『自』奏者に寄り添うヘメロカリス 作:ある日そこに居たであろうクマさん
それはこの壮大な物語を完結させる為の...
いや...私が放つ奴への
この招待状...なんとしても受け取って貰わねばな...
「ギギギギギギギッ!!」
「ケケケケケッ!!おいおい...めんどくせぇ事この上ないなっコイツらッ!!」
さて、良い子の皆々様方...ごきげんよう。俺様は現在進行型でなんとも言えないモノに追いかけられてる最自由のロンこと紅玉ロンだ。
数刻前...といっても昨日になるか?何者かに呼びつけられ、ついさっきにはこの50階層に到着した俺様だったが謎の蜂?...というか、なんというか訳分からん謎の存在に追われている。
「「「「「「「「ギギギギギギギ」」」」」」」」
「ガチで何体居やがるんだ?コイツら...!!」
さっきからブンブンブンブン飛んでやがるが...本当になんなんだろうな、コイツらは。まあ、十中八九と言うべきだろうが、俺様をここに呼び出したクソ野郎の仕業、もしくは仲間が何かの仕業だろう。何せ、ダンジョン内のモンスター共が今現在、こんなに騒いでも一切出てこない。更に俺様から少し離れた場所に...
「.......」
「アイツ...」
少し離れた木の近く。至る所にある木の一つのその前に無言で佇む顔面黒塗りの様な人形。なんというか、人とも言えない様な。いや、首から下は人間なんだろうが、頭が完全にどこぞの念能力とか使ったり、今現在時偶に暗黒な大陸の話やってるあの世界の五代厄災とかなんとか言う奴の一体見たいになってんのよ。
「兎にも角にも先ずは...!!」
「「「「「ギギギギギギギッッッ!!」」」」」
「コイツら黙らせるかッ!」
コイツらが何者であれ...ぶっ潰す事に変わんねえわなァ!!
「オラァッ!!」
「ギギギギギッ!?」
「安心しろ.....
「一匹残らず駆除してやるからよォ〜!!」
「ギギュルゥゥゥッ!?.....」
よし、試しに一匹ぶっ殺してみたが...なるほどね。
眼前に見えるのは約500匹ってとこか?奴らの姿形としては大きさが縦7メートル。横2メートル数十センチっ...いや、細かい!で、加えておそらく今触った感触からしてオリハルコン級の体毛に下手な毒耐性なら余裕で突破するであろう猛毒を備えた毒針。更にあの牙...さっきの顎の動きと音で聞き分けた奴らの神経節の反応からして約10〜20トンってか?いや、普通の冒険者なら一瞬でお陀仏になるからな、コレ。
「ギギ ギギギギ.....ギギ!!」
「!コイツら...!!」
「ギギギギギギギッッッ!!」
「なるほど、再生能力持ちか!」
「「「「「「ギギギギギギギッ!」」」」」」
「ケケケケケッ!!ギギギギって喧しい虫ケラ共だなァァッ!そんなにうるせえなら...!」
相手が再生能力持ちなら...
ズババババババババババババッッッ
「細胞一つ残らず
俺様が今やったのは実に
そして俺様の考えが正しいなら奴らは...
①体内の血、もしくは体液がある限り復活する。
②奴らの再生方法は別にあり、先程の現象は再生では無く、細胞レベルでの複合に近いもの。
③ 上記の①.②の両方が可能。
と言う事になる訳だが...
「なるほど、思った通りだな。ちと脳筋じみてるが...切り刻んだ瞬間に魔力で体内の水分を蒸発させてやった。俺様の魔力は濃度が高いから他生物が取り込むと肉体が耐えきれなくなんだよ」
「.......」
「さて、あと200匹近くいるが...まだ出せたとしても意味はねえぞ!それとも、まだ続けるか?俺様としてはもう帰りたいんだが...だって蜂もそうだけどお前もキモいし」
「........」
ナニアレ?反応無いんだけど...もしかしてとは思うがアレか、誰かに操られて意識無いとか、もしくはなんらかの能力の暴走...は無いか。第一首から上はともかく、下は完全に一般人の身体無理矢理くっ付けましたみたいな感じだし...すると、アイツは案外ここに呼び出した野郎に操られた被害者ポジである可能性も...
「おーい!やっさん聞こえるかーーー!!俺様とまだバトルのか、それとも降参するかどっちだ!?聞こえてるゥ〜!聞こえてますか〜!も〜しも〜し!」
ダメだな。反応が「レ.....ヤ」あ?
「えっ?ナニ?なんだって!?」
「れ...ふ...や?」
ん?あの男...?は何言ってんだ?いや、何かを言ってんのはわかるよ。伝えたいのも分かる。でもね、とっつぁん。耳の良い猫さんでも聞こえないし聴こえない声がある訳よ。ほら、届けたい声は届くかもしれないよ。でも届けたくも無い、ただボソボソ呟いた声なんて誰にも届かねえじゃん?誰かがソレ拾ってくれるまで待つ訳にもいかんでしょう...
まあ、ここは大人の対応で優し〜く声を掛けてだな.....
(ケケケケケッ優しく声を掛けるなんて生ぬるい。寧ろ大音量で、更に声に魔力を乗せて一気に放って消滅させてくれるわ!)
「ハキハキ喋れやクソボケがァァァァ!!」
「レフィーヤァァァァァッッ!!!!」
「いやァァァァァ!?
????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????
えっなにこれ...なんでリヴェリアマッマがこんなとこに...
ナニコレ、もしかしてとうとうダンジョンに新モンスターとか...うん?
えっと...いっ今起こった事をありのままに話すぜ!自分でも何を言ってるか分からないが、俺様は今さっきまで巨大な蜂型モンスターとその司令塔みたいな頭黒づくめのナニカと戦闘していた。そして真っ黒クロスケに何度か呼びかけ、返答が無い為、一気に超音波でぶっ潰してやろうと思った瞬間!
俺様の声が発せられると同時に奴の頭部?だと思っていた球体部分が開き、更にそこから鬼の形相でこちらに弟子の名を叫ぶ
ん?でも、待てよ。この場合.....
永劫の時を待つ鳥達よ 暗黒の翼は光を遮る影となり 今、約束の刻を待たん
放て、穿て、貫き、殺せ! ここに幾多の
我が名は...
「リヴェリアが
「アールヴ!!」
「あっそうですよね、分かります」
スッゲェ!まるで魔法界のエジソンみたいだよ、リヴェリアママ!頭上に向かってダンジョンそのものを震撼させる様なとてつもない魔力が集まってる!もしかして...もしかしてソレを!!
「
「
なんだコイツ!?リヴェリアみたいな顔しやがって!というか...顔はリヴェリア!まんまリヴェリア!どこからどう見てもリヴェリア!そう、顔だけは!ただ、首から下が...ってあれ?よく見たら...
ググググググググググッ!!!!!
「えっなにそれ、リヴェリア母さん元から緑色だったけどエルフじゃなくて、ナメック星人だったの?」
キィィィィッッショ!!なにあれ、
「なっなあ...アンタ、本当に...リヴェリア?」
「.....」
「あっすいません、人違いでした」
しかも、なに?なんか顔の表情がガンギまってる顔から変わらないんだけど、えっあれがデフォルト?嘘でしょう?
やっべーよ!どうしよ、気まず過ぎて流石にどうしようも無いんですけど...!!これって戦闘しなきゃダメ?俺様さっきまでのノリのままでこの超(珍)生物を相手取らなきゃいけないの?いや、百歩譲って最初から殺すしかないとか、復讐とか、必要なら良いよ。でも、ナニコレ?なんかよく分からん奴が化けるとか変身とかではなく、なんか知人の顔で尚且つ身体までコピってくるって、しかも顔面がデフォルトで怒ったリヴェリアとか...いっその事ダンジョンの暴走覚悟でロキ連れてくるか...
「なんというか...普段なら面白い状況なんだが...」
「.....」
「何コイツ、さっき攻撃仕掛けてきた癖に今度は止まったんだが...」
「レフィーヤ...」
「あ?レフィーヤ...?」
そもそも、レフィーヤってなに?なんでレフィーヤ?レフィーヤの事を知ってるのか?...やっぱりこの世界のダンジョンの正体はリヴェリアをクローンとして生み出し、ロキ・ファミリアに潜入させてる精霊とかを司る神的存在なのではないのか?
と思っていた...その時だった!
「.....!」
「っフン!」
ガアァッ!!
「ケケケケケッ!やっぱり本物では無さそうだな...!」
「!」
「何せ本物だったら今の俺様のカウンターくらい見切って当っ」
「.....#!!」
「やめてくんないッ!?怖いのよ、その顔ッ!」
ボケッとしていたと思ったら急に俺様の間合いに入ってきていたリヴェ.....偽リア?偽リヴェ?その、まあ、リヴェリアはいつのまにか本人が愛用しているものとは全く別の杖を持ち、そのまま俺の喉元に突き立てようとしていた。ただ、流石にこっちもただで攻撃喰らってやる訳にはいかねえからな!奴の杖を片腕でガードして反対の腕で5.6発、顔面にカウンターくれてやったのよ。
ただ...
「レフィー、ヤ...レフィーヤ...レフィーヤァァ!!」
「次はなんだ!?」
コイツ、ガチでッ!?
ドドドドドドドドドッッ!!
「杖により弾き飛ばしからの足払いに両手をついて空中の俺様の身体を更に上へと蹴り上げる!.....お前、やっぱり別人だな。本人は接近戦は出来るは出来るがそんな得意げな事は実践で使わねえし、俺様相手にやらねえし...!!」
あまりに器用だな。少なくとも近接戦闘に関しては本人どころかガレスより...センスに至ってはアイズやヒリュテ姉妹より上か...
上は今やってる最中だよな...
一応連絡かけてみるか...
一方そのころ〜
地上 黄昏の館では...
本物side
「レフィーヤも鈴音も良く頑張ったな」
「はっはい!ありがとうございますっ!リヴェリア様!」
「うん...がんばった!リヴェリアマ「誰がママかッ!」ちっ」
現在。昨日にロンが連れてきた自然の探検隊の者達。彼女達の...正確にはその代表として試験を受けていた鈴音とそれと相対したレフィーヤの勝負が終わった。
確かに途中に色々驚かされたが、まあ...今回はフィンに全て押し付けておこう。うん、そうしよう。もうこれ以上はツッコミきれん!
「じゃが、本当にたまげたのう!まさか突然魔法を使いだすとは!」
「ああ、ただそれはそれで悪いことでは無いさ...うん、きっとね」
おい、フィン!何をこちらを向いている!その事については私は知ら...ガレス、何故横を固めている?...!おのれェェェッッ!コイツ『おーい聞こえ『ドガ』る『ガガガガガガガッッッ!』かー?』!?
「あっもしかして、この声、ロンさん!?」
「あれ、確かあの人今はこの黄昏の館?を離れてるんじゃ...」
「すまん!これは私がロンからもらった連絡用の水晶のせいだ。遠く離れた場所からでも連絡する事が出来る魔道具でな。おそらくここから「なんやそれ!うち聞いてないんやけど!」当たり前だ!
自然の探検隊と他のロキ・ファミリア全員が先程の声を聞いて私の周りに集まってきている。まあ、それは仕方ないか。自然の探検隊は知らないかもしれないが、ロンはあまりこちらに帰ってこない。それが昨日また突然居なくなったからな...皆、もう遠出したのかと思っていたのだろう。
かくいう私もそうだったからな...
「おーいロン!うちの声が聞こえるかー!」
「ロン、もしかして...
「あっロンさん!昨日は『お前ら、すまんが今それどころじゃあないから、それとラウル、テメェの話は(元から)ダメだ!』何故に!?」
それどころじゃあない...!?
「ロン、どうした!?まさかなにか『いや、リヴェリアマッマの声が聞けて安心した!』はあ!?」
マッマ...安心した...うん?
「あん...しん、私の声『恋愛漫画の展開望んでじゃあねえんだよ!俺様は絶賛リヴェリアママそっくりのモンスター、もしくは怪人かなにかの類に襲われ続けてんの!』そうか...私そっくりのもん.......
「「「「「「「「?」」」」」」」」
「なん...だと?」
次回、黄金の蜂 ③