『自』奏者に寄り添うヘメロカリス   作:ある日そこに居たであろうクマさん

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第五自 猫は犬より強し!けれども兎は聞いてねえ

 

 

ダンジョンでのあり得ざる遭遇。自然の探検隊と『最自由』のロンこと紅玉ロン。彼と彼女達。二つのイレギュラーの遭遇は果たして何を呼ぶのだろうか...転生ありきとはいえ同一人物が原因でその存在が確立されたともいえる二つの存在。ましてやその元凶たる人物は正真正銘の規格外or怪物...

 

 

バキバキッ

 

↑空間を壊す音

 

ドゴッッッ!!!

 

↑星を壊す音

 

ドガアァァァァッッッ!!!!!

 

↑宇宙全体ごと世界を壊す音

 

『ヒィッハッハッハッハッッッ』

 

↑こいつの事である

 

そして結果的にこの規格外から生まれた二つの存在。だが...この場合、強さよりヤバさ...その存在感で測るなら...

 

「シスターは...

 

 

「どこじゃアァァァッッッーーー!!!!!」

 

「悪い子は居ねえがぁ...

 

 

「みたいな感じできたァァァッッーーー!?!?」

 

 

兎の方が上である。

 

 

「ギニャアァァッッッーーーー!?」

 

 

「輝末ちゃんッ!ストッーープ!!」

 

「輝末ちゃーーんっ落ち着いたら帰ってくるのよー」

 

「...ママ?」

 

「言ってる場合かッッ!!」

 

本来なら静かなダンジョンの中。仮にあるとすればモンスターの咆哮か、はたまた冒険者の悲鳴か。だが、今回はそのどちらでも無い。あるのはただの...

 

「こっこいつ化け物かッ!?」

 

「グルルルッッ!!!」

 

猫と兎の逃走劇のみ...

 

「クソがッ!?一体何だってんだ!?」

 

「シスターァァァ!?」

 

「しかも俺様の速度に只の人間が追いついてくるってどんなホラゲーだ!?マジでオリジナルの前世魔境過ぎんだろ!?あそこの奴らとオリジナル本人も入れたとしてこんなのが後45人も居たとかヤバ過ぎんだろッッッ」

(てか、コイツ何でこんなに怒ってんの?)

 

 

そうしてロンは目の前の人間な様で人間では無い輝未(やべー奴)から距離を取りつつこちらからも攻撃を仕掛けるが...

 

次で(・・)眠っとけェェェッッ!!!」

 

「ッ!?」

 

その瞬間ッ壁などを利用して空中に駆け上がってきた輝末にロンは回し蹴りを叩き込み、そのまま輝末は蹴りをモロに受け落下していき大地にその身を叩きつけられるのだが...

 

ドゴォォォッッ!!!

 

「シスタァァァッッ!!!!!」

 

「暴走したエヴァかテメェは!?」

 

 

輝末、全くの無傷。それどころか何事も無かったようにすぐにその身を起こしロン目掛けてロケットの如く飛び出していくッ!そしてそのスピードは軽く音速を超えかねない勢いを出しており、前世では四番目の速さを誇ったその脚力は更に速度を増していく!

 

「ぐっこのッ」

 

「シスターを...出せエェェッッ!!」

 

「うおぉッッ!?」

 

そのままロンに突っ込んだ輝末は自慢のスコップで彼に向かい連続で高速の突きを繰り出し、更に最後の一撃で強引にロンのガードを崩しそこから更なる渾身の一撃を放つッ!!

 

居場所を取り戻せ(ラブアンドワールド)ォォォッッ!!!」

 

「何だその世紀末の世界みたいな技名はグボォォォッッッーーーー!?」

 

「世紀末みたいって言うなァァァッ!!」

 

ドゴォォォッッ!!!

 

 

「いや...アイズよりよっぽど強く、ね...」

(そもそもあの言い方...ぜってぇ誰かに同じ事言われたな。いや、確定で...)

 

『ヒィッハッハッハッハッ。んあ?なんか言ったか?』

 

「...あの人か.....」

 

そしてロン曰く何処ぞの世紀末みたいな技名の技が決まり、一度は彼も大地に叩きつけられるも先程の輝末の様にすぐに復帰しその技名の事についてまた元凶たる人物を思い出したが、すぐに目の前の人物に意識を切り替えそのまま自身の身体の埃を払いながら立ち上がる。

 

だが...

 

(さて...例のあの人の事...それについて協力する気はねぇ。だが...コイツらが自分達で思ってる以上にオリジナルにとってもコイツらは大切な存在の筈。だったら出来るだけ傷つけたくはねえ。『最厄』の奴は大嫌いだがオリジナルにはぜってえにイヤな思いはさせたくねぇ)

 

それは最自由のロン。彼にとって苦渋という程では無いにしろ難しい決断だった。だが...全てはオリジナルの為。『奴』に教えられたからでは無い。自分の考えでオリジナルの味方をし、尚且つ世界を敵に回す。そしていずれはオリジナルと『彼女達』。その両方が生きやすい世界の実現を...

 

ならば...

 

「おい、ちっと落ち着け...」

 

「グゥッッ!!!」

 

「おい、輝末!一度話をッ」

 

「ぐっでもッシスターがッ!」

 

そしてもう一度両手を構えていたロンはその手を下ろし、目の前で唸る輝末に向かい冷静に話しかける。一方でその様子を見たメンバーの一人成月(ナツキ)は輝末を制止するのだが、本人は先程よりも落ち着きを取り戻すもシスターという単語で完全に冷静さを欠いていた。

 

だが...

 

「アンタら、オリジナルと会いたいんだろ?だが、今はお前らとオリジナルは会わせられねえ。こっちにも事情があってな」

 

「くっそれじゃあ「だが」えっ」

 

「俺様が言う期間まで待ってくれたらオリジナルと会わせてやるよ」

 

「は?嘘...シスターと会えんの?」

 

「ああ、実際俺様達はある計画の最中でな。まだあっちの計画は始まる直前だが...その計画が無事に済んだ頃にはお前らとオリジナルを会わせてやる。でだ、ここからが提案だ。

 

「提案って...何?」

 

「なに、簡単な話だ。その計画が終わるまでお前らが俺様と一緒に行動しねえかって話だ」

 

『ッ!?』

 

その提案はロンにとっても彼女達にとっても全くの予定外であり想定外、全く予期せぬものだった。故にこれは賭けだ。

 

乗るか、それとも降りるのか...

 

この提案に答えるのは勿論...

 

「みんな...」

 

「輝末...」

 

「任せるよ」

 

「うん、好きに選べば良い」

 

「輝末ちゃんに任せるよ♪」

 

そしてそのまま5人の中で前に出た輝末。

 

彼女は自慢のスコップを地面に差し、答えを返した。

 

「私は.....

 

 

そしてそれから一日後...

 

 

黄昏の館にて...

 

「よお、お前ら久しぶりだなぁ〜早速だが、ロキとお前らに新メンバー紹介するぜぇ」

 

「いや、やっぱり自分は無事やったんやなッ!今回の件たっぷり...誰やねんッその可愛子ちゃん達は!?」

 

「やあ、久しぶりだね。ロン」

 

「ようやく帰ってきたか。数ヶ月ぶりだな(・・・・・・・)

 

「オオッロン!どうしたんじゃッその娘っ子達は!」

 

そこに集ったのはロキファミリアの幹部達と一般の団員。

 

そして...

 

「どっどうも...輝末って言います!」

 

「アタシは薫子(カオルコ)って言うんだ。よろしく♪」

 

「私は波風美菜金(ミナキ)と申します」

 

「私は鈴音。...よろしく」

 

「成月って言います。よろしくお願いします」

 

新しくロキファミリアのメンバーになる者達。

 

自然の探検隊(ブレイブラビット)のメンバーだった。

 

 

 

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