『自』奏者に寄り添うヘメロカリス   作:ある日そこに居たであろうクマさん

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前回、途中に『ロン・クロイツ』という新たな異常に遭遇しつつも、ロキ・ファミリアの試験に合格した自然の探検隊(ブレイブラビット)のメンバー達。

だが、彼女達がその試験に挑む数時間前。そして挑んでいる間。

また別の『意思』が動き出していた...




第十一自 第一奏 『黄金の蜂』

 

 

時刻 ???

 

場所 オラリオ バベル下 ダンジョン内

 

階層 ??

 

「さて...どうやら、やってきた様だな」

 

ダンジョン内のどこかの岩場。その中にある大岩の上で『彼』は満面の笑みを浮かべる。それは久方ぶりの闘争故の喜び...

 

いや、正確には...

 

「それでは...我々の闘争も始めなければなァ!!」

 

ソレを見れる故の喜び!!

 

故に...

 

「では第一奏...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「黄金時代(ホルニス)」

 

「ギギギギギギギ」

 

 

「果たして駆除されるのは...どちらかな?」

 

彼は放つ...第一の『弾丸』を...!!

 

 

 


 

 

紅玉ロンside

 

さてと...ケケケッ皆々様ご機嫌麗しゅう。俺様の名は紅玉ロン。今日の俺様は計画とかも無く愉快にピクニックにGO...

 

なんて事は全く無いが...さて、どうしたものか...

 

現在、俺様は何者かに手紙でダンジョンの安全階層(セーフティーゾーン)の50階層。そこまで来いと誘い出された訳だが...

 

やっぱりあ(・)の(・)人(・)な(・)の(・)か(・)と思ってしまう。と言うのも俺様や他の下位個体と呼ばれるロン達は既にあの人に会ってる。まあ、何人かタイミングが違うであろう奴らも居るみたいだが...おそらく状況的に俺様達は元々あの人には手出しできない上に、あの人も直接は俺様達に手を出さない。故に使者などを使い俺様達と敵対する気なのだろう。

 

たぶん最終目的は『やつ』だろうし...

 

まあ、でも...今回の俺様の計画。それについてはもう自然の探検隊とかいう新しい異常(イレギュラー)も出ちまったらしなぁ。

 

あの人の事以上に奴らの行動の方が...いや、言ってる場合じゃあないか。

 

とまあ、そんなこんなで俺様はその手紙の人物の誘いに乗ることにした。因みにこれを避ける事も可能だったが、俺様からしたら相手がどんな奴であるかも知りたいし、もしこれで断ってあっちから乗り込まれでもしたら厄介極まりないからな。相手がそこに居る。もしくは手がかりがある以上はこちらから乗り込んだ方が得策ってな。

 

たとえそれが罠だったとしても...

 

ただ、そこに行く前に...俺様は...

 

「さ〜て着いたな...」

 

ある人物に会う必要があるんだよなァ...!!

 

俺様が現在立ち寄ってるのはダンジョンの中のとある場所。ギルドの連中やその他の正規のファミリア連中は絶対に知らねえ場所。とある奴らが住み着いてるとっておきの隠れ家の一つ。

 

そして...

 

ビュン!

 

「まだまだ...だなァッ!!」

 

一定位置まで到達した俺様に向かい四方から大量の剣や槍が襲いかかる。それは持ち手が無い、おそらくトラップであろうもの。そしてなによりこれはただのトラップでは無い...

 

これは殺す為でも、撃退の為でも、足止めの為でも無い。

 

「ヒャッホッッーーーーー♪♪♪♪」」

 

ほらな。やっぱりだ...

 

「おいおい...危ねえだろうが、この悪戯女(クソガキ)が!!」

 

「別に良いだろォ!それより喜べよ〜こんな美女が空から降ってきたんだぞォ♡ほ〜れほ〜れ♪」

 

「別に美女はロキフ「あ?」いや、キレんなよ。仕方ねえだろ、あっちにも山ほどあるし」

 

「...っ!なんだよ〜!!別に私の方が良いだろうがッ!なあ〜口付け(キス)しようぜ〜!ベロチューしようぜーなあ〜ロん〜〜!!」

 

「人の名前呼びながらキス迫るな!ロンを利用してンの部分でキスに持ってくな!そして毎度毎度面倒だわ!?」

 

「ケッ!なんだよ連れねえな...で?今日はどうしたんだよ?愛(・)し(・)の(・)ヴ(・)ァ(・)レ(・)ッ(・)タ(・)様(・)に(・)会(・)い(・)に(・)き(・)た(・)の(・)か(・)?」

 

「いや、なにそれ?愛しのヴァレッタ?知らん」

 

さ〜てコイツの面倒な絡みがひと段落「なんで知らねえんだよォォ!!」もう良いって言ってんだろォ!!...失礼。ひと段落したところで紹介だ。コイツの名はヴァレッタ・グレーデ。闇派閥...つまりイヴィルスどもの幹部の一人でレベルは5だ。実は現時点で6に...まあ、これは内緒で良いか。

 

ともかくだ。コイツは実際のところ俺様が発動した術式に囚われない一人...というかこの世界のヴァレッタではなく、術式発動前の世界のヴァレッタである。...まあ、より分かりやすく言うと俺様は元々二つの並行世界を行き来していたが...コイツは肉体はこっちの世界のヴァレッタ。だが、記憶や精神。そして魂は元の世界で俺(・)様(・)が(・)親(・)代(・)わ(・)り(・)を(・)し(・)て(・)い(・)た(・)ヴ(・)ァ(・)レ(・)ッ(・)タ(・)である。

 

実際なんだかんだで俺様や他のロンの事情も全部知っている存在だ。

 

「それで...何しに来たのかって?簡単でな...先ず、計画において、幾つかのイレギュラーが発生した」

 

「イレギュラー?やっぱりダンジョンか、それとも例の剣姫?それかこっちの世界のレフィーヤ・ウィリディスとか...あとはアイツか?フィン・ディムナがイラついたとか?」

 

「いいや...残念ながら、どれも不正解だ。正解は凡そ三つ」

 

現在、俺様の心境において大きな不安要素は3つほど...

 

一つは自然の探検隊。コイツらはまあ、不安はあるが...それでも計画の邪魔にはならないと判断している。百歩譲ってオリジナルの計画には乱入してくるだろうが...その時には腹を括るつもりだ。

 

二つ目 『あの方』について...結局のところ、あちらの目的は『やつ』を殺す事、もしくはオリジナルの計画を止める事。個人的に多分一つ目が正解とみてるが...こちらも要注意。何せ本人はともかく、駒側にどんな得体の知れないのが混じっててもおかしくない。なんなら以前俺様達をボコボコにしてきたあの『安売りハゲ』が居ても不思議じゃあない。

 

そして三つ目。これは今回、ヴァレッタに会いに来た理由の一つでもある。

 

「なぁ...ヴァレッタ」

 

「あん?なんだよ?」

 

「背中に抱きついたままについてはもうツッコミを入れねえが...」

 

「いや、入れろよッ!」

 

「俺様は...何か忘れちゃあいねえか?」

 

「はあ?忘れ...何か、気になんのか?」

 

そう。俺様は...フィンを殺した時。いや、アルフィアと出会った時...もしかしたらあの『カプセル』の中で生まれた時からか...?

 

「今まで、偶に映る時があったんだ。記憶に...若干ノイズ地味てる...ナニカが...だが、あの術式を使い、自然の探検隊の奴らと出会った時から、より回数が増してな。記憶の中に誰かが映ってるんだが...」

 

「その、誰かってのは?」

 

「分かんねえ...ただ、コイツはどこか...」

 

そう、この...この女、どこでか.....

 

『フフッ...ど■ こ■■ 貴■の■にア■■■ア■と ■別■■って』

 

『今■■ 手■■■で■ し■■■■ょ■■ 大■■で■■ ■■ビ■の■な■■す■ら』

 

『ロ■ ず■■ いっ■■■す■』

 

顔も、身体も、ほぼほぼ見えねえんだ。でも...俺様はコイツとどこかで会った事がある。それだけは分かる。ただそれも...

 

「コイツの事を思い出そうとすると...何故かそんな事ど(・)う(・)で(・)も(・)良(・)く(・)な(・)っ(・)ち(・)ま(・)う(・)...なあ、ヴァレッタ?お前...何か知らねえか?」

 

「.......なあ、一つ...聞いても良いか?」

 

「あ?あぁ、問題はねえ」

 

「じゃあ、ロン...お前、さ.......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「k■Rァ9■♪2って分かるか?」

 

「は?.....すまん、なんて言った?」

 

(そうか...や(・)っ(・)ぱ(・)り(・)認(・)識(・)す(・)ら(・)出(・)来(・)ね(・)え(・)か(・))

 

ん?そもそも今のはなんだ...名前、なのか...第一、あの『エルフ』は誰だ?それ、よくよく考えたら...

 

あの紋章はアスト『何言ってんだ?俺様はただ、使命を遂行すれば良いだろう?オリジナルの為、俺様の為、そしてあの計画の為』あっ?あぁ、そうだったな。そうだ、それが一番だ。

 

あれ...俺様はヴァレッタと何を話して...まあ、良いか。

 

「でだな、本題に入るが」

 

「!おう」

 

「今回、何者かが俺様を50階層に呼び出しててな。一応赴く予定ではあったんだ。だが、もし俺様に何かあったらお前も困るだろう。それに最近会いにきてなかったし...」

 

「なんだよ、ソレ...要はいつもの心配性かよ」

 

「おいおい、俺様は心配性じゃあねえよ。ただ、お前には今までも案外助けられた部分があったし」

 

「いや、それは心配性だろ...それに、アンタに関して何かあるなんて事ねえじゃん」

 

「いや、そればっかは分かんねえ。俺様も今は力の大部分を抑えてるからな」

 

実際俺様は本来の力をの約九割近くを抑えてるからな。他のロン達然り、俺様達が下手に本気出したらしたら面倒な事この上ない。せっかくの計画やらもパーになる。

 

だが、だからこそ...俺様に何かあった時。コイツが一人で生きて...

 

「それを心配性って言うんだろうがッ!!」

 

「ねえ、ナチュラルに人の心読むのやめない?」

 

「うっせえよ!私が居んのに他の馬鹿女に目移りする馬鹿が私を心配するんじゃあねえ!!」

 

「えっ?酷くね?」

 

「喧しい!第一、なにが"俺様に何かあった時、コイツが一人で,,だ!お前は私の母ちゃんか!?」

 

「仕方ねえだろ!?碌な料理も作れずに薄汚え見なりでチンピラ紛いな事する殺人鬼なんて...!!お母さんはアンタの事心配して言ってんのよ!?親の愛情が分かっ」

 

「分かる訳ねえだろがッッッーーーー!!」

 

「ばっ馬鹿ッ!包丁とか投げんなよッ!ヒスってんじゃあねえぞ!」

 

「うっせえ!さっさと何処へでも行きやがれッ!この野良猫(クソオ)がァァァァッッッ!!」

 

「変なルビ振りをするんじゃねえッ!!」

 

ひえぇぇぇぇぇぇッッッ!!な〜んておっかない奴なんでしょ!一週間に3回は会いに来て飯作って洗濯して、部屋の掃除もしてやってんのにッ!!なのにこの扱いって...!!普通別れ側に包丁投げて、挙句の果てには剣やら槍やらナイフやら更に10メートル越えの岩ぶん投げるって...あのゴリラ妹がよォ〜〜!!!!

 

だが、まあ...無事で良かった。

 

それじゃあ...安全確認も終わったし...例の謎の存在とやらに会いに行きますか...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「頭に包丁ブッ刺さりながらな☆」

 

ケケケケケッ だれか美人で優しいナースでも呼んできてくれ

 

 

 

 


 

 

ヴァレッタside

 

たくっあの馬鹿は...!!

 

日頃から何考えて生きてんだっつーの!!

 

・

 

 

 

 

 

 

・

 

 

 

 

 

 

・

 

 

「でも...なんでこうなっちまったんたろうなぁ...」

 

事の発端はもう...何年前かな?...『あの事件』から約数年か数十年。オリジナルのロンの兄貴が封印されてそこからウン・ヴァールとかいう色彩の世界のバケモンが現れて、全世界に侵攻を始めたって聞いた後だったか...

 

他の奴らは色々戦ってたけど...私はもう...『二人』が居なくなっちまった私には何もする気力が無くなっちまって...

 

それで...気づいたら何故か...『ロンが居て』『アイツが居なくなった』。しかも、時間は最初の事件より前...まだ私とロンが出会ったばかりの頃に戻ってるし...

 

「なにが...あったんだろうな。ほんっとうに...」

 

「なあ、聞こえてるか...お前のウザい挑発とピアノ音は聴こえなくなっちまったが...それはそれで違うんじゃあねえのか...」

 

「なんでも転生者協会のメンバーもだいぶ変わってるみたいだぜ...あの女神や女々しい死神。それに忍術野郎も居ねえとか...なあ、何がどうなってんだよ...教えてくれよ.....!!」

 

「私は...どうしたら良い?.......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「■の■■■ッ!!」

 

 

別れとは...突然の闇である。

 

出会いとは...突然の光である。

 

人とは.....『孤独の一』である。

 

人は『線』ではない。人は個という『点』故に人であり、それ故に線を引く事が出来、初めて新たな『未知』という『超越線』を超え、『超越点』という未来へと進めるのだ。

 

我らが使命...忘れるべからず。

 

著作者 ■■・■■■■

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ケケケケケッ!着いたぜ!

 

「最近は来て無かったんだがなぁ...50階層!!」

 

間変わらず殺風景なとこだな。もう少しインテリアとか気を使った方が良いんじゃあありませんこと?だってお前...一面白いなんというか、森?こう、ねぇ...こんなので喜ぶって厨二のガキじゃああるまいし...

 

だが、妙だな...そもそもこの道中に全くモンスター共を見かけなかった。それに何か妙な気配が...ん?

 

「なにか...聞こえる?」

 

ーン

 

「?なんだ?」

 

フーン?

 

「ん?最初は仲良かったけど、彼氏が自分以外の女と仲良さげにデートじみた買い物してて浮気とは思わなかったけど嫉妬はするからワザとらしく背後から声かけた彼女?」

 

ブーンッ!!

 

「いや、次は中年おや...あれ?」

 

オラリオのダンジョン50階層 そこに現れた謎の珍百景 黄色のブンブン!

 

その正体とは...

 

てんてんてんてんてんて...

 

 

 

はちハチ蜂はちハチ蜂はちハチ蜂はちハチ蜂

 

 

 

「テエェェェェェェンッッッッ!?!?」

 

 

 

・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・

 

 

 

 

 

「は?」

 

 

次回、黄金の蜂を取りやめて 宇宙猫に突入!!

 

 

「そろそろ黄昏の館(おうち)に帰って癒し枠(レフィーヤ)でも撫でて良い?」

 

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