『死』辺獄のスノードロップ   作:ある日そこに居たであろうクマさん

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第九死 ホシ×ト×シュクメイ 前編

 

 

そこはモラウとナックル。そしてロン・ゾルディックが戦闘を繰り広げていた飛行船の中...

 

そこに現れしは...

 

「おいおいっなんだあのバカでけえのはッ!?」

 

「あいつ...」

(確かにデカいな...だが違うッ!問題なのはッ)

 

飛行船の食堂。そこに何処からか侵入してきた謎の巨漢。本来、その様な人物にはナックルもモラウも二人とも心当たりなどあろう筈も無く...

 

そう。

 

()()()()()()()

 

「なるほど...貴方でしたか。あの方が手を組んだのは...」

 

()()()() ()()()()()9()...

 

ロン・ゾルディック

 

彼は知っていた。自身の知る、我が身を創りし者。自身の本体を通して...その記憶だけではなく...その宿命(記憶)を...

 

「ほう。やはり知っていたか。このおれを...」

 

「ええ、わたくしは...いや、これは我が兄。正確にはわたくしを生み出した人物が貴方を知っておりますの」

 

()()()()() ()()()...いや

 

北斗の長兄 ラオウ

 

それこそが乱入者の正体。世紀末の世界において唯一無二と呼べる実力を。その剛の拳を持ち、一度は世紀末の世界をその手に納めかけた...だが、自身の知る強き男達との戦いで愛を知り、更なる強さの果てを垣間見て、地の果てより旅立ち。美しき宇宙(ソラ)へと弟を見守る星となった男。

 

だが、何故そんな男がここに居るのか?

 

それは...

 

「ッ関係ねえ!誰だか知らねえが、そいつは俺達の敵だ!」

 

「ナックルッよせ!」

 

その疑問は横から声を張り上げたナックルの声で疑問では無くなった。

 

いや、疑問のままではある。だが...

 

「かあぁぁぁッッ!!!」

 

「まっまずいッッ!!」

 

疑問を感じる時間すらも無くなってしまったからである。

 

ナックルが声を上げた直後、ラオウが自身の体に幾分かの闘気を纏わせ、そのまま彼目掛けて衝撃波を解き放つ。

 

それに対し、経験上の推測からそれをモロに喰らって平気なのはナックルどころかプロハンターの中でも数少ないと判断したモラウ。彼は即座にナックルの方へと飛び出し...

 

「その心意気や...良しッッ!!!」

 

「ナックルッ!!」

 

紫煙拳(ディープパープル)

 

それがモラウの念能力。自身の持つ巨大なキセルからオーラで作った煙を出して操作する能力であり、汎用性もとても高い能力だ。その煙は円の役割も兼ねており、更には応用でその形を人型や動物にまで変え操作する事も可能である。

 

だが、今回の使い方はッ!

 

「悪いがッ!先に逃げさせてもらうぜ!」

(ほんっとっ自分が捕まえに来た相手にッ!」

 

逃げに徹するためのもの!ナックルを自身の片手で持ち、そのまま迫り来る衝撃波に対しては何もせず。食堂の中にある柱に対して煙で簡単な手の形を作り、即座にその手で思いっきり柱を押させその勢いで自分達を真横へと飛び出させる。そうする事で窓側へと体を追いやり脱出する。

 

そして迫り来る衝撃波は...

 

「助けてもらうとはなァァァッッ!!」

 

「きひっ!!」

 

新時代の時間天使ッ!! 三の弾(ドライ)

 

「ぬうぅ!?」

(動けぬゥッ!?)

 

ロン・ゾルディックが対応する。

 

新時代の時間天使 三の弾。その能力は対象の一時的な劣化。自身の弾が当たった瞬間能力が発動するものであり、対象が人だった場合一時的に身体能力や思考。更に精神的にも老化などに近い劣化を及ぼす。人以外であれば物を錆びつかせ、木々を枯らすことすら可能である。

 

そしてその効果によりラオウは自身の肉体と思考や神経などを弱らせられ、モラウ達を逃してしまい...

 

そして未だ動けぬラオウにロンが一人銃口を向けそれを放とうとした瞬間ッ!

 

「くうぅぅッッ!緩いわァァァッッ!!」

 

「ッ!新時代の時間天使ッ!一の弾ッ!」

 

なんとラオウは自身の闘気とその剛の拳により力づくで能力を解除し、そのままロン目掛けてその自身の闘気と剛腕により作られし技の一つを繰り出す!

 

「消え失せいッ!」

 

北斗剛掌波!!!!!

 

「チッ!」

 

それに対して、ロンは技が放たれる前に一の弾の能力でその場を切り抜けたものの自身の片腕に致命的な傷を負う。

 

「なるほどな...腕は確かだが、まだまだ未熟」

 

「貴方ほどの男に言われるどちらの言葉も嬉しく感じますわね」

 

「フンッその様な事を良くほざくものよッ貴様はまだその力の半分も出しておらぬだろう!ならばこそッこのラオウにそれを見せよッその内に隠されし本当の力をなぁッ!!」

 

「強いですが.....」

(同時に厄介極まりない方ですわね...恐るべきは力だけではなく。その観察眼もありきと言うべきでしょうか?)

 

ロンは自身の負傷した腕を気にする事なく、ラオウの話を聞きながらそのまま銃口を負傷した側の腕へと向け、そこに自身の能力の一つを向ける。

 

「新時代の時間天使...四の弾 (フィア)!」

 

「ッこれは...」

(千切れかける程に負傷した腕が戻っていくッ!これも奴の能力かッ!?)

 

「新時代の時間天使。その四つ目の弾であるフィア。その能力は時間の張り付け」

 

「時間の...張り付け、だと...」

 

新時代の時間天使。四の弾。その能力こそ時間と称した()()()()()()()。今行ったのは自身が新しく作った時間という名の可能性の張り付け。要するにラオウが剛掌破を放ったが、ロンには効かなかったという可能性を作り、それを先程のラオウが腕を千切ったという今の時間の上から張り付けたのである。

 

たが...

 

「なるほどな、つまり貴様はどれほど致命傷に近い傷を残しても、その度にこうして傷もろとも都合の悪いものを消せると...」

 

「そうですわね...ですが...」

 

「弱点はある!正確にはそれ相応のリスクがある...」

 

「違うか?」

 

「ッ!大当たりですわ...」

(この方、本当に厄介極まりないですわね)

 

その様な能力があって尚、戦いは熾烈を極める。

 

終わりは未だ見えず...

 

次回

 

そのホシ×ト×シュクメイ 後編

 

お楽しみに...

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