『死』辺獄のスノードロップ   作:ある日そこに居たであろうクマさん

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第四死 ブタとマルヤキ

 

 

ハンター試験 第二試験会場。

 

そこでは...

 

「あっアンタが...受験者!?」

 

「あらあら、それは驚きすぎではありませんか?わたくしが受験者で一体何の問題がありますの?」

 

「そっそれは...」

 

今ここに話しているのはハンター試験試験官の一人であるメンチ。

 

そしてもう一人は...

 

「そもそも貴女はまさか...」

 

「うっ」

 

「自分が料理で負けた相手が出るから試験に出さないなんて言わないですわよねぇ」

 

「ぐはッ!?」

 

メンチの心にクリティカルヒットのダメージを刻んだ受験者。ロン・ゾルディック。彼のその言葉はメンチの苦い過去を思い出させ、メンチは血涙を流しながら彼を睨みつけた!

 

「ナヴィドベア〜きざば〜」

 

「まあまあ、メンチ落ち着いて...それに試験さえ終わらせればもう会わなくて良いから」

 

そして二人の間にブハラが割り込み、どうにかメンチのご機嫌を取って何とか試験を開始した。

 

「良い、よく聞いて!」

 

(((((うわ〜何事も無かったように始めた)))))

 

「なんか言った?」

 

『いえ、別に...』

 

まあ、それまでに受験者達からは冷めた目を向けられていたが...

 

「まずこのオレ、ブハラの指定する料理を作ってきてもらい...」

 

「そこで合格した者だけがこの私、メンチの指定する料理を作れるって訳。つまり私達二人が美味しいと思う料理を作れれば試験は合格。そして期限は私達が満腹になるまで...」

 

そして...

 

「オレが指定するメニューは豚の丸焼き!!オレの大好物。あと、因みに森林公園に生息する豚なら種類は自由だよ」

 

(あら、豚の丸焼きって...いや、もう試験関係無いじゃないですか!?全く)

 

そんな彼の思いは届く事は無く...

 

「それじゃあ二時試験、スタート!!」

 

その言葉と共に全員が一気に取り目掛けて駆けて行く!その様はさながら闘牛か競走馬の様なモノにも見えなくも無い。

 

だが...

 

「いやー正直ホッとしたぜ!」

 

「豚捕まえて焼くだけだもんね」

 

「しかし、早く捕まえねば...あの体格とは言え食べる量にも限界がある筈だ」

 

「まあ、そもそもそう簡単に合格させてくれるなら随分安い試験になりますけれどねぇ」

 

「うおっ兄貴!?」

 

「お姉様とお呼びなさいな」

 

森の中を駆けて行くゴン達一行。その道中彼等の中にいつのまにかロンが混ざっておりその手には..,

 

「あっそれって...」

 

「おいおい、豚捕まえてんじゃねえか!?」

 

そう、彼は既にその手に豚を捕らえておりもう既にきた道を帰ろうとしていた。

 

そんな中...

 

「ねえ!ロンさん」

 

「あら、どうしたんですの?スリーサイズはお教えしませんことよ」

 

「いや、誰も聞きたくはねえだろ」

 

「お黙りなさい、このヒゲ」

 

「ヒゲ!?」

 

「そうじゃなくってさ、そこ豚はどこにいたの?」

 

「ちょっゴン!俺達は受験者同士なんだ。本来なら蹴落としあっても不思議じゃあねえ。そんな事教えて「ああ、その坂を降りたすぐそこに」ええーーーッッッ!?」

 

ゴンの問いかけに彼は案外素直に答え、豚の居場所を話してくれた。因みにヒゲと命名された挙句に答えてくれる訳がないだろうと宣言した瞬間質問の答えを出されレオリオはめちゃくちゃ落ち込んだ。のだが...

 

「レオリオ」

 

「ハックラピカッまさか、お前...」

 

その時、クラピカが落ち込むレオリオの肩に優しく手を置きそんな彼に一言。

 

「早く動け、置いて行くぞ」

 

「だろうと思ったよ!ど畜生めッ!!」

 

そして彼等が進んだ先に居たのは世界一凶暴な豚グレイトスタンプ...では無く。

 

「豚は居るがどいつもこいつも全部ぶっ倒れてやがる」

 

「これって...」

 

「ああ、多分兄貴の仕業だな」

 

(ツッコミたい所は多々あるが...)

「とにかく急いで持って帰ろう!」

 

『おう!』

 

そこにあったのはグレイトスタンプ達の亡骸。つまりは最初に訪れたロンに殺された形跡がそこにはあったのだ。だが、今はそれを気にする時間は無い為、他の受験者達も含めて全員が慌てて豚を捕まえその場から走り去った。

 

そしてメンチとブハラの元へ戻った彼等だが...

 

「美味い、美味い...」

 

広がるのは暴食の嵐。自分達が焼いた豚を食う豚。という謎の図が広がるカオス空間。因みに自分達が焼いた豚を食う豚という言葉を口にしたロンにはもれなくメンチから包丁が山ほど飛んできた。まあ、本人は軽々と躱しており、メンチはより不機嫌となった。

 

そしてブハラが豚の丸焼き全てを食べ終わると...

 

「ああ〜食った、食った。もうお腹いっぱいだよ」

 

「しゅ〜りょ〜...そしてナイトメアァァァアンタは覚悟しときなさい!アンタだけは絶対合格出してあげないんだからアァァァ!!」

 

「あらあら、過去にわたくしに向けてあんなにアンアン喘ぎ声を出されていたメス豚ちゃんが何かを言っておりますわぁ。いやん、ケダモノォォォ〜このオトコオンナァァァッッッ」

 

「クソがァァァッッ!!」

 

メンチが終了の合図を行い、その後にロンに向かって圧倒的な憎しみの籠った眼差しを向けながら絶対合格を出さないという話をを伝えるのだが、哀しきかな、本人はメンチとの過去を再現しながら彼女を煽り散らかしていた。

 

そして...

 

(((((一体何があったんだこの二人)))))

 

残されたのは自身達の知らぬ事情が余りにも気になりすぎる。他の受験者達であった。

 

二時試験 残るは...

 

「私のお題は寿司よ!私が満足出来るような寿司を作ってみなさい!そしてあんだだげはがぐごしときなざいよッ!!」

 

メンチのお題 寿司。

 

そして受験者達は気づいた。

 

あれ...自分達の試験の難易度も上がってね?と

 

 

 

 

 

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