『生』永遠を紡ぐジンチョウゲ 作:ある日そこに居たであろうクマさん
幻霊獄島の南側〜
響が灯と戦闘を行い、黒薔薇の庭園メンバーと出会うより少し前...
幻霊獄島の中の洞窟にある監獄内にて...
「AMENッ!!!!!」
「儚きかなッ!」
「「「「「ぐあぁぁぁッッ!?」」」」」
鮮血...舞う!
そしてそれを後ろから見つめるのは...
(凄いな...一人に関しては良く分かっていたつもりだったが...まさか味方になるとここまで強くッ更にはそれと並ぶか、それ以上の強さを持つ者までッ!)
風鳴 翼。現在の響や弦十郎、他の奏者達が探しているこの島に囚われた人物である。
また、その翼の見つめる先で奈落の人員達を蹴散らすのは...
「フン!所詮この程度か...ただの
バチカン法王庁 特務局第十三課 イスカリオテ。
その武装神父隊の隊長。
「全くもって情け無い...
元風鳴家当主にして、翼の
護国の鬼!!
そして翼は先の牢獄前で訃堂と共に出会った...
「不死?...それは奈落の事ですか?」
否、合流したアンデルセン神父と訃堂。二人の死体と不死という単語に反応し、その言葉の意味を聞こうとした...
のだが...
「...おい、小娘ェ。話は走りながらしてやる...さっさと着いてこい!」
「えっいや!」
「返事はッ!」
「えっAMEN!!!!!」
「.....良いだろう。早くいくぞ...」
(良いんだ、今ので)
翼の問いに対してアンデルセン神父が突如こちらを向き、そのまま自身の質問を後回しにし走り出そうとした。そしてその勢いのままに翼は押されそうになるも、なんとか先程の記憶から彼が口にしていたAMENという言葉を思い出し発する事によって難を逃れた様だ。
この時の翼は知らなかったのだ。アレクサンド・アンデルセン神父。彼は異界において狂信者、もしくは狂神父として有名であり、化け物や同じ人間であっても異教徒であればそこに容赦など欠片も無い事を...
この時点で彼が、翼を異教徒認定して、殺したいのを死ぬほど我慢している事を...
風鳴訃堂とアンデルセン。二人が先程の攻撃で...
そして、場所は変わり...
翼達が脱出をしようとしている牢獄の外側では...
「ここが...幻霊獄島の中心ッ!」
「ああっその筈...なんだが...」
そこには先程島の洞窟内への入り口に辿り着いたある人物達が居た。
それは...
「おっさん、これって...」
「...全員、
響と別れ、その後に幻霊獄島に着いた弦十郎と他の奏者達だった。彼と彼女達は島に入り、灯以外の奈落などの襲撃を警戒したものの、それは全くの無意味と言って良いほどの静けさが辺りを包んでおり、気づけばこの場所に辿り着いていた。
「ねえ、まさか...罠「罠じゃあないよ」ッ誰!?」
そしてそれが罠の可能性である事に気がついたマリアが声を上げるもその考えを否定する様に聞いた事の無い声がその場に響く。
「ここだよ」
『ッ!』
その声に反応し彼女達が自身達の頭上...洞窟の入り口から十メートルから二十メートルは離れた崖の上を見るとそこには...
「アンタは...」
「ふふっ初めましてだね。私の名は
白いチャイナ服に身を包み、その上からマントを羽織る謎の女性。名を江華。彼女もまた異界よりやってきた存在であり...
「素敵だッ!」
「おっさん!?」
「へえ...褒められて悪い気はしないけど...悪いな、私は既婚者なんだ」
「えっあっああ!失礼ッ!私は国連直轄タスクフォースの指令で風鳴 弦十郎。後ろの子供達「知ってるよ、シンフォギアっていうヤツの奏者だっけ?
「?あの子...それは一体」
何故かオッサンに好かれる運命を持つ者であった。
尚、背後から呆れと怒りの視線を感じた弦十郎は急いで江華に自身の身分を明かすが江華は奏者達の事も含めて全てを把握しており、更にはそれが何者かからの情報提供である事を明かした。
そして弦十郎がその事について問いただそうとした時...
ドゴォォォッッッ!!!!
「なんだッ!この音はッ!?」
「次から次へとッどうなんってんだよこの島は!?」
「今のは...」
(なるほど、さっきの戦ってた二人...あの子にアレを、『印』を付ければ...)
突如、弦十郎やクリスにマリア、調と切歌を驚かす様にとてつもない轟音がどこからか響いてきた。そして...
彼女は告げる。
今の皆にとっての...
一番の最善手を...
伝えるがために...
「アンタ達に一つ聞きたいんだけど、アンタ達は風鳴翼って子を助けに来たんだよね?」
「あっああ!その通りだ。だが...」
「奈落の本来の狙いは
「ッ!驚いたな。それも知っているのか!」
「そうだね、でも...それなら尚更アンタ達は逃げないといけない」
「っなんだと?...だが、俺達はッ!」
「アンタ達の言いたい事は分かる。だが、それでも尚...奴には敵わない。故に逃げなければ...」
そう。今はただ逃げなければ...『あの男』が出張ってくる前に...
全ての『世』を象徴する...
そして...
「おやおや、これはまた随分と...」
『ッ!?』
次回...照らす者。
お楽しみに...