『自』奏者に寄り添うヘメロカリス   作:ある日そこに居たであろうクマさん

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前回のあらすじ。

いよいよ始まった鈴音とレフィーヤの戦い。自然の探検隊(ブレイブラビット)のロキ・ファミリア入団試験。
その有無を決める決戦である。

そして全団員の度肝を抜くかの如く、レフィーヤと互角の戦いを繰り広げ、魔法まで使いだした鈴音。

だが、彼女を止めたのは...


「WRYYYYYYYYYYーーーッ!!」



ロン(DIO)だった...!!

「違うが?」

そして彼女達自然の探検隊は恐ろしきロン(DIO)世界(ザ・ワールド)に勝てるのだろうか!

本編に続く!

「いや、だから違うが?」




第十自 AM:10:00 黒の譲渡

 

 

さて...次はお前らだな...

 

自然の探検隊(ブレイブラビット)!!」

 

「だ...れ?」

 

現れたのは澄み渡る『青』か、それとも燃え盛る『赤』か。

 

否、降臨したのは歩みを止めぬ『黒』。

 

『個』という点を超え、『全』を以て超えるべき『線』を自身という『一』のみで横断する。

 

彼女達にとってどこか懐かしい気配(ニオイ)の持ち主。

 

それこそが...

 

「改めて名乗ろうか...俺はロン・クロイツ。もう...()()()()ではなくなったが...お前達の友でいさせてもらってる。そんな男だ」

 

「シス...ター?嘘...本当に?」

 

「いや、偽物ではねえよ?他の奴らといいその反応には結構くるものがあるんだが?」

 

前世での全ての始まり。かつての彼女達の知る黒薔薇の庭園(シュヴァルツローゼン)薔薇の十字界(クロスガーデン)の創設者。そして自身達の始まりにも関与した人物。

 

そして...輝未の人生において最大の心残り。

 

「シスター...久しぶり...!!」

 

「ああ、久しぶりだな...輝未」

 

最凶(シスター)ことロン・クロイツ。姿も形も、肉体から醸し出される雰囲気に口調。全てが以前とは別人。故に最初こそは迷ったが...輝未はその姿にすぐに順応し、ただただ彼を自身の信じた憧れであり、夢であると理解した。そして彼女がそれをシスターだと断定した以上、信じる以外に道は無く。

 

「久しぶり...シスター?ロン?」

 

「久しぶり...になるんですかね?以前より相当変わられましたか?」

 

「鈴音に美奈金...!!お前らは...そう変わらんな。いや、お前らとは()()()()()()()()()()()()()()()()他と比べて一回多いのか?」

 

「この次ってどういう...おっお久しぶりです?シスター」

 

「久しぶりー!!シスター♪会いたかったんだYO☆☆☆☆☆!!」

 

「ヒィッハハハハハハ!!薫子と成月ィ!お前らも久しぶりだなァ♪ただ、どうせこの後一度は顔を合わせるし、お前らからしたら半年、多くても一年後の日にはまた顔を合わせるだろうな」

 

「「「「「?」」」」」

 

次々とロンに挨拶を交わす自然の探検隊隊のメンバー達。だが、その中で彼の言葉に皆が疑問を持った。この次も会う?それに前回も?まるで既に自分達と会っていた。そしてこれから再び会うことを知っているかのような口調。元の...前世での彼を知っているからこそ...それでも尚感じる異常。

 

だが...彼女達以上に。

 

彼には時間が残されていなかった。

 

「さ〜て...とりあえず要件を済ませよう」

 

「先ず、お前らには早急に受け取ってもらうものがある」

 

授けられるのは九つの光の為の『黒』。

 

いずれ訪れる未来。それに対しての手段であり、彼女達の新たな『道』を切り開く為の新しい『軍手(ツメ)』。

 

大地を掘るだけの土竜(かわず)が星海を知り、星をも穿つ流星(リュウ)になれる様に...

 

 

「この...黒堕奏姫(クリフライド)を!!」

 

 


 

 

さて、ここでも名乗っておこうか。改めてだ...

世界の外側の者達(読者諸君)

俺の名はロン・クロイツ。こことは違う世界の住人...いや、人では無いが、少なくともここではない、別の世界の存在だ。

 

さて...今回、なぜ俺がこの世界に来ているかというとだな...

 

黒堕奏姫(クリフライド)?」

 

「お前は普通に漢字表記で読むのか」

 

「?」

 

「いや...なんでもない。とりあえず取っとけ。いずれにせよ、お前達には必要な物だ」

黒堕奏姫(クリフライド)。今現在、俺が各世界を回ってこいつらやそれと同じ。前世で出会った奴らに届けている代物である。

元々は俺の分身に近い奴ら。要はこの世界の最自由のロンと同じ過程で生まれた存在の一人。『最知』のロンが発案し、俺が協力して作り出した物だが...今俺が手渡しているのは奴が行った実験で出来た失敗作を見直して、俺が作り直した別物。全く違うとは言えないものの、こいつら専用に改良した新しいものである。

 

「これって...手袋?」

 

「そうだ。それが()()()()()()()()()。他の奴らとは形も違うし、性能もお前ら次第で変わってくる」

 

「私達専用...まさかッ!」

 

「そうだ、美奈金。既に幾つか...ここ以外の世界も回って、それと同じ物をお前ら以外の八つの組織の中核メンバーに渡してある」

 

「じゃあ...冥界の教団(アビスマスカレード)とかも?」

 

「いや、あいつらにはまだ行ってない。むしろあいつらは最後に渡そうと思ってる」

 

「?なんで?」

 

「だってあいつらいちいち反応が面倒くさいし...それになかなか逃がしてくれそうにないからな。絶対に数時間は長話に付き合わされる」

 

「まあ...あいつらはね」

 

そして全員に黒堕奏姫を渡し終えたが、先ず輝未がその形に反応してくる。ただ、実際その反応は無理も無い。一見すると全体的に黒く、甲の部分に別色のそれぞれ宝石が付いた軍手だからな。因みに他の奴らの分も違いはあると言ったが元の形...つまりバイザーの物が基本であり、自然の探検隊と冥界の教団が特別に手袋と仮面に作り替えてある。というか、こいつらはコレだなというイメージが俺の中であったのだ。

 

「ねえねえ、シスター!これってどう使うの?もしかして変身とか出来たりするの!?」

 

「あのさぁ〜成月、アンタは良い加減にしな。それより先に今の状況にもツッコミたいし、そもそも変身ってのはねだり「出来るぞ」出来んのかよッ!?」

 

「いや、だってその為のアイテムだし」

 

「え?これって変身アイテムとかそういう類?プリキュアとか仮面ライダーとか特撮的な感じの?」

 

当たり前だろう...ってあれ?言ってなかったけ...まあ、良いだろう。それと鈴音と成月。お前らは話を聞け。目を輝かせながら面白そうみたいな感じで触り回るな。そんなことしても変身できねえよ。

 

「シスターシスター♪わたしィ〜変身したいなぁ〜♡」

 

「変身したい...なぁ〜♡」

 

「安心しろ、そんな下手な媚び方するより簡単に出来るから」

 

「「...チッ!」」

 

「思いっきり舌打ちしてんじゃあねえよ!ぶん殴るぞッ!」

 

「まっまあまあ...」

 

たくっ急に媚びた様なこと言い出しやがって。しかもお前ら最後思いっきり舌打ちしたよね?全部聞こえてるからな?シスター時代だろうが、今現在だろうが、全部聞こえってからな?ほんっとうにどこの赤メッシュに似たんだか...

 

まあ...だが、そうだな。

 

「ただ...そうだな。一度だけなら変身してみるか?」

 

「「っやた!」」

 

「えっ今からですか...それは、その...」

 

「...!シスター、流石に今からは...それにそろそろこの状況の説明を」

 

こう見てるとやっぱりこいつらも他の奴らも俺とは違い『人間』やってんだな...と思わされる。成月と鈴音の子供の様な喜び方。薫子の遠慮しつつも本音ではやってみたいという思春期の様な...失礼。年相応の反応とさせてもらおう。

そして薫子にも言える事だが、美奈金の最年長だからこそ...いざという時、皆を守る為の冷静な判断とこの状況で俺という『未知』へ対してでも堂々と状況説明を求める度胸。いや、『勇気』というべきか...

 

「どいつもこいつも...相変わらずで何よりだ」

 

「「「「?」」」」

 

ただ、今までの事全部ひっくるめて...言える事があるとすれば...

 

 

 

 

AVENGE CHANGE

 

 

 

「お前ら...輝未が先に変身してるけど良いのか?」

 

『えっ?』

 

「すっ凄い...!!」

 

 

CLIFF RAID

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()...やはり良い力を出すな。もし元の状況で何の配慮も無く使ったら変身しただけでオラリオやその周辺にも甚大な被害が出るだろう。

「かっ輝未ィィ!大丈夫か!?」

 

「輝未ちゃん!」

 

「...!!凄い、緑色!」

 

「かがみん!大丈夫!?」

 

他の奴らが声をかける中、変身と同時に数十メートルの竜巻に姿を呑まれた輝未。確かに初めてみれば驚くはな。それに心配にもなる...だが、問題はない。気や力の感知をきちんと出来ていればこれが『成功』していると分かるのだ。

 

その後、数秒の時を得て竜巻は晴れる。

 

中から現れたのは...

 

「なに...輝未?」

 

「なにか...こう?」

 

「鎧?それに...()()も変わってる?」

 

「すっごーい♪良いなぁー...ねぇ私も欲しいィィィィ!!」

 

「ごねるな!お前の分も渡したろ。それはお前らの身体と既に同化済み。輝未の奴は変身したいと念じたから変身しただけだ。お前らもイメージさえ確立出来ていれば、念じるだけて変身できる」

 

ほんっとうにコイツだけはマイペースだな。あと、憧れてる対象に似てる側。うちの奴らといい、コイツらといい。偶にいるんだよなぁ...各グループが好きなバンドリのキャラとか、他の有名人や架空の人物に似てる奴ら。っとそんな事より随分上手く行ったな。

 

竜巻の中から現れたのは髪の大部分をエメラルドグリーンに染め、髪の先端部分に黒のメッシュを入れ込み、更に身体にナイトグリーンの様な緑が大部分を占める鎧を見に纏い、背に漆黒のマントを羽織り、そして頭部に金色の王冠を被った輝未。

 

なるほど...

 

「上出来」

 

「っ!カッコ...いい、ですかね?」

 

「ああ、なかなか様になっている。流石だな、輝未」

 

「!はい、ありがとう...ございます!!」

 

「良かったね、輝未ちゃん」

 

「うん」

 

我ながら良い出来だ。無論、コイツらという素体もあってこそ...だが、関心している暇も無いし、あまりコイツらと居る時間も無い。他の奴らのところにも行かねばなるまい...

 

「変身を楽しんでいるところすまんが...あと一つ話すことを話して俺は行く」

 

「「「「え?」」」」

 

「...もう、行っちゃうんですか?」

 

「まあな...すまんが、俺も急いでるんだ」

 

「そう...ですか...」

 

「それで、早めに最後の要件を言っておこう。お前らはもう最自由と会っているな」

 

「「「「「!」」」」」

 

そう。早く要件を済ませたいと言ったが...コイツらは他とは違った意味で特別。『前回』とは違い、九つの組織全てがこの段階でロン達と会っている中...コイツらはその中でいち早く。異世界に来てすぐに接触を図ってしまった。そして最自由はコイツらを俺の知り合いということ。そして本能的に二重の意味でコイツらを放っておけなかったんだろう。特に自身に足りぬ何かを感じたというのが大きい筈だ。

 

だが、問題なのは...

 

「お前らは最自由と会った...故に聞いておく。もし、今後...奴が自身の意思であれ、違う第三者の思惑であれ、『世界を敵に回すような事』になれば」

 

 

「お前らは...どうする?」

 

 

他の奴らは基本的にどちらかが敵対の意思を持ち、結果的に争ってしまう。それは別に俺としては争ってくれた方がややこしくなくていい。計画的にもいずれはそうなる定めだ。だが、最自由とコイツらは話が別だ。自然の探検隊は確か俺と会うのを求めて。そうじゃなくとも、ただひたすらに前に進む為に、そして現在の最自由は俺の為と自身の『運命からの逸脱化』の為に。だが、この場合...()()()()()()()()()()()()()()

 

最自由の計画にはコイツらと衝突する理由がまるで無い。

そしてコイツら自身もどんな理由があれ、最自由と共にいることを選択した。つまり、現時点でぶつかり合う事が出来ないのだ。

 

したがって、コイツらがぶつかるのは俺の元の計画と『最厄を引き連れた』計画。二つの計画に巻き込まれた時のみ。それまでにコイツらはより仲を深めるだろう。特に最自由は他の奴らよりもコイツらに同調し、途中で.....

 

どちらもが死ぬ覚悟が無いわけでは無いだろう。俺もそれを前提で動いている。だが...万が一、コイツらにその覚悟が無ければ...

 

「私達確かにシスターの...いえ、ロンさんの分身に出会ってます。でも、今は敵対する気はない...です!」

 

「ふむ。それで」

 

「はい...先ず最初に私達は貴方に...シスターに会う為に彼とここに来ました。でも、たとえ今がどんな状況であっても。たとえ、これが彼の作ったもう一つの別の世界でも、あんなに沢山の人に慕われてるんです...だから、もし...あの人が世界の敵になるような事になったら、私達が止めます」

 

「奴がどんなに強くてもか?もしかしたらお前達の誰かが死ぬかも知れんぞ?」

 

「...いいえ、()()()()()!!」

 

「!...何故だ?何故そう言える?」

 

「あの時...シスターの死の直前。他のいくつかの組織と同じ様に...私達も別の場所で活動していました。無論、穴を掘っていただけですが...それでも、そこから出た時には既にシスターは亡くなられていました」

 

「確かにな...だが、その話と今の話。何の関係がある」

 

「あります!...あの時、私達はシスターを救えなかった。ヴォルグさんも救えなかった。誰の間に入る事も、誰と戦う事も出来ていなかった。全てにおいて間に合わなかった。でも...だからこそ!次は間に合わせる!出会ったばかりの私達にシスターと会わせるって...そう言ってくれた彼の為に...彼の瞳に嘘はなかった!だから...!!」

 

「彼という『友人』を失わない様に...!!」

 

「彼を必要としている『家族』を守る為に!!」

 

「私達と彼の『日常』を守る為に!!」

 

「そうなった時、私達は『探検』します!彼の『自由』を否定してでも...私達の全身全霊を以て闘います!!」

 

「そして、『全て』を取り戻す為に...!!」

 

「私達は...死にません!死んだら(ロン)と居られないので!!」

 

 

...フフッ.....フハッ!

 

 

「ヒィハハハハハハッッッ!!そうか...!!そうかそうか!なるほど、面白い!お前からそんな言葉が聞けるとは...お前達からそんな覚悟が見れるとは...正直思わなかった!」

 

「えっ?何か...おかしいこと言いました?」

 

「いや、別に私達も似た様な事考えてたからおかしくないよ」

 

「そうね。少なくともあの人がどちらかと言えば『善人』に近いという事に関してはみんな同意見だと思うわよ」

 

「うん...!!ロン、悪い奴じゃない」

 

「だね〜あの人、嘘ついてないし、最初からシスターと会わせるって約束も本気だったと思うよ。多分だけど...根底に善性というか、良心が根付いてる感じ」

 

全員が同意見...ねぇ。会ってまだそこまで経って無い筈なんだが...良く分かってやがるな。いや、あいつが分かりやすいのか。

 

「だが...その返答が聞けて良かった。お前らに覚悟どころか、それ以上のものがあるとは...その意思、大事にしろよ。眼前に掲げた理想がどれだけ届く筈の無い幻想であろうとも、前に進む為の一歩を踏み出し、歩み続ける事が出来る...即ち、『意思』の力こそが人間の動力源なのだ」

 

「?それって...」

 

「今は分からなくてもいい。分かっていようと分からまいと...いつかは誰もが出会う日が来る。自身にとって譲れない何かを守る為の瞬間が...お前らが最自由やこの世界と共に歩むというなら、尚更だ」

 

「シスター...アンタ」

 

「輝未、薫子、成月、鈴音、美奈金。他の奴ら然り...お前らにそれを預け、尚且つお前らを解き放ったのは正解だったのかもしれんな」

 

「「「「解き放った?」」」」

 

「シスター、それって」

 

「悪いな。まだ話しても良かったがもう時間だ。続きは次に会う機会に話してやらん事も無い」

 

自然の探検隊。過去にも幾度か会い、そして時には飯も食い、穴も掘った。だが、コイツらもどんどん成長していってるな。本当に...嬉しいモンだな。過去の俺なら思わなかったこの感情。果たしてコイツらのおかげ

か...

 

 

それとも...『(アンタ)』のおかげか

 

 

兎にも角にも...!!

 

「急に来て、急に帰る様で悪いな。だが、お前らと会えて良かったよ」

 

次元転移魔法陣起動っと!!

 

「ちょっまだ話は!」

 

「残念薫子。時間切れだ!あっそれと、今回の事は最自由には秘密な。バレたらバレたで別に良いけど...あと、俺が帰った瞬間には世界が元通りになるから、気をつけろよ〜!!」

 

「「「「「!?」」」」」

 

「んな勝手な!」

 

「色々と自由過ぎますよ!ちょっとシスター!?」

 

薫子と美奈金が色々言ってるが、残念。もう俺は転移魔法陣の中。つまりは世界の外側に来てるので奴らに声は聞こえないし、彼方からはこっちの姿を認識出来ていないだろう。

そして...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あいつらにその世界の『レフィーヤ・ウィリディスは俺の弟子』って言ったっけ?」

 

あっやべ!言い忘れたかも...まあ、でも問題ないだろ。結局は黒堕奏姫は渡せたし。本来の目的は果たせたのだ...何も問題あるまい。

 

「では...次の世界に行きますか」

 

元気でな...自然の探検隊(おまえら)

 

次に会う時...いや、それより後。

 

『然るべき時』...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前らが『養分』とならない事を祈るよ...」

 

 

そして...

 

 


 

 

世界(とき)は動き出す。

 

「アルクス・レイ!!」

 

「ッ!ホワイト・バラライカ!!」

 

その瞬間、時が止まる直前の場面。二人がお互いに魔法を繰り出すその瞬間まで世界(とき)は戻っていた。

 

「!これってっ...!!」

 

「戻って...るのか?」

 

「静止してたみんなも動いてる」

 

「おぉ〜じゃあ元通りだね!それにさっきのも夢とかでは無さそうだし」

 

そして他の皆が戦闘に注目し、鈴音とレフィーヤが戦闘を続ける中。自然の探検隊メンバーは再び止まっていた物や人が動き出した事を確認し、そして自身達の体の中に別の『力』を感じた事で先程の事が夢ではなく、現実であり、他の皆が無事であった事を確信したのである。

 

「それより、戦闘はどうなって..!!」

 

「今はちょうど魔法...白猫(スズネ)のはどうかしんないけど、レフィーヤって子の魔法とぶつかり合ってるみたい」

 

「凄い光...!!これが魔法なのね!」

 

「でも、確かアタシ達の世界にも似たようなのあったよね?陰陽師とかもいたし、魔術師とかも居た様な...?」

 

「ん?お前達の元いた世界とやらにも似たようなものがあったのか?」

 

「あっリヴェリアマ「誰がママだッ!?」先読みしないでよー!でも確かにいたよ。前に他のグループの子達と一緒に偶然戦った事があるんだよね〜」

 

皆が二人の魔法の衝突に様々な反応を示す中、成月の言葉を聞いたリヴェリアがその発言の中の陰陽師と魔術師というワードに反応を示した。それを聞かれた成月は以前にそう言った者達と戦闘経験があるという話を始め、リヴェリアも戦闘の観察をしつつ彼女の話を聞き続ける。

 

そんな中...

 

(強い...!!魔法を急に使い始めた事にも驚いたけど...まさか、ここまでの実力だなんて!それに体術や身体能力に五感。肉体のスペックは私より遥かに上!最初に拘束出来たのは相手が様子見で来たから...おそらく、接近戦ならレベル6相手でも引けを取らない。これで、もし...恩恵(ファルナ)を刻んだら!!)

 

魔法の衝突で意識を眼前に向けざる得ないレフィーヤ。彼女はその激しい衝突の中で鈴音のここからの動きとそれに対する自身の動きを予測しつつ、彼女の強さを改めて評価し、その身体能力が近接戦闘をメインとしたレベル5、もしくはレベル6の冒険者相手でも引けを取らない物だと判断した。

そして改めて思っていた。まだ、この相手は自身達と違い恩恵を刻んでいない。その上でこの実力。故にこそ...

 

(この人達が...()()()()()()()()()()())

 

ゾッとしていた。もし、自然の探検隊が...闇派閥(イヴィルス)であった。もしくは敵対的な...それこそロキ・ファミリアを恨む者達や下剋上を狙う者達やオラリオの現在の二大ファミリア(ツートップ)のフレイヤ・ファミリアなどに属していたら...

 

その思考がどうしても湧いてしまう...

 

戦闘の最中なのに...

 

(あれ...急に軽「レフィーヤッ!あの子が!」ッ!しまっ)

 

「もう遅い...!!」

 

「っがあァ!?」

 

彼女がそれを知覚した時には既に背後に迫っていた鈴音の腕がその首に回っており、自身の首をその細くも力強さのある腕で締め付けられていた。鈴音の腕はどんどんその力を増していき、レフィーヤが引き離そうとしてもびくともせず、締め付けられる彼女の意識は徐々に薄れ...

 

「ぁ!...ァァ.....」

 

「油断禁物。考え事ばかりは良くない。戦闘は...もう少し、柔軟に行うべし。ふんす!」

 

「いや、なにを自慢げに語ってんだよ!お前は柔軟が過ぎてんだろうが!?」

 

「カオルン、頭が硬い。だから彼氏できない」

 

「...なあ、あのレフィーヤだっけ?あの子と変わっていいか...」

 

「ちょっとあのバカ猫しばきたいんだけど?」

 

「言ってる場合じゃない!鈴音ちゃんっその子放してあげて!もう意識がなくなってるから!」

 

「鈴音ちゃ〜ん!その子死にかけなんだけどー!」

 

「れっレフィーヤが!?」

 

「早くレフィーヤを放して!完全に白目剥いてるわよ!?」

 

「え?...あっ!」

 

ほ〜ら空を見上げてごらん、レフィーヤちゃん。今までの事がまるで夢の様に溢れてくる!でも、安心して...それはぜ〜んぶ真実!君が見てきた感動がこの窮地に溢れてくる!

 

さあ、おいでレフィーヤちゃん!黄金の魂と隠れたドスケ...小宇宙(エロス)を持つ者よ...

 

熊作者達(ぼくたち)が天国で待ってるよ...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結構、その作品内(せかい)でも好乳(タイプ)なんクマよォォォォ

 

 

尚、その数分後〜レフィーヤは無事目を覚まし、自然の探検隊メンバーは鈴音の実力などを認められた為にその他の全員も合格。晴れてロキ・ファミリアの一員ということになったのだが、レフィーヤはそれから数週間。夢の中で謎の自身の胸を凝視しながらソレを揉みしだこうと追いかけてくる熊と鬼ごっこを続けたそうな。

 

 

そして...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ケケケッ...なるほど、マジメに強ぇな...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「レ...ィ.......ヤ?」

 

本気(ガチ)何者(ナニモン)だ?オマエ...?」

 

 






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