存在。
触れた人間を炭素の塊に変えるという特徴やその他の能力故に一般の兵器などでは太刀打ちは困難ともされる非常に危険な存在。
そしてそんな存在が時たまに現れる世界で...
とある街のとある場所では...
「死ねエェェッッッ!!!」
「アンタが...何でアンタが生き残ってうちの子が...」
「ふざけるなアァァァッッッ!!!」
そこに広がるのは...
「あっあぁぁぁ」
紛う事なき地獄であった。
とある家の前に広がる民衆。
そして彼らが罵倒を投げかける先には...
一人の少女、立花響。
彼女はノイズが関係したとある事件の生き残りであり...
同時に...
事件後...他の被害者の遺族達からは自分達の関係者などを見殺しにした者として訳も分からぬままに迫害される『被害者』である。
だが...
「これでも喰らえッ!!」
「あっ...」
その時...家の窓から顔を覗かせた彼女にガラス瓶のような物が投げられた
(あっダメ...いっいやっだれか...助けてッ)
そして彼女がその目を閉じた時...
スパッ!!
『ッ!?』
「えっ何が?」
「...え?」
その場の全員が驚く中...
「やれやれ...幼子一人になんという...」
「なっなんだ...てめ『グシャッ』は?...」
「えっあな...た?」
突如現れた謎の女にガラス瓶を投げた男が掴みかかるも...彼はその手と首を見事切断されその身を地に落とした。
そして彼の妻らしき女性は...
「いっいやあぁぁぁッッッなん「喧しい」あ...」
手刀。女は...否、『彼』はその手で女性の首を斬り落とし男の首と共にその大地にそれぞれの首を並べた。
そしてその光景を見ていた他の者達は当然恐怖し...
「なっ何なんだよ...お前は...」
「...何か、ですか?」
「そうですね.....通りすがりの鬼ですよ」
「おっ鬼!?「まあ、それは良い。それよりも」は?」
ザシュッッッ!!!
彼等が動くよりも先に『彼』は動いていた。
「貴方達から『
『ッッッ!?』
幾人かの『命』が終わり、その事実を改めて確認した民衆達はその足を逆側に向けて一目散に走り出そうとしたが...
ドオォォォンッッッッ!!!
「えっあ...嘘...何で...」
逃げようとした彼等の前に突如として新しい影が舞い降りた。
だが彼等が気づいた時には...
『ギャアァァァッッッ!?!?』
「嘘...あの人達...みんな...」
彼等はその命の全てを散らしていた。
そしてそれを為した者は...
「愚か者どもめ...空亡様...終わりました」
「ご苦労様です...灯」
灯...そう呼ばれた彼女の姿を見た少女はとある人物を思い出していた
それは...
「奏...さん?...」
「...空亡様...この者共はいかがなされますか?」
少女の...立花響の命の恩人であり...死んだ筈のツヴァイ・ウィングの片割れ 天羽 奏。
灯と呼ばれた彼女は衣服さえ除けば奏そのものだったのだ。
だが、彼女は響の問いから目を背け、空亡と呼ばれた彼に目を向け指示を仰いだ。
「そうですね。そろそろ二課に...いえ、貴方の元相方に勘づかれてしまいます。これらの処理は政府や二課に押し付ければ良いです。それよりも我々にはまだやるべき事がある。故に...分かりますね」
「御意...」
「あの...」
そうして彼等は何者かの到来を予期し、その場を去ろうとするのだが...
「...何でしょう?」
「なんで...私を、助けてくれたんですか」
少女のその疑問に彼は...
「ただの...気まぐれですよ...それでは灯、行きますよ」
「御意...空亡様」
「...きこ...す...った」
「えっ」
そして彼は少女の問いに答え、灯を連れてそのまま帰還しようとするが
灯は消える前に...少女に向かってただ一言呟いた。
そして少女にはその言葉が...
彼女が何と言ったか、はっきりと分かっていた。
彼女はこう言ったのだ。
巻き込んですまなかった
ドオォォォンッッッッ
こうして彼等は一人の『
そして...
とある山の中〜
とある城にて...
「空亡様...この度は誠に「構いません」御意...」
「貴方のこれからの活躍に比べれば些細な事です」
「はっあり難きお言葉にございます」
そこには山の中にある巨大な城の中に帰還した先程の二人組がおり...
「では...いずれの時に備えて我々も準備を致さねば...」
「御意...全ては...」
「そう...全てはRoseliaの、そして...」
「オリジナルの為に...」
無限の『生』は今も...未来にも、蠢いていた。