『自』奏者に寄り添うヘメロカリス 作:ある日そこに居たであろうクマさん
あれから数分後〜
フィンの言う通り食堂を後にした自然の探検隊とロキファミリアの幹部メンバー。彼等は今...
「さて、とにかくみんな腰を下ろしてくれ」
「はっはあ...」
そこは黄昏の館にある部屋の一室。普段はリヴェリアの勉強会などを開く団員にとっては地獄の部屋と化している部屋なのだが、そこは今は気にしないでおく。
何せこの集団の内何人かがトラウマ故の冷や汗を掻いているからである。
というか、一人に至っては...
「ッ!?」
「アイズ、今日は勉強はしないから座ってくれ。そもそも君はもうそこまで勉強する事も無くなっただろ?」
「!あっそっか」
「アイズ、お前」
「リヴェリア、君も落ち着いてくれ」
ロキファミリア幹部 アイズ・ヴァレンシュタイン。剣姫と恐れられ、人形姫などと呼ばれる彼女でも怖いものはあるのだ。それこそ
「で?フィン。お前は何故今回我々をここに呼んだ。この者達と関係があるのか...」
「その通りだよリヴェリア。君もそうだが、他の幹部も含めてレフィーヤやラウルにも共有しておきたい。まあ、彼等には僕から別の機会に説明しておくよ」
そしてリヴェリアがフィンに対し、今回の呼び出しの事に関して問いかけると彼は幹部達や自然の探検隊のメンバーに対してこう話す。
「さて、じゃあ話そうか...僕の事と...彼の.....ロンの話を...」
『?』
そこから語られたのは...
あり得るはずもない真実だったのだ。
そして...
「嘘...」
「馬鹿なッ!いくらお前さんと言えどそんな話を信じろとッ!?」
「ガレスッ落ち着け!だが、それが本当ならば、いや...俄かに」
「ねえ、ティオネ...」
「ティオナ、アンタは黙ってなさい。いや、黙ってた方が良い...」
(少なくとも聞かない方が良い。この子にとっては)
その話を聞いたロキファミリアのメンバーはあまりに突拍子の無い話に団長好きのティオネすら流石に動揺を見せ、ガレスに至ってはその話を信じる事は全くできなかった。
だが、それは仕方が無かった。
何せ...
「ロンがお前さんをあの二代ファミリア追放の時点で殺害し、更にはオラリオ全体を敵に回しその挙句に封印され、その上で今回我々の記憶をオラリオ全体の歴史と共に書き換えたじゃと!?笑わせるなよッ!奴は多少性格が悪くてもワシらの家族!ファミリアじゃろ!それをその様なッ恥を知れッ!!」
「ガレス!落ち着「リヴェリア!お前さんだって分かっとるだろ!ロンはわしらと何年の付き合いかを!」それは...」
自身にとっての長年の付き合いがある友が自身を裏切り、更にはこの世界を混沌へと導こうとしているなどと、一体誰が信じるのか...
「ガレスッお願い!団長の言う事を聞いてあげて!」
「ティオネッ!じゃが、ワシは「ちょっと良いですか?」ん?お前さんは...」
この話を聞き、もうここには用は無いと言わんばかりに声を荒げながら部屋を出て行こうとするガレス。その団長に対する態度を怒る事もなくティオネが止めようとした。そしてその珍しく態度とティオネの雰囲気から彼女も思うところがあると察して一度は止まったガレス。
だが、完全には納得はできる筈も無く。
すぐさまティオネにも言葉を返そうとしたのだが...
「あの、あの人のことなんですが...少し、そっちの子の事が気になって...」
「なんじゃと、そっち、とは...アイズの事か?」
今まで一緒に話を聞いていた自然の冒険隊メンバー。その中の一人である輝未が皆に向かってある証言を呈した。
それこそが...
「私達、ダンジョン?でしたっけ、あの中でロンさんとあったんです。それで一応私が関係者の事で戦闘になったんですけど...」
輝未がロンと戦闘した時に聞いた言葉。
そして輝未はそれを伝えようとしたのだが...
「ええ!?あのロンと戦ったの!?」
「嘘ッアンタ達良く生き残れたわね!あんな極悪非道猫人と戦って!」
「凄い...あの最低なロンと戦って、生き残ってる?」
「おい!止めんか!奴がいくら性格がクソと言うても、根は良い奴なんじゃ!普段戦闘と音楽しか頭に無いだけで、本当はワシらの事も多少は考えておるぞ!」
「おっお前達...」
「あっ相変わらず凄い言われようだよね。ロン」
酷い、酷すぎる!と、言わんばかりに自身が居ない場で罵倒されたロン。因みに先程までロンの為に怒っていたガレスですらこの言いようである。そしてここには居ないがベートやレフィーヤ。この2名はなんだかんだで一番ロンと仲がいいのだが、それ故かもし彼と彼女がこの場に居たらより酷く言われている事をここに記しておく。
嫌よ、嫌よも好きの内などとはいうが...
ここまで酷いのは奴の性格故か...
『ヒィハッハッハッハッ』
元になった
『くぅーマクマクマクマクマッ!!!』
これを書いた
それらは全て謎である。
そして話は戻っていき...
「それで、あの人私と戦ってる時にこう言ってたんです」
『いや、アイズより...強くね?』
「って、言ってて」
「?それの何処がおかしい。教えてくれたのはありがたいがそれでは「あっ違うんです!そこじゃなくて」?」
そう。この時問題なのは.....
「あの人少し服がボロボロだったんです。まるで
「なんだと!?」
「それって、まさか!?」
彼の服についた斬撃跡...
ではない。
そもそも最自由のロン。彼は頭が悪いとは言えない。むしろ戦闘や音楽関係だと頭も良く働くし、才能もある。だが、欠点としてロン達の中である意味で一番...
「ん〜...そもそもあの人、自分でシスターが転生したとか、自分からコピーとか色々言ってたし」
「ああっ!そう言えば私達もそのシスターと会わせてくれるって契約でこっちについて来たんだったな!忘れてた!?」
「あっそうだったわね。よく思い出してみればそうだったわね!すっかり忘れてた!」
「まあ、良いんじゃない!シスターにも会わせてくれるって言ってたし」
「・ ・ ・」
「「「「「.....」」」」」
ロキファミリアの幹部達。その全員が同じ事を思った。
あいつ...
最自由のロン。彼の欠点は...
「「「「「「あの...アホ」」」」」」
馬鹿ではない、馬鹿ではないのだが...
ロン達の中で唯一無二のアホと言われるレベルで何処か抜けているところである。どんなに計画を建てても肝心なところが抜けていたり、強者相手や自身が評価した相手なら情が出ることがあるのだ。
故に...
「僕、もしかして要らないまであった」
フィン・ディムナ。
彼はある方法で前の記憶を保ったまま蘇生を果たしていた。
つまりはロンに殺された後、『ある人物』の助けによって蘇っていた。
だが...哀れ、団長。
彼は気づいてしまった。あれ?ここまで来たらあの男どうにか既存の方法だけで始末できた、もしくは他のロンの情報まで聞けるまであった、と。
真相は謎のまま。
彼等は全員呆気に取られたまま明日を迎え...
「ああ!それはまた今度にしよう!なんだかもうそう言う雰囲気じゃ無くなってきたしね!それじゃあもう一つの本題なんだが、明日君達のテストをしたい。特に実力方面の!」
る事は無く、寧ろ明日に行う自然の探検隊のメンバーの入団テストについて話していた。
「テスト、ですか?」
「ああ。ロンの話はとにかくとして、まず君達がロキファミリアに入るとして実力を見る必要がある」
「「「「「へえ〜」」」」」
まあ、本人達は少し眠たげに話を聞いていたが...
「ふむ、では書いておこう。実力は未知数。知能はロンと同『はい!』はい、知性はちゃんとあるね」
「そっ相当嫌だった様じゃの」
「まあ、本当かどうかは定かではないにしろ。自身の計画をこうもバレバレの状態にする奴だからな」
フィンが五枚ある用紙の知能と書かれた部分にロンと同じと書こうとした途端、先程とは打って変わって光の速さで返事を返した彼女達。恐らくアレと一緒にされた事が相当嫌だったのだろう。
「では、また明日。朝食を食べてから試験を行うから五人は誰でもいいから戦える準備をしておいてくれ」
『はい!』
「いや、もう良いよ?別に...」
紅玉 ロン 今年で何千か何万か?どれだけ生きても行き着く先は...
「ブフェックションッ!?...あ?風邪でもひいたか?」
そして教えておこう。
馬鹿と阿保は風邪を引いても気づかないのだ。
そして気づいたら所で薬を必要としない。
何故か...
つける薬が無いからである。