『生』永遠を紡ぐジンチョウゲ   作:ある日そこに居たであろうクマさん

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私にとっての唯一の天敵。

それは『死』である...

だが、実はそれ以上に天敵とする者がこの世界に存在している。

それこそが立花響。彼女が天敵である要因は二つ...正確には二つで一つ。

可能性の神器(シンフォギア)運命力(主人公補正)である。

この組み合わせは非常にマズい。

何故ならばただでさえ、未だ未知の領域のシステムである可能性の塊シンフォギアと立花響というこの世界の中心である主人公故の運命力の持ち主が重なっている。そしてそこに自身、もしくは他のロンなどという存在が出てくればどうなるかはこちらでも検討がつかない。

そして彼女が覚醒すれば、他の者達も覚醒を果たすだろう。

ならば...


「可能性の芽は先んじて消しておく...」

新たな計画はこうして始まった。





第十一生 神殺しと常殺し

 

 

幻霊獄島 監獄の入り口たる洞窟の前〜

 

そこでは...

 

「みんな!それに師匠も!」

 

「立花、マリアに司令!」

 

「お前達、無事だったのか!」

 

「響!!...翼ッ!!!」

 

「面倒な者達が揃ってしまいましたか...」

 

一人...否、()()()()()を除いた役者が揃っていた。

 

「響...あれがお前の仲間か?」

 

「はい!あっちがS.O.N.Gの司令で私の師匠の風鳴弦十郎さん。その隣が私とは別のS.O.N.G所属のシンフォギア奏者のマリア・カデンツァヴナ・イヴさん。そしてあっちに居るのがもう一人の奏者の風鳴翼さん」

 

「そうか...だが、目当てでは無いが...まさか、あそこに居るのはアレクサンド・アンデルセン神父では無いのか?」

 

「あぁ?...なるほど、貴様らかッ!異教徒どもが気安くオレの名を...我が主の為の断罪刃たるこのオレの名を口にするんじゃねえ!!」

 

「と、言いたいところだが...今はそれどころじゃあねえみたいだな...」

 

S.O.N.Gからは弦十郎、マリア、響、翼の四名。ある人物の用意したメンバーはアンデルセン、江華、訃堂の三名。そして黒薔薇の庭園シュヴァルツローゼンからは五人の女神の代行含める計500名ほどのメンバー達。

 

「やれやれ、面倒ごとを増やさないでいただきたい」

 

「それはこちらの台詞よ。悪鬼よ...貴様は一体何を知っている?何故そこまで人間を滅ぼそうとする?何故オリジナルのロンとやらの計画に協力するのだ?」

 

「訃堂...()()()()()()()()()()...ただ、それに関しては愚問と言わざるを得ない。私はただ、生きてきただけ」

 

「ただ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「人類の愚かさ?」

 

自身の目の前それぞれ現れた存在達。そんな彼らを前にロンは冷静に思考を回し、その場の状況を見定めていた。

 

「それより、黒薔薇の庭園ですか...貴方達は一体どうやってこの世界にやってきたので...最死のところでは以前に冥界の狂団(アビスマスカレード)とやらを確認したらしいですが...」

 

「なっ!?冥界の狂団だと!奴等も何処かに居るのか!?」

 

「なるほど...と言う事はあの二重人格ヤロウ達も...!!」

 

そして黒薔薇の庭園のメンバー達は状況とその感じる気配から眼前に立つ着物姿の存在が自身達の教義に逆らう存在であり、この世界での一番の危険因子であると悟った。

 

更にヴェルグに至っては自身の好きなアレクサンド・アンデルセン神父がその場に居たことで夢でもみている様だ。と心の中で若干感動していた。

 

「まあ、良いでしょう。誰が来ようが関係ありません。全員消すだけです。()()()()()()()()...」

 

「先程の彼女...なんの事を言っているんですか!?そもそもなんで私を狙うんですか...翼さんまで巻き込んでッ!」

 

「貴女...いや、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「響くんと彼女が覚醒した場合の奏者達...だと?ますます意味がわからん。第一彼女達がどれほど強くなろうと貴殿にはなんの関係も無いのでは無いのか!」

 

「否...シンフォギアはある意味、『可能性』という意味合いで言えばトップクラスに厄介なものでしてね。実際、今までの貴女達の戦いの中で他世界の力を取り込むなどして進化した事例が無かった訳ではない」

 

「それを考えると主人公としての運命力とシンフォギア奏者として腕を持つ彼女は面倒この上ない存在なのですよ」

 

「主人公!?ちょっと待って!その言い方じゃ、私達が漫画や「その通り、我々からすれば貴女達は架空の存在」なっ!?」

 

「ですが、大事なのはそこでは無い。今大事なのは立花響が如何に我々にとって有害になり得るか...」

 

唐突に話されるロンの目的。響の問いに対する答え...何故響を狙うのかと問われた彼からの返答は響本人の運命力とシンフォギアという組み合わせの問題だった。

 

「時に異界の力すら取り込む代物シンフォギア。そんなものと貴女の様な『主人公』という()()()()()()()()()()()が組み合わさった結果、今までの本来なら足掻く事も叶わぬ様な敵対者への勝利を実現させられた訳です」

 

「つまり...その力が自分達に向かうのが嫌だから今回の事件を起こした...と」

 

「正確には()()()()()()()()()()()()()()()()()ですよ。それ以外の理由はありません」

 

「そんな事の為に...」

 

「後、もう一つ付け足しておきましょう。立花響、風鳴翼。貴女達二人は...より正確には立花響が私が()()()()()()()()()()()()、何のことですか?と言いましたね」

 

「お答えしましょう...貴女達のご友人。雪音クリスさんは()()()()()()

 

「「は...?」」

 

語られたのは自身達と同じく...現在のS.O.N.G所属の人間の中で自身達と一番長く接してきた友の死であった。

 

そして信じたく無いその話を裏付けるかの如く、自身達の慕う司令に顔を向け直すと、そこには歯軋りをしながら、下を向く弦十郎とマリアの姿。

その手の中には...

 

「すまない...奴の言っている事は本当だ」

 

「ッそれ...じゃあ!!!」

 

「ああ...クリスくんは俺達の前で殺された」

 

「あっあぁぁアァァァァッッッーーーー!?」

 

「そん...な、クリスちゃん...!!!なんで、どうして!?」

 

そこにあるのは『顔』。自身達の良く知る友であり、仲間である彼女の顔。本来なら喜ばしいものである筈の存在が.....見知った()()()()()()()()()()()()()()

 

「ッおのれ、おのれぇぇぇぇッッッ!!貴様ァァァァ!!」

 

「絶対に...許さない!!」

 

「貴女達は何を言っているので...?そもそも戦いの中での戦死は当たり前、彼女に至っては私という上位存在に刃向かったが故の死亡。何も気にする事など無いでしょう」

 

そんな激昂する響達を差し置いて、黒薔薇の庭園と異界より来た者達はそれぞれ動きを見せ始める。

 

それは...

 

「おい、立花響、それとそこの黒薔薇の庭園(異教徒ども)!てめえら早くこの島から逃げるぞ!オレもやるべき事がまだあるんでなァァ...今回は見逃してやるよ、不死者(アンデット)!!」

 

「ちょっちょっと待って下さい!まだクリスちゃんの事がッ!!」

 

「そうだ!我々にこのまま友の仇を討たせずに、この島から脱出しろと言うのか!?ふざけるな!貴方が何処の誰「喧しいッ!」なっ!?」

 

「何が仇だ。何が弔いだ...もしそれを本気で言っているならば...貴様らのソレは我が神に対する冒涜であり、貴様らの友への冒涜になり得る発言と知れ!!」

 

「「ッ!?」」

 

「やれやれ、彼女達に言っている事は分かりますが...()()()()()()...?」

 

アンデルセン神父の言葉に二人と他のS.O.N.G一同が固まり、黒薔薇の庭園側も相手側の力量や異常な存在感を見て、それに納得する。

 

だが...

 

「見逃してやるだと...!!!!」

 

『!』

 

「ッ!させぬわッ!!」

 

いち早く気づいたのは訃堂。この中でロンとは一番付き合いが長く、とある人物と接触前からある程度の情報も持ち合わせていた存在。

 

彼が察したのは...

 

「逃すわけないでしょう...!!!!!」

 

「全員皆殺しにして差し上げます!!」

 

彼が()()()()()()()()()()()()()!!

 

だが...

 

「遅いッ!!」

 

「ぬうゥゥゥゥ!?」

 

「親父!?」

 

ソレを察知した訃堂が先んじてロンの懐まで迫り、平突きでその体を刺し貫こうとしたが、彼が自身の間合いに入った瞬間には既にロンは鞘の刀に手を掛け、そのまま抜刀!訃堂の身体を切り裂き、そのまま彼の愛刀 群蜘蛛を蹴り上げ、そのままとどめの手刀を繰り出そうとしていた。

 

だが...

 

「はあァァァァッッッ!!」

 

「その銃は封じさせてもらうよ☆」

 

「なるほど、判断が早い」

 

上空に飛ばされた群蜘蛛を訃堂の背後から走って来ていた翼が受け取りそのままロンに斬りかかり、そちらに注意が向いた一瞬の内に黒薔薇の庭園のフレイグが得意の銃撃で彼の持っていた刀を撃ち落としていた。

 

「ですが...」

 

「なっ!?」

 

「刀が無くとも私が貴女方に負ける事は無いッ」

 

彼はそのまま斬りかかる翼の群蜘蛛の刃先を自身の刀で受け止め、前方へと受け流し、親指と人差し指。二つの指だけで刀の鋒を摘み上げた。そしてそのまま何の力も入れず翼の身体を重力の赴くままに大地へと叩きつけたのだった。

 

「翼さん!」

 

「響君!君は動くなッ!奴の狙いは君だ!下手に動けば元も子もないッ!」

 

「でも、師匠「響とそこの赤服は下がっていろ!お前達の仲間はこちらで保護する!」ヴェルグさん!?」

 

「良いか、よく聞けッ!おそらくアンデルセン神父と謎の女は状況から察するにお前達とは違い、何かを知っている!無論ここから助かる方法もなッ!!」

 

「だからお前達は彼らと行け!この場は我々が受け持つッ!」

 

「そんなっ!?」

 

それを見た響はいち早く翼達の元に助太刀に向かおうとするがその動きを弦十朗と彼等の元に向かうヴェルグに止められた。そしてヴェルグは彼女達を背に自身の銃剣を持ち、そのままロンに向かい駆けていく!

 

「風鳴翼...終わ「いいや、まだだな」ッ!」

 

「ここでお前息の根を止めるッ!」

 

「なるほど...話には聞いていましたが、厄介極まりないッ!」

 

ロンの向けた刀が翼目掛けて振り下ろされそうになった直後、続いてヴェルグが自身の銃剣で彼の刀を受け止め、更に...

 

()ッ!!」

 

「失礼するよっと!」

 

「なるほど、速いですね」

 

その内に彼らの元へと迫っていたヒノヅチとシリスが刀とクナイで彼に斬りかかり、そのままシリスがロンの足元の翼を拾い上げ退散していくッ

 

「チッ邪魔ッ!」

 

「なっ!?」

 

リーダー(ヴェルグ)!?」

 

だが、その攻防の最中でロンの刀を受け止めていたヴェルグが突如としてバランスを崩し、そのまま勢いに前方へと倒れ込みかけていた。そしてその姿にヒノヅチが違和感を覚えた時には自身の背後とヴェルグの背後。二つの場所に()()()()()が立っており...

 

「「櫛灘流 地中投げ!!」」

 

「「ガアァァァァッッッッ!?」」

 

No.1(ヴェルグ)No.2(ヒノヅチ)!」

 

「奴めっ分身まで使えるのかッ!?」

 

シリスと彼女が抱えた翼を受け取った弦十朗が背後を見るとそこには二人に増えたロンにより、自身の背後から地中の奥深くまでその身体を埋められるヴェルグとヒノヅチの姿があった。

 

「チッ!おい!奴の転移魔術はまだ発動しないのかッ!」

 

「ああっ奴も慎重に動いているし、更にあの男との戦闘が入ってきたせいで全員の位置を掴み損ねているのだろう!しかも今回この場所に援軍は来ない!」

 

「ッまったく、仕方ねえ。なら俺も好きにさせてもらうぜぇ...異教徒どもが好き勝手暴れて...!オレ達が何もしねえ理由にはなるまい」

 

「おい、アンデルセンっ!クソッどうしたら」

 

そしてロンとの戦いでS.O.NG、異界の使者達、黒薔薇の庭園。三つの組織が戦いを繰り広げ中...

 

彼らの元へと...

 

 

 

 

 

「デェーーーーース!?!?!?!?」

 

「誰か止めてえェェェェェッッッ!?」

 

「えっ嘘ッ!アレって!?」

 

「君達、無事...誰だ!?その金髪...いや、()()()()()は!?」

 

そこに現れたのは希望か、絶望か...

 

否。そこに現れたのは...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カカロットッッッッーーーーー!!!!」

 

 

第四の『破壊』である

 

 

次回、新たな乱入者。

 

お楽しみにね

 

 

 

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