『死』辺獄のスノードロップ 作:ある日そこに居たであろうクマさん
ポタッ ポタッ
そこはとある場所の地下深く...
奈落の底のようなその場所。
その最奥に彼は居た。
そして...
「久しぶりだな...ロン」
その場所を訪れたとある男...
そしてその男が声をかけた先には...
「.....」
大量の骨の山...その上に鎮座する仮面を被った者が一人。
そして...
グワッ!!!
ジュワアァァァッッッ!!!
仮面の男が...彼が閉じていたその眼を開けた途端、下にあった大量の骨達は現世に残したその全てを蒼白い焔に焼き尽くされ、そして溶かされた。
「何のご用件か?父よ...用がお有りなら、分身達に言いつけてほしいのだが...」
ゾルディック家長男 ロン・ゾルディック
「...相変わらず、無愛想だな...お前は」
ゾルディック家当主 シルバ・ゾルディック
「誰かさんに似てな...」
二人の男達はそう話しながら静かに会話を続けていく...
「まあ良い...では本題だが...キルアが逃げた」
「ほう...キルアが...まあ、それも仕方ない事だろう。あの子は殺しの才能は誰よりも上だが、内面は暗殺者として未熟も未熟...一般人のそれに近い」
「.....」
「その上、面倒を見ていたのが...あのイルミだ。それは嫌にもなる」
そしてロンの言葉を黙って聞いていたシルバは...
「はぁ...」
「そのため息...大方、じゃあお前が面倒を見てくれれば良かっただろう。もしくはお前が次期当主になれば良かっただろう。などと考えているのだろう?」
「分かっているなら「それより...本題は?」誤魔化したな」
「さあ、何のことやら...」
シルバの言葉を聞き彼はその事については触れられたくないのか、元々の本題に話題を逸らした。
「全く...では、お前に改めて依頼だ。ハンター試験に出向いてキルアを監視しろ」
「...ハンター試験?しかも監視...連れ戻せではなく?」
「ああ、そうだ...頼めるか?」
その依頼は彼にとっては予想だにしないもの...
てはなかった。
「良いだろう...ただし、分身達に行かせる。それが条件だ」
「そうか...分かった。では、頼む」
そうして、男達の静かな会話は終わり
シルバはその場から姿を消した。
きひっきひひひひっ
「...準備は.....」
ええ、ええ...全て順調ですわ...
「そうか...当方も時が来たら動く。故に...」
そうして、『死』と『時』は互いに剣と銃を構えて...
「頼むぞ...『当方達』...」
「了解しましたわ...『わたくし』」
長針は未だ動かず...
そして...
数ヶ月後〜
とある街で...
「ギャアァァァッッッ!!?」
「あっあぁぁ...やっやめてくれぇ」
「ちっ違う、オレ達「邪魔」は...」
そこにあったのは紛れもない...
きひっきひひひひっ
「なっなんで...試験の会場を教えたら見逃してくれ「知りませんわぁ」は?」
その言葉は彼に最後の絶望を与え...
「だってそんなもの...」
その言葉は彼に...
「わたくし達が...守る理由がありますの?」
絶対の『死』を与えた...
「うっあぁぁいっやだ『グシャッ!!』ぁぁ.....」
そして彼は...いや、『死』はその歩みを着実に進めていった。
目指すは...
「きひひひひ...では、参りましょうか...」
「287期ハンター試験...その会場へ...」
ハンター試験会場 ザバン市
後のとある事件の...現場であった...
いずれ再び...
その時は...
「また、その時まで...ご機嫌よう〜」
数多の屍の上でお会いしましょう