『夜』幻想に泣くユウガオ 作:ある日そこに居たであろうクマさん
時は戻り...
フランドール・スカーレットが発動した攻撃により
その光景を目撃した霊夢と魔理沙は...
「ロン...」
「おい、霊夢。ロンは...」
「...放っておきなさい」
「霊夢ッ!お前「魔理沙、大丈夫」おま、何を!」
魔理沙はロンの事で多少取り乱していたものの、霊夢に至っては冷静そのもの...というより、ロンをよく知り、先程の戦闘て彼が吹き飛ばされる瞬間のある場面を目撃していたからである。
「あの馬鹿はあの程度じゃ死にはしないわ...そもそもアレは何を思ったかは知らないけど...
「は?あれをわざと...真正面から受けたって!?冗談じゃ無いぜ!あのスペルカードの威力は.....分かった。じゃあ、話は後だ。ロンはお前が無事だって言うなら無事なんだろうからな!」
そして霊夢の発言からフランドールの渾身の一撃。いや、4撃を喰らってロンは無事であり、尚且つその攻撃をわざと喰らったと聞いて彼女は霊夢に対し、その発言の真意について問いかけようとするが...霊夢の視線と少し離れた場所で混乱し、無数の紅色の弾幕を各方角へとばら撒く、フランドール・スカーレット。彼女を止める事を最優先よ目的とし、そのまま二人で紅魔館の外側...頂上へと向かっていた!
「あっアァァァァッッッ!!!!」
そして彼女達が紅魔館の頂上へと躍り出るとそこには...
「本当に何なんだ!あの怪物は!?出鱈目ってレベルじゃねえだろ!」
「いや、前にロンの奴と弾幕ごっこの練習って名目で戦った時よりはマシね」
件の人物ことフランドール・スカーレット。今後はフランと呼ぶが彼女が星空の下で自身の能力などを駆使した大量の光弾やレーザーを発射している姿が見えた。それと同時に紅魔館から各方面のありとあらゆる場所へと発射された弾幕などが爆発し、森の妖精達などが大混乱する姿も...
これが森などなら良い。だが、もし人里や天狗達の住まう『山』などに被弾すればどうなるか...
だが、その様な心配よりも魔理沙は霊夢のある発言に驚いていた。
それは...
「えっマジで?」
(ん?...えっ嘘っロォォォンッッ!!嘘だろ、お前!?これ以上の事した事あんの?しかも霊夢と戦った?えぇ、マジで?)
「まあ、と言っても本人は弾幕ごっことか、スペルカードルールを理解はしても乗り気では無かったけどね...」
「ああ。まあ、あいつそう言「その代わり口からあそこの吸血鬼より、とんでもない光線的なのを放ってきたけど...」えっあいつそんな事できんの?初耳なんだけど!?」
自身の知らぬとある情報。最夜のロンの弾幕ごっこ故の霊夢との戦い。それ故の驚愕。
そして...
「とりあえず、あの馬鹿の事は放っておいてアレを為に行くわよ!」
「っ!おう!」
二人は未だ全方位へと撃ち込まれつづける光弾や光線を見て更に被害が拡大する前にそれを止めようとするのだが...
「ちょっと待って頂戴」
「嘘でしょ...アンタ、ここの主ね。まさかとは思うけど...
「あら、良く分かってるじゃない。その通りよ」
「ハアァァァッッッ!?お前正気かッ!自分の所の奴があんなになってるのにそれを放置して、私達と戦おうってのか?幾ら何でもイカレてやがる!」
突如として彼女達の眼前に立ち塞がったのは紫の髪が特徴のフランドールそっくりの少女 レミリア・スカーレット。紅魔館の主人にしてフランの姉に当たる人物。彼女はこの様な状況でありながらもこの場で...
今この状況での明らかな選択ミス。本来なら彼女も霊夢達と協力し、フランの暴走を止めるのが主人として、姉として、家族としての責任なのだろう...
だが...
「寧ろ逆ね...そこの巫女。貴女のお陰で確信が持てた」
「???...アンタ、何言ってんの?」
(そもそもコイツ...
「最初は本当に偶然...私の見間違いかと思った...でも違った!フランと私。私達二人の運命は...」
「おいッ!弾幕が飛んで来てッ!」
責任は感じても、その行動は...彼女達と共に戦うというソレは取らなくて良い。彼女は自身の能力故にそれを感じ、先程の霊夢の発言で全てに確信を得てこの場に参加してきたのだ。
寧ろフランを...
『あの男』を信ずるなら...
そして魔理沙の言う通り、レミリアの背後に色鮮やかな弾幕達。その一つが接近した次の瞬間ッ!
それはその姿を現した。
「やってくれたなァァァ...」
「小娘えぇぇぇッッッーーーーー!!!!!」
赤から蒼に反転した月光を浴び、獣は今目覚める。
終わりを求めて...