『死』辺獄のスノードロップ   作:ある日そこに居たであろうクマさん

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願うは『永劫』

抱くは『平穏』

散るは『念願』

響くは『13の鐘』

幾度も幾度も見ては聞いては...『生』も『夜』も『自由』も『知識』も何もかも...全てが無力に散っていく。

だが...

「当方は知っているのだ」

あの方は言った。

『最死、これは...この願いは...()()()()()()()()()

かの方は言った。

『この一瞬の内...あの中で彼が一番信用している貴方だけに伝えます...どうか、彼を...あの人を導いてあげてください』

そして『神』は言った。

『確かにあの人が()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。ですが、おそらく...貴方がいればその困難は乗り越えれるものだと...』

故に...

『任せるぞ』

『任せましたよ...』

『やってみせなさいッ!』







『『『最死』』』


その言葉が齎すソレを...

「貴方の為に...神託を授けます。()()()()()()()()()()()。貴方の『永遠』にして『永劫』。『全』にして『一』なる『絶対』...

「貴方の『神』であるわたくしが命じます」

「最死のロン...運命を...

















()()()()()()()()()()()()()()()()()ッ!」

その感情を当方は知っている。

それこそが『喜び』

当方には無いと思っていた唯一無二の...

『宝』なのである。





第十二死 『死』ダ×『死』ガ×ミチテイル!!

 

 

最死のロンこと...

 

???side

 

「とうとう...ここまで来てしまったか...」

 

あの『時』とはまた違う結果になってしまった。

 

だが...それでも思う事は変わらず、成すことも変わらない。

 

我が使命は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。それ以上でもそれ以下でも無く。

 

ただ、『例外』があるとすれば...

 

「我が神よ。我が『()』よ。我が『()』よ。貴方達の願い...我が誇り、我が使命、我が『死』。それら全てを以てしても当方には叶えられぬかもしれない...」

 

確かに、不可能かもしれない。

 

だが、それは...

 

「だが、それは貴殿達への『恩』を捨ててまで諦めて良いものではない!!」

 

あの方達から貰った全てを否定する行為!

 

故に...

 

「必ずや...必ずやその願いを叶えましょう...」

 

我が道は覇道に在らず。我が道は王道に在らず...

 

我が道。その全てが茨の道。否、()()()()()()()()...

 

「待っていて下さい...」

 

願いはここに...

 

 

パチパチパチパチッ!!

 

「何故...貴殿がここに居る?」

 

「ハッハッハ...久々に貴方の顔が見たくなりましてね。それと...『彼』の顔も...」

 

当方のこの領域に勝手に入り込むとは...オリジナルや他のロン達でも無いというのに...

 

「貴殿で無ければすぐに追い返していた。無論、他のロン達であっても...」

 

「おや、ワタシならよろしいと?」

 

「貴殿は信用における人物である。()()()()()()()()()()()()()()

 

この男は確かに胡散臭いが実力、人格。共に信頼し、信用できる男。『以前』であれば...あの方と共にオリジナルが気を許した数少ない人物である。

 

「転生者協会 最高幹部:十二輪廻が一人...」

 

黒胴(コクトウ) 巻亜(マキア)

 

「それともマキア・()()()()()と呼んだ方が...」

 

「どちらでも構わんよ...そもそも年齢なら貴方の方が上であろうに。そこまで畏まらんでも」

 

「畏まったつもりは無いのだがな...」

 

転生者協会。現在我々が敵対している組織の一つ。転生者達が集う組織の中でも最も戦力が多い組織でもある。

 

その中でも十二輪廻...かつてのものとはメンバーも変わっているが、それでも協会内で幹部と呼ばれる者達。その一人がこの男。

 

おそらくオリジナルの計画の中で一番厄介かつ、一番役立つ男。彼ら彼女らにとって一番助けとなる男。名を黒胴巻亜。

十二輪廻の中で第四席に座る男であり、唯一当方とオリジナルの事情を()()()()()であろう男。

 

「それで...何をしに来た?本当に当方達に会いに来たのか?リーダーたるあの男の指示無しで...」

 

「ええ、今日はオフですので...それにワタシは皆様と違いロンさんとは合流を続けております。ただ、場合によっては敵対するだけ...」

 

「尤も貴方も知っていらっしゃるかもしれませんが...ワタシはご本人から『その時』が来れば敵対してくれと言われているので」

 

「...そうか。それで、この後はオリジナルと会うつもりか?」

 

「ええ。元々彼とティータイムの約束をしていたので...」

 

そうか...相変わらず仲が良いのだな。だが、もう一つ言うのなら...

 

「やはり胡散臭いな、貴殿は...」

 

「そうですかね?ワタシは普通に喋っているですよ」

 

この男は何故か胡散臭い。喋っている事のどこまでが本当なのか、どこからが嘘なのか。全てが...

 

「ッ!」

 

「おや、どうかなされましたか?」

 

この反応...確か例の者達か...そうか、あちらと違い。()()()この時点で我々と戦う事になるのだったな。

 

キサラギとカナ。二人とも弱ってはいないし、苦戦はしていない。

 

ただ、多少の怪我を負っている。それに...旅団のメンバーも一緒にいるな。

 

なら、少し...

 

「すまんが...少し闘気を解放する」

 

「なるほど、お仲間ですか...どうぞ、ご自由に」

 

手助けするとしよう。

 

「其方に...相応しき『死』を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当方の時の死針(こどもたち)に何をしている

 

 

相応しき(スノードロップ)を手向けよう

 

 


 

同時刻。

 

この世界に...

 

否。

 

並行世界から異世界に至る全てに『()』の気配(音色)迫っていた(聞こえていた)

 

とある仮面の者達と十二の針の二人。

 

そして蜘蛛の刺青を持つ者達は...

 

「これは!?」

 

「舞台が...私達の新しい舞台が枯れていくッ!?」

 

「これ...キサラギさん」

 

「ああ、分かってる。大殿(ボス)やな...」

 

とある食堂では...

 

「〜〜〜.....?」

 

「どうした、天甘?何かあったのか?」

 

その気配を知っている『亡霊』は好物を口にしながら首を傾げ...

 

とある悪魔を使う探偵事務所では...

 

「あれ、リリアさんどうかしたんですか?何か緊張なさってるみたいですけど...」

 

「いえ、別に...」

 

「どないしたんや?リリア〜もしかしてアザゼルさんとセ「制裁ッ!」死のレクイエムッ!?」

 

「はぁ〜アザゼル君。君は馬鹿なのかね?リリア嬢にその様な事を言えばそうなるとそろそろ理解したまえ」

(だが、確かに今回は佐久間さんの言う通り...あのリリア嬢の顔が珍しく強張っている。それに先程の気配...アレは...?)

 

とある堕天使が働く学園の中では...

 

「これは...どこの化け物だ?」

 

「めーちゃん...どうかしたの?」

 

「...」

(こいつは...何かあったのか?確かこの気配は)

 

とあるスライムが統治する国では...

 

「今の気配...確か、ロンの内の一人じゃなかったか?」

 

《正解ですマスター。ロン達の一人で最死のロン。先程のものは彼の闘気が及ぼす死の概念付与とも呼べるものであり、その特殊な闘気が発動した副作用とも呼べる気配があらゆる世界に大小問わずに影響を及ぼしているのです》

 

(シエルさん、シエルさん。何でチミはそんなにロンの事にも詳しいのかね?オレ...何も知らないんだけど...)

 

《簡単です。この間の宴会事にロンお姉...ロンに他の異界の知識と共に各転生者やロン達の性格やある程度の能力。それと彼の魔術や音楽知識なども全て教えてもらいました。それと新しいスキルも幾つか》

 

「へえ〜そうなんだぁ〜」

 

(ってなる訳あるか!?何、オレが知らないとこでそんな事あったの!?そもそもシエル大先生。アンタ今、何つった?お姉ちゃん?)

 

《.....NO ワタシ ダイケンジャ ソコマデノ ヘントウ デキマセン》

 

(無理矢理退化したフリし始めたァァァッッーーー!?えっそこまで聞いちゃいけない話だったの?マジで?)

 

 

そして...

 

 


 

 

場所は移り変わり...

 

ウェルムの作りし念空間の中〜

 

「ッ!これは...本体!」

 

「おいおいおいッ!確かアイツのオーラは少し放っただけで半径数百キロメートルくらいは余裕で生物、無機物問わずに殺せるんじゃなかったか!?外は大丈夫かよ」

 

「いえ、問題は無い筈です。本体の闘気。いえ、オーラに関しては確かに強大で特殊ですが、本人が操作(コントロール)している場合には殺すか殺さないかな指定が出来るので...」

 

ウェルムの念空間の中で残りわずかの時間を過ごしていた中、突然として感じたのは最死のロン本体の発した闘気。それはこの世に生きる全ての生物に完全なる『死』を感じさせるものであり...

 

「とにかく、今は治った様です。一瞬だけではありましたが...何とも言えないものですね...」

 

「はあ〜全くだ。心臓に悪いことこの上ない」

 

「とにかく、わたくしはそろそろ会計をしなければ...ウェルム、お会計がしたいのですけど...おいくらですの?」

 

「...ごめんなさい、少しビックリしてた...お会計 1000万J(ジェニー)になります」

 

「...因みに、何がどのくらいの値段ですか?」

 

「ジンさんが飲んだ 吸血姫の祝い酒(ブラッドバリュー)炎龍の竈門焼串 酒豪クジラの干し肉」

 

「上から550万 350万 100万 丁度1000万J」

 

自身の請求額を押し付け、逃げるには打ってつけのタイミングの闘気であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ジーーーーンッッッ!!!!!」

 

「...もうツケにされて帰られたから...意味は無い」

 

「逃げ足が早すぎませんことッ!?」

(あのネズミ!覚えておきなさいですわ!)

 

ロンが気づいた時にはあら不思議。ジンは既に『会計』を終え、ロンに対して『ツケ』を使用していたので既にこの空間から脱出していたのであった。

 

「はあ〜...まあ、仕方ありません。それではウェルム。支払いもそうですが...『送り(TAXI)』も頼めますかしら?」

 

「場所は?」

 

「確か...イルミの名前がありましたよね。そこで」

 

「了解」

 

そしていよいよロンのハンター試験。再開と再会の『時』が迫っていた!

 

 

 

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