『死』辺獄のスノードロップ 作:ある日そこに居たであろうクマさん
兄弟。それは一体なんなのだろうか?
それは『愛』なのだろうか?
それは『恋』なのだろうか?
それは『血』なのだろうか?
それは『魂』なのだろうか?
答えは否。
どれもそうで、どれでもない。
兄弟とは...
『心』である。
惹かれあい、通じ合う。
そんな...『温もり』なのだ。
ハンター協会所有の無人島。
その中で行われる第四次試験も残り数日。
そんな中〜
「なんで...」
「?どうかしましたの...」
「いや、なんで...
ロン・ゾルディックとキルア・ゾルディック。
両名。再び再開を果たす。
「もう特別な試験とやらは終わったのか!?兄貴が連れられて一週間くらい経ったけど、早くねえか!?そもそも何でこの島にッもしかしてアンタの試験もッ!」
「ああ。それなら...あの後飛行船で数日間のんびりとフライトを楽しんでいましたら2人のハンターに襲われてそれを追撃中に更に別の襲撃者が乱入。それをわたくしが更に追撃していただけですわ」
「はあッッッーーーーー!?!?」
そしてキルアから質問に明らかに
だが、キルアは違う意味で戦慄していた。
この
「まあ、色々あったのは分かったけどさ...どうやってここまで来たんだよ。その調子じゃ協会の飛行船は墜ちたんだろう?兄貴はどうやってここに...」
「う〜ん。そうですねぇ...貴方にはまだ早い様な。ただ、もし貴方がこのまま
そして話題はロンがどうやってここに来たかと言うことに切り替わった。それはキルアの中で1番の謎であり、時偶に見せる兄の銃や自身以上超人的な戦闘力に関係しているものでもあると、彼は感じていたのであった。
ただ、明かされたのは...
「うん?どう言う事?」
「何と言いますか...一つ言えるとしたら、これは
「はあ!?オレだけ習得して無いのかよッ!何で!?」
「家の方針ですから...良く言われているでしょう。貴方には殺しの才能があると...ソレは殺しや医療。本人の気質などもありますが、活かせれば様々な分野で使える技術」
「そしてゾルディック家では貴方がそれを覚えるのは殺し屋として...つまり、殺し向けに使えるものとして覚えてほしいと...ですのでその技術はキルアが一定以上に成長するまで教えるなと...」
「んだよっ...それッ!」
(また、殺し...それに才能ってッ!)
それは他のゾルディック家がその技術を...キルアが未だ知らぬ『念』というものを習得していると言う事。そしてそこには彼の嫌う暗殺一家独自の(大部分はイルミ)呪縛があると言う事。
(やはり、今言うべきでは...いえ、わたくしも兄として...貴方とゴンさん。信頼出来る貴方達の為に...)
「キルア...その技術、覚えたいですか?」
「えっ...良いのか?」
「ええ。ですが...良くお聞きなさい。実の所、わたくしは貴方にその技術を...念と呼ばれるソレを教える事について、何の意義もございません」
「念?...でも、何で今までその念を覚える事が...」
「他の家族ですわよ...特にイルミとお母様。あのお二人が貴方に教えるのはまだ早いと...まあ、貴方自身も含めて評価しているお父様も理由自体には納得していらっしゃいましたが...わたくしとお爺様は好きにさせれば良いと言うスタンスでして...」
「アニキ...やっぱりイルミも...」
ロンの伝えたその情報。それを聞きキルアも何故自分にその念という技術が教えられなかったのか。その理由をはっきりと理解した。確かに世界一の暗殺一家だからこそのしがらみなどもある。だが、自身を縛るソレは母親とイルミの二人の影響が大きい。現に自身が家を出る時には母の体を刺してから出てきてやったくらいだ。ただ、普通の感性などは持ち合わせてはいないので、後ろで成長しただの、良くできただの騒いでたが...
「...アニキ、オレ。今回はやめとくよ。どうせなら自分の手で覚えてみたいし...後、どうせオレのこと庇ってくれてたんだろ。まあ、なんだ...ありがとよ」
「ッ!ふふっいいえ、構いませんわよ。貴方が殺し屋になろうとハンターになろうと...たとえ
「っうん。それでさ...もうすぐこの試験も終わるから、どうせなら一緒に話したりしない?」
「ふふっそうですね。偶には貴方と普通に話すのも悪くは無いかもしれません...では、久々に狩りでもしてみましょうか」
キルアはロン・ゾルディックが苦手である。それは過去のあの事件があるからこそである。だが、それと同時に家族の中で一番自身を
だから...
(アンタが...)
(貴方が...)
((兄弟で良かった))
二人は誰よりも心の中で
自身達が『兄弟』である限り...
『兄』と『弟』である限り...