『死』辺獄のスノードロップ 作:ある日そこに居たであろうクマさん
第287期ハンター試験。
そこは未だ二時試験であるのに関わらず混沌と化していた。
その理由とは...
「このっドクズの癖にィィィィッッッ」
「あらあら...一体何の事やら...」
二時試験 試験官メンチ。彼女が出したお題は寿司。
それ即ちこの世界で言うジャポンの料理の一つ。
そしてこの試験においてその味と作り方を知っているのはジャポン出身のハンゾウともう一人...
「なんで...なんでぇ」
「こんなに美味い寿司を握れて尚且つ...
「それより美味しそうな料理の数々を
「えぇ?別にぃ...試験のルールには一言も
「キィィィィッッッこのクソゴミやろう!!」
「負け犬の遠吠えなんて聞こえませんわぁ♪」
「クゾガァァッでもおいしじぃぃ」
(((((なーにこれ?)))))
因みにここまでの事の発端はメンチのお題が出されたタイミングにまで遡る。
あの後殆どの受験者達がメンチのお題を理解できず、それぞれが自分なりのヒントを探して試験に臨んだ。だが、結果どれもが不合格。
そして満を持してのハンゾウの握った寿司。
ハンゾウ自身これは貰った。そう思っていた。
だが...
「ダメですわね。まずシャリの形がなってませんわ。それに何ですかこのネタの魚の捌き方...貴方、本当に寿司が何たるかをご存知ですの?」
「なっ急に「その通りよ。アンタ不合格!」ハァッッ!?」
突如、ハンゾウの隣からロンが握られた寿司を一つ口にしており更にもう一つを食したメンチと共に説教を始め出した。最初は言い返そうとしたハンゾウだったが、目の前に居るのは最早人ではなく魔神か何か...ハンゾウには分かる。今、口を出せば必ず殺される!
そしてそれから約五分の時が過ぎた...
「わっ分かった...もう勘弁してくれ...」
「「ならば良し」」
(この二人、以前会った時も食事に関しては意見が一致したんだよなー)
ブハラの心の声が誰にも聞こえぬ様に彼の中で広がる中、二人は正座の状態で説教を喰らいつづけたハンゾウが倒れたのを見てお互いに握手をしていた。
「あの二人...やっぱり仲が良いのかな?」
「さあ、」
「どうだろうねぇ」
そしてそれを見つめ呆れかえる受験者一同。
こうしてハンゾウの出番が終わり...
遂に出てきたのは...
「は〜い。メンチさんへわたくしからご褒美の世にも珍しいキンカイホクギョの中トロのお寿司ですわぁ」
「いや...ちょっと待てェェッッッ!?」
「はい?何か問題でも?」
「キンカイホクギョなんてどっから持ってきた!?」
「そこの川にいたんですわよ。
そう、問題なのはそこでは無い。キンカイホクギョ。それはこの世界でもトップクラスに発見が難しいとされる深海魚の一匹。その鱗は一つ一つが通常の金の数十倍の価値があると言われる程の特殊な金であり、そしてあまりの珍しさからその身を食べられた者は未だ世界で50人ほどだとされている。そしてメンチは残念ながらその50人の中には居ない。つまり美食ハンターのメンチでもその味を知らない未知の食材。それをこいつは...
「アンタ...まさか!?」
「さ〜て、負け犬メンチさんの言葉は...聞こえませんのでェェ」
「きっ貴様ァァァッッッ食べた事あるのね!?食べた事あるんでしょう!この際どうやって持ってきたか、合格か不合格かもどうでも良いわ!教えろ!美味しかったの?美味しかったんでしょ!?」
「知りませんわ〜♪」
「くぅぅぅッッこの悪魔、鬼!人でなし!」
「何とでも言いなさいですわぁ」
そうして再び二人の言い合いは続いたのだがやはり何度も争っているから今度はメンチがなんとか冷静さを取り戻し、試験に戻った。その結果...
「何で私はスシなのに、アンタは一人ステーキ、パスタ、スープ、ハンバーグ、etc...洋食ばっか!それも私のより断然味が良さそうなものを食ってるのよ!?」
「だから言ったでしょう。わたくしはルールに則っているだけだと...」
ここまでが最初の話までの筋書きである。
だが...
問題はここからだった。
「グヌヌヌッッフン!まあ、良いわ。それじゃあハンター試験二時試験の合格者を発表するは...合格者は一人。受験番号298番。アンタだけ合格よ...」
『何ィィィィッッッ!?』
二時試験 合格者 僅か一名。
異例の結果は嵐を呼ぶ...
因みにおまけ。
メンチとロンの過去はいつかr15版とr-18版を載せますのでその時は是非見てね。それじゃあバイバイ♪